大卒フリーターが就職する7つの方法|就活のポイントも解説

大卒フリーターが就職する7つの方法|就活のポイントも解説

2024/10/21更新

はじめに

就職活動に失敗したり、希望していた職業に就けなかったりして、フリーターを選ぶ人もいます。

しかし、多くの人は、フリーターを一時的な選択に留めたいと考えるものです。

大卒後に、フリーターとして働くことへの不安や、将来への焦りを感じている方も多いでしょう。

この記事では大卒フリーターの現状、そして就職をするための7つの方法を解説します。

以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

対象
  • 大卒でフリーターになった人がどれくらいいるのか知りたい
  • 大卒フリーターから正社員になる方法が知りたい

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大卒でフリーターになる割合

大卒でフリーターになる割合
結論から言うと、大卒後にフリーターになる人の割合は、増えているわけではありません。
厚生労働省と文部科学省は、令和5年3月に大学等卒業者の就職状況を共同で調査して状況を取りまとめました。

就職率の概要
  • 大学(学部)は97.3%(前年同期差+1.5ポイント)
  • 短期大学は98.1%(同+0.3ポイント)
  • 大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では97.5%(同+1.4ポイント)
  • 大学等に専修学校(専門課程)を含めると97.3%(同+1.3ポイント)

大卒の就職率は良くなっていることが分かります。
また、文部科学省「令和3年度学校基本調査」では、2021年3月に大学を卒業し、すぐに有期雇用労働者と臨時労働者になった人は2.0%、1万1,858人です。
大卒後のフリーターの割合は、一定の範囲内に収まっています。
しかし、就職活動の結果として、フリーターを選ぶ人が、少なからず存在することも事実です。

大卒でフリーターになる理由

大卒でフリーターになる背景には、就職活動やキャリア選択におけるさまざまな要因が関係しています。

以下でその理由を解説します。

就職活動の失敗や挫折

大卒後、フリーターになる最も一般的な理由は、就職活動での失敗や挫折です。

多くの学生は、正社員として働くことを目指していますが、実際には全員が希望する企業に就職できるわけではありません。

企業側の選考基準やタイミングが合わず、内定が得られないケースも多く、結果としてフリーターとして働くことを選ぶ学生がいます。

また、就職活動のプレッシャーから逃れたいと感じ、早期に就職活動を放棄してしまうことも理由の一つです。

自分に合った職業が見つからない

大学生活を通じて、自分の適性や興味を見つけることができないまま、卒業を迎える学生もいます。

就職活動を進める中で自分に合った職業が見つからず、やむを得ずフリーターを選択しているのです。

特に、大学での専攻が特定の職業に直結しない場合や、興味が分散している場合は、自分のキャリアパスを明確に描くことが難しくなるでしょう。

これが、フリーターという選択肢を取る一因となっています。

就職活動に対する不安や迷い

就職活動に対する不安や迷いも、大卒後のフリーターになる理由の一つです。

多くの学生は、就職活動を通じて社会に出ることに対して大きな不安を抱えています。

自分が本当にその企業や職業に適しているのか、自分の将来に対して確信が持てないまま決断を下すことができないと感じる学生も多いです。

その結果、フリーターとしてしばらくの間様子を見るという選択をすることがあります。

学生時代の準備不足

就職活動の結果が芳しくない背景には、学生時代の準備不足もあります。

自己分析や業界研究を十分に行わないまま就職活動を開始し、途中で壁にぶつかる学生も少なくありません。

結果として、適切な企業に出会えず、内定を得られないまま卒業を迎えることになり、フリーターとして働くことを余儀なくされるのです。

大卒後のフリーターから就職する7つの方法

フリーターから就職する7つの方法
大卒後のフリーターから、正社員への転職を目指すには、計画的かつ戦略的な行動が求められます。
以下、就職に向けた5つのステップを解説します。

大卒後のフリーターから就職する7つの方法
  • 新卒扱い期間を最大限に活用する
  • ハローワークやキャリアセンターを活用する
  • 自己分析で自分の強みを再確認する
  • 興味のある業界や職種を徹底リサーチする
  • 面接対策を徹底する
  • フリーター期間で得たスキルをアピール
  • 企業研究を徹底する

