【就活生必見】面接での自己PRのポイントと注意点を解説
2024/11/18更新
はじめに
就職活動において、自己PRは成功への重要な鍵となります。
しかし、効果的な自己PRを行うには、単に自分の長所を列挙するだけでは不十分です。
面接官の心に響く、印象的な自己PRを実現するためには、戦略的なアプローチが必要となります。
- 自己PRの概要
- 効果的な自己PRの4つのポイント
- 自己PRの例文
これらのポイントを押さえることで、あなたの魅力を最大限に引き出し、採用につながる可能性を高めることができます。
就活生の皆さんは、この記事を参考に自己PRのスキルを磨き、面接官を魅了する印象的なアピールを目指してください。
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自己PRとは?
就職活動において、自己アピールは面接官にあなたの魅力を伝える重要な機会です。
自己アピールを通じて、あなたの強みや経験、そして企業との相性を効果的に示すことができます。
以下では、自己PRの特性や自己紹介の違いについて解説します。
自己アピールと自己紹介の違い
自己PRと自己紹介は勘違いしやすいですが、採用担当者に伝えるべきポイントが異なります。
自己紹介は、初対面の人向けに、自分のことを簡単に紹介することです。
面接では冒頭で質問されることが多い事柄です。
どんな内容かを重視するよりは、第一印象が重視されるので、表情や喋り方を主に評価される傾向にあります。
一方、自己PRは自分の強みを軸にして、自分がいかに企業にとって有用な人材であるかをアピールすることです。
具体的には、自分の経験や実績を深掘りして伝え、自分がどのような人物か知ってもらうための機会です。
もちろん第一印象も大切ではありますが、それよりもその内容やエピソードが重要視されます。
自己PR=人柄をアピールすること
上記のグラフをみて分かるように企業が採用基準で最重視する項目は学生の人柄で、その割合は93.9でした。
採用担当者は自己PRを通じて、人柄と「入社後にどのような活躍をするか」「採用すべきか」を判断しています。
そのため、自己PRでは「いかに企業にとって自分が必要な存在であるか」を
提示していかなければなりません。
自己PRと聞かれて、「強みやスキルをアピールする」と思われがちですが、実際にはそれだけでは不十分なのです。
その企業で自分の強みがどう活かせるなどを、自分のエピソードとともに伝えること、ただの自己満足にならないように意識しましょう。
自己PRの見つけ方
自己PRを見つける方法を紹介していきます。
どうやって自己PRを考えていけばいいかよく分かっていないという就活生は、ぜひ参考にしてください。
- 自己分析で長所を見つける
- 家族や友人に自分の強みを聞く
- 企業が求める理想の人材を参考にする
自己分析で長所を見つける
最も基本的な見つけ方といえるのが、自己分析をすることです。
自己分析を進めていく中で、自分でも意識していなかった長所が見つかることもあるかもしれません。
自己PRが思いつかないと悩む時は、しっかりと時間を確保して自己分析に取り組み、自分の特徴や長所を探してみましょう。
その上で、自分の長所が発揮されたエピソードがないかを振り返り整理していくと、自己PRとしてアピールできるようになるでしょう。
家族や友人に自分の強みを聞く
いくら自己分析をしても限度というものはあります。
そんな時は、家族や友人に尋ねてみるのもおすすめです。
この方法は、一般的に他己分析と呼ばれる方法になります。
他己分析するメリットとして、他人から見ての強みになるので、エントリーシートや面接でも十分にアピールできるものとなるでしょう。
自己分析をより説得力のあるものにブラッシュアップできるので、説得力のある自己PRをつくることにもつながります。
企業が求める理想の人材を参考にする
自分と企業の相性をアピールするということが自己PRを行う目的の1つです。
そのため、志望企業がどんな人材を求めているのかを理解しておくと、自己PRの内容をより濃いものにできます。
例えば、志望企業がコミュニケーション能力のある人材を求めているなら、これまでの経験の中からコミュニケーション能力にまつわるエピソードを探してみると、自己PRをスムーズに見つけられることもあります。
企業が求める人材になるためには何が必要かについて以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
企業側が見ている自己PRのポイント
企業側が見ている自己PRのポイントについて解説します。
- 自己分析が十分にできているか
- 人物像が自社とマッチしているか
- 目標に対して達成できる能力があるか
