ES添削で就活を攻略!依頼先や添削方法を徹底解説
2025/2/5更新
はじめに
就職活動において必ずといっていいほど提出するエントリーシート(ES)。
「エントリーシートを作成してみたけど、自信がない…」と悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。
エントリーシートの完成度を上げるには「ES添削」してもらうことがおすすめです。
そこで、この記事ではエントリーシート作成に悩む就活生に向けて「ES添削」について徹底解説していきます。
だれに頼むべきなのか、おすすめな依頼先の紹介もしています。
- エントリーシートの添削は誰にしてもらうべきか知りたい
- エントリーシートの添削をしてもらうメリット・デメリットが気になる
この記事を読めばこのような不安や悩みはすべて解決できますので、参考にしてください。
ES添削をしてもらうメリット
第三者にエントリーシートを添削してもらうことには、さまざまなメリットがあります。
ここでは大きく以下の6つのポイントについて解説していきます。
選考通過率が上がる
「ES添削」の最大のメリットともいえるのが、選考通過率が上がることです。
特に、エントリーシートを過去に多く書いた経験のある社会人であったり、何人もの就活生のエントリーシートを添削してきた就活のプロであったりであれば、魅力的なエントリーシートの作成の細かいポイントや注意点を知っています。
そのような方たちに添削してもらうと、企業の採用担当者にも伝わりやすい文章に仕上げることができます。
また、その他に志望先と同じ業界や業種の方に頼めば、より的確なアドバイスを得られるかもしれません。
言いたいことを言語化してくれる
「自分が言いたいことを言語化してくれる」ということもES添削の大きなメリットであるといえるでしょう。
文章には個人によってそれぞれ、よく使う単語や癖などがあります。
無意識のうちに、伝えたいことの言語化ができていないために、文章が回りくどくなっているケースもよく見受けられます。
その結果、自分ではESの仕上がりに納得していても、第三者からみると「何が言いたいの?」と投げかけられるかもしれません。
エントリーシートでは、簡潔で分かりやすく、一目で相手に伝わりやすい文章で書くことが理想的です。
内容はもちろん重要ですが、表現方法によって、相手への伝わりやすさもかなり違ってきます。
客観的な視点で添削をしてもらうことで、上手く言語化できていない部分を指摘してもらえれば、より端的で分かりやすい文章になるでしょう。
言語化に困っている学生は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
客観的なアドバイスがもらえる
「客観的なアドバイスがもらえる」ということもES添削の大きなメリットといえます。
自分自身のことを自分の言葉だけで表現していると、間違いに気付けない危険性があります。
どうしても、自分のエピソードに対して気持ちが入りすぎてしまうことがあるからです。
第三者に添削をしてもらうことで、自分では気付かなかったミスを指摘してもらえます。
自分では間違っていないと思っていた表現でも、他の人から見ると違和感があったりおかしいと感じたりすることも珍しくはありません。
自己のことをアピールするとなると、どうしても自分本位な文章になってしまいます。
それでも、相手に本当に伝えなければならないことがおろそかになってしまっては、完璧なエントリーシートは完成しないです。
「他人が読んでどう感じるか」は非常に重要な要素の1つです。
客観的な意見を取り入れ、自分の書いたエントリーシートと向き合い修正していけば、改善していけるでしょう。
相手に伝わりやすい文章になっているか確認できる
第三者に添削してもらうことで、相手に伝わりやすい文章になっているかどうかを確認することができます。
採用担当者は、膨大なESに目を通さなくてはなりません。
わかりにくい部分が少しでもあると、続きを読んでもらえなくなる可能性もあります。
重要なのは、「他者から見ても伝わる文章を書くこと」です。
客観的な視点でのアドバイスをもらうことで、ESの完成度が大きく向上するでしょう。
採用担当者の視点から見てもらえる
先ほど「客観的なアドバイスがもらえる」というメリットをお伝えしましたが、依頼先によっては「採用担当者の視点を得られる」という場合もあります。
その依頼先とは、就活エージェントや大学のキャリアセンターなど専門性の高い人のことです。
当たり前のことですが、エントリーシートは企業に評価してもらうものですよね。
