【企業分析】東京エレクトロングループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/24更新
はじめに
東京エレクトロングループは、半導体製造装置の分野で国内外トップクラスのシェアを持つグローバル企業です。
就活生からの人気も高く、毎年多くの応募者が集まります。
本記事では、東京エレクトロングループの採用大学一覧を中心に、就職難易度や採用人数、求められる人物像、選考フローを詳しく解説します。
東京エレクトロンへの就職を目指す方はぜひ参考にしてください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
就活生に人気のコンテンツ
完全無料
この記事の結論
東京エレクトロングループは、採用大学が幅広く、特定の大学だけを優遇する学歴フィルターは設けていません。
難関国公立から私立大学まで多様な出身者が活躍しており、人物重視の採用方針が特徴です。
一方で就職人気は高く、採用倍率は30倍を超える年があるなど就職難易度は高めです。
選考では志望動機の明確さや、独自のPR動画提出が大きな評価ポイントになります。
傾向を押さえるだけでなく、人物像や選考対策まで理解して臨むことが、内定獲得につながるでしょう。
東京エレクトロングループについて
会社概要
東京エレクトロングループは、本社を東京都港区に置く半導体製造装置メーカーです。
半導体の量産に必要な装置で国内トップクラス、世界でも上位に位置するグローバル企業として知られています。
事業展開は、世界18の国と地域、95拠点にのぼります。
研究開発から製造・販売・サポートまでを一貫して手がけ、AIや自動運転、IoTなど先端分野に欠かせない半導体の供給を支えています。
また「ONE TEL, DIFFERENT TOGETHER™」をスローガンに掲げ、グループ全体で人材やノウハウを共有し、会社の垣根を超えた異動や協力体制を整えている点も特徴です。
各事業別の売上規模
東京エレクトロングループの2025年3月期の連結売上高は2兆4,315億円と、過去最高を更新しました。
事業別の内訳は以下のとおりです。
- 半導体製造装置(SPE):約1兆8,600億円(全体の約76%)
- FPD製造装置:全体の約1%台(数百億円規模)
- その他事業:全体の1%未満(数十億円規模)
売上の大半をSPE事業が占めており、AIサーバーや先端分野向けの投資拡大を背景に大幅な増収となりました。
FPDやその他事業は規模が小さく、東京エレクトロングループはSPEに経営資源を集中していることがわかります。
さらに、海外需要が強く、中国・台湾・韓国などアジアを中心にシェアを拡大している点も特徴です。
東京エレクトロングループはグローバル市場での存在感を一層高めています。
東京エレクトロングループで働いている社員は?
東京エレクトロングループは、平均年収や勤続年数などの数値面でも高い水準を誇り、社員が安心して長く働ける環境が整っています。
企業文化としても挑戦やチームワークを重視しており、個々の成長を支える仕組みが充実している点も特徴です。
ここでは、最新のデータと社風の両面から社員の姿を紹介します。
社員データ(年収・勤続年数など)
東京エレクトロングループの平均年収は2025年3月期で1,354万円と、国内メーカーの中でも非常に高い水準です。
前年の1,273万円から上昇しており、安定的に高収入を得られる環境といえます。
同業の主要メーカーとの比較は、以下の通りです。
企業名 | 2025年3月期 連結売上高 | 平均年収(2025年3月期) |
東京エレクトロン | 2兆4,315億円 | 約1,354万円 |
アドバンテスト | 7,797億円 | 約1,049万円 |
SCREENホールディングス | 6,253億円 | 約1,062万円 |
出典元:
株式会社アドバンテスト 有価証券報告書
東京エレクトロンは売上規模・給与水準ともに業界トップクラスであることがわかります。
平均年齢は43.5歳、平均勤続年数は14.9年と、社員が長く定着して働ける職場であることがうかがえます。
東京エレクトロングループの賞与は、年に2回です。
過去には業績好調を理由にグループ社員全員に上積みされたこともあり、今後も大幅な年収増が期待できます。
参考:
タレントスクエア「【独自】東京エレクトロンの年収・役職別給与・年収偏差値を解説」
日本経済新聞「東京エレクトロン、賞与上積み 300万円超で人材流出防ぐ」
企業文化・働き方
東京エレクトロングループの文化は、チームワークと挑戦を重んじる点が特徴です。
「企業の成長は人。社員は価値創出の源泉」との考え方により、、社員一人ひとりの挑戦を後押しする制度や研修機会が整備されています。
社内は風通しがよく、部門や会社の垣根を越えて協力し合う雰囲気があります。
働き方においては忙しい部署もあるものの、総じて社員の能力を発揮しやすい環境づくりが意識されています。
東京エレクトロングループの新卒募集要項について
下記は、東京エレクトロングループ総合職の募集要項です。
募集学科 | 全学部全学科 |
募集職種 | 装置開発/設計/要素研究、メカエンジニア、ソフトエンジニア(AIエンジニア含む)、エレキエンジニア、プロセスエンジニア、フィールドエンジニア、セールスエンジニア(営業)、製造エンジニア、管理・間接系職(人事・総務・経理・法務・輸出物流管理・情報システム・生産管理・資材管理・品質保証・業務改革推進など) |
基本給 | 博士了の基本給:329,200円 修士了の基本給:291,000円 学部卒・高専専攻科卒の基本給:275,800円 短大卒・高専本科卒の基本給:234,600円 |
諸手当 | 通勤手当、時間外勤務手当、地域手当(勤務地・社宅制度に応じ月約17,000〜95,000円) |
昇給・賞与 | 昇給原則年1回(7月)、賞与年2回(6月・12月) |
休日休暇 | 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、有給休暇(初年度12〜15日)、慶弔・リフレッシュ休暇など |