新卒扱い期間を最大限に活用する

大学を卒業してから最初の3年間は、厚生労働省が企業に対して新卒扱いを推奨している期間です。

この間に行動を起こせば、新卒採用枠に応募できる可能性が高まり、未経験でも応募できる職種が増えます。

また、新卒枠での応募は、企業側も若手の柔軟性や将来性を重視する傾向が強いため、競争が激しい中でも比較的有利に進められることがあります。

ハローワークやキャリアセンターを活用する

一人での就職活動に不安がある場合は、ハローワークや大学のキャリアセンターを活用するのが賢明です。

これらの機関では、求人情報の提供だけでなく、履歴書の添削や模擬面接など、実践的なサポートを受けることが可能です。

また、キャリアセンターには企業とのコネクションを持つことが多く、特定の企業や業界に強いサポートを受けられる可能性もあります。

こうした支援を受けることで、準備が万全でない状態であっても、就職活動をスムーズに進めることができるでしょう。

自己分析で自分の強みを再確認する

就職活動において、自分に合った仕事を見つけるためには、まず自己分析を徹底的に行うことが必要です。

自己分析とは、自分の強み、弱み、興味、価値観などを明確にする作業です。

これにより、自分がどのような環境で力を発揮できるのか、どんな業務にやりがいを感じるのかを知ることができます。

例えば、過去の成功体験や失敗体験を振り返り、それらから学んだことを整理することで、自分の行動パターンや得意分野を理解する手がかりになります。

以下の記事では、自己分析で弱みや強みがすぐに診断できるツールを紹介しています。

興味のある業界や職種を徹底リサーチする

自己分析が完了したら、次に興味のある業界や職種について詳しくリサーチを行いましょう。

業界の動向や企業の特徴を理解することで、自分に合った仕事が見つかる可能性が高まります。

具体的には、企業のウェブサイト、業界紙、就職情報サイトなどを活用して、業界の現状や将来性、求められるスキルを把握します。

また、インターンシップに参加したり、企業説明会に足を運ぶことで、実際の職場の雰囲気や仕事内容をより深く理解することが可能です。

これによりミスマッチを防ぎ、自分に最適な職場を選ぶことができます。

業界研究のやり方・手順に関しては以下の記事をチェックしておきましょう。

面接対策を徹底する

フリーター期間をポジティブに捉えた説明を用意
面接では、フリーター期間についての質問が避けられない場合が多いです。
この期間をどう捉え、どのように伝えるかが、採用担当者に与える印象を大きく左右します。
例:

