【企業分析】マクニカの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
マクニカは、半導体やネットワーク関連機器、サイバーセキュリティ製品などを扱う技術商社です。
1972年の設立以来、マクニカは日本の技術発展に貢献してきました。
近年では、AIやIoT、セキュリティなどの分野に注力し、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するパートナーとして、さらなる成長を目指しています。
今回は、そんなマクニカの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などを解説します。
この記事ではマクニカへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析をおこなっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- マクニカの仕事内容が気になる
- マクニカの就職難易度を知りたい
- マクニカの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、他の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、マクニカの就職難易度は比較的高いです。
マクニカは安定性と成長性、年収の高さなどから、就職先として非常に人気があります。
人気があるにもかかわらず、大手企業としては採用人数が比較的少なく、競争率が高いのが特徴です。
また、仕事内容から技術力やコミュニケーション能力などで高いレベルを求められます。
しかし、マクニカへの就職が不可能ということでは決してありません。
しっかりと準備をして選考に臨めば、内定を獲得することは可能です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
マクニカについて
出典元:マクニカ 外観写真
会社概要
マクニカは1972年に設立された技術商社であり、マクニカホールディングス株式会社の中核事業会社です。
半導体、ネットワーク関連機器、サイバーセキュリティ製品などを幅広く取り扱い、国内外のメーカーと顧客をつなぐ役割を担っています。
主な事業内容は、以下の2つです。
- VAD(Value Added Distributor)事業
世界中から最新の半導体や電子部品、ネットワーク関連機器などを調達し、技術サポートやソリューション提案などの付加価値を加えて、日本の顧客に提供します。顧客の製品開発や事業成長を支援することで、日本の技術革新に貢献しています。 - サイバーフィジカルシステムソリューション事業
IoTやAIなどの先端技術を活用し、製造業や社会インフラなどの分野で、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するソリューションを提供しています。特にセキュリティ対策に力を入れており、サイバー攻撃から顧客のシステムやデータを保護するための製品やサービスも提供しています。
マクニカは、長年の経験と技術力、そして幅広いネットワークを活かし、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供することで、高い評価を得ている企業です。
近年では、AIやIoT、セキュリティなどの分野に注力し、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するパートナーとしてさらなる成長を目指しています。
各事業別の売上規模
マクニカの事業は、親会社であるマクニカホールディングスの事業セグメントで開示されています。
2023年3月期のセグメント別売上高は以下の通りです。
- 集積回路及び電子デバイスその他事業:9,290億円(前年比37%増)
- ネットワーク事業:1,003億円(前年比20%増)
集積回路及び電子デバイスその他事業は、半導体や電子部品の販売が中心であり、マクニカの主力事業といえます。
2023年3月期には産業機器向けや車載向けの需要が好調に推移し、大幅な増収となりました。
ネットワーク事業は、ネットワーク関連機器やサイバーセキュリティ製品の販売が中心です。
こちらも堅調に成長しており、2023年3月期には初めて1,000億円を突破しました。
また、2024年3月期の決算は以下の通りです。
- 集積回路及び電子デバイスその他事業:9,078億300万円(構成比88.2%)
- ネットワーク事業:1,209億1,400万円(構成比11.8%)
これらの情報から、マクニカは集積回路及び電子デバイスその他事業を主力としつつ、ネットワーク事業も成長させていることが分かるでしょう。
各事業セグメントの解説
マクニカは、エレクトロニクス・情報通信分野を中心に、幅広い事業を展開しています。
事業部門 | 活動内容 |
半導体 |
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ネットワーク |
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スマートマニュファクチャリング |
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スマートシティ/モビリティ |
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AI |
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DX |
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サービスロボット |
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サーキュラーエコノミー |
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ヘルスケア |
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CPSセキュリティ |
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セキュリティ |
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コネクティビティ |
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コンサルティング |
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フード・アグリテック |
|
マクニカはこれらの多岐にわたる事業を通じて、社会の課題解決や未来の創造に貢献しています。
マクニカで働いている社員は?
平均勤続年数は?
マクニカの平均勤続年数は11.2年です。
IT業界の平均勤続年数は企業や職種によって大きく異なりますが、一般的には3~6年程度で、マクニカと平均とを比較するとかなり長いと言えます。
マクニカが充実した福利厚生や研修制度、長期的なキャリアパスなどを提供していることなどが、要因として考えられます。
平均年収は?
マクニカの平均年収は、648万円でした。
同業種の平均年収が660万円であることを考えると、全国平均よりも若干低い水準です。
平均残業時間は?
