【企業分析】東光高岳の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/30更新
はじめに
東光高岳は、電力インフラを支える重要な企業として知られていますが、就職を考える学生にとっては、その採用プロセスや求める人材像が気になるところでしょう。
この記事では、主に電気・電子工学を専攻し、エネルギー分野での活躍を目指す理系学生や、再生可能エネルギー関連の仕事に興味を持つ文系学生に向けて、東光高岳の就職難易度、採用大学、選考対策について詳しく解説します。
企業の特徴から採用フローまで、就活生に役立つ情報を網羅的にお届けします。
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この記事の結論
東光高岳は、高い技術力と信頼性を求められる企業であり、就職難易度は比較的高いといえます。
しかし、学歴フィルターを設けず、幅広い大学から採用を行っているため、個人の能力や適性、企業理念への共感度が重視されます。
採用プロセスでは面接がとくに重視され、技術的知識だけでなくコミュニケーション能力も評価されます。
志望者は、エネルギー業界の動向や技術トレンドに関する知識を深め、自己PRや面接対策に十分な時間をかけることが重要です。
東光高岳について
出典元
会社概要
東光高岳は、2012年10月1日に東光電気と高岳製作所が統合して誕生した企業です。
本社を東京都江東区豊洲に構え、資本金80億円、従業員数1,866名(2023年3月末時点)の規模を誇ります。
2023年度の売上高は978億円に達し、電力インフラ業界で重要な位置を占めています。
国内では本社の他、上野、小山、蓮田、浜松、名古屋の各地区に事業所を持ち、全国4か所の支社と7か所の営業所を展開しています。
海外にもフィリピンとハノイに駐在員事務所を設置し、グローバルな事業展開を進めています。
東光高岳の強みは、100年以上の歴史で培った確かな技術力と、お客様のニーズに柔軟に対応するサービス提供力です。
世界一の信頼性を持つ日本の電力流通システムの分野で、多彩な技術を磨き蓄積してきました。
現在は、エネルギー・インフラの構築や最先端の技術革新など、未来を支える幅広い領域にチャレンジしています。
各事業別の売上規模
東光高岳の2024年3月期における各事業セグメントの売上規模を詳しく見ていきましょう。
全体の売上高は1,073億円で、前年同期比9.8%増となりました。
電力機器事業
電力機器事業の売上高は621億円で、全体の約57.9%を占めています。
前年同期比9.1%増と堅調な成長を示しました。
電力機器事業は、受変電・配電用機器や監視制御システムなどを扱っており、電力インフラの基盤を支える重要な役割を果たしています。
小型変圧器等の一部配電機器の需要増加が売上拡大に寄与しました。
計量事業
計量事業の売上高は306億円で、全体の約28.5%を占めています。前年同期比9.5%増と、電力機器事業を上回る成長率を記録しました。
計器失効替工事、スマートメーター、各種変成器類の需要増加が主な要因です。
計量事業は、電力使用量の正確な測定と管理に不可欠な役割を担っています。
GXソリューション事業
GXソリューション事業の売上高は103億円で、全体の約9.6%を占めています。
前年同期比34.0%増と、全セグメントの中で最も高い成長率を達成しました。
部品調達の長納期化が改善されたことによる電気自動車用急速充電器の販売台数増加や、新規事業であるデータビジネス関連事業の拡大が売上増加に貢献しています。
光応用検査機器事業
光応用検査機器事業の売上高は33億円で、全体の約3.1%を占めています。
前年同期比19.4%減と、唯一マイナス成長となりました。
半導体業界の投資抑制による三次元検査装置の需要減少が主な要因です。
しかし、光応用検査機器事業が持つ高度な技術力は、今後の成長に向けた重要な資産となる可能性があります。
その他事業
不動産賃貸事業などを含むその他事業の売上高は10億円で、全体の約0.9%を占めています。