- コミュニケーションスキルやマナーのチェック
もちろん、企業は強みやスキルだけではなく、社会人として求められる基本的なマナーもチェックしています。
自己PRからわかる上記の4つのポイントを見ることで、会社とのマッチング具合を評価しているわけです。
面接で自己PRを伝えるときの4つのポイント
自己PRを効果的におこなうことは、面接での成功に直結します。
ここでは、印象に残る自己PRをおこなうための4つの重要なポイントを詳しく解説します。
- 結論から話す
- 自分の強みを明確にする
- 具体的なエピソードを伝える
- 志望動機との関連付けがしっかりしているか
結論から話す
効果的な自己PRの第一のポイントは、結論から話すことです。メッセージを明確に伝えるうえで効果的です。
結論から話すことで、面接官は即座にあなたの主張を理解できます。たとえば「私の最大の強みは、困難な状況下でも冷静に対応できる問題解決能力です」と始めることで、面接官の興味を引き出せます。
限られた時間内で自分の最も重要なポイントを確実に伝えられるメリットがあります。
また、結論から話すことで、自己PRの構造が明確になり、面接官が理解しやすくなります。
主要なポイントを先に述べ、その後に詳細な説明や具体例を加えることで、論理的で説得力のある自己PRが可能になります。
普段から結論から話すことに慣れていないと、いざ面接となった時に上手く話せないかもしれません。
不安な方は、以下の記事をチェックしてみましょう。
自己PRに役立つPREP法を詳しく解説しています。
自分の強みを明確にする
自己PRの第二のポイントは、自分の強みを明確に示すことです。これは単に長所を列挙するのではなく、志望する職種や企業に特に関連する強みを強調することを意味します。
強みを明確にするには、まず自己分析が不可欠です。自分の性格、スキル、経験を深く掘り下げ、他の候補者と差別化できる特徴を見出すことが重要です。
また、強みを示す際は、それがなぜ強みなのか、どのように培われたのかも説明すると良いでしょう。「大学時代の研究と、前職での経験を通じて、複雑なデータを分析し、それを非専門家にも分かりやすく説明するスキルを磨きました」というように、強みの背景を示すことで説得力が増します。
具体的なエピソードを伝える
自己PRの第三のポイントは、具体的なエピソードを交える点です。
抽象的な表現よりも、実際の経験にもとづいた具体例の方が、面接官の印象に残りやすいためです。
具体的なエピソードを語ることで、自己PRに説得力と信頼性が生まれます。
たとえば「私はチームワークを重視します」というだけでなく「大学のプロジェクトで、意見の対立があったチームをまとめ上げ、最終的に成功に導いた経験があります」と具体的に説明することで、より印象的になります。
また、エピソードを選ぶ際は、その経験から何を学んだか、どのようにして成長したかを強調することが重要です。
失敗談でも、そこから学んだ教訓や、その後どのように改善したかを説明できれば、むしろ積極的に評価されます。
志望動機との関連付けがしっかりしているか
自己PRの第四のポイントは、志望動機との関連付けです。
自分の強みや経験が、なぜその企業や職種に適しているかを明確に示すことが重要です。
志望動機との関連付けをおこなうことで、単なる自己PRではなく、その企業や職種に対する深い理解と熱意を示せます。
また、企業研究の成果を自己PRに織り交ぜることも効果的です。
企業の課題や目標を理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを具体的に述べることで、より説得力のある自己PRになるでしょう。
他の就活生と差をつけるための自己PRの伝え方
ここでは、さらにほかの就活生の自己PRと差別化するために必要な要素を解説していきます。
以下の4点を意識することで、自己PRがさらに深く内容の濃いものとなるでしょう。
- 具体的な数値や成果を盛り込む
- 企業の求める人物像を把握する
- 自信をもって笑顔で伝える
- 企業理念や入社後の仕事と絡める
具体的な数値や成果を盛り込む
自己PRで強みを根拠づけを行うためには、客観的な数字や成果を盛り込むことがおすすめです。
過去の出来事を自己PRに落とし込む場合は、可能な限り客観的な事実を伝えるられるようにしましょう。
【数値を入れない場合】
「私は大学2年生の時に英語力を鍛えるためTOEICで高得点を目標にして、達成しました」
【具体的な数値を入れた場合】
「私は大学2年生の時に英語力を鍛えるため、朝晩の1時間ずつの学習を1年間継続した結果、TOEICで850点を取得できました」
企業の求める人物像を把握する
他と差別化をするためには、企業の求めている人物像を理解して、入社後に貢献できる存在であることをアピールするのが効果的です。
