三菱食品のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/5/19更新
はじめに
三菱食品株式会社は、東京都文京区に本社を置く食品・卸売業界に属する企業です。
食料品を中心とした食品総卸売業を行っています。
この記事では、三菱食品への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に三菱食品ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、三菱食品が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、三菱食品の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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三菱食品の概要
出典元:三菱食品
初めに、三菱食品とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
三菱食品とは
三菱食品株式会社は、食料品の卸売を主な事業内容としている企業です。
1945年に設立され、加工食品を主な取扱商品としています。
東証スタンダード市場TOP20の構成銘柄の一つに数えられる大手企業です。
三菱食品は、様々な事業環境の変化に対応しながら、食の持続可能性と日本各地の食文化の維持・発展、地域社会の最適化を追求しています。
「食のビジネスを通して持続可能な社会の実現に貢献する」をパーパスとしており、サステナビリティ重点課題の同時解決を行っている会社です。
生活者のライフスタイルやニーズが多様化する中で、より精度の高い市場分析が求められています。
このことから三菱食品は、独自の食品流通ビッグデータを基盤として環境変化を捉え、お客様の経営に役立つ情報を提供しているのです。
また、それをベースにした商品の品揃え・棚割サポートや、デジタルマーケティングによる集客・販促サポートなど、課題解決に向けた実践的な提案を行っています。
三菱食品は、持続可能な食のサプライチェーン構築を目指している企業です。
そのための取り組みとして、伝票照合や商品登録などの非競争領域において、他社との協業を推進し、食品流通業界全体の効率化を図っています。
さらに、三菱食品は生活者ニーズに合わせたブランドの構築や環境配慮型包材への切り替え、食品ロス削減につながる商品開発にも積極的です。
社会の価値観の変化に対応し、生活者のニーズに即したストーリーブランドやコンセプトブランドの構築、環境配慮型包材への切り替え、食品ロス削減につながる商品開発を進めています。
また、日本での総代理店契約により、世界トップブランドの輸入菓子やイタリアパスタの商品を幅広く取り扱っているのも特徴です。
さらに、三菱食品は生活者のライフスタイルと消費ニーズを理解し、生活者の実際の購買行動を分析して生活者像を抽出し、独自のライフスタイルマーケティングを展開しています。このライフスタイルマーケティングをベースに、小売業向けにさまざまな商品やキットを開発・製造しているのです。
三菱食品の採用難易度
三菱食品の採用難易度は平均的です。
東京大学や京都大学のような一流大学から多くの応募があるため、一見するとライバルのレベルは高く、採用への難易度は高く思えるでしょう。
しかし、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるのです。
その他の理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないため
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないため
- 給与や福利厚生が特筆して良いわけではないため
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
三菱食品の採用大学
三菱食品の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 愛知大学、亜細亜大学、京都大学、愛媛大学、大分大学、大阪市立大学、大阪府立大学、大妻女子大学、岡山大学、小樽商科大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、学習院大学、北九州市立大学、北里大学、京都産業大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、三菱食品は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
三菱食品が求める人材とは?
三菱食品では、企業理念である「その情熱が、食の未来を切り拓く」に共感し、自らも情熱を持って挑める方を求めています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いでしょう。
三菱ホールディングス各社の採用方向性の違いは?
三菱電機と三菱食品は、新卒採用において同じような「求める人材」を掲げています。
三菱電機の求める人材は、「自分がどのように貢献できるのか」「何かサポートできることはないか」を考えられる人です。
三菱食品では、企業理念である「その情熱が、食の未来を切り拓く」に共感し、自らも情熱を持って挑める方を求めています。
2025年3月までに4年制大学もしくは大学院を卒業・修了、または卒業見込・修了見込の方が対象です。
実働時間は7.5時間のフレックスタイム制となるでしょう。
年間休日は120日以上あり、福利厚生も充実しています。
ジョブローテーションを通じてさまざまな職種を経験できるだけでなく、教育・研修制度も整っているのが嬉しいポイントです。
選考のステップやスケジュールに関する詳細は三菱食品のマイページで案内されていますので、ぜひご覧ください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物か、自社でどのように力を発揮できるかを知りたいのです。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントとなるでしょう。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- 結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まるでしょう。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が食料品卸売業を志望する理由は、食料品の安定供給が人々の生活において不可欠であることを認識しているからです。
具体例:食は人間の基本的なニーズであり、その供給に関わる仕事は社会に大きな影響を与えます。
特に興味を持っているのは、食料品卸売業が持続可能な食品供給の実現に向けて果たす役割です。
地球環境に配慮した商品の選定や流通プロセスの効率化は、現代社会において不可欠な課題です。
この業界に身を置くことで、環境に優しい食品供給の促進に貢献し、将来的には食料品業界全体の持続可能性向上に関わる仕事をしたいと考えています。
結論:この業界に身を置くことで、環境に優しい食品供給の促進に貢献し、将来的には食料品業界全体の持続可能性向上に関わる仕事をしたいと考えています。