前年同期比1.7%減と微減となりましたが、全体に与える影響は限定的です。
各事業セグメントの解説
東光高岳は、電力インフラを中心に多岐にわたる事業を展開しています。
各セグメントの特徴や主要製品について詳しく見ていきましょう。
事業部門 | 活動内容 |
---|---|
電力プラント事業 | 社会インフラの根幹を支える重要な部門として、電力会社向けの変電設備から、道路、鉄道、水道などの公共分野、さらにはビルや工場などの産業分野まで幅広い領域をカバーしています。受変電設備、監視制御システム、プラントエンジニアリングなどの製品・サービスを通じて、顧客にとって最適な電力プラントをワンストップで提案し、社会インフラの安定性と効率性の向上に貢献しています。 |
電力機器事業 | 日本の電力流通システムの質を支える重要な役割を担っています。発電所から送られてくる高圧電力を、工場やオフィス、家庭で使用可能な電圧に変換する機器を提供しています。主要製品は変圧器、開閉器、遠方制御器などで、これらは高い信頼性と耐久性を誇り、日本の安定した電力供給に不可欠な存在となっています。 |
計量事業 | 電力の計測と管理に関する総合的なソリューションを提供しています。発電所の高電圧から家庭用の低電圧まで、あらゆる電圧レベルに対応した製品を取り扱っています。計器用変圧器・変成器の製造から、電気メーター取替工事の監理まで、ワンストップでサービスを展開しています。また、省エネや再生可能エネルギーの促進に欠かせない次世代メーターの開発にも積極的に取り組んでおり、エネルギー管理の未来を見据えた事業展開を行っています。 |
GXソリューション事業 | カーボンニュートラルの実現に向けた製品とソリューションを提供しています。国内トップシェアを誇る電気自動車(EV)用急速充電器をはじめ、ビルや工場などの施設全体のエネルギーマネジメントシステムや、再生可能エネルギーを活用した電力の地産地消ソリューションも手がけています。省エネ機器・システム、グリッドEMSソリューションなど、環境に配慮した多様な製品ラインナップを有しています。 |
光応用検査機器事業 | 最先端の光応用技術を用いて、パソコンやスマートフォン、AIなどに使用される高性能CPUのパッケージ基板検査を行う、世界トップレベルの三次元検査装置を提供しています。独自開発した三次元計測技術は、実装業界で唯一無二の技術として高く評価されています。温度可変反り検査装置などの特殊な検査装置も開発しており、エレクトロニクス産業の品質向上に大きく貢献しています。 |
東光高岳で働いている社員は?
東光高岳の社員の働き方や待遇について、具体的なデータを基に詳しく見ていきましょう。
社員の現状を知ることで、会社の特徴や魅力がより明確になります。
平均勤続年数は?
東光高岳の平均勤続年数は19.8年です(2023年3月31日時点)。
この数字は、日本の大手企業の平均と比較してもかなり長く、社員の定着率が高いことを示しています。
長期的なキャリア形成が可能な環境が整っているといえるでしょう。
平均年収は?
東光高岳の平均年収は643万円(2022年)です。
この金額は2022年の全国平均の614万円を上回っており、社員に対する待遇の良さがうかがえます。
高い技術力や専門性が求められる電気機器メーカーとして、社員の能力に見合った報酬体系が整備されていると考えられます。
平均残業時間は?
2024年度の月平均所定外労働時間(前年度実績)は18.9時間となっています。
この数字は、多くの日本企業と比較して少ないといえるでしょう。
東光高岳が労働時間の管理や業務効率化に積極的に取り組んでいることが分かります。
平均ボーナス額は?
東光高岳の平均ボーナス額に関する具体的な情報は公開されていませんが、平均年収が643万円であることを考慮すると、相応のボーナスが支給されていると推測されます。
ただし、実際のボーナス額は個人の業績や会社の業績によって変動する可能性があります。
どんな文化なの?
