成長の経験を面接で問われた時、何て答えればいい?有効なアピールで内定を獲得しよう
2024/5/19更新
はじめに
選考の手段が発達した現代においても、面接は非常に重大な役割を担っており、これを軽視することはできません。
人事の図書館が2023年に実施した調査によると、アンケートに回答した企業の中でも、およそ56.6%もの企業が面接を重視した上での採用活動を行っており、これらの結果からは、選考手段やツールが進化した現代においても、面接が持つ役割は、非常に重大なものであることがわかります。
当記事では、それほどまでに重要な役割を持つ面接で、成長の経験について問われた際の対処法について、ご紹介します。
当記事では、面接に挑戦し、内定を獲得したいと考えている就活生の中でも、とりわけ、以下のような方に向けて、面接対策に有益な情報をご紹介します。
- 成長の経験をアピールして、選考を有利に進めたい。
- 面接で成長の経験を問われた際に、どのように答えればいいのか知りたい。
以上に当てはまる方はもちろん、これに当てはまらない方においても、有益な情報が満載となっていますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
また以下の記事では、当記事と同様に、面接に挑む方が内定を獲得するにあたって、役立つ知識をご紹介しています。
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面接官が「成長経験」を聞く理由
まず、本題に入る前に、なぜ面接官は「成長の経験」を聞いてくるのか、その理由の中でも、代表的なものを3つご紹介します。
応募者の「成長力」を判断するため
応募者の「成長力」を判断する目的で、そういった質問を設けている企業は、決して少なくありません。
「成長力」とは、個人が新しい知識やスキルを習得し、変化や困難に対して柔軟に対応できる能力を指します。
企業にとって、成長力の高い人材は、組織の発展や変革を推進する上で非常に重要になります。
したがって、企業は、過去の経験や挑戦、学びの過程などに関する質問を設けることで、応募者の成長力を見極めようとしているのです。
企業で活躍できる「ポテンシャル」を見極めるため
次に多いのは、応募者のポテンシャルを見極めるために「成長経験」を尋ねる企業です。
株式会社マイナビは、2023年に、マイナビ2024を利用する企業の担当者や、HUMAN CAPITALサポネット会員に対しアンケートを行うことで、企業がどのような目的で面接を実施しているのか、その狙いを調査しました。
以下は、そのアンケートの結果です。
この結果からは、およそ39.4%もの企業が、応募者の伸びしろ、言い換えるなら、応募者に成長の可能性があるかといったことをを測る目的で、面接を行っていることがわかります。
面接において「成長の経験」を問う企業においても、同様のことが言えるでしょう。
このような企業からの内定を獲得するには、自身のポテンシャルを論理的かつ具体的に示すことが必要不可欠です。
成長経験を効果的に伝えるポイント
では、企業がどのような目的で「成長の経験」を問うのかを理解したところで、そういった問いを制し、内定を獲得するにはどうすべきなのかその対処法について見ていきましょう。
具体的なエピソードを話す
まずは、自分のこれまでの経験の中から、成長にまつわるものをピックアップしてみましょう。
成長の機会は、至るところに存在しています。代表的なものとしては、新しい挑戦や困難に直面したとき、他人とのコミュニケーションや研究の中での学びなどが挙げられます。
そうして選出したエピソードの中から、自身がESや面接においてアピールしたい強みに適したものや自身が選考を受ける企業の性質に合ったものだけを選定しましょう。
これによって、自身の成長経験を効果的にアピールするとともに自己ブランディングを強化することが可能になります。
成長の経験を就活に活かしたいとお考えの方が、このようなフローを無視することは、あまり賢明ではありません。
STARメソッドを活用する
選んだエピソードがどんなに素晴らしくても、その魅力を伝えられるだけのスキルがなければ、その意味は薄くなってしまいます。
しかし中には、エピソードを引き立てるための文章とは、どのようなものを指すのか今ひとつピンとこないという方がいらっしゃるのではないかと思います。
そのような方にお勧めなのは、『STARメソッド』を活用することです。
STARメソッドとは、面接で最適な回答を行うためのフレームワークで、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Results(結果)という4つの要素によって構成されています。
S(Situation):状況
まず、その出来事がどのような背景や文脈で起こったのかを説明します。
