【企業分析】岩谷産業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/10更新
はじめに
岩谷産業は大阪府大阪市中央区に本社を置く、総合エネルギー事業を展開している企業です。
カセットコンロをはじめとする生活関連商品も手掛けており、私たちの生活における利便性を高めている存在として親しまれています。
今回は、そんな岩谷産業の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、岩谷産業への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ、最後までご覧ください。
- 岩谷産業の就職難易度が気になる
- 岩谷産業の平均ボーナス額や年収などを知りたい
- 岩谷産業の内定を獲得したいが何をすればいいか分からない
また、総合エネルギー事業以外の業界については、以下の記事で概観していますので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、岩谷産業の就職難易度は、比較的高い難易度だと考えます。
岩谷産業は就活生からの人気が高い企業であり、日本を代表する大手企業と肩を並べるレベルで応募が殺到している状況にあるからです。
また、採用倍率も非常に高いのはもちろん、平均年収やボーナス額などの条件も良く、内定を獲得するためには比較的厳しいハードルを乗り越えなくてはなりません。
だからこそ、少しでも採用担当者に良い印象を与えられるよう、面接やエントリーシートなど基本的な対策が重要となります。
これらの対策が不十分であれば、最初の時点で内定を獲得できる可能性はなくなってしまうため、企業分析を行ったうえで対策をしておきましょう。
また、岩谷産業の募集職種は総合・事務・研究職・エンジニアなどです。
キャリア採用なども行われており、いずれも産業ガスやマテリアル事業などに関連する業務に携わります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
岩谷産業について
出典元:岩谷産業株式会社
岩谷産業は、1930年に設立された日本の多角的な事業を展開する企業です。
創業者の岩谷直治氏によって、はじめはガスの販売としてスタートしました。
その後、産業の多様化とともに、エネルギー、素材、機械、生活関連事業など幅広い分野に事業を拡大しています。
第二次世界大戦後の高度経済成長期には、特にエネルギー供給の安定化に貢献し、日本のインフラ整備と産業発展を支える重要な役割を果たしてきました。
岩谷産業は、エネルギー供給を核として、高い技術力と革新的な事業展開を通じて、安定した成長を遂げています。
特に、液化石油ガス(LPG)の供給においては国内外で高い評価を受けており、エネルギー事業では国内外に広範囲なネットワークを有しています。
また、最近では再生可能エネルギーへの投資も積極的に行い、環境保全とエネルギーの持続可能性を目指す姿勢が評価されています。
主な事業内容としては、以下の4つが挙げられます。
- エネルギー事業:主に液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)、
- 水素などの供給及び関連機器の販売。
- 産業ガス事業:産業用の特殊ガスの供給や、医療用ガスの供給など。
機械事業:機械類の製造販売やメンテナンスサービスなど。 - 生活関連事業:キャンプ用品や調理器具の販売、保険代理店業務など、生活の質を向上させる多様な製品とサービスの提供。
各事業別の売上規模
岩谷産業の2023年度の売上高は9,062億円となり、前年度比で31.3%の増加を記録しました。
この増加は、LPガス輸入価格の高騰や市況の上昇に対応した結果として現れています。
特に、LPガス市況の要因が大きく影響しているようです。
また、2023年度の営業利益は400億円で、前年度比では0.1%減少したものの、売上高の大幅な伸びと対照的な結果となりました。
なお、経常利益は470億円で1.3%増、当期純利益は320億円で6.9%の増加を遂げました。
岩谷産業の主要な事業セグメントであるLPガス・産業ガスの売上高は289億8,600万円で、前年度と比べても堅調な成長を示しています。
各事業セグメントの解説
岩谷産業の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
総合エネルギー事業 | LPガスやLNGをはじめとする燃料の供給に加え、エネファームや太陽光発電パネルなどの生活関連商品を取り扱う。また、LPガス設備の提供や宅配天然水事業「富士の湧水」、ミネラル保湿化粧品事業「fujina」の展開も行っている。 |
産業ガス・機械事業 | 空気分離ガス(酸素、窒素、アルゴン)や水素、ヘリウム、炭酸ガスなど多岐にわたるガスの供給を手がけている。機械分野では、産業用ロボットや電子機器、環境機器の販売を通じて産業基盤を支援。 |
マテリアル事業 | ミネラルサンドの採掘や海外資源開発に投資することで、材料基盤を強化。また、PET樹脂の開発や機能性フィルムの拡販に力を入れ、環境、医療、精密部材分野でのニーズに対応。 |
以下、参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
岩谷産業で働いている社員は?
平均勤続年数は?
岩谷産業の平均勤続年数は15年です。
総合エネルギー事業の平均勤続年数は14年であることから、業界平均とほぼ変わらない職場といえます。
平均年収は?
2022年度の岩谷産業の平均年収は、900万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも非常に高い水準となっています。
また、同じ「総合エネルギー事業」の上場企業平均年収は830万円でした。
平均残業時間は?
