【企業分析】東レエンジニアリングの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
東レエンジニアリングは、東京都中央区八重洲に本社を置く、東レグループの総合エンジニアリング企業です。
主に各種プラントの設計・施工、設備・機器のメンテナンスを事業としています。
今回は、そんな東レエンジニアリングの企業概要や社風についての紹介、さらに同社ならではの選考対策についても解説していきます。
主に以下のような、東レエンジニアリングを志望している就活生に向けて企業分析をしているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 東レエンジニアリングの業務内容が気になる
- 東レエンジニアリングの選考難易度を知りたい
- 選考対策として何から始めればいいか分からない
また、その他の業界については以下の記事で紹介していますので、こちらもあわせてぜひご活用ください。
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この記事の結論
まずこの記事の結論からお伝えしますと、東レエンジニアリングの就職難易度はやや難関といえます。
その理由としては、理系学生の方が優遇されていたり、学歴が重視されている可能性があるからです。
また初任給についても全国平均に比べると高く、親会社のブランド力があることから、多くの就活生が注目している可能性があります。
採用人数は30名未満と少なく、倍率は高くなることが予想されます。
それでも採用のチャンスはあるので、対策次第では内定を獲得できるでしょう。
募集職種については総合職で、技術系と営業・スタッフ系の2種類です。
主な業務内容は、営業・スタッフ系総合職が営業・調達・人事、技術系総合職が開発・設計・施工管理・ソフトウェア開発などです。
次の章からは、各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介していきます。
特に東レエンジニアリングならでは選考におけるコツも解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
東レエンジニアリングについて
出典:東レエンジニアリング
会社概要
東レエンジニアリングは、大手化学メーカー東レのグループ会社です。
エンジニアリング事業、メカトロファインテック事業、そして開発部門の3つの軸で構成される総合エンジニアリング企業です。
1960年に東洋レーヨン(現:東レ株式会社)の設備・保全工事を行う会社として設立されました。
同社はスローガンとして「Solution by Technology,Engineering&Know-how」を掲げています。
東レグループが培った技術を活かして、事業フィールドを拡大させているのです。
同社は、化学、フィルム、医薬品、半導体、FPD、二次電池、食品など多岐にわたる業種の顧客に対して、高品質かつ先進的なソリューションを提供しています。
また、中期戦略課題における成長戦略では、「デジタルイノベーション」とサスティナビリティイノベーションの2つを重点分野として定めています。
オープンイノベーションを駆使し、既存事業の枠を超える新規事業の開拓にも積極的です。
実際、2024年6月には、日本電気株式会社とともにNECのPLMソフトウェア「Obbligato」と生成AIを用いた実証も開始しました。
各事業別の売上規模
東レエンジニアリングの業績について見ていきましょう。
東レエンジニアリングの2024年度3月期の売上高は63,798百万円で、前年比99.9%でした。
連結売上高は1,296億円であり、連結営業利益については63億円です。
各事業セグメントの解説
東レエンジニアリングの事業セグメントは以下のとおりです。
事業部門 | 業務内容 |
エンジニアリング事業 | 化学プラントの建設から各種生産設備、ロボットや搬送ラインなどのファクトリーオートメーションまで一式の設計・調達・施工・メンテナンスの提供 |
メカトロファインテック事業 | 半導体やディスプレイなどの製造装置や検査装置を製造 |
このように、東レエンジニアリングはプラントの建設だけには留まりません。
ファクトリーオートメーション(FA)、製造装置、ソフトウェア開発などの分野で、オープンイノベーションを通じて新たな領域の開発に取り組んでいるのです。これらは社会全体の未来に貢献するでしょう。
また、時代のニーズに合わせて積極的に変化し続け、柔軟に解決策を創出しているのが強みです。
以下に参照ページを紹介するので、ぜひ確認してみてください。
東レエンジニアリングで働いている社員は?
平均勤続年数は?
平均勤続年数は18.8年です。
同業界では明確な年数は出ていないものの、10〜15年程度とされています。
そのため、比較的定着率の高い企業と言えるでしょう。
平均年収は?
インターネット上で、東レエンジニアリングの平均年収についての情報はありませんでした。
成績給があることから、かなり差は出てくるでしょう。
参考までに、口コミでは250万円の方もいれば、中には1,000万円を超える方もいました。
あくまでも参考程度にしておいてください。
平均残業時間は?
東レエンジニアリングの平均残業時間は21.9時間です。
同業種では10〜30時間程度が最も多く、中には45時間を超える企業もあります。
ですので、業界内においては比較的短いと言えます。
平均ボーナス額は?
東レエンジニアリングの平均ボーナスについて、明確な金額はわかりませんでした。
しかし、6月と12月に支給があり、それぞれ2〜3ヶ月程度の金額だと言われています。
ボーナスの一部は評価給となっており、段階が上がるにつれて占める割合が変わってきます。
どんな文化なの?
