留学して就職するメリットはあるの?就活スケジュールを解説!
2024/10/21更新
はじめに
「留学に興味があるけれど、就職にはメリットがあるの?」
就活生にとって留学経験が武器になるのか、それとも就活スケジュールを狂わせてしまうのか疑問です。
また、留学中に日本の就活に間に合うのか、どのようにスケジュールを調整すれば良いのか、悩みの種です。
この記事は、留学が就職にどのような影響を与えるのか、メリットとデメリットを詳しく解説します。
以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- 留学後の就活を成功させる方法が知りたい
- 就活スケジュールを把握して留学のタイミングを決めたい
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データで見る留学と就活の関係
文部科学省が発表したトビタテ!留学JAPANが発表したデータによると企業の採用人事担当者の73.1%が「留学による留年はマイナス評価にはならないと思う」と回答していることが分かりました。
留学経験はキャリア選択に多様な選択肢を与えるだけでなく、将来の可能性の幅も広げてくれると、企業側にとってもメリットに感じる人が多いようです。
留学による就職のメリット
留学は、就職活動において他の候補者との差別化を図る絶好の機会です。
グローバル化が進む現代社会において、多くの企業が国際的な視点を持つ人材を求めています。
以下、留学による就職のメリットを解説します。
- コミュニケーション能力が向上する
- 主体性とチャレンジ精神が伸びる
- グローバルな視点が得られる
- 語学力が向上する
コミュニケーション能力が向上する
留学で最も顕著に向上する能力の一つが、コミュニケーション能力です。
異なる文化や言語の中で生活することは、他者との意思疎通において非常に大きな挑戦となります。
日本の「察する」文化とは異なり、海外では自分の意見や考えを明確に表現することが求められるのです。
この経験を通じて、自分の考えをしっかりと伝えるスキルが養われるだけでなく、相手の立場や背景を理解しながらコミュニケーションを取る力も身につきます。
これらのスキルは、職場での円滑なコミュニケーションや、チームワークを築く上で重要です。
主体性とチャレンジ精神が伸びる
留学中は、未知の環境で自ら問題を解決し、新しい状況に適応する力が求められます。
例えば、ホームステイ先での生活や学校での授業など、異なる文化や習慣に直面することで、自ら進んで行動する主体性が養われます。
また、思い通りにいかない状況に直面することで、解決策を見つけるために試行錯誤する力や、困難を乗り越えるチャレンジ精神が自然と身につくでしょう。
これらの経験は、ビジネスの場面でも自ら進んで課題に取り組み、困難を克服する能力として評価されます。
グローバルな視点が得られる
留学を通じて得られるもう一つの大きなメリットは、グローバルな視点を持つことができる点です。
異なる文化や価値観の中で生活することで、日本の常識が世界では必ずしも通用しないことを学びます。
例えば、時間に対する考え方やコミュニケーションのスタイルなど、異文化での生活を通じて柔軟な思考と広い視野が養われます。
このような経験を通じて、物事を多角的に捉える力が身につき、ビジネスシーンでも新しい発想やアプローチを生み出す力となるのです。
語学力が向上する
留学において、最も直接的に得られるスキルの一つが語学力の向上です。
特に英語は、世界中で共通語として使用されており、ビジネスの現場でも必須のスキルとされています。
多くの企業はグローバル化に対応するため、英語力を重視しており、新卒採用の57.4%、中途採用の73.9%の企業が英語力を考慮しています。
特にTOEICスコアは、採用条件や昇格条件として提示されるでしょう。
700点以上でビジネスレベル、730点以上で適切なコミュニケーション能力が認められます。
留学を通じて、実際に現地の人々とコミュニケーションを取ることで、語学力が飛躍的に向上します。
さらに、異文化コミュニケーションのスキルも同時に養うことが可能です。
語学力が高まることで、国際的なビジネスの場でも活躍できる人材として評価される可能性が高まります。
留学で得た語学力などのスキルをガクチカで活かす方法は以下の記事をご参照ください。
留学による就活のデメリット
留学をすることは一見就活を有利に進めるために有効な手段と思われますが、その一方で気をつけるべきデメリットも存在します。
以下では留学による就活のデメリットについて解説します。
扱いにくいように思われる
就活では異なる体験をアピールし、自分だけ目立とうと考えるようになってしまいます。
その際に留学したことを過剰にアピールしすぎるあまり、ほかの学生を蹴落とすような印象になってしまうこともあります。