つまり、どれだけ一生懸命書いても、企業に刺さる内容でなければ選考突破には繋がらないんです。
「採用担当者が読んでどう感じるのか?」この感覚が非常に重要なのです。
しかし、社会人を経験していない就活生では、なかなかこの視点を持つことはできません。
そのため、就活エージェントや大学のキャリアセンターなど、就活のプロに依頼してみましょう。
自己・他己分析に繋がる
エントリーシート添削してもらうことで、自己・他己分析に繋がることもメリットのひとつです。
エントリーシートとは、企業が応募者の人柄や個性を見るためのものであり、求める人材とマッチしているかを判断する最初の手段です。
そのため、自己PRや学生時代に力を入れて取り組んだことなど、自身のことについて、さまざまな角度から書いていかなければなりません。
エントリーシートを添削してもらい、他者にアドバイスを求めることで、自己理解を深めることができるため、自己・他己分析に繋がるのです。
エントリーシート作成の段階で自己分析がしっかりとできていれば、選考通過した後、面接で深堀されたとしても、自分について理解できているので、自信をもって受け答えできるようになるでしょう。
以下の記事では、自己分析のやり方や役立つツールを紹介していますので、参考にしてください。
おすすめES添削方法5選
ESの添削を誰にしてもらうかは、人それぞれです。
大学内で完結するものから、専門のエージェントを利用するものまでさまざまな方法があります。
大学のゼミの先生や先輩
ES添削の方法として、大学のゼミの先生や先輩といった身近な人にチェックしてもらう方法もあります。
とくに同じ部活やサークルで、すでに社会人になっている先輩は気軽に相談しやすい相手です。
もし、志望企業に入社している先輩がいるのであれば、どのように内定を獲得したのかアドバイスを受けることもできます。
社会人という視点で添削をしてもらえるので、家族や友人よりも実践的なアドバイスがもらえるのがメリットと言えるでしょう。
デメリットとしては、添削スピードはそれほど早くないということです。
先生も先輩も自分の仕事で忙しいはずです。
休日などに対応してもらうことになるため、ES提出まで間に合うように余裕を持って添削を頼む必要があります。
また、必ずしも相手が就活に詳しいとは限りません。
その場合には、内容の伝わりやすさや文章の読みやすさを見てもらうための添削をお願いするとよいでしょう。
大学のキャリアセンター
ES添削として、大学のキャリアセンターを利用するというのもあります。
大学には、学生の進路をサポートするキャリアセンターなどの事務局が設置されており、専門の職員が常駐しているケースがほとんどです。
大学のキャリアセンターでは、学内での就活イベントの開催だけでなく、就活相談や面接練習、そしてESの添削なども対応してくれます。
メリットとしては、基本的に個別指導してもらえることと、学内事情に精通していること、この2点です。
専門分野でのアピール方法やガクチカの伝え方などがよくわからないという場合には、よいアドバイスをもらえるでしょう。
デメリットとしては、1~3月の就活時期には、相談やES添削で予約が集中します。
ES添削してもらおうとしても、予約できたのが1~2週間も先ということもあります。
キャリアセンターに添削を依頼する場合には、できるだけ混みあう時期を避け、余裕のあるスケジュールを立てることです。
ES添削カメラ
ES添削カメラは、「自分が実際に書いた自己PRについて400字程度のエントリーシートをスマホカメラなどで撮影して送信するだけで添削をしてもらえるサービス」です。
このES添削カメラは、非常に有名な就活エージェントであるdoda(Benesse)が運営しています。
ES添削カメラでは累計2万人の就活生を指導したプロが個別に添削・評価してくれます。
送信したエントリーシートはES添削カメラのアプリを通してフィードバックされるため、すべてスマホ上で完結できる点が最大のメリットであるといえます。
そのため、就活で忙しい時期であったとしても同時進行でES添削サービスを受けられるというメリットがあります。
人事がチェックしている評価基準で改善のアドバイスをしてくれるので、エントリーシートの選考通過率も上がるでしょう。
デメリットとしては、1つの課題につき1回しか添削してもらえないことです。
短大生や専門学校生は利用することができません。
AIを利用してES添削をする
ChatGPTを代表とするAIを利用したES添削の最大のメリットは、スピードの速さです。
提出期限が迫っていて、誰に添削してもらったらいいのか困っている場合などに有効です。
