【企業分析】ティーネットジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/30更新
はじめに
ティーネットジャパンは、多様な技術領域で活躍するトータルエンジニアリング企業として注目を集めています。
本記事では、同社の就職難易度、採用大学、選考対策について徹底的に解説します。
エンジニアを目指す理系学生や、IT業界に興味を持つ文系学生にとって、貴重な情報源となるでしょう。
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この記事の結論
ティーネットジャパンは、技術力と熱意を重視する採用方針を持つ企業です。
主な結論は以下のとおりです。
- 就職偏差値は約42で、MARCH（明治、青山学院、立教、中央、法政大学）レベルの学生なら十分挑戦可能
- 学歴フィルターを設けず、幅広い大学から採用を行っている
- 技術職の採用であるため、専門性や適性が重視される
- 選考では技術力、コミュニケーション能力、チャレンジ精神、顧客志向が評価される
志望者は、自身の強みを明確に示し、企業理念や事業内容への共感を持って挑戦することが重要です。
また、多角的な事業展開と技術の融合により、幅広いキャリアパスが用意されているのも大きな魅力といえるでしょう。
株式会社ティーネットジャパンについて
出典元：ティーネットジャパン
会社概要
ティーネットジャパンは1976年に設立された企業で、東京都港区と香川県高松市に本社を置き、全国に支社や営業所を展開しています。
資本金は2億6,360万円、2023年6月期の売上高は単体で263億円、連結で340億円を達成し、2023年6月末時点の従業員数は単体で1,857名、連結で2,129名となっています。
平均勤続年数は8.1年で、社員の定着率の高さが伺えます。
同社の強みは、IT技術だけでなく多様な技術領域を有している点で、この特徴を活かしIoTやAIを活用した新しいソリューションの開発など、複数の事業部門が連携した価値創造に挑戦しています。
また、社員の成長支援にも注力しており、階層別の研修プログラムを整備し、新入社員研修から始まり役割や等級に応じた研修を実施してきました。
一部の部門では資格取得支援制度も設けており、指定資格の受験料補助や報奨金制度を導入しています。
さらに、働き方の改革にも取り組んでおり、フレックスタイム制やオフィスカジュアルを導入するなど、社員のワークライフバランスに配慮した環境づくりを進めています。
ティーネットジャパンは、多角的な事業展開と技術の融合により、変化の激しい市場環境に対応しつつ、顧客のニーズに応える総合エンジニアリング企業として発展を続けています。
各事業別の売上規模
ティーネットジャパンの事業別売上規模を見ていきます。
2023年6月期の連結売上高は340億円に達し、各事業セグメントがバランスよく貢献しています。
シビック・サービス事業
シビック・サービス事業は、ティーネットジャパンの安定した収益基盤です。
発注者支援業務を中心に、施工計画、施工設備および積算部門で21年連続売上高1位の実績を誇ります。
具体的な売上高は公開されていませんが、全体の約25%程度を占めると推測。
公共事業の需要が堅調なことから、今後も安定した成長が見込まれます。
システム＆インフラソリューション事業
システム＆インフラソリューション事業は、近年急速に成長している事業セグメントです。
コンピューターシステム開発やIoTビジネス、スマートファクトリーソリューションなど、幅広いITサービスを展開しています。
売上高は全体の約30%を占めると推定され、デジタル化の進展に伴い今後さらなる成長が期待されます。
エンジニアリング事業
エンジニアリング事業は、機械・電気・電子分野の技術者派遣や自動車・産業機械・FAプラントエンジニアリングなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
売上高は全体の約35%を占めると見られ、製造業の設備投資需要に支えられて堅調に推移してきました。
とくに、スマートファクトリー関連の需要増加により、今後の成長が期待されます。
プロダクツ事業
プロダクツ事業は、除菌機器・湿式調湿機の製造・販売や特殊空調設備の設計・施工などを手がけています。
売上高は全体の約10%程度と推定されますが、高付加価値製品の開発に注力しており、利益率は高いと考えられます。
とくに、サステナビリティ関連製品の需要増加により、今後の成長が見込まれます。
各事業セグメントの解説
ティーネットジャパンは、4つの主要事業セグメントを展開しています。
各事業セグメントの特徴と強みを詳しく見ていきましょう。
| 事業部門 | 活動内容 |
| シビック・サービス事業 | 主に公共事業関連のサービスを提供しています。発注者支援や民間事業者への技術支援、保存文書整理、MICHIシステムの運用、道路基盤地図データの作成を行っています。また、多種多様な電子納品、CAD図、データ作成にも対応し、公共インフラの効率的な管理や整備を支援しています。 |