求める人物像と自分が共通しているポイントを洗い出し、強みと関連付けてアピールできるようにすることで、面接官にも「しっかりうちの会社を理解してるな」と思わせやすくなります。
自信をもって笑顔で伝える
面接では、第一印象も重要です。
自信なさげに話す就活生よりも笑顔でハキハキと話せる人のほうが好印象を与えることができるでしょう。
自己PRにおいて内容の完成度は重要ですが、面接官への伝え方も同じくらいに重要です。
具体的には、聞き取りやすいように大きな声でハキハキと伝えましょう。
また視線を上げて、面接官の顔を見ることで、声が通りやすくなる他、明るい印象も与えられるでしょう。
姿勢を正すことも自信を感じさせるために重要です。
企業理念や入社後の仕事と絡める
企業の仕事内容を理解して入社後にいかに貢献できるかをアピールすることも重要です。
自己PRで企業理念や仕事の進め方に共感し、自分の持つ強みやスキルでどのように実現するかを伝えれば、説得力も増します。
面接官は、応募者が自分の企業についてよく理解していると感じてくれるでしょう。
そのためにも企業研究をしっかり行い、企業理念やビジョン、仕事の進め方などの理解を深めることから始めましょう。
就活生向け自己アピール例文5選
就職活動での面接で効果的な自己アピールは、具体的なエピソードと数字を交えて自分の強みを伝えることが重要です。
ここでは、リーダーシップ、課題解決力という2つの重要なスキルについて、就活生向けの自己アピール例文を紹介します。
- リーダーシップに関する例文
- 課題解決力に関する例文
- 部活に関する例文
- 継続力に関する例文
- 忍耐力に関する例文
これらの例を参考に、自分自身の経験に基づいた説得力のある自己アピールを作成しましょう。
リーダーシップに関する例文
私は大学のテニスサークルで副部長を務め、50名の部員をまとめ上げた経験からリーダーシップを発揮できます。
部員の減少という課題に直面した際、私は部員一人ひとりと面談を行い、改善点を洗い出しました。
その結果、練習内容の見直しと新入生勧誘の強化策を提案・実行し、1年間で部員数を20%増加させることに成功しました。
この経験を通じて、メンバーの意見を尊重しつつ、組織全体の目標達成に向けて行動を起こすことの重要性を学びました。
御社でも、チームの一員として積極的に意見を出しながら、必要に応じてリーダーシップを発揮し、組織の成長に貢献したいと考えています。
課題解決力に関する例文
私は大学3年次のインターンシップで経験した出来事から、課題解決力には自信があります。
インターン先の中小企業で顧客管理システムの非効率さを発見し、業務改善を提案しました。
具体的には、従来のエクセル管理から専用のCRMソフトウェアへの移行を提案し、導入後の効果予測として作業時間の30%削減を示しました。
この提案が採用され、実際に導入後は予測を上回る40%の時間削減を達成できました。
この経験から、問題の本質を見極め、効果的な解決策を提案・実行する力を身につけました。
貴社でもこの課題解決力を活かし、業務効率化や顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
他の具体例を知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
部活に関する例文
私の強みは目標に対し地道に取り組む粘り強さです。
私は大学の◯◯部に入部し、レギュラーになるという目標を掲げました。
しかし、私が2年次に入部したことや、高校始めの私と違い小中学校始めの部員が多く、他部員と同じ練習では競技歴による差を埋められないと感じました。
そこで私は本練習後に毎回2時間の自主練を行いました。
誰よりも練習量をこなしつつ、本練習で取り組む基礎の部分に応用を加えた実践的な練習にも時間を使うことができました。
また、隙間時間に自身のプレー動画の分析を行いました。
自分のプレーにおける得意・苦手部分を原因の部分から理解し、おのおのの伸長や改善を意識することで練習の質を向上させることができました。
時折スランプに陥りながらも以上の取り組みを1年以上欠かさず続けた結果、団体戦出場を果たし目標を達成することができました。
そこから私は何事も最後まで諦めず取り組み続けることを大切にしています。
継続力に関する例文
私の強みは「継続力」があることです。
私は高校時代から英語が好きで、毎日、英会話ラジオを聞いて勉強し、英検2級を獲得しました。
大学では外国語学部に進学し、英語でのコミュニケーションにフォーカスした学習を積んで参りました。学習するにつれ、語学だけでなく、それを活かした異文化理解や人とのコミュニケーションに興味を抱くようになりました。