結果的にプライドが高く扱いにくそうとマイナスの評価になってしまうことがあるので、特に協調性を大切にする企業の面接では注意すべきです。
ブランクがあると判断される
留学期間がブランクとして扱われると、就活で不利になることがあります。
在学中に就活をすることが多い日本では、留学=ブランク期間と捉えられがちです。
留学の実績を上手にアピールできないと、ただ何も目的もなく海外に行っただけと思われてしまうかもしれません。
就職活動のタイミングがズレる可能性がある
長期留学の場合、留学中に単位を取得できないことで、卒業時期がずれる可能性があります。
日本では新卒一括採用が一般的であり、このズレが就職活動において大きな障害となることがあります。
具体的には、他の学生が一斉に就職活動を開始するタイミングに乗れず、結果的に希望する企業の選考に間に合わないケースがあるのです。
また、エントリーの機会を逃すことも考えられます。
企業によっては、卒業時期が一般的なスケジュールと異なることで、新卒採用の枠に入れないでしょう。
就職活動と留学の両立が困難
留学中に就職活動を進めることは、物理的にも心理的にも難しいケースが多いです。
留学先での生活や学業に集中する必要がある一方で、日本での就職活動に時間を割くことが求められます。
しかし、現実的には、エントリーシートの提出や面接、企業説明会などに十分な時間を確保するのは難しいです。
特に時差が大きい地域への留学では、日本の企業とのコミュニケーションが深夜に行われることもあります。
このような不規則なスケジュールでは、自己管理が求められ、精神的にも疲弊しがちです。
加えて、留学先のインターネット環境が不安定で、ビザの制限で現地からの日本企業へのアクセスが限られる場合もあります。
十分な準備ができないことが就職活動に影響を与えます。
学びのない留学は評価されにくい
留学そのものは多くの人にとって価値のある経験ですが、企業が求めるのはその結果として得た具体的なスキルや成果です。
例えば、留学中に特定の分野での研究やプロジェクトに取り組んだ、または現地のインターンシップで成果を上げたなど、具体的な実績が評価されます。
しかし、単に「留学していた」というだけでは、企業側に強い印象を与えることは難しいです。
留学中にどのような経験を積んだのか、それがどのように企業で役立つのかを具体的に説明できなければ、留学の価値は薄れてしまいます。
留学に対する企業の評価は、経験の質やそこで得た学びに大きく依存するのです。
周囲との情報共有が難しい
留学中は、同級生や友人と就職活動の進捗を共有する機会が少なくなります。
これにより、就職活動の最新情報を得ることが難しくなり、また孤独感を感じやすくなる可能性があります。
日本の就職活動は情報戦とも言われ、他の学生からの情報共有やアドバイスが大きな助けとなる場面が多いですが、留学中はそれが期待しにくい状況です。
このような状況でモチベーションを維持することが難しくなり、結果として就職活動全体に悪影響を及ぼすこともあります。
留学で就活は間に合わない?スケジュール解説
留学を考える学生の中には、「留学している間に就活のタイミングを逃してしまうのではないか?」と不安を抱く方も多いでしょう。
しかし、結論から言えば、留学と就活はしっかりと計画を立てることで両立可能です。
近年、オンライン面接の普及や、留学生向けの採用イベントの増加により、海外に滞在しながらも国内の企業と繋がり、就職活動を進める環境が整っています。
重要なのは、事前にしっかりとした準備と、スケジュール管理を行うことです。
3年生の春から夏:自己分析と企業研究のスタート
就活は、大学3年生の春から本格的に始まります。
この時期から、学生は自己分析や業界・企業研究を行い、自分の適性や志望する業界を見定めていきます。
その結果に基づき、多くの学生がインターンシップに参加します。
特に、夏のインターンシップは、企業の業務内容や社風を直接体験できる貴重な機会であり、就活における第一歩となるでしょう。
秋から冬:説明会と選考準備の本格化
秋になると、企業の説明会が始まり、エントリーシートの提出も求められます。
この時期には、筆記試験や面接の準備も本格的に進める必要があります。
また、冬になると外資系企業や一部の国内企業が早期選考を行い、内定を出すこともあるのです。
このような企業の動きに対応するためには、早めの準備が欠かせません。
4年生の春:採用選考と内定の時期
大学4年生になると、本格的な採用選考が始まります。
特に3月には多くの企業がエントリーを受け付ける時期となり、就活が一気に加速します。
4月から6月にかけては、企業の選考が進み、多くの学生が内定を獲得するタイミングです。
このスケジュールをしっかりと理解し、留学中にも対応できるよう、事前に準備を整えることが重要です。
より詳細なスケジュールに関しては以下の記事で紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