東レエンジニアリングは、「幾つになっても新たなことに挑戦できる社風」です。
また、「出る杭を歓迎する」という風潮もあります。
このことから、積極的に学び主体的に行動できる方にとって、チャンスの機会は多いと言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
企業の理解を深めるためには、その企業の業界についても把握しておく必要があります。
ここでは、東レエンジニアリングの業界内での立ち位置について見ていきましょう。
売上高で比べてみると、エンジニアリング業界において上位に位置していることがわかります。
とはいえ、平均年収は個人の成績によって異なってくることから、他社よりもやや低い金額です。
東レエンジニアリングには、以下のような強みがあります。
- プラント・各種装置・計測機器・ソフトウェアなど幅広いラインナップ
- 高い技術力
- 東レブランド
- 新規領域も積極的に開拓している
参考までに競合他社の情報もまとめてみましたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
東レエンジニアリング | 63,798百万円 | 740万円 | 58 | チャレンジする人をサポートし、社員の意欲を重視する社風 |
栗田工業 | 344,608百万円 | 935万円 | 60 | 自由度が高く、挑戦するチャンスが多い社風 |
JFEエンジニアリング | 53,990百万円 | 970万円 | 55 | 若手の提案を取り入れる社風 |
東芝プラントシステム | 215,068百万円 | 860万円 | 50 | 果敢に挑戦する社員を応援する社風 |
東レエンジニアリングの新卒募集要項について
東レエンジニアリングの新卒募集要項について、以下にまとめました。
2024年度大卒初任給の平均額が22万6,341円であるのに対し、256,170円となっており、高水準です。
また、東レエンジニアリングでは社員の働きやすさを重視していることから、福利厚生や教育制度が充実しているのが嬉しいポイントです。
詳細については、ホームページや会社説明会で確認してみてください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種/業務内容 | 営業・スタッフ系総合職/営業・調達・人事など 技術系総合職/開発・設計・施工管理・ソフトウェア開発など |
給与(2024年4月入社 初任給実績) | 大学卒(修士)275,170円 大学卒(学部)256,170円 高専卒 216,790円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 新入社員には導入教育、技術系基礎教育、語学研修のほか、3年間のフォロー制度あり |
福利厚生 | 独身寮・社宅完備、契約保養所、各種社会保険、確定拠出年金、 住宅・宅地融資、財形貯蓄、東レ福祉会、持株会など |
求める人材
東レエンジニアリングでは、「お客様課題の解決に向け、共に力を尽くして努力できる仲間」を求める人材像としています。
専門的な知識だけでなく、協調性や探究心といった人間力もあわせもつことが求められているのです。
具体的には以下のような要素を挙げていました。
- チームプレーで成果を出せる人
- 失敗に学べる人・学び直せる人
- 洞察力・緻密な計算力のある人
- 人に愛される人
エントリシートでは、以下の要素を取り入れると高評価に繋がるでしょう。
- 粘り強さ
- チームワーク力
- 協調性
- 先見性
- 観察力
- 自己研鑽
- 共感力
- ムードメーカー
これらの他にも、アピール材料はあります。
なかなか思い浮かばない方は、ぜひ活用してくださいね。
また、東レエンジニアリングでは人材理念も策定しており、こちらへの共感も重要なので、必ず確認しておいてください。
新卒採用のフロー
東レエンジニアリングの選考は、応募方法が学校推薦と自由応募の2種類あります。
選考フローについては以下の通りです。
【自由応募】
- プレエントリー
- 企業説明会
- 一次選考(Web面接)
- 座談会・適性検査
- 二次選考(Web面接)
- 最終選考(対面面接)
- 内定
【学校推薦】
- プレエントリー
- 企業説明会
- 一次選考(Web面接)
- 座談会・適性検査
- 二次選考(Webジョブマッチング)
- 最終選考(対面面接)
- 内定
それでは、選考ステップごとのポイントを解説していきます。
企業ならではの特徴を押さえて本番に備えましょう。
①プレエントリー
マイナビよりエントリーします。
②会社説明会
会社説明会はWebで実施されます。
実際に活躍している写真の話を聞くことで、インターネット上ではわからない部分まで理解できるでしょう。
自由参加ではありますが、悩んでいるのであれば参加しましょう。
③エントリーシート
東レエンジニアリングの面接に応募するためには、エントリーシートの提出が必須条件です。
過去の質問には以下のような項目がありました。
- 志望動機
- 研究概要・得意科目
- 趣味・特技
- 学生時代最も力を入れて取り組んだこと
このように基本的なことを聞かれます。
特徴は、100〜200字程度とかなり字数が制限されている点です。
本当に伝えたいことを一つに絞り、簡潔かつ明確に書くことを心がけましょう。
以下にエントリーシート対策の記事を紹介しますので、ぜひ活用してください。