「自分のキャリアについて深く考える時間を持つためにフリーターを選んだ」
「自己成長のために多様な経験を積むことを意図していた」

上記のように、ポジティブな説明を用意しておきましょう。
これにより、フリーター期間が単なるブランクではなく、計画的な自己成長の一環であったことを強調できます。

フリーター期間で得たスキルをアピール

フリーター期間中に得たスキルや経験をアピールすることも重要です。

例えば、アルバイトでの接客経験を通じて培ったコミュニケーション能力や、時間管理能力、問題解決能力などは、どの職場でも活かせる基本的なスキルです。

これらを具体的なエピソードを交えて説明し、次の職場でどのように活かせるかを伝えることで、採用担当者に強い印象を残すことができます。

また、面接に備えて想定される質問に対する回答を何度も練習し、自信を持って本番に臨む準備をしましょう。

企業研究を徹底する

企業分析で企業のビジョンや求める人材像を理解し、それに自分がどのように貢献できるかを具体的に述べられるように準備しましょう。

企業のウェブサイトや業界紙、四季報などの情報源を活用し、企業の強みや将来性、そしてその企業が抱えている課題についてもリサーチしてください。

これにより、面接官に対して自分がその企業で活躍できる人材であることをアピールでき、採用への道が開かれる可能性が高まります。

大卒フリーターから正社員になるためには、早めの行動、自己分析を基にした適切な仕事選び、そして徹底した面接対策が欠かせません。

これらのステップを踏むことで、就職活動をスムーズに進め、自分に合った職場で新しいキャリアをスタートさせることが可能です。

時間を無駄にせず、自分の未来に向けて着実に一歩一歩進んでいきましょう。

この道のりは決して簡単ではありませんが、努力と準備次第で必ず成功に繋がります。

企業研究を有意義にするためのコツを紹介している記事も、あわせてチェックしてみてください。

大卒フリーターのメリット・デメリット

大卒後にフリーターとして働くことには、自由な時間の確保や場所に縛られない生活ができるといった魅力的なメリットがあります。

その一方で、長期的なキャリア形成や、経済的な安定性に不安を抱えるデメリットも多いです。

これらのメリットとデメリットを十分に理解し、将来を見据えた慎重な選択が求められます。

以下、大卒後にフリーターとして働くことのメリット・デメリットを解説します。

大卒フリーターのメリット

時間の自由がある

大卒フリーターの最大のメリットは、時間の自由度が高いことです。

フリーターとして働く場合、シフト制の仕事が多く、自分のライフスタイルに合わせて働く時間を選ぶことができます。

例えば、週に数日だけ働いて、残りの時間を趣味や自己研鑽に充てることが可能です。

正社員のように定時出勤が義務付けられていないため、自分のペースで仕事とプライベートを両立しやすいのが特徴です。

また、精神的にも仕事の責任が軽いため、プレッシャーから解放されます。

働く場所や住む場所を自由に選べる

フリーターとしてのもう一つの魅力は、働く場所や住む場所を自分で選べることです。

正社員であれば、勤務地が指定されることが多く、場合によっては転勤を命じられることもありますが、フリーターの場合はその心配がありません。

地方や海外で働きたいという場合でも、フリーターであればその選択肢が広がります。

引っ越しを伴う仕事の変更も比較的簡単に行えるため、住む場所に対する自由度も高いです。

特に、インターネットを利用したリモートワークが普及している現在では、国内外を問わず自分の好きな場所で働くことが可能です。

働くハードルが低い

フリーターのメリットの一つに、仕事を始める際のハードルが低い点が挙げられます。

正社員としての採用には、学歴やスキル、経験が求められることが多いです。

フリーターとしての仕事は、比較的簡単な作業が多く、特別な資格や経験がなくても採用されやすいでしょう。

そのため、自分に合った仕事を見つけるまでの間、いくつかの仕事を掛け持ちすることも可能です。

仕事が自分に合わないと感じた場合、辞めて次の仕事を探すのも比較的容易であるため、仕事に対する不安が少ないのも魅力です。

大卒フリーターのデメリット

社会的信用が低下する

フリーターであることの大きなデメリットの一つは、社会的信用が得られにくいことです。

正社員に比べてフリーターは雇用が不安定であり、収入も安定しないことから、信用が必要な場面で不利になることが多いです。

例えば、クレジットカードの申請や、住宅の賃貸契約など、安定した収入や雇用を求められる状況で、審査に通りにくいことがあります。

特に、大卒後にフリーターとして長期間働いていると、社会的な信用度がさらに低下し、将来的に経済的な選択肢が狭まる可能性が高くなるでしょう。

安定した収入を得にくい

フリーターとして働くことは、収入が不安定であるというデメリットも伴います。

正社員であれば、毎月の給与が安定して支払われ、ボーナスや昇給の機会もありますが、フリーターの場合、そのような保障はほとんどありません。

