大企業への就職がリスク?ベンチャーという選択肢は?
最近、「今の時代、大企業に行く意味なんかないんじゃない?」みたいなことを聞きませんか?
先日もこのような記事を書きました。
一昔前は「大企業=一生安泰」だったかもしれませんが、近年は大企業への入社がリスクだと言われるようなこともありますよね。
そこで本記事では、大企業へ就職するリスクとベンチャー企業に就職するリスクを比較しながら、就職にあなたにとってのリスクとは何かに考えられるヒントを提供していきます。
大企業やベンチャー企業に就職するリスクを知りたい人や、就職におけるリスクを考えられるきっかけが欲しい人は必見の記事です。
1.大企業に勤めるリスクとは
では、大企業に勤めるリスクについて解説します。
まとめると、
・退職後の無職期間の増加というリスク
・収入の変動幅が小さいリスク
・チャレンジしにくいリスク
です。
1-1.退職後の無職期間の増加というリスク
まず、大企業に勤める際に考えておきたいリスクは、平均寿命が伸びたことによって退職後の無職期間が増大することです。
最近、巷でもよく噂になりますが、定年退職後には給料が激減します。
しかも、リストラ・早期退職によって無職期間が増える場合もあるでしょう。
そして、退職金を受け取ったあとは、他に働き口を探さない場合、収入は年金だけになってしまって収入が激減します。
もちろん、大企業で働いている時は企業がそれなりに生活を支援してくれますが、このリスクに対して大きな支援をしてくれる訳でありません。
そのため、わかっている方も多いと思いますが、最近は金融資産を増やそうをする人が増えてきています。
1-2.収入の変動幅が小さいリスク
次に大企業に勤める際に考えておきたいリスクは、収入幅の変動が小さいというリスクです。
逆にいうと、「安定している」ことがリスクという訳ですね。
ぶっちゃけ、大企業に勤めている限り、多少の評価の違いや出世速度に差はあれど、生涯年収が同じ企業の社員で極端に異なることはありません。
もちろん、それはその企業が安定していることの裏返しでもありますが、「もっともらえるはずの人にお金が入ってこない」ともいえます。
大企業に勤める人には安定志向の方が多いと思いますが、安定していることがリスクになる可能性があることをきちんと理解しておきましょう。
「安定=リスクがない」という概念は捨てるべきです。
1-3.チャレンジしにくいリスク
最後に紹介する大企業に勤める際に考えておきたいリスクは、チャレンジしにくくなることです。
大企業に勤めていると、安定して高額な給料が手に入ります。(会社によりますが)
なので、多少、会社に振り回されても受け入れますし、退職後のリスクについても楽観視してしまいがちなんですよね。
そのため、ベンチャー企業で上場を経験する機会を失ったり、自分が起業する機会があっても今の現状に満足しているので、大企業に残るという選択肢をとることが多いです。
チャレンジに失敗はつきもので、実際チャレンジしないことが正解だったりしますが、機会を逃したという後悔を抱えるリスクは非常に大きいといえるでしょう。
2.大企業にリスクがあるならベンチャー企業へ…という訳でもない
前章で大企業に勤めるリスクを解説しましたが、だからといってベンチャー企業に就職するのが正解なわけでもありません。
もちろん、ベンチャー企業にもリスクはたくさんあります。
例えば、
・大きな困難に苦しむリスク
・.スキルアップができないリスク
・.業務内容が大企業と変わらないリスク
などがあります。
2-1.大きな困難に苦しむリスク
ベンチャー企業に就職するリスクとして、大きな困難に苦しむリスクが挙げられます。
というのも、「自分がやりたいこと」を優先して仕事ができるとは限らないからです。
ベンチャー企業では大企業よりも倒産しやすいのは間違いありません。
なので、「自分のやりたいこと」や「やりがい」を優先している場合ではない困難を迎えるケースがあるんですよね。
そんな時に、そのような自分のエゴを優先していると、「使えない人材」として見なされる可能性があります。
ベンチャー企業では夢を見るだけでなく、泥臭く今日明日の日銭を稼ぐことが求められる場合があることも理解しておきましょう。
2-2.スキルアップができないリスク
次のベンチャー企業に就職するリスクとして、スキルアップができない可能性が挙げられます。
ベンチャー企業に進みたいと考えている人は、多かれ少なかれスキルアップという目的があるのではないでしょうか?
