
新卒でベンチャー企業に入社するって実際どうなの?
1.そもそもベンチャー企業とは?
就活をしていて、「大企業」と「ベンチャー企業」というくくりを聞くことは少なくないのではないでしょうか?
近年では新卒でベンチャー企業に就職する人が増えてきています。周りの先輩にも何人かはベンチャー企業に就職する人がいると思います。
しかしベンチャー企業といっても、実際に何をさすのでしょうか。ベンチャー企業の定義を見ていきましょう。
①世の中にはまだ浸透していない新しいサービスやビジネスを行っている。
ベンチャー企業と聞いて、なんとなくイメージがつくのではないでしょうか?
新しいビジネスモデルで世の中に新しい風を吹かせようとしているといった点です。
②高い成長率
高い成長率もベンチャー企業を指す上で非常に重要な要素です。また目指している企業もベンチャー企業といわれるでしょう。
このように二つの要素が入った企業をベンチャー企業と呼びますが、明確な定義というものはありません。簡単に言うと、「新しい技術で新しい価値を生み出し成長しようとしている会社」です。
2.ベンチャー企業に就職するメリット
2-1.裁量権が大きい
では、ベンチャー企業に実際、新卒で入社するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
一つ目に挙げられるのが、「若手でも裁量権が大きい」といったことです。
大企業では任せられないような仕事も、ベンチャー企業だと手を挙げればやらせてもらえるケースが多いです。
ベンチャー企業はとにかく人手が足りません。そのため仕事がある程度できるようになってくると若手でも、大企業では考えられないような重要なポストに任命されるケースがあります。
成長環境が欲しいと思っている学生にとって、自分から大きなプロジェクトに参加できる環境があるベンチャー企業は魅力的です。
しかし待っていては、裁量権を任されることはありません。自分から取りにいきましょう。
2-2.成果を出せば昇進できる
ベンチャー企業は大企業と比べて、成果を出せば昇進できる可能性があります。
上記でも述べた通り、ベンチャー企業は人手がたりません。組織図が毎日のように変わっていくのもよくあります。だからこそ足りていないポジションが多く、兼任しているケースもあります。
しかし大企業だと、組織が完成しており、足りていないポジションというのは比較的ありません。そのため玉突き人事になるケースが多く、上のポジションの人が引退していかないとなかなか自分の能力でだけでは昇進することはできず、運とタイミングが非常に重要になります。
そのため新卒で入っても成果をだせば、昇進できる可能性はベンチャー企業の場合非常に高く30代で執行役員に昇進するケースもあります。
若手からマネジメントの経験をしたいと思っている就活生には良い経験ができるかもしれません。
2-3.幅広い業務が経験できる
3つ目に挙げられるのが、とにかく幅広い業務を経験できるといった点です。
人手が足りない分、多くの部署を掛け持ちするケースがあります。また新規事業などを積極的に行う会社はその新規事業にリソースが割かれるため、人一人の負担が増え多くの業務をこなさなければなりません。
メリットと捉えるか、デメリットと捉えるかは人それぞれだと思います。将来起業など、経営に携わりたいと思っている学生は合っていると思います。
3.ベンチャー企業に就職するデメリット
3-1.福利厚生が整っていない
今までベンチャー企業に新卒で就職するメリットを見てきました。しかしベンチャー企業に就職することは、メリット同様デメリットもあります。
ではどんなデメリットがあるのでしょうか?見ていきましょう。
1つ目に挙げられるのが福利厚生があまり整っていないといったことです。
大企業だと社宅があったり、家賃補助がかなりあったり、有給などが沢山あるケースがあります。
しかしながらベンチャー企業はあまり整っていないのが事実です。福利厚生まで手が回っていないケースがほとんどです。
しかしながら、大企業に引けを取らない福利厚生があるベンチャー企業もあります。自分の中でどこまで福利厚生を重視するかを考え、企業を選びましょう。
3-2.倒産のリスクがある
2つ目に挙げられるのは倒産のリスクがあるということです。
実際に日本では9割の企業が創業して3年で倒産してしまうと言われています。そしてその多くがベンチャー企業です。
企業の将来性を見極めて、就職することは非常に重要です。説明会などで、売上が上がっているグラフを見せられることがありますが、利益は下がっているといったケースもあります。
正直倒産のリスクに関しては、就活生が見極めるのは難しいです。同じ業界の人に聞いてみたり、ネットでの評判などを見て参考にしましょう。
3-3.研修制度が整っていない
3つ目に挙げられるのが、研修制度が整っていないという事実です。
若いベンチャー企業は新卒を何期連続でとっているわけではなく、新卒採用があなたが初めてといったケースもあります。
そのため研修制度が整っておらず、企業も試行錯誤で研修を行っていくという場合があります。そして研修制度がないといった企業も一部あります。
そのため待ちの姿勢で会社にいる社員は成長しづらいです。自分から動き、成長していこうとするバイタリティーのある学生が向いています。
実際に研修制度はどうなっているのかや、実際に新卒で就職して働いている社員は優秀なのか企業をしっかりと見ましょう。
4.就活を始める時期
では、実際にベンチャー企業を見て就活を始めるとなるといつから始めれば良いのでしょうか?
一つ目に挙げられるのは大企業よりも比較的選考時期が早いです。
一般的な大企業は6月から本選考が開始しますが、ベンチャー企業の本選考は6月では二次募集という形になります。
ベンチャー企業の本選考時期は1月から3月までが一般的です。もっと早くから行っているベンチャー企業も多いです。
そのためベンチャー企業への就職を考えている人は、早めに就活準備をする必要があります。ベンチャー企業が強い就活サイトや就活イベントに参加するなどして、情報を得ましょう!
まとめ
ベンチャー企業の就活はどうすればよいのか、また新卒で就職するとどうなるのかイメージが湧きましたでしょうか?
ベンチャー企業は確かに業務量も多く大変なことが多いかもしれません。しかしその分やりがいや会社を伸ばしているという充実感はかなり感じることができます。
そしてベンチャー企業にも様々なベンチャー企業があります。周りにもベンチャー企業を受けている学生は比較的大企業を受けている学生より少なく、情報もなかなかまわってきません。ベンチャー企業といったあいまいな言葉ではなく、企業の中身を見る癖をつけて、就活をしましょう。
ベンチャー企業はなんとなく安定しなさそうといった先入観は取り払い、自分の将来から逆算して、自分にとって最適な選択肢かどうか判断しましょう!