| システム＆インフラソリューション事業 | 幅広いITソリューションを提供しています。システム開発やインフラ構築支援、システムインテグレーション、IoTビジネス、スマートファクトリーソリューションなどを手掛けています。さらに、情報システム部向けのソリューションとして、情シスのアウトソーシングや業務改善、効率化ツールの提供も行っています。 |
| エンジニアリング事業 | 製造業を中心に幅広いサービスを展開しています。自動車・産業機械プラントエンジニアリング、ファクトリーオートメーション、ものづくりソリューション、機電系アウトソーシングなどを提供しています。また、空気輸送システムやコンベヤ搬送システム、原子力関連周辺機器、特殊空調関連エンジニアリング、環境対策支援など、多岐にわたる分野で専門的なサービスを提供しています。 |
| プロダクツ事業 | 独自の製品開発と製造を行っています。調湿空調システムの製品開発・製造、サステナビリティ関連製品の提供、非常用小型浄水装置の製造、金属・樹脂精密成形部品の製造などを手掛けています。また、省エネや食品ロス削減、健康促進に寄与する製品の開発も行っており、多様なニーズに応える製品ラインナップを展開しています。 |
ティーネットジャパンで働いている社員は？
ティーネットジャパンの社員の特徴や働き方について、具体的なデータを交えて紹介します。
平均勤続年数は？
ティーネットジャパンの平均勤続年数は8.1年です。
この数字は、多くの社員が長期的にキャリアを築いていることを示しています。
業界平均と比較しても高い水準にあり、社員の定着率の良さが伺えます。
平均年収は？
ティーネットジャパンの平均年収は、ライトハウスの調査によると404万円となっています。
ただし、年齢や経験によって大きく異なります。
ライトハウスによると、35歳で入社5年目の社員の年収例は540万円、28歳で入社3年目の社員は420万円となっています。
平均残業時間は？
ティーネットジャパンの平均残業時間は月16時間程度です。
IT業界の中では比較的少ない方だと言えるでしょう。
また、研修中は残業がないなど、ワークライフバランスに配慮した制度が整っています。
平均ボーナス額は？
具体的な平均ボーナス額は公開されていませんが、年2回（6月、12月）の賞与支給があります。
前述の年収例を参考にすると、基本給以外に相応のボーナスが支給されていると推測されます。
どんな文化なの？
ティーネットジャパンの社内文化は、「自由闊達」という言葉で表現されています。
新しいビジネスアイデアを募る社内コンテストの開催など、社員の創造性や挑戦を奨励する雰囲気があります。
また、「かんがえろ やってみろ みんなのために」という社是に表れているように、思考と行動を大切にし、社会や仲間への貢献を重視する文化が根付いています。
さらに、ワークライフバランスを重視する文化も特徴的です。
フレックスタイム制やオフィスカジュアルの導入、育児・介護休業制度の充実など、社員のライフステージに合わせた働き方をサポートしています。
平均有給取得日数が14日、有給消化率が95％という高い数字からも、休暇を取りやすい文化が定着していることが分かります。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
ティーネットジャパンと競合他社3社の就職偏差値・難易度および業界での立ち位置を比較します。
以下の表は、各社の概要と特徴をまとめたものです。
| 企業名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
| ティーネットジャパン | 340億円 | 404万円 | 42 | 自由闊達 |
| テクノプロ | 545.7億円 | 386万円 | 41 | 成長重視 |
| メイテック | 886.5億円 | 499万円 | 45 | プロフェッショナル |
| アルトナー | 101億円 | 373万円 | 40 | エンジニア尊重 |
ティーネットジャパン
ティーネットジャパンは、売上高340億円、平均年収404万円の企業です。
就職偏差値は42と、比較的入社しやすい水準にあります。
社風は自由闊達で、新しいアイデアや挑戦を奨励しています。ITソリューション、建設コンサルタント、プラントエンジニアリングなど、多角的なサービス展開が特徴です。
社員の多様なキャリアパスを支援する環境が整っています。
テクノプロ
テクノプロは、売上高545.7億円と4社中2番目の規模を誇ります。
平均年収は386万円とやや低めで、就職偏差値41と入社のハードルは比較的低めです。
成長を重視する社風で、社員の技術力向上に力を入れています。
IT、機械、電気・電子、建設など幅広い分野でのエンジニアリングサービスを提供し、大規模な事業展開が強みです。