岩谷産業の従業員の平均残業時間は、1カ月あたり11時間でした。
総合エネルギー事業で働く従業員の平均残業時間は11時間であるため、業界内では平均的な残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
岩谷産業の平均ボーナス額は、150万円でした。
総合エネルギー事業の平均ボーナス額が70万円であることから、業界平均よりも高い金額といえます。
どんな文化なの?
岩谷産業の社風と文化は、社会との共生と進歩を重視するという強い意識から形づくられています。
この企業の核となる価値は、信頼と品質の追求、持続可能な発展、そして全てのステークホルダーとの正直で開かれた関係に基づいています。
- 岩谷産業の経営理念
岩谷産業は、「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」という企業理念を掲げています。この理念は、社会規範を厳守し、常に社会にとって有用な存在であることを目指す企業姿勢を示しています。 - 顧客との関係
顧客中心の思考を基軸に、常に顧客の声に耳を傾けることで新しい価値を創造し、社会に貢献しています。また、顧客の信頼を得ることを最優先とし、高いクオリティーの維持と改善に努めています。 - 法令遵守と公正な競争
独禁法やPL法、高圧ガス保安法等、関係するすべての法令を遵守し、公正で自由な市場競争を通じて社会的責任を果たすことに努めています。 - 情報開示と社会との対話
社会からの要請に応じた情報開示を行い、透明性を高めるとともに、ステークホルダーとの対話を積極的に行っています。これにより、社会の相互理解と共感を得ることを目指しています。 - 多様性の尊重と人材の育成
性別、国籍、年齢等を問わず、多様な価値観を尊重し、すべての従業員が能力を発揮できる環境を整えています。自由な発想と創造性を生かせるよう、個性と自立を促進する人材育成にも力を入れています。 - 環境保護と共生
「住みよい地球がイワタニの願いです」というスローガンのもと、脱炭素社会の実現と環境保護に向けての取り組みを進めています。自然環境との調和を図りながら、地域社会とも共生しています。 - 国際的な視野での経営
国際市場においても、各国の文化や習慣を尊重し、それらの国々の発展に寄与することを心掛けています。国際的な基準に適合する高品質な経営を行うことで、世界中で信頼を築いています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
岩谷産業の立ち位置をご紹介しましょう。
売上高を参照し他社と比較してみても、岩谷産業は大手企業の次に期待される企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 業界から信頼されている理由
岩谷産業は多岐にわたるビジネス分野で安定した成果を上げており、特に高圧ガスやエネルギー関連の技術で優れた実績を持っています。業界内での信頼は、その革新的な技術開発と、長期にわたる業界貢献に基づいています。さらに、安全性と環境への配慮を重視した製品開発は、持続可能な社会を支える基盤として高く評価されています。 - ユーザーから信用されている理由
岩谷産業の製品は、その高い品質と信頼性により、幅広い顧客層からの信頼を得ています。例えば、家庭用のLPガスから業務用のエネルギーソリューションに至るまで、安全で確実なエネルギー供給を実現しています。ユーザーのニーズに応じたカスタマイズサービスと、迅速なアフターサービスも、顧客満足度を高める要因となっています。 - 業界で活躍する理由
岩谷産業は、持続可能な技術への積極的な投資と、国内外での事業展開を積極的に行っていることが成功の鍵です。再生可能エネルギーの開発や新しいエネルギー供給方法の研究に力を入れており、これが全世界での事業拡大につながっています。また、企業の社会的責任を重視する姿勢は、ビジネスパートナーや顧客にとっても魅力的であり、業界内でのリーダーシップを確立しています。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ENEOS | 10兆9,217億円 | 993万円 | 65 | 年功序列 |
昭和シェル | 1兆7,260億円 | 932万円 | 61 | 日本のエネルギー配給を守る |
コスモ | 2兆2,332億円 | 1,096万円 | 56 | 社員能勢町や発展を望む |
岩谷産業の新卒募集要項について
以下に岩谷産業の新卒募集要項についてまとめました。
岩谷産業ではコースごとに新卒採用募集を行っています。
研修制度として部門内研修や海外留学制度などがあり、社員の成長を徹底的にサポートしている印象を受けます。
語学研修や自己啓発補助などもあり、スキルアップを目指す方におすすめです。
また、資格手当があるため、スキルアップできたぶんは給与として評価してもらえます。
リフレッシュ休暇やメモリアル休暇なども豊富で、ライフワークバランスを保てそうです。
また、近年多くの企業が導入している時間単位有給にも対応しています。
1日ごとではなく時間単位で有休を取得できるため、スケジュールを調整しながら無理なく働けるでしょう。
育児をしながら働いている方も、自分のペースでしっかり働けそうです。
項目 | 詳細 |
---|---|
業種 | 綜合コース・事務コース・研究職コース・エンジニアコース |
給与 | 綜合コース:大学卒:25万5千円/修士了:28万5千円 事務コース:短大卒:18万8千円~19万9千円/大学卒・修士了:19万9千円~21万円 研究職コース:大学卒:25万5千円/修士了:28万5千円 エンジニアコース:大学卒:25万5千円/修士了:28万5千円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 新入社員研修、部門内研修、海外留学制度、語学研修、自己啓発補助 他 |