マクニカの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20~30時間程度でした。
ただし、繁忙期は30〜40時間となるでしょう。
さらに、仕事内容によっては平均45時間、多い月で75時間になる場合もあります。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報では、平均ボーナス額は明記されていませんでした。
しかし平均年収から、およそ5.9ヵ月分ではないかと推測できます。
これは同業他社と比較して高い水準といえるでしょう。
どんな文化なの?
マクニカの企業文化は、社員一人ひとりの自主性と創造性を尊重し、共に未来を創っていくことを目指すものです。
オープン・フェア・シンプル
風通しの良い環境で、年齢や経験に関わらず誰もが自由に意見を交換し、公平な評価を受けられます。物事をシンプルに捉え、迅速な意思決定を促します。
権限委譲
社員一人ひとりに大きな裁量権を与え、挑戦を奨励します。失敗から学ぶことを恐れず、自らのアイデアを形にすることを後押しします。
共に未来を創っていく(Co.Tomorrowing)
最新のテクノロジーとインテリジェンスを組み合わせ、社会に貢献する新しい価値を創造することを目指します。社員一人ひとりがこの理念を共有し、共に未来に向かって挑戦する意欲にあふれています。
これらの価値観は、マクニカの社内全体に浸透しており、社員のエンゲージメントを高め、創造性と革新性を促進しています。
社員は自らの成長と会社の成長を一体のものとして捉え、共に未来を創っていくという強い意識を持って働いているのです。
また、マクニカは、社員が安心して働ける環境づくりにも力を入れています。
充実した福利厚生や研修制度、長期的なキャリアパスなどを提供し、社員の能力開発とワークライフバランスを支援している会社です。
これらの取り組みを通じて、マクニカは社員が最大限に能力を発揮できる環境を提供し、持続的な成長を続けています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
マクニカは技術商社として、以下の点で業界において独自の立ち位置を築いています。
国内最大手の半導体商社
半導体市場において国内トップクラスのシェアを誇り、幅広い製品ポートフォリオと技術力を有しています。
世界の半導体メーカーとの強固なパートナーシップを構築しており、最新技術や製品をいち早く国内市場に導入しています。
技術力に強みを持つソリューションプロバイダー
単なる製品販売にとどまらず、顧客のニーズに合わせたソリューション提案や技術サポートを提供しています。
AI、IoT、セキュリティなどの先端技術分野においても、専門知識を持つエンジニアが多数在籍しており、顧客の課題解決を支援しています。
多岐にわたる事業領域
半導体事業を中核としながらも、ネットワーク、スマートマニュファクチャリング、スマートシティ/モビリティ、AI、DX、サービスロボット、サーキュラーエコノミー、ヘルスケア、セキュリティ、コネクティビティ、コンサルティング、フード・アグリテックなど、多岐にわたる事業を展開しています。
社会のさまざまなニーズに対応し、幅広い顧客層を獲得しています。
グローバルな事業展開
国内だけでなく、海外にも拠点を展開しており、グローバルな視点で事業を展開しています。
世界の最新技術やトレンドをいち早くキャッチアップし、国内市場に還元しています。
これらの強みを活かし、マクニカは単なる商社ではなく、顧客のビジネスパートナーとして、共に未来を創っていく存在を目指しています。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
マクニカ | 1兆293億6,300円 | 648万円 | 68 | 挑戦と成長を後押しする、風通しの良い自由闊達な社風 |
加賀電子 | 6,080億6,400万円 | 899万円 | 65 | 堅実で誠実、安定志向な社風 |
菱洋エレクトロ | 1,299億1,200万円 | 662万円 | 60 | 風通しが良いが保守的な社風 |
伯東 | 2,336億2,400万円 | 916万円 | 60 | 風通しが良いが保守的な家族経営の社風 |
マクニカの新卒募集要項について
マクニカは、営業、エンジニアリング、コーポレートファンクションなど、さまざまな職種で新卒採用を行なっています。
応募資格は学士号以上で、転勤可能な方です。
マクニカは、競争力のある給与と福利厚生を提供しています。
マクニカの求人情報ページには、各職種の仕事内容や求められる人物像、応募方法などが詳しく記載されています。
ご自身の興味やスキルに合った職種を見つけて、ぜひ応募してみてください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 営業系、技術系、コーポレート系、事務系 |
給与 | 総合職 <営業系・技術系・コーポレート系> 院了 312,390円 大卒・高専卒 300,110円 (一律手当含む) 総合職 <事務系> 大卒・高専卒 250,380円 (一律手当含む) |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 入社後導入研修、専門分野研修、各階層別研修、マネジメント研修、技術系研修、PC研修、TOEIC受験補助、英語プレゼンテーション研修 |