メイテック
メイテックは、売上高886.5億円と4社中最大の規模を持ち、平均年収も499万円と最も高い水準です。
就職偏差値は45と、比較対象の中では最も高くなっています。
プロフェッショナリズムを重視する社風で、技術者のキャリア形成に注力しています。
製造業、とくに大手メーカーとの強固な取引関係が特徴で、高度な技術力を求める企業からの信頼が厚いです。
アルトナー
アルトナーは、売上高101億円と比較的小規模ですが、特定分野に特化したサービスを提供しています。
平均年収は373万円、就職偏差値は40と、4社の中では最も入社しやすい傾向にあります。
エンジニアを尊重する社風が特徴で、技術者の個性や専門性を活かす環境づくりに力を入れています。
自動車関連の開発支援に強みを持ち、ニッチな市場で確固たる地位を築いています。
ティーネットジャパンの新卒募集要項について
ティーネットジャパンの新卒募集要項を以下の表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
| 初任給 | 大学院卒：21万1,500円大卒：20万5,500円短大・専門・高専卒：19万9,500円 |
| 諸手当 | 時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、通勤手当、単身赴任手当、帰宅旅費、プロジェクトリーダー手当、役職手当、営業手当、テレワーク勤務手当 |
| 昇給・賞与 | 昇給：年1回（7月）賞与：年2回（6月・12月） |
| 休日休暇 | 完全週休2日制（土・日）、祝日、年末年始、入社時特別休暇、シーズンホリデー、特別休暇、年次有給休暇、産前産後休暇、生理休暇年間休日・休暇：121日 |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、退職金制度、慶弔見舞金制度、社員持株会制度、ティーネット共済会制度、確定拠出年金制度、各種財形貯蓄制度、各種団体保険制度、育児・介護休業制度、各種表彰制度、借上住宅制度、ベネフィットワン加入、健康サポートサービス加入 |
| 主な勤務地 | 東京、大阪、札幌、名古屋、高松、広島、福岡など全国各地 |
| 勤務時間 | 9:00～18:00（事業所により異なる場合あり） |
| 募集職種 | 土木系エンジニア、IT系エンジニア、機械系エンジニア、電気・電子系エンジニア、組込・制御系エンジニア、農学系研究職 |
| 募集学科 | 機械系、電気・電子系、組込・制御系、情報（IT）系、土木系、農学系、その他理系、文系（事業部門により異なる） |
ティーネットジャパンは、多様な技術分野でエンジニアを募集しています。
初任給や福利厚生が充実しており、全国各地での勤務が可能です。
また、年間休日が121日と、ワークライフバランスにも配慮されています。
エンジニアとしてのキャリアアップを目指す方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
求める人材
ティーネットジャパンが求める人材像は以下のとおりです。
好奇心旺盛な探究者
ティーネットジャパンは、常に新しい技術や課題にチャレンジし続ける企業文化を持っています。
そのため、好奇心旺盛で、目の前のことに興味を持ち、探究心を持って取り組める人材を求めています。
「なんとなく面白そう」という感覚を大切にし、そこから学びを深めていける姿勢が重要です。
柔軟なキャリア志向
同社では、ひとつの分野を極めるエキスパートタイプと、さまざまな分野を横断するマルチプレイヤータイプ、両方のキャリアパスが用意されています。
自身のキャリアに対して柔軟な考えを持ち、状況に応じて適応できる人材が求められます。
また、海外でのチャンスにも積極的にチャレンジできる姿勢も歓迎されます。
チャレンジ精神の持ち主
「かんがえろ やってみろ みんなのために」という社是に表れているように、考えて行動に移せる人材が求められています。
新しい環境や仕事に挑戦する意欲があり、失敗を恐れずに前進できる人材が評価されます。
チームワークを重視する協調性
ティーネットジャパンでは、プロジェクトベースの業務が多く、チームでの協力が不可欠です。
他者と円滑にコミュニケーションを取り、協力して課題解決に取り組める人材が求められます。
また、先輩社員からのサポートを積極的に受け入れ、自身も後輩の育成に貢献できる姿勢が重要です。
技術力向上への意欲
エンジニアとしての成長に強い意欲を持つ人材が求められます。
日々の業務を通じて技術力を磨き、資格取得にも積極的に取り組む姿勢が評価されます。
会社が提供する研修プログラムやキャリアサポートを活用し、自己成長を図れる人材が求められます。
顧客志向のマインド
ティーネットジャパンは、顧客企業の課題解決を重視しています。
顧客のニーズを理解し、最適なソリューションを提案できる思考力と、顧客満足度を高めるためのコミュニケーション能力が求められます。