この時に重要なのは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」といった5W1Hを意識した上で、描写を行うことです。
これにより、聞き手のより深い理解を促すことが可能になるからです。
T(Task):課題
次に、そういった状況の中で、自分がどんな役割を担っており、またどのような課題に直面したのかを詳しく説明します。
このフローでは、責任感の強さや、目的意識の強さなどといった、選考において重視されることの多い強みのアピールを目的に、文章を組み立てましょう。
A(Action):行動
Actionでは、Taskの中で触れた課題やトラブルに対し自身がどう解決を図ったのか、具体的な説明を行います。
R(Results):結果
最後に、Actionの中で示した取り組みがどのような結果をもたらしたのか、具体的な数値を用いて示しましょう。
具体性のあるデータを用いることで、話の説得力やリアリティを挙げられます。この2つの要素はいずれも、内定を獲得するにあたって、欠かせないものだと言えるでしょう。
以上が『STARメソッド』の全容となります。
このメソッドを適切に活用することで、面接官に対して自分の経験や能力をより魅力的に伝えることが可能です。
「成長の経験」を問われた際にも、これは例外ではありません。
また、『STARメソッド』は、極めて単純な構造のワークフレームです。
そのため、文章の展開に不慣れな方においても、より良い効果が期待できるでしょう。
面接で成長経験を語る際のNG例
ですが中には、上に挙げたような知識とともに、これを適切に活用するための技術も十分に身についているにも関わらず、知らず知らずのうちに不適切な回答をしてしまう方も少なくありません。
そのような方が犯しがちな失敗の中でも、一般的なものを2つご紹介します。
自慢になってしまっている
最初によくあるのが、「成長の体験」が単なる「自慢話」になってしまっている例です。
自信を持つことは素晴らしいことですが、そのようなアプローチが就職活動において有利になることは非常にまれだと言えます。
就職活動では、自身の強みだけでなく弱みについても客観的に理解し、適切な方法でアピールすることが求められます。
このような客観性を欠いたアプローチは就活を成功させたい場合、あまり効果的ではありません。
内定を獲得し就活を成功させることをお望みの方においては、入念な自己分析を実施し、自己を客観的に理解することが欠かせません。
企業との関連性が薄い
次に多いのは、選考の場においてアピールしたいエピソードが企業の性質や企業が大切にしている価値観にそぐわない事例です。
例えば、挑戦心を強調したいと考え自分の成功体験や困難を乗り越えた経験を話したいと考えていることがあります。
しかし、そのエピソードが応募先企業の求める人物像や企業文化に合致していない場合、そういったエピソードを披露することは、逆効果となることがあるのです。
例えば、チームワークを重視する企業を希望する場合、個人プレーで成功した話よりも、いかにしてチーム全体の目標を達成したか、どのようにして他のメンバーと協力し合ったかを強調した上で、エピソードを展開することが必要です。
反対に、保守的な業界の企業の選考に参加する場合、あまりにも革新的な要素を含むエピソードを、企業の慎重な姿勢と相反する可能性があります。
このように、選考の場で成功を収めるには、自分が伝えたいエピソードが企業の価値観とどの程度一致しているかを慎重に見極めるとともに、これを適切に取捨選択することが、必要不可欠であり、これを軽視することは、時に重大なリスクにつながります。
以下の記事では、そのような齟齬を減らすにあたって欠かせない企業研究を行うにあたって、役立つ知識をご紹介しています。
当記事と併せてぜひご活用ください。
面接で使える「成長経験」のエピソード例
では次に、どのようなエピソードが成長の経験に該当するのか具体的な例をご紹介します。
アルバイトで目標達成のために努力した経験
Situation (状況)
大学時代私はとある飲食店でアルバイトをしていました。その店は、学生に人気のラーメン店で、常に活気にあふれていました。
私はホールスタッフとして配膳や接客を担当していましたが、入社当初は、そういった業務に不慣れだったこともあり、注文を間違えたり料理を落としたりして、お客様にご迷惑をおかけしてしまうことがしばしばありました。
Task (課題)
そのような状況を受け、店長から目標として1ヶ月以内にオーダーミスをゼロにするとともに、料理を落とすといったミスを減らすことを課せられました。
これは、当時の私にとって大変な課題でした。
Action (行動)
目標達成のため、私は以下の行動をとりました。
先輩スタッフに積極的に質問し、接客・配膳のスキルを磨く。
お客様の注文内容をメモする。
オーダーミスを減らすために、注文内容を復唱する。
Results (結果)
