地方学生が就活で不利な点、まとめました。
はじめに
就活生の皆さんこんにちは!
二月になり“就活”の話題も活発になってきましたね・・・!
就活が本格化してくる中で、
『地方学生が就活をする場合、東京の学生に比べて不利』
という話題を皆さんは聞いたことがあるでしょうか・・・?
実際この話題は正しく、就活においては東京に企業が集中しているため、
遠方からの地方学生にとっては多大なディスアドバンテージが存在します。
本記事では、地方学生の不利となるポイントを解説した上で、打開策を提案していきたいと思います!
1.地方学生は圧倒的に不利!
何よりも地方学生にとって不利なポイントの一つは『就活費用』ですよね・・・。
就職活動支援サービスを運営するサポーターズの調査結果によると、
就活にかかった費用の総額は
全国平均で16万1312円、関東在住の学生で平均12万7664円、地方は18万2633円と、地方学生は関東在住の学生と比べて大きな差が生じていることがわかりました。
『就活費用』の他に、『時間』も不利なポイントとなるため、ここからは、さらに具体的に見ていきたいと思います。
1-1. 交通費
就活費用の多くを占め、かつ避けては通れない出費の代表は『交通費』です。
東京を訪れる回数は人それぞれであるため一概にはいえないですが、
東京到着後の移動によって電車賃がかさむことも考えられるため、
地方学生の皆さんが頭を抱える大きな課題となります。
以下、各地から東京までの『片道』の新幹線費用の平均となります。
・北海道:27,000円
・東北:13,200円
・北関東:6,000円
・中部:9,800円
・近畿:13,900円
・中国:18,200円
・四国:18,300円
・九州・沖縄:25,500円
地方によっては、飛行機や高速バスでの移動も考えられますが、実質一番使われる交通手段は『新幹線』です。
新幹線片道の平均が上記の値ですので、往復で考えたり、何回も移動をすることを考えると、交通費がいかに就活生にとって負担であるかを分かっていただけると思います・・・。
1-2.宿泊費
交通費と同じく避けては通れない出費の代表として『宿泊費』があげられます。
なるべく一定期間で就活を終わらせたい地方学生であったり、遠方の学生にとっては、宿泊費はかさむ一方ですよね。
東京の学生であれば宿泊費は一切考えなくとも済むため、この出費の差は
地方学生と東京の学生との差を生む大きな要因であると言えます。
・ビジネスホテル:約5,000円-10,000円/泊
・格安ホテル:約2,000円-4,000円/泊
・ホステル:約2,500円-5,000円/泊
・漫画喫茶:約3,500円/泊
長期滞在を考えた場合、一泊であれば安価に見える値段であろうとも、油断はできませんね・・・。
1-3.滞在費
地方学生の中には、一日の中で数社の選考や説明会をこなす方が多くおられると思います。
そんな時、次の企業との選考・説明会まで時間が大きく空いてしまうことはありませんか・・・?
そういった場合の時間の過ごし方はカフェ等が大半ですが、
このような『滞在費』も重なると大きな出費となってしまいます。
サポーターズの調査結果によると、
カフェ、飲食代として1~3万円が内訳となっているため、可能な限り削りたいところですね・・・。
1-4.時間
今までは費用に関する不利なポイントをあげていきましたが、『時間』も地方学生にとっては不利になっていきます。
東京の学生と同じ就活、同じ面接をこなしていても、かかっている実質の時間は東京の学生よりずっと長いですよね。
その代表は移動時間ですが、面接自体は30分程度で終わってしまうのに、移動時間はその何倍もかかります。
加えて、地方学生が新幹線・バス・鈍行電車で移動しているその時間を、東京の学生はきちんと整備された環境でES添削であったり、面接練習等に有効活用しています。
地方学生がいかに余分な時間を支払っているかが分かります・・・。
しかし、インターン等は東京で行われることが多いため、東京での就職を志している地方学生にとっては避けられない道であることも事実です。
2.地方学生が不利な状況を打開するには?
ここまで地方学生にとって不利なポイントをあげていきましたが、決して打開策がないわけではありません!
以下の提案が地方学生の皆さんのディスアドバンテージを少しでも軽減できれば良いなと思います・・・!
2-1.交通費問題の解決
①学割・早割りの有効活用
学生の皆さんには、学割を使う権利があります。
新幹線であれば、本来の費用から二割引きの費用で行き来ができます。
遠方であればあるほど、学割による費用の差は大きいため、使わない手はないです!
加えて往復割も存在するため、帰宅する日程が分かっている場合は学割と合わせて併用しましょう。
②移動の代表の新幹線・飛行機・高速バスの使い分け
移動手段の代表として、新幹線・飛行機・高速バスがあげられると思います。
新幹線・飛行機は価格的に高いですが、時間を節約することができます。
一方、高速バスは価格的に安いものの、かなりの時間が制約されてしまいます。
この三者を場合によって使い分けていくことで、少しでも移動費を減らしていきましょう。
例えば、志望度が高い企業の選考、到着した日の午後には選考が入ってくる場合には新幹線・飛行機を、比較的時間の余裕がある場合には高速バス等を利用していくことがおすすめです。
③東京都内の移動を徒歩にしてみる
千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区などは就活生に人気の企業が多く集まっていますが、実はこれらの地区は駅と駅の距離が近いです。
一駅であれば、十分程度で移動することができるため、
時間や体力に余裕がある場合、二・三駅歩いてみるのも良いかもしれません。
④交通費支給の企業イベントを利用する
企業によっては、選考の段階で交通費を支給されることがあります。
金額固定の場合と、実際にかかった交通費を支給される場合があり、
金額固定の場合には安価な移動手段を用いることで、余ったお金を他に回すことができます。
⑤WEB面談がある企業
最近では、一次選考、二次選考であればWEB面談を推奨している企業が増えてきています!
