信越化学工業のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/25更新
はじめに
この記事では、信越化学工業への入社を目指す新卒の方や、同社のエントリーシート作成に役立つ情報を求める就活生に向けて、エントリーシート対策や内定獲得の難易度についての有益な情報を提供します。
また、エントリーシート対策の情報では、信越化学工業以外のエントリーシート作成時でも活用できるポイントを解説しています。
信越化学工業の選考フローの傾向やエントリーシートの対策方法を知りたい方や、エントリーシートの作成方法が分からず悩んでいる方にとって、役立つ情報を多くまとめていますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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信越化学工業の概要
出典:信越化学⼯業株式会社
初めに、信越化学工業とはどんな企業であるか簡単に紹介します。
信越化学工業とは
信越化学工業は、塩化ビニルや半導体シリコンなど、さまざまな化学製品の素材を開発・提供している化学メーカー企業です。
1926年に発足した「信越窒素肥料株式会社」が前身となっている会社で、1940年に「信越化学⼯業株式会社」に改称しました。
化学業界において、株式時価総額国内1位を獲得していることに加え、世界でも5位を獲得している優良企業でもあり、純利益も7,000億円を突破しています。
積極的に海外展開を行い、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアに拠点を有しています。
さらに、売上高の81%が海外からの収益で成り立っており、グローバルなビジネスを展開している会社です。
信越化学工業では、以下の5つのキーワードを掲げて事業展開を行っています。
- 接続性:AI、IoT、5G、メタバース(半導体シリコン、シリコーン、光ファイバー用プリフォーム、低誘電樹脂など)
スマートインフラ:インフラ整備(塩化ビニル樹脂、セルロース誘導体、シリコーン) - 生産性の向上:ロボット、産業用モータ(半導体シリコン、レア・アースマグネット、シリコーンなど)
- 健康増進:医薬材料、医療器具機器材料、食品、衛生(セルロース誘導体、ポバール樹脂、シリコーン、レア・アースマグネット、合成性フェロモン、セルロース誘導体、光触媒)
- 資源効率:電気自動車、省エネ家電、再生可能エネルギー(レア・アースマグネット、リチウムイオン電池用負極材、シリコーン、レア・アースマグネット、半導体シリコン、シリコーン、コート材など)
信越化学工業では、上記の項目に即した化学素材を多く開発・提供しています。
また、以下の製品群では世界規模の売り上げを保持しています。
- 世界シェア1位の製品:塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英(液晶用フォトマスク基板、合成フェロモン)
- 世界シェア2位の製品:フォトレジスト、フォトマスクブランクス、メチルセルロース
- 世界シェア4位:シリコーン
さらに、日本国内でもシリコーンの分野ではシェア率1位を記録するなど、国内外問わず、多くの分野でビジネスに多大な影響力を有しているのです。
加えて、製品を通じたSDGsの取り組みにも力を入れており、エッセンシャルサプライヤーとして信越化学工業の製品が多く使用されています。
持続可能な社会への実現に力を貸している企業といえるでしょう。
信越化学工業の採用難易度
信越化学工業の採用難易度は高いです。
就活偏差値ランキングによると、信越化学工業の就職偏差値は64でした。
この偏差値は任天堂や日産など、世界的なブランドを誇る企業と同等であり、内定を獲得するには選考フローの対策や企業研究が必須です。
また、理系よりも文系のほうが対応可能な募集職種に限りがあるため、難易度は高くなるでしょう。
信越化学工業の採用大学
信越化学工業の採用大学の実績は、以下の通りです。
<大学> 東京大学、東京工業大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、明治大学、山形大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、長岡技術科学大学 |
採用実績には、早稲田大学やMARCHレベルの大学の名前が多いことに加え、国立大学の名前も確認できるため、エントリーする就活生のレベルは高水準となるでしょう。
ただし、大学院の採用実績は特に見られず、技術系の大学からも採用している実績があるため、学歴フィルターは存在しないといえます。
なお、信越化学工業はワールドクラスのビジネス領域を展開しているため、どの職種においてもコミュニケーション能力と言語力が求められるでしょう。
選考フローの対策をするためには、コミュニケーション能力のアピールを意識して、対策を講じることをおすすめします。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
信越化学工業が求める人材とは?