東光高岳の企業文化は、以下のような特徴を持っています。
働きやすさの重視
「働きやすい企業」として自治体から認定を受けており、社員のワークライフバランスを大切にしています。
育児支援の充実
出産・育児休暇取得者の復職率は100%で、男性社員の育休取得も積極的に推進しています。
人材育成への注力
全社員に対してきめ細やかな教育・研修を実施し、「人材」から「人財」への成長を促進しています。
技術革新への挑戦
従来のフィールドにとどまらず、新たな価値創造に挑戦し続ける文化があります。
長期的キャリア形成
平均勤続年数の長さから、長期的なキャリア形成が可能な環境が整っていることがわかります。
ワークライフバランスの重視
平均有給休暇取得日数が16.2日(2022年度実績)と比較的高く、労働時間管理にも注力しています。
東光高岳は、社員の成長と働きやすさを両立させながら、技術革新と新たな価値創造に挑戦し続ける企業文化を持っているといえるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
電気機器メーカーおよび関連企業の就職偏差値・難易度と業界での立ち位置を比較してみましょう。
以下の表は、各企業の主要データを示しています。
企業名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
東光高岳 | 1,073億円 | 643万円 | 65 | 技術革新重視 |
大井電気 | 114億円 | 648万円 | 62 | インフラ貢献型 |
京三製作所 | 660億円 | 742万円 | 62 | 安全性追求 |
日本電工 | 14億円 | 684万円 | 63 | 社会貢献志向 |
東光高岳
東光高岳は、売上高1,073億円と4社の中で最大規模を誇ります。
就職偏差値65は業界内でも高く、競争率の高さがうかがえます。
技術革新を重視する社風で、新たな価値創造に挑戦し続ける企業文化が特徴です。
電力インフラ関連事業を中心に幅広い分野で事業を展開しており、安定性と成長性を兼ね備えた企業といえるでしょう。
大井電気
大井電気は、売上高114億円と中堅規模の企業です。
就職偏差値62は東光高岳に次ぐ高さで、インフラ整備に貢献する事業特性が評価されています。
電力向け通信機器の開発・製造を強みとし、専業制による一貫した製品開発体制が特徴です。
社員が製品のすべてのプロセスに関われる点が、就職希望者にとって魅力となっているようです。
京三製作所
京三製作所は、売上高660億円と大手企業の規模を持ちます。
就職偏差値64と高く、鉄道信号システムのトップメーカーとしての地位が反映されています。
安全性を最優先する社風で、フェールセーフの原則に基づいた製品開発が特徴です。
海外展開にも積極的で、グローバルな視点を持つ人材にとって魅力的な企業といえるでしょう。
日本電工
日本電工は、売上高14億円と比較的小規模な企業です。
就職偏差値59は4社中最も低いものの、依然として高い水準にあります。
社会貢献を重視する社風が特徴で、電気設備工事を通じて社会インフラの整備に貢献しています。
創業以来の使命感や責任感を大切にする企業文化が、就職希望者の共感を得ているようです。
東光高岳の新卒募集要項について
東光高岳の新卒採用に関する詳細な情報を以下の表にまとめました。
技術職と事務職の両方で募集を行っており、幅広い人材を求めています。
項目 | 内容 |
募集コース | 技術職、事務職 |
雇用形態 | 正社員 |
募集対象 | 理系・文系大学院生、学部生、高専生、専門学校生、既卒者 |
募集人数 | 46~50名 |
募集学部・学科 | 全学部・全学科 |
初任給(2024年3月実績) | 院了生:266,000円 大卒生:242,000円 高専卒生:214,000円 短大・専門卒生:195,000円 |
諸手当 | 食事補助手当、時間外勤務手当、在宅勤務手当、住宅手当、赴任手当、休業手当 |
昇給・賞与 | 昇給:年1回(4月)、賞与:年2回(6月・12月) |
年間休日数 | 124日 |
福利厚生 | 独身寮、借上社宅、財形貯蓄、持株会、カフェテリアプラン、社会保険完備 |
勤務地 | 北海道、宮城、栃木、埼玉、東京、神奈川、新潟、静岡、愛知、大阪、広島、香川、福岡 |
勤務時間 | 8:30~17:00(実働7.75時間/1日) |
選考方法 | エントリー → 会社説明会 → 適性検査 → エントリーシート提出 → 面接(個別、複数回) → 内々定 |
東光高岳は、技術革新を重視し、電力インフラから最先端技術まで幅広い分野で活躍できる人材を求めています。
とくに、大学での学問に自信がある人や資格取得に積極的な人、チームワークを重視する人などを歓迎しています。
また、海外留学経験者や留学生も積極的に採用しており、グローバルな視点を持つ人材の獲得にも力を入れています。
求める人材
東光高岳が求める人材像について、詳しく見ていきましょう。
電力インフラから最先端技術まで幅広い分野で活躍できる人材を求めています。
専門性を問わない幅広い採用