福利厚生 | 各種社会保険完備、退職金制度、企業年金、企業年金基金、財形貯蓄制度、持株会、住宅資金融資斡旋(利息補給)、社宅/独身寮制度(適用条件有)、産前産後休暇、育児休業、育児支援制度、介護休業、総合福利厚生サービス、持家援助制度など |
保養所等 | ニセコリゾート、軽井沢クラブ、箱根クラブなど |
東京エレクトロングループの新卒採用における総合職の初任給は、修士了で月額約291,000円、大卒で約275,800円と、いずれも業界内で高水準です。
福利厚生や諸手当も充実しており、安心して働ける環境が整っています。
求める人材
東京エレクトロングループが採用で重視しているのは、学歴よりも人物像です。
特に以下の3点は、評価されやすいポイントとして挙げられます。
- 積極的にコミュニケーションを取れる人
- 新しいことへの挑戦を楽しめる人
- 変化に柔軟に対応できる人
東京エレクトロングループでは人権を尊重し、人材の多様性を認め、評価と処遇において公正を期すと同時に、従業員の安全と健康を守り、ワーク・ライフ・バランスを重視した人材マネジメントを実施しています。
これらの方針は、働く環境が従業員の能力発揮に適していることを確保するためのものです。
東京エレクトロンは、2024年4月から新入社員の初任給を大幅に引き上げ、外資系企業と同等の水準を目指し、より優秀な人材を引き寄せるための具体的なインセンティブを提供しています。
このような投資は、グループ全体の競争力を高め、業界内での地位をさらに固めることにつながるでしょう。
面接中は、これらの意識を持っている人材かどうかを見られるため、意識して選考に臨むことをおすすめします。
新卒採用のフロー
東京エレクトロングループの選考フローは、下記の通りです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほか、人柄をチェックする質問も多数あります。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されるでしょう。
STEP1:エントリー登録
公式採用サイトからマイページを作成し、エントリーを行います。
マイページは会社説明会や選考案内を受け取るための必須ツールです。
早めに登録しておくと情報を取り逃すことなく、スムーズに選考へと進めます。
STEP2:説明会・イベント参加
会社説明会や座談会に参加し、事業内容や社風への理解を深めます。
この段階で質問をして疑問を解消しておくと、志望動機の質が高まります。
なお、イベント参加は選考に進むための条件となるため、注意が必要です。
STEP3:応募書類提出
総合職は、学校推薦、自己推薦、⾃由応募の3種類、一般職は自由応募のみです。
- 履歴書(採用サイトより登録・要写真)
- 成績証明書
- 卒業・修了見込み証明書
- 推薦状(推薦応募の場合)
STEP4:書類選考
東京エレクトロンは、エントリーシートの提出による書類選考がありません。SPIの結果により、書類選考が行われます。
SPI対策には、下記ページもご活用ください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
STEP5:面接(複数回)
面接は基本的にオンラインで行われますが、変更の可能性もあります。
志望動機やキャリアプランなど標準的な質問に加え、人柄を重視した質問が多いのが特徴です。
以下のページも確認し、理解を深めて内定を勝ち取ってください。
採用大学一覧
東京エレクトロングループは、東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京理科大学、芝浦工業大学など、全国の幅広い大学から採用実績があります。
以下は、東京エレクトロングループの採用大学実績(リクナビ2026掲載、2021年度実績)です。
早稲田大学、東京女子大学、実践女子大学、恵泉女学園大学、岩手大学、芝浦工業大学、東北工業大学、東北職業能力開発大学校、東京電機大学、明治大学、東京農工大学、山梨大学、関西大学、中央大学、福岡大学、東北学院大学、北見工業大学、佐賀大学、長崎大学、宮崎大学、青山学院大学、熊本大学、龍谷大学、漢陽大学校、亞州大学校、上智大学、愛媛大学、大妻女子大学、学習院大学、日本大学、埼玉大学、同志社大学、日本女子大学、東京海洋大学、法政大学、立教大学、東洋大学、成蹊大学、昭和女子大学、九州工業大学等
採用実績を見ると多様な大学出身の候補者が活躍しており、選考は個々の能力と人物を重視した公平なものと言えるでしょう。
就職偏差値・難易度
東京エレクトロングループは、人物重視の採用方針で学歴フィルターは明確に存在しませんが、応募者数が多く、高い倍率と偏差値があることから、選考の難易度は極めて高いレベルです。
2025年8月25日時点で、リクナビ掲載の「プレエントリー候補リスト登録人数」は11,640名、採用人数は301名以上。よって採用倍率は11,640 ÷ 301 ≒ 38.7倍です(リクナビ2026 東京エレクトロングループ掲載値より)。
なお他チャネルからの応募もあるため、実倍率はこれ以上となる可能性があります。
就活サイト「就職偏差値.com」では、東京エレクトロンの就職偏差値は75(最高峰レベル)と掲載されており、学生の間でも「勝ち組企業」として高い人気を誇っています。
さらに、「マイナビ・日経 2026年卒大学生就職企業人気ランキング」では、理系院生総合19位、理系総合49位にランクインしており、特に研究職や開発職を志望する学生からの支持が厚いことがわかります。
まとめ
東京エレクトロングループの採用大学は幅広く、学歴フィルターが存在していません。
多様な学生を受け入れており、人物重視の採用方針が徹底されています。
一方で就職人気は非常に高く、倍率は30倍を超える年もあるなど難易度は高水準です。
就職偏差値も75と最高クラスで、入社には周到な準備が求められます。
志望者は、採用大学の傾向だけでなく、求められる人物像や選考フローを理解した上で、自分の強みを明確にアピールすることが重要です。
人物重視の採用方針を意識し、自信を持って臨むことで内定への可能性を高めていきましょう。