【企業分析】ベニレイの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】ベニレイの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/5/15更新

はじめに

はじめに

ベニレイは東京都港区に本社を置く、水産物卸売事業・冷蔵倉庫業を主に展開している企業です。

丸紅グループに所属しており、水産物を専門に扱う企業として、さまざまな食品を人々に提供してきた実績を持っています。

多くの人の食生活が潤うことを願い、安全な品質で食材を届けられるようサービス向上を目指しています。

今回は、ベニレイの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事では、ベニレイへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

  • ベニレイの仕事内容が気になる
  • ベニレイの就職難易度を知りたい
  • ベニレイの選考対策として何をすれば良いかわからない

また、水産物卸売事業・冷蔵倉庫業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、ベニレイの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。

採用人数は5~10名とやや少ないものの、競合他社と比較すると平均年収がやや少ない、残業時間などがやや多いなどの特徴があるためです。

また、ベニレイは競合他社よりも知名度が低く、応募数が少ない傾向にあります。

学歴フィルターによって高学歴な人材を選別している傾向も見られないため、基本的な選考対策が行われていれば、採用となる可能性はあるでしょう。

選考対策としては、面接やエントリーシートなどが挙げられます。

特別な選考方法を導入しているわけではないため、あくまでも基本的な対策ができていれば充分です。

ただし、面接は複数回行われる可能性があり、どのような質問にも柔軟に答えられる状態にしておかなくてはなりません。

また、会社説明会も行われるため、参加の際は積極的に質問ができるよう、複数のパターンを考えておく必要があります。

しっかり対策をすれば、入社への熱意を伝えられるので、内定を獲得できるチャンスを掴めるでしょう。

また、募集職種は総合職としており、営業・コーポレート・品質管理などの部門があります。

営業は国内での輸入販売を促進させる仕事です。

コーポレート部門は総務・人事・経理などの分野で活躍できます。

品質管理は工場訪問・規格書の作成などを行う仕事です。

次の章から各内容や、そのほか就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

ベニレイについて

株式会社ベニレイのロゴ

出典元:株式会社ベニレイ

会社概要

株式会社ベニレイは、長い歴史を持つ丸紅グループの一員として、水産物の専門企業として確固たる地位を築いています。

国内外から質の高い魚介類を仕入れ、日本の食卓に欠かせない存在となっており、食文化の変遷に応じて加工品の開発にも力を入れています。

ベニレイは、国内外の漁場から直接仕入れた鮮魚を、全国のスーパーマーケットやデパート、外食チェーンに提供。

特に、加工食品の開発では、調理の手間がかからない商品を提供することで、忙しい現代人の食生活に貢献しています。

主に水産物の仕入れと流通を行うベニレイですが、それに留まらず、品質管理や商品開発、サステナビリティに対する取り組みなど、多角的な事業展開を行っています。

また、漁獲量の減少といった課題に直面しながらも、安定した供給を実現している点も大きな特長です。

日本は海に囲まれた地形のため、それを活かして新鮮な食材を探し出せるよう力を入れています。

水産物が持つ魅力を最大限に伝えられるよう、常に新鮮で美味しい食材を見つけ、良質さを保ったまま食卓に届けているのが特徴です。

また、当然ながら品質管理も徹底されており、フレッシュなまま味わえるよう厳格な管理体制を整えています。

 

商品を届けるまでの工程にもこだわりを尽くしています。

常に国際情勢や為替、さらには資源そのものの状態は変化し続けていますが、柔軟な対応ができる社内体制を築いています。

また、水産物を可能な限りリーズナブルに提供できるよう、最終価格まで意識しながら食卓に届けている点も魅力です。

現在は加工品の開発も積極的に行われており、美味しい商品が日本全国の食卓に届けられています。

美味しい食事がどの家庭でも簡単に食べられるよう、スーパーやデパートなどに商品が流通しているため、私たちにとっても身近な存在といえるでしょう。

 

各事業別の売上規模

2023年度のベニレイの売上高は871億6,000万円で、前年度比で5.86%の増加を達成しました。

営業利益については、15億2,600万円となり、前年度から26.22%増加しました。

この増益は、効率的なコスト管理と売上高の増加によるものです。

経常利益と純利益もそれぞれ18億9,500万円と14億8,700万円に達し、それぞれ50.64%、68.02%と大幅に増加しています。

 

各事業セグメントの解説

ベニレイの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
ワールドワイド・ネットワーク長年にわたり構築された広範な調達ネットワークを活用し、北極海から南米・南極に至るまで、世界中の水産物を取り扱っている。
商流・物流システム全国に4つの冷蔵倉庫を持つベニレイロジスティクスを核とし、高度な物流システムを構築。一貫した温度管理と365日体制のデリバリーを実現しており、産地から食卓まで新鮮な水産物を届けている。
品質管理システム事故の未然防止や食品コンプライアンスに対する従業員の意識・知識の向上に努め、「食卓に笑顔と安心を」提供することを目標に掲げている。
商品開発新しい商品や事業を生み出すことを目標に、未利用魚や未利用部位の商品化、海外市場や健康志向商品を開発。
その他新たな取り組み陸上での閉鎖循環式養殖によるアトランティックサーモンの生産事業に参入し、環境に配慮した高品質な養殖技術を提供。

カキ加工販売においても、オーシャンポイント株式会社との業務提携により、国産カキフライの生産を行い、地域振興と水産業の発展に貢献。

 

以下参照ページを紹介するので、ぜひ確認してみてください。

 

ベニレイで働いている社員は?