誤字脱字、文章表現のミスなど、デジタルデータで判断できます。
すでに作成した文章を文字数制限に合わせて調整するという方法もあります。
その他に、周囲の人やOB・OGとのつながりがない場合でも、AIであれば添削してもらえます。
そして手軽に何度も使えるので、その都度修正を加え、ブラッシュアップしていけます。
デメリットとしては、その人らしさが伝わりにくいということです。
まとまったスマートな文章になりすぎるため、熟練の面接官にはAIで作ったことを見抜かれてしまうでしょう。
もしAIを利用してES添削をするなら、最終段階で自分らしさが出るように表現方法に工夫をする必要があるのです。
また、添削結果が抽象的であるということや、使いこなすのが難しいという問題もあります。
友人や家族にES添削を依頼する
最も気軽な方法としては、身近にいる友人や家族に依頼することです。
あなたについて理解している方ですので、自分の特徴など本音で指摘してくれるというメリットがあります。
日頃からみなさんの姿を見ているからこそ、強みや弱みといったあなたらしさを知っているはずです。
表面的な内容になってしまって、魅力が伝わりきっていない場合にも教えてくれるでしょう。
例えば、「あなたの○○という強みをアピールするなら、□□のエピソードの方がいいかもしれないね」など具体的にアドバイスしてもらえるかもしれません。
そしてすぐに添削をしてもらえるため、スピード感があることもメリットのひとつです。
デメリットとしては、就活の専門家ではないということです。
そのため、企業の採用担当者からの目線で添削することは難しいでしょう。
全体的な印象や誤字脱字といったダブルチェックの添削をするときにお願いするとよいかもしれませんね。
おすすめキャリア支援一体型サービス2選
ここまでは、エントリーシートの添削に特化した方法を紹介してきました。
しかしES添削だけでなく、キャリア支援も一体になったサービスもあります。
ここでは主に2つのサービスを紹介します。
キャリアチケット
キャリアチケットは、「転職エージェント事業などを展開するレバレジーズが運営する無料の就活サポートサービス」です。
就活について精通しているキャリアアドバイザーが個別でサポートしてくれます。
累計10万人以上の就活生のキャリア支援をしてきたという信頼と実績を誇っています。
口コミで評判となっているのがカウンセリングです。
マンツーマンのヒアリングを通じて、自分の強みや弱みといったキャラクターが明確になるため、自己分析に役立ちます。
そして、ES添削だけでなく、面接対策やカウンセリングの内容からあなたに合った企業の情報も紹介してくれます。
ES添削におけるメリットとしては、就活のプロの目線での添削になるため、非常にクオリティの高いエントリーシートが作成できることです。
添削の質はもちろんのこと、丁寧なカウンセリングにより、人間性や説得力のあるエピソードをエントリーシートに盛り込んでいけます。
デメリットとしては、キャリアチケットは対面のみでの利用となることです。
そのため、カウンセリング場所が限定的になります。
地方の就学生には利用しにくいサービスかもしれません。
ジョーカツ
ジョーカツは、「株式会社ナイモノが運営する就活サポートエージェント」です。
その他の就活サービスとの違いとしては、地方から上京を目指して就活をしている学生に向けられているという点です。
地方の学生が関東圏内の企業に入社したい場合、上京しながらの就活をしなければなりません。
見知らぬ都会での就活は、情報を得るだけでも大変ですし、交通費や宿泊費も負担になります。このような上京就活生を支援するのがジョーカツです。
ジョーカツを利用するとキャリアアドバイザーがつき、就活に関してトータルサポートを行ってくれます。
さまざまな形で上京就活生のサポートをしており、メリットは以下のようなものがあります。
デメリットとしては、紹介してもらえる求人にはベンチャー企業が多いという点です。
ジョーカツの特徴は、東京都内の有名ベンチャー企業や、知名度はまだ低い優良企業・成長企業を中心とした求人情報を取り扱っていることです。
そのため、ベンチャー企業を志望する方にはピッタリですが、安定した企業を志望する方にはあまり向いていないかもしれません。
ベンチャー企業以外の求人情報も得たいという方は、他の就活サービスも利用したほうがいいでしょう。
しかしながら、700社以上が参加しており、中には一度は耳にしたことのある企業もあるため、一度見てみると新たな発見があるかもしれませんね。
以下に参考となるページを紹介します。
興味のある方は、ぜひ確認してみてください。
ES添削をしてもらう際の注意点