新卒採用のフロー
ティーネットジャパンの新卒採用プロセスは、以下のようなステップで進行します。
①エントリー
まず、ティーネットジャパンの採用サイトや就職情報サイトからエントリーします。
企業研究を十分に行い、志望動機を明確にしておくことが重要です。
エントリー後、会社からの連絡を待ちましょう。
②会社説明会参加
エントリー後、会社説明会の案内が届きます。
オンラインまたは対面で開催される説明会に参加し、企業の理念や事業内容、求める人材像について理解を深めます。
質問の機会も設けられるので、積極的に活用しましょう。
③書類選考
説明会参加後、エントリーシートや履歴書などの提出を求められます。
自己PRや志望動機を簡潔かつ具体的に記入し、期日までに提出します。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
④一次選考
書類選考を通過すると、一次選考の案内が届きます。
通常、筆記試験やWebテストが実施されます。
IT系職種の場合は、コンピューター適性検査も行われます。
基礎学力や論理的思考力が問われるので、事前に過去問題などで対策をしておくとよいでしょう。
⑤二次選考（一次面接）
一次選考通過者に対して、個人面接または集団面接が行われます。
自己PRや志望動機、学生時代の経験などについて質問されます。
企業理念や事業内容への理解を示しつつ、自分の言葉で明確に答えることが大切です。
⑥最終選考（役員面接）
二次選考を通過すると、最終面接として役員面接が行われます。
ここでは、より深い質問や、入社後のビジョンについて問われることがあります。
自身のキャリアプランと企業の方向性を結びつけて説明できるよう準備しておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑦内々定
最終選考を通過すると、内々定の通知が届きます。
この段階で、入社の意思を再確認されることがあります。
正式な内定は、通常10月1日以降に出されます。
内定式や入社前研修の案内も、この時期に連絡があります。
採用大学
ティーネットジャパンは、学歴フィルターを設けず、幅広い大学から人材を採用しています。
能力と意欲を重視する同社の採用方針が、多様な教育機関からの採用実績に表れています。
| ＜大学院＞ 大阪工業大学、大阪府立大学、香川大学、神奈川工科大学、関西大学、京都大学、高知工科大学、甲南大学、埼玉大学、埼玉工業大学、島根大学、千葉工業大学、筑波大学、東京大学 ＜大学＞ 愛知学院大学、愛知工業大学、青山学院大学、秋田大学、亜細亜大学、茨城大学、岩手大学、宇都宮大学、江戸川大学、愛媛大学、追手門学院大学、桜美林大学、大分大学、大阪大学、大阪学院大学、大阪教育大学、大阪経済大学、大阪芸術大学、大阪工業大学、大阪産業大学 |
採用実績は上記以外にも多数あり、国公立大学から私立大学まで、幅広い教育機関から人材を受け入れています。
また、短大・高専・専門学校からの採用も積極的に行っており、学歴よりも個人の能力と熱意を重視する姿勢が見られます。
この方針により、多様な背景を持つ人材が集まり、企業の創造性と競争力の向上につながっています。
就職偏差値・難易度
ティーネットジャパンの就職偏差値は約42と推定され、採用難易度は「やや易しい」から「普通」程度と考えられます。
この数値は、MARCH（明治、青山学院、立教、中央、法政大学）レベルの学生であれば十分に挑戦できる範囲です。
同社は学歴フィルターを設けず、国公立大学から私立大学、高専、専門学校まで幅広く採用しており、IT系、機械系、電気・電子系、土木系などさまざまな分野のエンジニアを募集しています。
また、全国各地で採用を行っているため、地方の学生にとっても挑戦しやすい環境です。
新卒採用人数が年間50〜100名程度であることを考慮すると、大手企業ほどの激しい競争はないと推測されますが、技術職の採用であるため、専門性や適性が重視される点に注意が必要です。
選考では技術力、コミュニケーション能力、チャレンジ精神、顧客志向などが評価されるため、これらの点を意識して準備することが内定獲得への近道となるでしょう。
ティーネットジャパンは個人の能力と熱意を重視する傾向にあるため、自身の強みを明確に示し、企業の理念や事業内容に共感を持って挑戦することが重要です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ティーネットジャパンは、IT、建設、エンジニアリング、プロダクツなど多岐にわたる事業を展開し、安定した成長を続けています。
採用においては学歴よりも個人の能力と熱意を重視し、技術力向上への意欲や顧客志向のマインドを持つ人材を求めています。
就職難易度は比較的挑戦しやすい水準にありますが、技術職としての専門性が問われます。
志望者は自身の強みを活かしつつ、企業の理念や事業内容をよく理解した上で選考に臨むことが大切です。