働いた分だけ収入が得られるため、収入が変動しやすく、生活費の計画を立てるのが難しくなります。

また、体調不良や仕事が減った場合など、収入が減少するリスクも大きく、将来に対する不安が常につきまといます。

キャリア形成が難しい

フリーターとしての経験は、キャリア形成において大きなハードルとなることがあります。

企業側は中途採用の場合、即戦力となるスキルや経験を求める傾向が強く、フリーターとしての経験がそれに該当しないことが多いです。

特に、長期間フリーターとして働いた後に正社員として転職しようとすると、スキル不足や経験不足が問題となり、採用の壁が高くなるでしょう。

また、フリーターとしての職歴が長いと面接での評価が低くなることも考えられ、転職活動が困難になる可能性があります。

大卒フリーターが目指すべきおすすめの職業4選

大卒フリーターはビジネススキルがないこともあり、応募する際は「未経験可」の仕事を選びましょう。

大卒フリーターが目指すべきおすすめの職業4選
  • 事務職
  • 営業職
  • プログラマー
  • 公務員

以下では大卒フリーターが目指すべきおすすめ職種を解説します。

事務職

事務職は、パソコン操作や電話対応、データ入力などのオフィスワークを担当します。

基本的なPCスキルやビジネスマナーがあれば未経験からでも挑戦しやすく、働きながら専門知識を身につけることができます。

また福利厚生も充実していることから、長期的に安定して働きたい人におすすめです。

特に大卒の資格は評価されやすいので、就職活動において有利になるでしょう。

営業職

営業職は、商品やサービスを顧客に提案・販売する職業です。

コミュニケーション能力や提案力が求められますが、特別な資格が不要で学歴よりも実績ややる気が重視されるため、フリーターからの転職にも適しています。

また営業職は成果が直接給与に反映されることが多く、頑張って高収入を目指せる点が魅力です。

人の脈動を広げやすく、将来的なキャリアアップにも繋がるでしょう。

プログラマー

プログラマーは、ソフトウェア開発やウェブサイト制作を行う仕事です。

プログラミングスキルが必要ですが、独学やスクールでスキルを磨けば未経験からでも就職できます。

IT業界は慢性的な人材不足のため、チャンスが多い分野です。

フリーランスやリモートワークの選択肢もあり、柔軟な働き方ができるのも魅力のひとつ。

継続的に学ぶ姿勢があれば、キャリアアップも見込めるでしょう。

公務員

公務員は、国家や地方自治体で働ける安定した職業です。

特定の資格やスキルが不要で、大卒であれば受験資格が得られることが多いです。

フリーターからの転職でも制限年齢内であれば挑戦できます。

給与や福利厚生が充実しているため、長期的に安定した職業に就きたい人にもおすすめです。

国家試験への合格が大きな壁となりますが、一度合格すれば定年まで安心して働けるのが大きなメリットでしょう。

大卒フリーターがいきなり正社員を目指す以外にできること

大卒でいきなり正社員を目指すために就活をするのはハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
最後に、いきなり正社員を目指す以外にできることを紹介するのでぜひ参考にしてください。

職業訓練校でスキルを身につける

正社員に就職するにもスキルや経験がない人は、職業訓練校で相応のスキルを身につけるのがおすすめです。

無料でスキルを習得できるだけでなく、卒業後の就職先までサポートしてくれるのが大きなメリットです。

職業訓練校は地域によって申し込み方法やプログラム内容が異なるので、実際に自分の住んでいる地域のハローワークで聞いてみましょう。

派遣社員や契約社員から始める

また派遣社員や契約社員でスタートしてから正社員登用を目指す方法もあります。

派遣社員や契約社員はアルバイトより専門性が高く、正社員よりも責任が少ないのが一般的です。

少しずつ経験を積んで正社員登用制度を活用すれば、将来的に正社員になることも十分可能です。

希望する企業への就職に必要な資格を取得する

希望する企業への就職に必要な資格を取得するのもおすすめです。

フリーター期間中は資格取得のための勉強していたと面接でアピールできれば、プラス評価を得られる可能性があります。

さいごに

この記事では、大卒後にフリーターになる人の割合について、最新のデータを基に分析しました。

実際に、令和5年のデータによると、大学卒業者の就職率は97.3%と非常に高く、フリーターになる人の割合は限定的であることがわかっています。

一方で、大卒後すぐにフリーターとして働くことを選ぶ若者が、一定数存在するのも事実です。

自分の希望する職に就けなかったことや、プレッシャーや社会の変化による不安から、フリーターという道を選ぶ人がいます。

長期的なキャリアを見据えると、安定した職に就くことが望ましいでしょう。

焦らず計画的に行動して、自信を持って前進することが大切です。

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