ES添削をしてもらう際に気をつけたい注意点3点をまとめました。
ES添削の際は以下の内容を参考にして、しっかり内容をブラッシュアップしていきましょう。
添削内容がすべて正しいとは限らない
ES添削はプロの視点から貴重なアドバイスを得られる機会ですが、添削された内容が必ずしもすべて正しいとは限りません。
添削者はあくまで第三者であり、あなたのことを完全に理解しているわけではないことを理解しましょう。
また添削者によって意見や評価の基準が異なる場合もあります。
そのため、添削された内容を鵜呑みにするのではなく、自分でもよく考え、納得のいく部分だけを取り入れるようにしましょう。
添削を受けたら必ず選考通過するとは限らない
ES添削を受けることで内容の質を高めることはできますが、添削を受けたからといって必ず選考を通過するわけではありません。
ESは選考の一部であり、その後の面接や適性検査なども含めた総合的な評価で合否が決まります。
ES添削はあくまでESの完成度を高めるための手段であり、選考通過を保証するものではないことを理解しておきましょう。
ESだけでなく自己分析や企業研究、面接対策など、他の選考対策も並行して行うことが、選考通過への近道となります。
自分らしさや個性がなくならないようにする
添削を受ける際に最も注意すべき点は、添削によって自分らしさや個性が失われてしまうことです。
添削者のアドバイスに従うあまり、他の就活生と似たような内容になってしまったり、自分の強みや個性が十分に表現できなくなってしまうことがあります。
添削を通して文章表現や構成を改善することは重要ですが、自分らしさや個性を失わないように注意しましょう。
添削者の意見を参考にしながらも、自分の言葉で表現することを意識し、オリジナリティ溢れるESを作成することが大切です。
ES添削に関するよくある質問
最後にES添削に関するよくある質問にまとめて回答したので、ぜひ参考にしてください。
無料と有料のサービスどちらを使うべき?
基本的には、無料のES添削サービスで十分です。
有料サービスはES添削に特化している分、利用料金が高めに設定されている傾向があります。
場合によっては、一問の添削に数千円、一社分の添削に数千円から一万円近くの費用が発生することもあります。
一方で無料のサービスでも、プロの視点から添削を受けられるものが多く存在します。
就活エージェントなどが提供する無料添削サービスは、キャリアアドバイザーなどの専門家が添削を担当するため、質も担保されています。
まずは無料の添削サービスを積極的に活用し、自身のES作成スキル向上を目指しましょう。
ES添削はいつから利用するべき?
ES添削サービスは、企業の提出期限の1ヶ月前から利用することをおすすめします。
ES添削サービスから指摘を受けた後、修正や書き直しを行う時間が必要となるためです。一度の添削で完璧なESが完成することは稀で、複数回のやり取りを通してブラッシュアップしていくのが一般的です。
また就活期間中は複数の企業に並行してESを提出したり、面接対策を行ったりと、やるべきことが山積みです。
時間に余裕を持って選考に臨むためにも、提出期限の1ヶ月前を目安に早めにES作成と添削に取り組みましょう。
ES添削サービスをすぐに使いたい
提出期限が迫っていてすぐにESの添削を受けたい場合は、ES添削ツール(自動添削ツール)の利用がおすすめです。
就活エージェントなどが提供する添削サービスは、担当者の状況によって返却までに数日から一週間程度の時間を要することがあります。
一方で自動添削ツールは、AIなどが文章を解析し、即座に添削結果を提示してくれます。
誤字脱字のチェックや文字数カウントなど、基本的なチェックを素早く行いたい場合に非常に役立ちます。
提出前の最終チェックとして活用することで、ケアレスミスを防ぎ、完成度を高められるでしょう。
さいごに
この記事では、ES添削について誰にESの添削をお願いしたらよいのか、いくつかの方法とメリット・デメリットを解説ご紹介しました。
選考では、必ずと言っていいほど、最初の段階でエントリーシートを提出します。
したがって、エントリーシートが通過しなければ面接を受けることすらできないのです。
さまざまな方法を紹介してきましたが、エントリーシートのESの添削に正解はありません。
人によって表現方法も異なりますし、読み手によって伝わり方も変わってきます。
エントリーシート作成に悩んでいる方は、ぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
みなさんの就活がよい結果となることを応援しています!