結論から言うと、信越化学工業が求める人材像は、「自分自身でしっかりと考えることができる人」です。
なお、募集職種によって求める人材像は以下のように少し変わるため、上記の条件を基板にしつつ、募集職種に応じた自己アピールを考えましょう。
- 技術系:技術者のベースとなる理系の基礎知識や科学的思考能力
- 事務系:論理的思考力や対人関係能力
また、信越化学工業では以下のような人事研修制度を行っています。
人事研修制度を通して、働くうえで必要な能力を分析できるため、把握しておくことをおすすめします。
- 階層別研修:各役職ごとに必要なマネジメント力、リーダーシップ、コミュニケーション力、 課題解決力等を身に着けるための教育研修です。
一般社員の研修では、中堅層研修、女性社員研修、ジュニアリーダー研修、入社3年目研修が行われるでしょう。 - 国際化対応研修:英語研修や異文化コミュニケーション研修、中国語会話教室を通して、英語・中国語のスキルを向上させる教育システムを導入しています。
- AI研修:2021年度から導入された教育システムであり、AIリテラシー習得研修やデータ解析スキル習得研修、AIプロジェクトマネジメント研修を通して、AIを使いこなせる人材を育成しています。
信越化学工業各事業の採用方向性の違いは?
信越化学工業には「技術系」と「事務系・一般職」の募集職種があり、それぞれの職種には以下の職種が含まれています。
- 技術系:研究開発、生産技術、プラントエンジニアリング、機器開発、情報システムなど
- 事務職:営業、経理、経営企画、人事、総務、広報、法務など
- 一般職:貿易管理事務、管理部門事務、秘書など
また、募集職種ごとの募集学部・学科は以下の通りです。
- 技術系:有機化学、無機化学、化学工学、金属、材料、薬学、物理、機械、電気、電子、情報など
- 事務系・一般職:全学部・分野
事務系・一般職の方が募集職種の種類が少ない一方、募集学部・学科には特に制限がないため、技術系よりも倍率が高い傾向があります。
また、募集職種によって提出書類が異なるなど、採用フローに多少の違いがあります。
しかし、共通して「主体性、柔軟な発想力」を重視しているなど、他の化学メーカーと比較すると採用方向性の違いは少ないでしょう。
なお、技術系・事務系の総合職採用では学部卒、修士了、博士了で給与面の待遇が変わるため、事前に募集要項を確認しておくことをおすすめします。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
信越化学工業の選考フローは、募集職種によって異なります。
技術系の採用フローは以下の通りです。
- エントリーを行う:信越化学工業の採用ホームページ、またはリクナビ・マイナビからエントリーを行いましょう。
- 書類選考:指定エントリーシート、履修履歴表、研究レポートを提出します。
なお、研究レポートの規定はA4サイズ2枚程度です。 - 面接(複数回):面接を複数回行います。
適性検査を行う可能性もあるため、インターネット環境を整えておくと良いです。 - 内々定:最終面接を終えた後、結果が通知されます。
事務系・一般職の選考フローは以下の通りです。
- エントリーを行う:信越化学工業の採用ホームページ、またはリクナビ・マイナビからエントリーを行います。
- 書類選考:指定エントリーシート、履修履歴表を提出しましょう。
- 面接(複数回):面接を複数回行います。
適性検査を行う可能性もあるため、インターネット環境を整えておくと良いです。
なお、事務系に応募した場合はグループディスカッションもあるため、対策しておくことをおすすめします。 - 内々定:最終面接を終えた後、結果が通知されるでしょう。
どの募集職種でもエントリーシートの提出と面接の選考が行われますので、対策する必要があります。
特にエントリーシートは面接でも使用される資料になるため、面接対策と合わせて文章構成を考えることが重要です。
エントリーシートの対策をする際には、以下の項目を意識すると論理的な文章を作成できるだけでなく、採用担当者に良い印象を与えやすくなるので、実践してみましょう。
- 結論は簡潔に:最初に結論を明確に示すことが大切です。
冒頭に結論を述べることで論理的な文章構成になり、採用担当者に結論が伝わりやすくなります。
また、結論に具体的な根拠を付け加えて説得力を高めることが重要です。 - 意見は断定的に述べる:意見を伝える際には、必ず断定的な言い方を心がけましょう。
「~だと思います」や「~はずです」といった不確定な表現は避け、自信を持って意見を述べることで、採用面接官に良い印象を与えられます。 - 誤字脱字を防ぐために確認する:エントリーシートを提出する前には、必ず文書に誤字脱字がないかをチェックしましょう。
誤字脱字があると、採用面接官に悪い印象を与える可能性があります。
時間をおいてから再度文章を確認することで、文法や構成の違和感に気づきやすくなるでしょう。
上記の項目は、他の企業のエントリーシートにも活用できるポイントなので、エントリーシート作成に苦戦している人は意識しておくと良いでしょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