④一次面接(Web)
東レエンジニアリングの一次面接は、オンラインで実施されます。
学校推薦の方は優先的に選考されるため、エントリーシートに記載する必要があります。
口コミにあった質問項目は、以下のとおりです。
- 企業を知ったきっかけ
- 学生時代力を入れて取り組んでいたこと
- 強み
- 逆質問
このように、エントリーシートに記載した内容とほとんど同じ質問がされるでしょう。
また、逆質問の時間は長く設けられる可能性が高いです。
質問のクオリティを高めるために、自己分析や企業研究は入念にしておきましょう。
⑤座談会・適性検査
座談会はWeb上で行われ、二次選考に向けてより企業を理解するために設けられています。
先輩からアドバイスももらえるので、事前に質問を準備しておくとよいでしょう。
また、適正検査はQ-dogです。
独特なテストですが、難易度についてはSPIより低いです。
「ストレス耐性」や「ストレス自覚」が測定されるので、対策方法がほとんどないのが特徴です。
どうしても不安な方は、日頃から計算問題を解いておきましょう。
以下に参考になる記事を紹介しますので、こちらもぜひ活用してください。
⑥二次選考
二次選考はオンライン面接で、所要時間は30分程度です。
以下に、過去の面接で出題されていた質問項目を紹介します。
- どの事業に興味があるのか
- なぜ日常生活に欠かせないものに携わりたいのか
- 選考プロセスを経て、企業のことをどのように認識しているか
難しい質問はないですが、企業や業界についての理解度が試されます。
1社に絞ることなく、さまざまな企業を研究し、東レエンジニアリングの強みを見つけてください。
⑦最終選考
最終選考は、東京・大阪・滋賀で開催される対面での役員面接です。
以下に、口コミで見受けられた質問を紹介します。
- 現在進めている研究内容と、入社後どのように活かしていきたいか
- 学生時代力を入れて取り組んだこと
- 効率的な熱交換器を提案してください
- なぜ大学院から専門分野を変えたのか
このように専門的な質問が多いです。
技術面での質問であることから非常に難しく聞こえますが、回答内容が評価されるわけではなく、対応や熱意が重視されます。
下記に面接対策についての記事を紹介しますので、こちらも活用してぜひ内定を勝ち取ってください!
⑧内定
最終面接を経て内定が決まります。
採用大学
以下に、東レエンジニアリングの採用実績のある大学を紹介します。
難関大学や有名私立大学、地方国公立大学が占めている印象であり、少なくとも中堅レベルといえるでしょう。
このことから、いわゆる学歴フィルターがあることがうかがえます。
大分大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、岡山大学、鹿児島大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、九州工業大学、京都工芸繊維大学、慶應義塾大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、東京海洋大学、東京工業大学、東京農工大学、同志社大学、鳥取大学、福井大学、法政大学、北海道大学、明治大学、明治学院大学、横浜国立大学、立命館大学、和歌山大学、早稲田大学 |
上記の大学を見てみると、偏差値60程度の大学がほとんどです。
過去4年間の採用実績は、文系大卒の採用は1~5名程度であり、理系大卒を優遇している可能性が高いです。
しかし、学歴の低い大学からの採用がまったくないとは限りません。
しっかりと対策して、学歴以外でアピールしていきましょう!
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
選考を受けるにあたり、就職偏差値や難易度が気になるでしょう。
結論として、東レエンジニアリングの就職偏差値・難易度はやや難関です。
その理由として、以下が挙げられます。
- 理系学生の方が優遇されるから
- 給与水準が高いから
- 大手化学メーカーの東レが親会社だから
- 学歴フィルターがある可能性が高いから
東レエンジニアリングの就職難易度について明確なものはなく、採用倍率についても算出されていません。
しかし上記のことから、多くの優秀な学生が志望し、選考は難関となることが予想されます。
かといって、トップレベルでなければ採用がまったくないということはなく、ほかの大手企業に比べれば難易度は低いです。
最後まで諦めることなく対策に取り組み、内定を勝ち取ってください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回は、東レエンジニアリングの企業研究をする際に役立つ情報を紹介しました。
企業研究は就活の中でとても重要な対策方法の1つです。
企業について理解しておくことは、選考対策としてはもちろんのこと、入社後のミスマッチを減らすためにも欠かせません。
東レエンジニアリングは、東レグループの総合エンジニアリング企業です。
高い技術力と東レブランドを活かし、国内外で事業を展開しています。
また、現在では既存事業の成長だけでなく、新規事業への取り組みも積極的にしています。
選考は難易度が高いですが、諦めなければ全員に内定獲得の可能性はあるでしょう。
しっかりと対策して、他の就活生に差をつけてください!
みなさんの就活が納得のいく結果となることを応援しています。