努力の結果、1ヶ月後にはオーダーミスをゼロにすることができ、またアンケートによるお客様の満足度も95%まで向上させることができました。
この経験を通して、目標達成には努力と工夫が不可欠であることを学びました。また、チームワークの大切さも実感しました。
部活動でチームをまとめた経験
Situation (状況)
高校時代、私はバレーボール部に所属していました。当時、練習試合での連敗が続き、士気が低迷していました。
私は2年生でしたが、部員が不足していたこともありレギュラーとして試合に出場していました。
このままでは地区大会突破も危ぶまれる状況でした。
Task (課題)
私をはじめとした部員たちは、地区大会突破に向けてチームの士気を高めるとともにチームをまとめる必要がありました。
Action (行動)
チームをまとめるために、私は以下の行動をとりました。
練習メニューを工夫し、メリハリのある練習内容にする試合形式の練習を取り入れ、本番を意識した練習を行う、個人練習にも力を入れることで、個々のスキルの向上を図るなど、多数の工夫を行いました。
Results (結果)
私の努力の結果、チームの士気が徐々に高まり、練習試合でも勝利を重ねるようになりました。そして、地区大会では見事優勝を果たすことができました。
この経験を通して、私は、リーダーシップやコミュニケーション能力、そして努力の大切さを学ぶことができました。
これらの経験は、大学での部活動やアルバイトでも活かされています。
面接で答えられるような「成長経験がない」場合
ですが中には、面接で答えられるような成長の経験がないという方もいらっしゃるかと思います。
ここからは、そのような方に向けて成長の経験について問われた際の対処法をご紹介します。
正直に答える
まず大切なのは、誠実さをもって、これらの問いに対応することです。
この記事をご覧になっている方の中にも、エピソードを捏造したり誇張したりすることで、これらの質問に対応しようと考えている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、採用担当者は日夜、多くの応募者と接しているため、嘘や誇張を見抜くスキルに優れています。
そのため、こうした嘘はすぐに見破られるだけでなく、信頼を損ない評価を下げる結果につながります。
企業によっては、応募者の態度や姿勢を重視して選考を行うこともあります。
そのような企業の内定を獲得するにあたって、嘘をつき自身の経歴を偽ったということが、有利に働くことは、稀であると言えるでしょう。
したがって、たとえ自分の経験が他の応募者と比べて劣っていると感じたとしても、正直さと誠実さを持って選考の場に臨むことが重要です。
入社後に成長したいという意欲を伝える
次に重要なのは、成長意欲を示すことです。
とはいっても、単に「成長したい」と言うだけではなく、どのようなスキルや知識を身につけたいのか、そのためにどのような努力をするつもりなのかを具体的に述べることが求められます。
というのも、繰り返しになりますが多く企業は就活生のポテンシャルを図る目的で、面接を実施しているからです。
さらに、自分の成長が企業にどのように貢献できるかを考えることも重要だと言えるでしょう。
例えば、「営業スキルを向上させることで、将来的にはチームの売上目標達成に大きく貢献し、リーダーシップを発揮できるようになりたい」といった、企業の特性にあわせた具体的なビジョンを持つとともに、これを論理的かつ魅力的に展開することが必要です。
これにより、企業に対する熱意と貢献意欲をアピールできることでしょう。
まとめ
当記事では、面接を制し、内定を獲得することを望む就活生に向けて、面接で「成長の経験」を聞かれた際には、どのように答えればいいのか、具体的な対処法をご紹介しました。
様々な技術やツールが発達した現代においても、面接は非常に重要な役割を担っており、これを軽視することはできません。
人事の図書館が2023年に実施した調査によると、企業のおよそ56.6%が面接を重視した上での採用活動を行っています。
これらの結果からも、選考手段やツールが進化した現代において、面接が依然として非常に重要な役割を果たしていることが伺えます。
また、株式会社マイナビの調査によると、およそ39.4%もの企業が、応募者の伸び代を図る目的で面接を実施しており、このようなデータからは、面接を制し、内定を獲得するには、面接をはじめとした選考の場において、「成長の経験」を魅力的に伝えることが必要不可欠だということがわかります。
また「成長の経験」を伝えるにあたっては、STARメゾットをはじめとしたワークフレームを活用することが推奨されます。
以上の知識を活かして面接を制してください。
また、当サイトでは他にも、就活に励む学生にとって有益な記事を多数公開しています。
以下はその中でも、とりわけ当記事の内容と、関連性が高いものとなります。
当記事と併せて、ぜひご活用いただければ幸いです。