WEB面談は、移動費をはじめ宿泊費、滞在費等一切かからず、PCやスマホだけで参加することができるため、地方学生にとっては有り難いですよね・・・!
途中の選考においては距離を考慮してWEB面接・面談を設定してくれる企業も少なくありませんので一度は尋ねてみる価値はあります。
さすがに最終選考等では東京に訪れることはほぼ必須となっていきますが、こういった選考の方法があることは把握して、活用していきたいですね!
2-2.宿泊費問題の解決
①友人宅の利用
宿泊費を最も抑えることができる方法が、友人宅の利用です。費用面は最も有効ですが、長期滞在であると少し気が引けてくる部分があるかもしれませんね・・・。
そういった場合は、短期的にお願いする、もしくは気兼ねなく過ごせる友人に頼んでみると良いかもしれません!
②ビジネスホテル・カプセルホテル・漫画喫茶の使い分け
宿泊先として利用される例として、ビジネスホテル・カプセルホテル・漫画喫茶があげられると思います。
・ビジネスホテル
ビジネスホテルにつきましては、就活の宿泊先としては、完全個室であるので、周りを気にすることなく快適に過ごすことができます。
しかし、東京においては上記宿泊先の中では一泊約5,000円からと、最も費用が高いです。
・カプセルホテル
カプセルホテルは一泊約2,000円からで宿泊することが可能です。
加えて、アメニティも基本的なフェイスタオル・バスタオル・歯ブラシ・シャンプー・リンス・ボディソープ等は備え付けられている場合が多いので、ホテルと遜色なく過ごすことができます。
最近では、女性専用のカプセルホテルも増えてきているので、女性の方も安心です。
・漫画喫茶
漫画喫茶は一泊約3,500円から宿泊可能です。
シャワー室の備え付けに加えて、シャンプー・リンス・ボディソープ等はありますが、フェイスタオルや歯ブラシについては別途料金が必要な場合があるので、あらかじめ確認が必要です。
また、ベッド等がしっかりと備わっているわけではないので、注意が必要です。
この三つの中でもおすすめは、カプセルホテルです!
価格帯と、過ごしやすさという観点から、就活生に一番適していると思います。
基本的な宿泊はカプセルホテル、本命の選考前は、面接の練習を気兼ねなく行えるビジネスホテル、高速バスの後などのシャワーの利用や小休止に漫画喫茶と、使い分けるのはいかがでしょうか?
③就活シェアハウス
最近は『就活シェアハウス』が増えてきています。
ドミトリーまたは個室に共用のキッチンや水回りが付帯しており、ドミトリーであれば都内でも相場は一泊約2,500円とお手頃です!
ホテル程のサービスはなくとも、男女別できちんと分けられていたり、鍵付き個室が用意されていたりと、過ごしやすい環境が整えられています!
また、利用者が就活生に限定されている場合が多く、情報共有や就活トークが活発であるため、就活のパフォーマンス向上を図ることできます。
④企業から提供されるホテル
企業によっては、遠方からの就活生に対してホテルを提供してくれる、つまり宿泊代を出してくれる場合があります!
基本的に企業側指定のホテルであれば、企業の所在地から近い場所が選ばれる可能性が高いので、移動時間も宿泊費用も気にせずに済みます!
就活中に東京にいく際には、できるだけそういった企業を狙って応募していきましょう!
2-3.滞在費問題の解決
滞在費を少しでも減らすための有効な手段として、
『ワーキングスペースの利用』があげられます。ワーキングスペースはVISITERの値段であれば約300円から提供されており、1日の出入りが自由であったり、飲食の持ち込みが可能であることが多いです。
ワーキングスペースによって条件は異なりますが、あらかじめ調べておき、有効活用していきましょう!
2-4.時間問題の解決
先述の通り、時間問題のほとんどが移動時間が原因です。
就活生に与えられた時間は全員に等しく同じであるため、この時間をどのように有効活用していくかが、この問題の解決のポイントです。
寝る時間と決めたならしっかりと寝て、それに必要な簡易枕や目隠しを用意しておきましょう。
また、その時間をES対策や面接練習として有効活用すると決めたのであれば、自身で集中できる環境づくり(耳栓・音楽によって集中を高める等)を行いましょう。
新幹線や飛行機の利用は、もちろん移動時間を少なくするための方法であるといえますが、その分費用の問題が逆行します。
そのことを視野に入れたうえで、様々なタイミングに合わせて取捨選択をしていきましょう。
まとめ 何はともあれ、先に情報を知っておく事!
ここまで、地方学生にとっての不利な点と、
その解決策をいくつか提案させて頂きましたが、何よりまずは、
何を節約し、どのように有効活用していくのかを見極めること大切です!
情報が入りにくいと言われている地方ですが、最近ではネットによってOB訪問ができたり、WEB上で面談ができるようになりました・・・!
こういったインターネットの普及を十分に活用し、地方にいる際もネットで積極的に情報を集めていきましょう!
距離の遠さが夢の遠さにならないよう、皆さん就活頑張ってください・・・!
この記事が、少しでも就活生の皆さんのお力になれれば幸いです!