ここでは、選考を通過しやすいエントリーシートの書き方を紹介します。
選考を通過しやすいエントリーシートを書く際は、以下の順番で文章を作成すると良いでしょう。
- 冒頭に結論を主張する
- 結論の根拠となる、具体例を書く
- 最後に結論を書き、企業でどの様に活かすか具体例を述べる
- 文章に誤字脱字がないか確認する
この手順を意識することで、採用担当者に自己アピールや考え方を分かりやすく伝えられます。
また、インターネット上に公開されている実際のエントリーシートの例を参考にすると書きやすくなるため、おすすめです。
信越化学工業の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
信越化学工業のエントリーシートを書く際には、事業に関する内容を取り入れて、入社後のビジョンを明確に示しましょう。
信越化学工業の事業部署は以下の通りです。
- 生活環境基盤材料事業:塩ビ部、化成品部、日本酢ビ・ポバール
- 電子材料事業:半導体部、マグネット部、有機材料部、新機能材料事業部、精密材料事業部
- 機能材料事業:セルロース部、シリコーン事業本部、ファインケミカル部、日信化学工業、国際事業本部、新規製品部
- 加工・商事・技術サービス事業:国際事業本部、信越ポリマー、信越エンジニアリング、信濃電気製錬、信越フィルム
信越化学工業では、SDGsの取り組みと合わせて、環境への取り組みにも力を入れています。
「2025年度に温室効果ガス排出の生産量原単価を45%に削減」の達成に向け、さまざまな取り組みをしているのです。
環境負荷低減につながる製品と技術も積極的に開発しているため、内定を獲得したい人は環境問題に関する情報も積極的に加えると良いでしょう。
エントリーシートの位置づけ、及び対策方法
エントリーシートは、企業が就活生を評価し、面接候補者を選定するための重要な資料です。
エントリーシートには、就活生の基本情報や学歴、職歴、スキル、志望動機、自己PRなどが記載されています。
企業側は初期選考の段階で、自社の求めている人材像とマッチしているか判断しているのです。
また、エントリーシートは就活生のコミュニケーション能力や、表現力を評価することも可能です。
明確で分かりやすい文章で書かれているか、論理的な構成になっているかを見ることによって、整理して物事を伝えられる人材であるか判断しています。
エントリーシートは単なる書類ではなく、企業と就活生との最初の接点であり、採用活動において重要な役割を果たしているのです。
エントリーシートの対策では、以下のポイントを意識して意見書き出すといいでしょう。
- 自己分析を行い、弱み強みを明確にする
- 企業の社風や業務内容を把握し、入社後のキャリアプランを明確にしておく
- 結論を述べる際には、具体的な数値や成果も一緒に述べる
- 期限を厳守し、提出は余裕をもって行う
- 他の人に確認してもらうなど、誤字脱字がないか確認する
なお、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
信越化学工業の選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
就職活動において企業を選ぶ際、重視する点を教えてください。(300文字程度)
就職活動において、私が企業を選ぶ際に重視する点は以下の3つです。
まず、企業のビジョンと価値観が私自身の価値観と一致していることです。
私が長期的に働くためには、企業の使命や目標に共感できることが重要だと考えています。
例えば、持続可能な社会の実現や社会貢献に力を入れている企業に強く惹かれます。
次に、成長の機会が豊富にあることです。
私は常に新しい知識やスキルを習得し、自己成長を追求したいと考えています。
そのため、研修制度が充実している企業や、キャリアパスが明確で成長をサポートしてくれる企業を重視しています。
最後に、働きやすい職場環境です。
ワークライフバランスが取れ、社員同士が協力し合える風通しの良い職場であることを望んでいます。
特に、リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方が可能な企業に魅力を感じるのです。
これらの要素を重視しながら、自分が最大限に力を発揮できる企業を見つけたいと考えています。
ポイント:冒頭に3つポイントがあることを明確にし、その後の文章構成を分かりやすく記載できています。
また、理由に具体例を加えることで文章の内容がより分かりやすくなり、採用面接官に対しても効果的に伝えることが可能です。
まとめ
この記事では、信越化学工業の採用フロー情報や社風について解説しました。
信越化学工業は、塩化ビニルや半導体シリコンなどさまざまな化学製品の素材を開発・提供している企業であり、世界トップシェアを誇る分野をいくつも有しています。
募集職種によって求める人材像や採用フローは異なるため、募集職種に合わせた選考対策を行うことが大切です。
ただ、学歴フィルターはないと推測できるため、適切な対策を講じることで内定を獲得できる可能性は十分にあります。
この記事をきっかけに信越化学工業の選考対策を行い、就職活動を成功させてください。