福利厚生 | 通勤手当(全額支給)、住宅手当、資格手当、年次有給、時間単位有給、夏季、年末年始、リフレッシュ、メモリアル休暇 |
求める人材
岩谷産業では、求める人材として下記のものを公表しています。
- 自主性と挑戦を重視する環境
岩谷産業では、自由な発想と自主性を尊重する文化があります。特に若い社員が自らのアイデアを生かし、新しいプロジェクトに挑戦できる環境が整っているようです。これにより、社員一人ひとりが自己成長を実感しながら、会社全体の革新に貢献することが期待されます。 - チームワークとコミュニケーション能力
社内のつながりを重視する岩谷産業では、部門間の壁を低くし、異なるバックグラウンドを持つ社員が協力し合うことが求められます。そのため、チームプレイを重視し、積極的にコミュニケーションを取る能力が必要です。 - 持続可能な社会の実現に向けた熱意
岩谷産業は、環境保護と社会貢献を企業理念に掲げています。そのため、環境問題に対する深い理解と、持続可能な社会を実現するための熱意を持った人材を積極的に求めています。具体的には、リサイクル技術や新エネルギーの開発に関心がある人材が評価されるでしょう。 - 革新的な技術への関心と学習意欲
岩谷産業の事業は、LPガスから水素エネルギーに至るまで広範囲にわたります。技術革新が常に求められるため、新しい技術や知識に対する高い関心と学習意欲が重要です。会社は、これらの技術を活用して社会的な課題解決を図ることを目指しています。 - 総合力と専門性のバランス
岩谷産業では、幅広い業務知識を有する一方で、特定の専門分野において深い知識と経験を持つ人材が求められます。これにより、多角的な事業展開を支えることができます。
新卒採用のフロー
岩谷産業の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
- エントリーシートの提出:
エントリーシートを提出します。締め切りは随時です。 - WEBテスト:
WEBテストが行われる場合があります。基本的なスキルを診断するテスト内容です。 - グループディスカッション:
開始前のアイスブレイクやプレゼンなどがあるグループディスカッションです。過去にはオンラインで行われたこともあります。 - 面接:
面接が行われます。場合によっては一次面接を経て、最終面接へ進む場合もあります。 - 内定獲得:
最終面接後、内定が通知されます。
採用大学
岩谷産業の採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用していることが分かります。そのため、学歴フィルターによって判断される心配はないと考えられるでしょう。
<大学院> 愛媛大学、大分大学、大阪市立大学、岡山大学、学習院大学、関西学院大学、九州大学、九州工業大学、京都大学、京都工芸繊維大学、熊本大学、 <大学> 青山学院大学、秋田大学、大阪大学、大阪教育大学、大阪経済大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、香川大学、学習院大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州大学、京都大学、京都産業大学、群馬大学、慶應義塾大学、甲南大学 |
上記を見てみると、偏差値が高いといわれている難関校もありますが、岩谷産業では多様な学生層からの応募を積極的に受け入れていると考えられます。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
学歴によって不採用になるリスクが低いため、そのぶん基本的な選考対策を十分に行っておく必要があります。
特に岩谷産業は競争率が高いことが考えられるため、面接やエントリーシートなど基本的な対策ができていなければ、かなり厳しい状況となるでしょう。
また、岩谷産業はグループディスカッションでの選考も行っています。
グループディスカッションでは積極的に自分の考えを発現し、相手の考えを柔軟に受け入れるなど、さまざまなスキルがあることをアピールできる場です。
採用担当者にとって魅力的な人材に映るよう、何度も練習を行っておいてください。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、岩谷産業の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は平均より高いといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 企業の知名度が高い
- 平均年収が高い、ボーナス額が高いなど魅力的な点が豊富
- 学歴フィルターがないため多様な学生層がエントリーすることが予測される
以上から、岩谷産業の就職難易度は高いと考えられるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
岩谷産業は、大阪府大阪市に本社を置き、総合エネルギー事業を中心に手掛けています。
日本国内のなかでもトップクラスに人気の企業のため、就職難易度が比較的高いのが特徴です。
しかも学歴フィルターによる影響が少ないと考えられるので、多様な学生層からの応募が殺到すると考えられます。
だからこそ、基本的な選考対策がカギとなります。
面接やエントリーシートなど、基本的な選考対策は必ず行いましょう。
また、岩谷産業ではグループディスカッションによる選考も行っているので、こちらも対策を忘れないようにしてください。
ぜひ、この記事を参考にして励んでくださいね。