福利厚生 | 保険:各種社会保険完備 各種制度:財形貯蓄制度、育児・介護休業制度、従業員持株制度 その他:社員旅行、会員制リゾートクラブ、サークル活動 他 |
求める人材
マクニカが求める人材は、以下の特徴を持つ人材です。
変化に対応できる柔軟性と、新しいことに挑戦する意欲を持つ人材
マクニカは、デジタルテクノロジーの進化に合わせて事業をトランスフォームしており、変化に対応できる柔軟性と、新しいことに挑戦する意欲を持つ人材を求めています。
事業ポートフォリオの拡充やエンドユーザーエクスペリエンスを重視したソリューション提案、グローバル戦略の強化など、様々な取り組みを進めており、これらの変化に柔軟に対応し、積極的に挑戦できる人材が求められます。
エンドユーザーの視点に立ち、課題解決に貢献できる人材
マクニカは、エンドユーザーに近い次元でのビジネスに力を注いでおり、エンドユーザーの目線に立ち、課題解決に貢献できる人材を求めています。
顧客の課題やニーズを深く理解し、最適なソリューションを提案できる人材や、エンドユーザーの幸福を見つめたビジネス展開を推進できる人材が求められます。
グローバルな視点で活躍できる人材
マクニカは、海外事業にも力を入れており、グローバルな視点で活躍できる人材を求めています。
海外市場の特性を理解し、それに合わせたマーケティング活動や技術提案ができる人材や、海外拠点との連携をスムーズにおこなえる人材が求められます。
マクニカの価値観を共有し、共に未来を創っていく人材
マクニカは、「オープン・フェア・シンプル」という価値観を大切にしており、この価値観を共有し、共に未来を創っていく人材を求めています。
年齢や経験に関わらず、自由に意見を交換し、協力して仕事を進めることができる人材や、新しいことに挑戦し、失敗から学ぶことを恐れない人材が求められます。
これらの特徴を持つ人材は、マクニカで活躍し、共に成長していけるでしょう。
新卒採用のフロー
マクニカの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問だけでなく、人柄をチェックする質問も多いでしょう。
そのため、入社意欲や将来のプランを明確にしておくことは、今後のキャリアを形成していく上で非常に重要です。
①WEBエントリー
マイナビよりエントリーします。
②会社説明会
WEBで実施される会社説明会に出席します。
③エントリーシート
エントリーシートに必要事項を記入し、提出します。
選考に関わってきますので、何度も見直しをしましょう。
④個別面接
個別で面接が1回実施されます。
しっかり準備して臨みましょう。
⑤適性検査
面接後に適性検査が実施されます。
⑥個別面接
2次面接としてさらに1回、個別に面接が実施されます。
⑦筆記試験
基本的な内容が問われます。
事前によく準備しておきましょう。
⑧最終面接
これが最終面接となり、個別で行われます。
悔いのないよう、自分の経験やスキル、成し遂げたいことなどをしっかりアピールしてください。
⑨内定
最終面接を突破したら、晴れて内定を得られます。
採用大学
マクニカには、明確な学歴フィルターは存在しないと考えられます。
マクニカの採用実績大学は難関大学出身者が中心ですが、それ以外の大学からも採用しているためです。
<大学> 東京大学、東京外国語大学、東京経済大学、東京女子大学、東京電機大学、東京農業大学、東京理科大学、同志社大学、東洋大学、東洋英和女学院大学、獨協大学、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、名古屋大学、名古屋外国語大学、奈良女子大学 |
マクニカへの就職を目指す場合は学歴だけでなく、自己PRや面接でのアピールをしっかりと行うことが重要です。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、マクニカの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや難しいといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 企業として人気があり、競争率が高いから
- 高い専門性が要求されるから
ただし、学歴フィルターはなく、人物重視の選考が行われているという声が多いです。
面接では志望動機や自己PR、課題解決能力などが重視されるでしょう。
マクニカへの就職を目指す場合は、企業研究や自己分析をしっかり行い、面接で自身の強みをアピールすることが重要です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
本記事ではマクニカへの就職を目指す就活生に向けて、参考となる内容を解説してきました。
マクニカは半導体やネットワーク関連機器などを扱う技術商社であり、国内外で事業を展開しています。
マクニカは技術商社としての強みを活かし、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するソリューションを提供しています。
AI、IoT、セキュリティなどの先端技術分野にも注力しており、顧客の課題解決に貢献しているのです。
マクニカは、「オープン・フェア・シンプル」という価値観を大切にしており、社員一人ひとりが自由に意見を交換し、協力して仕事を進められる社風です。
マクニカでは、技術力やコミュニケーション能力など、高いレベルが求められるでしょう。
しかし、学歴はそこまで重視していないため、対策をしっかり行えば内定の可能性は十分にあります。
この記事を参考に、マクニカへの就職を目指してください。