平均勤続年数は?

ベニレイの平均勤続年数は12年です。

水産事業の平均勤続年数は15年であることから、業界平均よりも社員の出入りがやや多い職場といえるでしょう。

平均年収は?

2022年度のベニレイの平均年収は、500万円でした。

全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。

また、同じ「水産事業」の上場企業平均年収は551万円でした。

平均残業時間は?

ベニレイの従業員の平均残業時間は、1カ月あたり16時間でした。

水産事業で働く従業員の平均残業時間は9時間であるため、業界内では平均よりも多い残業時間といえます。

平均ボーナス額は?

ベニレイの平均ボーナス額は、60万円でした。

水産事業の平均ボーナス額が129万円であることから、業界平均よりも少ない金額といえます。

どんな文化なの?

ベニレイは、自らを「全員活躍の集団」と位置付け、各社員が高い専門性を持ちつつ、共通の目標に向かって一丸となることを重視しています。

2022年には新たなミッション「産地と消費者をつなぎ、この国の『食の未来』を、健やかに彩る」と定めました。

このミッションは、正義(正)、革新(新)、協調(和)という丸紅グループの三つの価値観に基づいています。

  • 正義(正): 絶対的な正義を追求し、常に公正な行動を心がけています
  • 革新(新): 新しい挑戦を恐れず、常に進化を続ける姿勢を持っています
  • 協調(和): 強固なチームワークと組織力で、一致団結して目標に向かいます

また、ベニレイは長い歴史を通じて、海外水産資源の発掘や安定供給などを行い、消費者に手頃な価格の商品を提供し続けています。

さらに、資源管理や環境保護にも力を入れ、サステナブルな取り組みを進めており、陸上養殖への参加や環境に優しい冷媒の使用への切り替えなどを実施しています。

 

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

ベニレイの立ち位置をご紹介します。

ベニレイは業界内で非常に重要な役割を担っています。

その立ち位置は、信頼性と実績に基づいて築かれており、以下の三つの点で特に評価されています。

  • 確かな品質と技術力:
    ベニレイは、業界のなかでも先進的な技術と高品質な製品で知られています。これらは、安定した生産体制と厳格な品質管理に支えられています。
  • 持続可能な事業展開:
    環境への配慮と持続可能な資源利用を事業の根幹に据えており、この姿勢が多くの業界関係者から高く評価されています。
  • 長年にわたる業界貢献:
    業界内のさまざまなイノベーションに貢献し、関連業種との協力関係を深めることで、業界全体の発展を支えてきました。

また、ベニレイは平均的な難易度の企業だということがわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

  • ボーナス額が平均よりも少ない
  • 残業時間が平均よりも多い
  • 知名度が取り立てて高いわけではない

ベニレイの競合他社は、高い平均年収やボーナス額など、他業界と比較しても魅力的な点が多数あります。

そのため、競合他社へ応募数が集まりやすい傾向にあるため、相対的にベニレイの知名度・難易度が低くなると考えられるでしょう。

参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名売上高(2022年)平均年収就職偏差値・難易度社風
株式会社ニッスイ2,183億円799万円61地球や海の資源を持続的に有効活用し、環境を大切にする
マルハニチロ株式会社2,799億円743万円57地球環境に配慮し、世界の食に貢献するエクセレントカンパニー
東洋水産株式会社1,235億円57358公正な経営・従業員が報いられる経営

ベニレイの新卒募集要項について

以下に、ベニレイの新卒募集要項についてまとめました。

ベニレイでは総合職の求人があり、職務内容としては営業・コーポレート・品質管理などさまざまです。

いずれも水産事業に深く関わりのある職務内容となっており、多くの人々の食卓を豊かにできる仕事といえます。

勤務地は本社の東京都港区だけではなく、名古屋、大阪、豊洲、福岡に支店があり、日本全国さまざまなエリアで活躍できます。

休日休暇は土日祝日のほか夏季や年末年始など、仕事と家庭を無理なく両立できそうな環境です。

また、看護休暇や介護休暇もあり、家族で体が不自由な人がいる・高齢の親を介護したいなどのケースにも対応できるでしょう。

福利厚生としては独身寮制度があり、住む場所に困る心配はありません。

また、ベニレイは上下関係に悩まされず働ける利点があり、役員や管理職との距離が近くなっています。

社員とコミュニケーションを積極的にとれるよう、日頃から社内行事が積極的に開催されている点も人気です。

同じ職場で働く仲間たちと共に、お互いにサポートし合いながら成長したい方におすすめです。

ベニレイでは入社後も優秀な人材として活躍できるよう、能力・適性などに応じてキャリア形成できる環境を整えています。

各分野においての専門家となれるよう、丁寧な指導も行われており、職種別・事業別の研修制度が整っている点も魅力的です。

さらには各種社外研修への参加も可能となっており、とことんスキルアップを目指したい方にうってつけの環境といえるでしょう。

項目詳細
業種水産物専門商社
給与大学卒: 月給 230,000円, 大学院卒: 月給 247,100円
賞与年2回(7月、12月)
研修制度新入社員研修、職能別・事業場別・階層別研修、社外研修あり
福利厚生社会保険完備、独身寮、保養施設、社内行事、同好会等