結論2:食料品卸売業は、食文化の多様性や食の安全性に対するニーズが高まる中で、新しい食品の発掘や品質管理の更なる強化が求められています。
具体例2:これらのチャレンジに取り組む過程で、自身の専門知識とスキルを発展させ、消費者に安全で質の高い食品を提供することで、より豊かな食生活の実現に貢献したいと思っています。
食料品卸売業を志望する最大の理由は、日々の食生活を支え、人々の健康と幸福に貢献するという、この業界特有の使命感に魅力を感じるからです。
三菱食品の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
例えば三菱食品は、「Continuously Evolving and Going Concern」「進化し続けること、そして継続企業であること」が経営理念です。
「Going Concern」とは、会社が将来にわたり事業を続けていく前提のことです。
目まぐるしく変化する社会情勢のなかで、事業を永続的に行うことは容易ではありません。
だからこそ、成長や進歩ではなく、「Continuously Evolving」「進化し続けること」に重きを置いているのです。
一人ひとりがこのビジョンに共感し、自ら考え行動することで、より良い未来を築いていくことを目指しています。
もちろん、上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。
その強みを活かし、自分のやりたいことや将来像にマッチする形で文章を作成してもいいでしょう。
大事なのは、数ある食料品卸売会社や代替可能業界がある中で、なぜ「三菱食品」を選ぶのかを論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
もちろん文章の内容も評価の対象ですが、一番注目されるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。
そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをしておきましょう。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
三菱食品の選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
医療系卸売業界のエントリーシート
志望動機
・食料品卸売業界を志望する理由をご記入ください。(400文字以下)
【記載例】
私が食料品卸売業を志望する理由は、食料品の安定供給が人々の生活に欠かせない要素であるという確信からです。
食は人間の基本的なニーズであり、その供給に関わる仕事は社会に大きな影響を与えます。
特に私が興味を持っているのは、食料品卸売業が持続可能な食品供給の実現に向けて果たす役割です。
地球環境に配慮した商品の選定や流通プロセスの効率化は、現代社会において避けて通れない課題です。
この業界に身を置くことで、環境に配慮した食品供給の促進に貢献し、将来的には食料品業界全体の持続可能性向上に関わる仕事をしたいと考えています。
さらに、食料品卸売業は、食文化の多様性や食の安全性に対するニーズが高まる中で、新しい食品の発掘や品質管理の更なる強化が求められています。
私は、これらのチャレンジに取り組む過程で、自身の専門知識とスキルを発展させ、消費者に安全で質の高い食品を提供することで、より豊かな食生活の実現に貢献したいと思っています。
食料品卸売業を志望する最大の理由は、日々の食生活を支え、人々の健康と幸福に貢献するという、この業界特有の使命感に魅力を感じるからです。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
また、自分の現在軸から未来軸へ論理構造を作ることで、三菱食品で何をしたいのかが分かりやすいです。
・総合職を志望する理由をご記入ください。(400文字以下)
【記載例】
総合職を志望する理由は、多様な業務に挑戦し、幅広いスキルと知識を身につけることで、自身の可能性を最大限に広げたいからです。
総合職では、異なる部門を経験することができ、それによって組織全体の仕組みやビジネスの流れを深く理解することが可能になります。
このような経験は、問題解決能力や柔軟な思考力を養う上で非常に有益であり、将来的には組織内でリーダーシップを発揮し、より大きな貢献をするための重要な基盤となります。
また、異なる背景を持つ同僚たちと協働することで、コミュニケーション能力やチームワークを強化し、多様性を価値あるものとして活用できる能力も身につけたいと考えています。
総合職を通じて、自己成長を遂げるとともに、組織の発展に貢献することが私の目標です。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
自己PR
・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)(400字)
【記載例】
私の強みは、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる力です。
その強みを発揮した経験として、大学時代に所属していたボランティアサークルでの活動が挙げられます。
サークルでは、地域の子どもたちを対象とした学習支援を行っていました。
ある時、ある子どもが勉強になかなか集中できずに困っていました。
その子どもは、家庭環境が複雑で学校でもいじめを受けていたのです。
私は、その子どもとじっくり話をし、信頼関係を築きました。
その結果、その子どもの表情は明るくなり徐々に勉強に集中できるようになりました。
この経験から、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる大切さを学びました。
また、相手の課題や悩みを理解し、その人にとって最適な解決策を導くことができることも学びました。
この強みを活かし、食料品卸売業に携わる者として課題を解決し、社会に貢献していきたいと考えています。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
また、時系列に順序だて、端的に表現している点も評価ポイントでしょう。
しかし、上記の文章では「ボランティア活動」の成果が必ずしも食料品卸売業に応募する根拠とはなりません。
そのため、エントリーシートが通過したとしても面接時に深堀りされる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
まとめ
この記事では、三菱食品の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
三菱食品は、食料品の卸売を行っている企業です。
このような背景を持つ三菱食品は、「事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。」を経営理念としています。
特に、三菱食品では社会的使命感や、他者と協調・連携し目標に向けて努力できる力を重視しています。
また、社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材も評価されるでしょう。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、三菱食品の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。