在学中にTOEICのスコアは900点を獲得しました。
1年間ではありますが、留学経験も積むことができました。
この強みを活かし、海外案件も広く取り扱う御社で、日々目標を持って、業務に取り組みたいと考えております。
忍耐力に関する例文
私には、困難な状況であっても目標のために努力を続けていく忍耐力があります。
大学では古来の食文化の研究していましたが、研究資料が思うように見つからず、その資料も日本語に限ったものではなかったので、情報収集から大変困難な研究でした。
途中で研究テーマを変えてしまおうかとも思ったこともありますが、自分が始めたことなので、責任をもって最後までやり遂げようという気持ちが強く、2年の歳月を経て、研究結果をまとめることができました。
内容はゼミ内でも高く評価され、粘り強く続けることの大切さを学ぶ機会となりました。
御社へ入社後は、この忍耐力を活かし、困難な状況下でも努力を続け、会社へ貢献できるように努めたいと考えています。
自己アピールで絶対に避けたい3つの失敗例
自己アピールは就職活動の成否を左右する重要な要素です。
しかし、効果的な自己アピールには注意すべき点があります。
ここでは、面接で絶対に避けるべき自己アピールの失敗例を3つ紹介します。
これらの失敗例を理解し、回避することで、より説得力のある自己アピールが可能になります。
抽象的な表現、事実と異なる内容、長すぎる説明という3つの落とし穴に注意しながら、自己アピールを磨いていきましょう。
抽象的な表現
自己アピールで最も避けるべき失敗は、抽象的な表現を用いることです。
「私はコミュニケーション能力が高いです」や「リーダーシップがあります」といった漠然とした表現は、面接官に具体的なイメージを与えられません。
なぜなら、これらの表現は誰でも使える汎用的なフレーズであり、あなたの個性や実際の能力を伝えられないからです。
たとえば、「コミュニケーション能力が高い」と言う代わりに、「大学の国際交流サークルで、言語の壁を乗り越え、10か国20名の留学生と共同で地域イベントを成功させました」と具体的に述べることで、より説得力のあるアピールになります。
このように、抽象的な表現を避け、具体的なエピソードや数字を交えて自己アピールすることで、面接官にあなたの能力を明確に伝えることができるのです。
事実と異なる内容
自己アピールにおいて、事実と異なる内容を述べることは絶対に避けなければなりません。
これは単に倫理的な問題だけでなく、採用後のパフォーマンスにも大きく影響するからです。
たとえば、「TOEIC900点です」と虚偽の申告をした場合、採用後に英語力不足が発覚し、信頼を失うだけでなく、場合によっては解雇の理由にもなりかねません。
実際に、ある大手企業では、入社後に履歴書の虚偽記載が発覚し、内定取り消しとなるケースがありました。
このような事態を避けるためには、自分の経験や能力を正直に評価し、事実に基づいたアピールを心がけましょう。
たとえ現時点での能力や経験が不足していても、「現在のTOEICスコアは700点ですが、毎日1時間の学習を継続し、1年以内に900点達成を目指しています」というように、現状と今後の目標を明確に示すことで、誠実さと向上心をアピールできます。
長すぎる説明
自己アピールで陥りやすい失敗の一つが、長すぎる説明です。
面接官の時間は限られており、1つの質問に対して5分以上話し続けることは避けるべきです。
長すぎる説明は、核心を曖昧にし、面接官の集中力を低下させる可能性があります。
たとえば、学生時代のすべての活動を細かく説明するのではなく、最も印象的で関連性の高い1〜2つの経験に絞り、2〜3分程度で簡潔に伝えることが効果的です。
具体的には、「大学3年次のインターンシップでプロジェクトリーダーを務め、チーム全員の意見を取り入れながら、2週間という短期間で新商品企画を完成させました。
この経験から、効率的なチームマネジメントと期限内での成果達成能力を身につけました」といった具合に、要点を押さえて簡潔に伝えましょう。
このように、ポイントを絞って簡潔に説明することで、面接官の理解を促し、より強い印象を残すことができます。
さいごに
効果的な自己PRは就活成功の鍵です。
本記事では、結論から話す、強みを明確にする、具体的なエピソードを交える、志望動機と関連付けるという4つのポイントを紹介しました。
これらを押さえることで、面接官の心に響く印象的な自己PRが可能になります。
自己PRのスキルを磨くには時間と労力がかかりますが、練習して実践すれば価値ある投資となります。
知識を得るだけでなく、実際に行動に移すことが大切です。
自己PRがしっかりできていることは、就活を成功に導くためには必要な要素になります。
効果的な自己PRで、あなたの就活が納得のいくものにしましょう。