 

求める人材

株式会社ベニレイの求める人材

株式会社ベニレイでは、特に営業職と一般職の採用に力を入れています。

ベニレイでは具体的に求める人材を打ち出していませんが、一般的な営業職として必要とされる人材を参考にした場合、以下のような人物が求められます。

  • 熱意とチームワークの精神
    ベニレイは、食品物流における情熱とともに、協力し合いながら働けるチームプレイヤーとなる人材を求めています。この業界では、異なるバックグラウンドを持つ仲間と共に効率的に作業を進める能力を求める傾向にあります。個々の実績だけでなく、全体としてのチームの成果を重視します。
  • 課題解決能力と適応性
    食品配送は日々新しい課題が発生する分野であるため、未知の問題に対しても柔軟にかつ積極的に取り組む姿勢が必要です。効率的な解決策を見いだし、迅速に対応する能力が求められることから、創造性を重視した採用が行われています。
  • 活力と前向きな姿勢
    日々の業務において前向きで積極的な態度を持ち続けることができる人材を求めています。業務のプレッシャーのなかでも高いモチベーションを保ち、常に最善を尽くすことができる人物が理想的です。また、食文化への貢献を通じて社会全体に価値を提供することに情熱を感じることが望ましいです。

 

新卒採用のフロー

ベニレイの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

  1. プレエントリーの受付:
    応募者はウェブを通じてプレエントリーを行います。これは企業への興味を示し、エントリーシートの提出締切や説明会・面接の情報を受け取るための初期ステップです。
  2. 会社説明会の開催:
    3月に説明会が開催され、会社の業務内容、文化、求める人材像などが説明されます。
  3. エントリーシートの提出:
    応募者はエントリーシートを提出し、その締切は随時です。
  4. 適性検査の実施:
    適性検査を行います。
  5. 面接:
    筆記試験を経て、3回面接が行われます。最終面接を経て内定が出されます。
  6. 内定の通知:
    最終面接後、4月に内定が通知されます。

採用大学

ベニレイの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで採用されているため、学歴フィルターで判断される心配はないと考えられるでしょう。

愛知大学、青山学院大学、大阪市立大学、香川大学、鹿児島大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、関東学院大学、北里大学、近畿大学、国際武道大学、駒澤大学、埼玉大学、女子栄養大学、水産大学校、成蹊大学、専修大学、拓殖大学、中央大学、東海大学、東京海洋大学、東京経済大学、東京国際大学、東京農業大学、東洋大学、同志社大学、獨協大学、日本大学、白鴎大学、福岡大学、佛教大学、法政大学、北海道大学

 

上記を見てみると、比較的偏差値が高いといわれる難関校もあるものの、ベニレイでは多様な学生層からの応募を積極的に受け入れています。

よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。

学歴フィルターの影響が少ないと考えられることから、基本的な選考対策ができれば、内定を獲得できるチャンスがあると思われます。

先述したように新卒採用のフローでは、エントリーシートや面接などのほか、筆記試験などの対策も必要です。

なかでも面接は複数回行われる可能性があるため、どのような質問がきても柔軟に対応できるよう準備を進めておいてください。

 

採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、ベニレイの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は平均的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

  • ボーナス額が平均よりも少ない
  • 残業時間が平均よりも多い
  • 知名度が取り立てて高いわけではない

以上から、エントリーシートや面接などの対策ができていれば、内定となる可能性は十分あるでしょう。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

ベニレイは、東京都港区に本社を置き、水産事業を中心に取り組んでいます。

日本全国各地にさまざまな食品を届けており、食卓が豊かになることを願って製品開発に励んでいる企業です。

現在は関東から九州まで支店がありますが、今後事業の発展と共に視点が増えていく可能性があります。

全国平均よりもやや年収・ボーナス額が低い、残業時間がやや多いなどの特徴があるため、就職難易度は平均的になっています。

競合他社と比較すると、知名度もさほど高いわけではないため、選考対策を集中的に行えば内定のチャンスがあります。

面接やエントリーシートなど、基本的な選考対策をしっかり行うよう意識してください。

また、ベニレイでは会社説明会が行われます。

説明会では企業の特徴や歴史など、基本的な紹介がメインとなりますが、参加者からの質問タイムが設けられる可能性が高いです。

意欲をアピールするためにも、いくつか質問ができるよう準備しておくよう意識しましょう。

ぜひこの記事を参考にして励んでください。

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