東光高岳は、電気を学んだ方だけでなく、専攻を問わずさまざまな資質・能力を持った人材を積極的に採用しています。
理系全学部からの応募を歓迎しているものの、文系学生も対象です。
電気を学んでこなかった方も多数活躍しており、入社後の研修や育成フォローアップにより、安心して働き始められる環境を整えています。
新たな挑戦に意欲的な人材
従来の電力インフラを支える重電機器だけでなく、電気自動車用の急速充電器や再生可能エネルギーのエネルギーマネジメントシステムなど、新しい事業に果敢に挑戦する姿勢を重視しています。
エネルギーの未来につながる新たな挑戦に意欲的な人材を求めています。
コミュニケーション能力の高い人材
東光高岳の面接は、応募者の話をじっくり聞き、対話形式で進めるスタイルを採用しています。
他の企業では話せなかった自身の良いところ、得意なこと、大切にしてきたことを伝えられる人材を歓迎しています。
自己成長に意欲的な人材
東光高岳は「人財」を企業にとって最も大切な財産と考え、「仕事こそ人を育てる」という人財育成の基本方針を持っています。
OJTを中心とした育成体制や、50種類以上の研修プログラム、資格取得支援制度など、社員の成長をサポートする仕組みが整っています。
自己成長に意欲的で、これらの制度を積極的に活用できる人材を求めています。
新卒採用のフロー
東光高岳の新卒採用プロセスについて、段階ごとに詳しく見ていきましょう。
①エントリー
採用プロセスは、リクナビを通じてエントリーを行うことから始まります。
このステップが選考の出発点となります。
②会社説明会
WEBまたは対面形式で会社説明会が実施されます。
ここでは企業理念や事業内容、職場環境などについて詳しく知ることができます。
③書類選考
エントリーシート、SPI(適性検査)、学業成績表の提出が求められます。
これらの書類を基に初期選考が行われます。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
④面接
書類選考を通過した応募者は個別面接に進みます。
面接はWEBまたは対面形式で複数回実施される予定です。
東光高岳は面接をとくに重視しており、応募者の話をじっくり聞く対話形式で進められます。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内々定
全ての選考プロセスを通過した応募者に内々定が出されます。
採用大学
東光高岳は、幅広い大学・大学院から人材を採用しています。
そのため、学歴フィルターはないようです。
以下に、主な採用実績校を紹介します。
<大学院> す愛知工業大学、宇都宮大学、神奈川工科大学、金沢大学、学習院大学、北里大学、群馬大学、慶應義塾大学、工学院大学 <大学> お茶の水女子大学、神奈川大学、神田外語大学、京都女子大学、公立諏訪東京理科大学、滋賀県立大学、秀明大学、首都大学東京、城西大学、聖学院大学、成蹊大学、拓殖大学、大東文化大学、千葉工業大学、津田塾大学、東海学院大学、東京家政学院大学、東京学芸大学 |
東光高岳は、電気・電子系の学部や大学院だけでなく、幅広い分野の出身者を採用しています。
理系・文系を問わず、多様な人材を求めていることがうかがえます。
採用実績校は全国に広がっており、地方大学からの採用も積極的に行っています。
就職偏差値・難易度
東光高岳の就職難易度は比較的高く、就職偏差値は63程度と推定されます。
この数値は、電機業界の中でも上位に位置しており、採用の競争率が高いことを示しています。
東光高岳の高い就職難易度は、同社の業界での地位や事業の重要性を反映しています。
電力インフラを支える重電機器メーカーとして、高い技術力と信頼性が求められるため、採用基準も厳しくなっています。
また、電気自動車用の急速充電器や再生可能エネルギーのエネルギーマネジメントシステムなど、新しい事業分野への進出も、優秀な人材確保の必要性を高めています。
しかし、東光高岳は学歴フィルターを設けておらず、幅広い大学からの採用を行っています。
そのため、就職難易度の高さは必ずしも特定の大学や学部に限定されるものではありません。
むしろ、個人の能力や適性、企業理念への共感度などが重視されます。
就職活動において東光高岳を志望する学生は、高い競争率を念頭に置きつつ、自己PRや面接対策に十分な時間をかけることが重要です。
とくに、エネルギー業界の動向や技術トレンドに関する知識を深めることで、面接での対話がより充実したものになるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
東光高岳への就職を目指す学生は、高い競争率を意識しつつも、自身の強みを最大限にアピールするチャンスととらえるべきでしょう。
同社が求める「新たな挑戦に意欲的な人材」「コミュニケーション能力の高い人材」「自己成長に意欲的な人材」といった特性を意識し、面接に臨むことが大切です。
また、同社の事業内容や企業文化への理解を深め、自身のキャリアプランと照らし合わせることで、より説得力のある志望理由を構築できるでしょう。
東光高岳は、電力インフラの未来を担う重要な企業であり、そこでのキャリアは大きな可能性を秘めています。