そんなスキルアップのためにベンチャーに就職するのであれば、「社内の人間から吸収できる環境」は必須ですよね。
でも「社内の人間から学べない」環境であればどうでしょうか?
もっというと「尊敬できる人がいない」環境は、ベンチャーに就職する旨味がない職場ともいえます。
そのため、ベンチャー企業への就職を考える際には、事前にスキルアップできる環境であるか、尊敬できる人がいるかどうかを把握しておく必要があります。
2-3.業務内容が大企業と変わらないリスク
最後に紹介するベンチャー企業に就職するリスクは、業務内容が大企業と変わらない可能性です。
急成長したベンチャーが組織化を始めると、社内の雰囲気や決まりが大企業っぽくなってしまうことがあります。
例えば、大企業っぽいところで言えば「意見が通りにくくなるとか」「ルーティーン作業が多い」とかですかね。
これでは、ベンチャー企業に就職した旨味が全然ありませんし、人によっては「思ってたのと違う」と転職などを繰り返し、収入が安定しないなどのリスクも共に背負うかもしれません。
3.【大企業vsベンチャー企業】 あなたにとってのリスクとは何か?
ここまで大企業とベンチャー企業のリスクについて解説しました。
大企業のリスクは社会の影響を受けたことによるものに対し、ベンチャー企業はイメージの違いがリスクになることを理解していただけたのではないでしょうか?
でも、結局どっちに就職したらいいかわかんないですよね。
そこで本章では、あなたにとってのリスクとは何か?について考えていきます。
もちろん、「これが正解!!」ってのはないので、意見として参考にしていただけると幸いです。
3-1.最も安定しているのはどんな人か?
「うーん、どっちかというと安定志向かな…」って人も多いのではないでしょうか?
では、「安定とは何か?」について考えたことがありますか?説明できますか?
企業に勤める前提で話を進めると、「会社が潰れても転職できる人」が最も安定している人といえるでしょう。
逆にいうと、「今勤めている企業以外では生きていけない」なんて人が非常にリスクが高いといえます。
このように考えると、安定を会社や職場に依存して求めることは非常に危険な行為であるといえます。
3-2.自分の求める報酬は手に入るか?
大企業orベンチャー企業に行って自分の求める報酬は手に入るでしょうか?
自分の求める報酬を得られないことはリスクですよね?
もちろん、ここでいう報酬とは「お金」だけでなく、仕事で得られるスキルや人脈、あるいは仲間やお客様からの感謝の声などのことです。
例えば、大企業であれば将来的に大きな仕事ができるかもしれません。
ベンチャー企業であれば、早く出世出来るかもしれません。
自分が企業や仕事に何を求めているのか、をはっきりさせて企業を選ぶ必要があるといえます。
3-3.大企業orベンチャー企業に入れば「幸せ」は幻想
ただ、「大企業orベンチャー企業に入れたから幸せ」は幻想であることは間違いないです。
例えば、
「大企業で年功序列だから、エスカレーター式に幸せになれる」とか、
「ベンチャー企業にだから、30代までにマネジメントできて幸せ」とかですかね。
というのも「1番大事なのは入社後にどれだけ活躍できるかどうか、幸せになれるかどうか」だからです。
なので、しっかり入社後のことをイメージして内定ゴールの就活にならないよう気をつける必要があります。
まとめ 大企業・ベンチャー企業のリスクを把握し、最終決断を
本記事では、大企業へ就職するリスクとベンチャー企業に就職するリスクを比較しながら、就職でのあなたにとってのリスクとは何かに考えられるヒントを提供してきました。
ただ、1番大事なことは、大企業やベンチャー企業に就職する旨みやリスクを自分で把握して、進路の選択を自分自身で行うことです。
進んだ道でそのリスクを被るのは、親でもなく、キャリアアドバイザーでもなく、入った企業でもありません、あなた自身です。
そのことをきちんと自覚して必ず自分自身で最終決断を行うようにしましょう。
本記事が大企業やベンチャー企業に就職するリスクを知りたい人や、就職におけるリスクを考えられるきっかけが欲しい人の参考になれば幸いです。