留学前にしておきたい就活対策
続いて、留学前にしておきたい就活対策について解説します。
留学中のスケジュール管理
留学中に就活を進めるためには、スケジュール管理が重要です。
日本の就活スケジュールに合わせて、どの時期に何をすべきかを計画し、必要な準備を着実に進めていくことが求められます。
例えば、エントリーシートの提出時期や、面接の日程に合わせて、留学先でのスケジュールを調整する必要があります。
また、就活の進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を見直す柔軟性も重要です。
留学中は、学業や現地での活動に忙殺されがちですが、就活に関するタスクも忘れずに進めましょう。
これにより、帰国後の就活がスムーズに進み、成功への道が開かれます。
目標を立てる
自分がどのようなスキルや経験を積みたいのかを考え、それを実現するための具体的な目標を設定します。
例えば専門知識を深めたいのか、、グローバルなネットワークを築きたいのか、人によって留学の理由はさまざまです。
しっかりした目標と、目標達成までの過程を企業にアピールできるように準備しておきましょう。
語学力を伸ばしておく
就活では、留学経験だけでなく語学力の高さも評価します。
留学前にできる限り言語力を高めておいて、留学先での学習や日常会話がスムーズになるように対策しておきましょう。
TOEFLやIELTSなどの語学力を証明するための試験対策を事前に行うのがおすすめです。
留学中にやるべき就活対策
続いて、留学中にやっておくべき就活対策を2つ解説します。
帰国後にスムーズに日本での就活がスタートできるように、しっかり対策をしておきましょう。
最新の動向を把握する
留学中でも、国内の就活スケジュールに遅れを取らないようにすることが重要です。
まず、日本の就活情報を定期的に確認し、最新の動向を把握しておくことが求められます。
オンラインで開催される企業説明会や、留学生向けの採用イベントに積極的に参加し、就活の機会を逃さないようにしましょう。
インターンシップに参加する
また、留学中にインターンシップに参加することで、実践的な経験を積むこともおすすめです。
これにより、帰国後の就活でアピールできる実績が増え、採用担当者に対して強い印象を与えることができます。
さらに、留学中にネットワーキングの機会を活用し、同じ業界に興味を持つ他の留学生や現地のプロフェッショナルと繋がることも、有利に働くでしょう。
留学経験を就活アピールする方法
留学経験を就活で有効にアピールするためには、単なる留学の事実だけではなく、そこで得た具体的なスキルや、成果を強調することが重要です。
企業が求める能力や資質にどのように応じられるかを考え、それを効果的に伝えることが求められます。
語学力をアピールする
留学を通じて得た語学力は、多くの企業で評価されますが、単に「英語が話せる」と言うだけでは説得力がありません。
具体的な証拠として、TOEICやIELTSなどのスコアを示すことで、面接官にあなたの語学力をより明確に伝えることが可能です。
帰国後すぐにこれらの試験を受けることで、高得点を狙いやすく、就活での大きなアピールポイントとなります。
資格を活用する
留学中に取得した資格があれば、それをアピールすることで企業に対するプラスの印象を与えることができます。
応募するポジションや業界に関連する資格であれば、なおさら効果的です。
資格取得に至るまでの努力や、困難をどのように乗り越えたかも合わせて話すことで、あなたの意欲や問題解決能力をアピールできます。
コミュニケーションスキルを強調する
異なる文化や背景を持つ人々との交流を通じて培ったコミュニケーションスキルは、どの職場でも役立ちます。
面接では、具体的なエピソードを交えて、自分がどのようにして異なる視点を持つ人々と効果的にコミュニケーションを図ってきたかを説明すると良いでしょう。
これにより、あなたが多様な環境でも柔軟に対応できる人物であることを示せます。
論理的思考を発揮する
留学中の授業やディスカッションで培った論理的思考も、就活での大きな武器となります。
面接では、留学中に直面した課題に対してどのように考え、解決してきたのかを具体例を挙げて説明することです。
留学経験を最大限に活かすためには、具体的なエピソードや成果をもとに、企業が求めるスキルや資質と結びつけてアピールすることが鍵です。
ただの経験談として終わらせるのではなく、あなた自身の成長とその価値をしっかりと伝えるよう心がけましょう。
論理的思考力の鍛え方は以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
留学後の就活におすすめの就職先
留学経験を活かして就職を目指す場合、いくつかの業界や企業が特におすすめです。
以下、留学後の就職先として人気のある選択肢を紹介します。
外資系企業
第一に挙げられるのは外資系企業です。
外資系企業は、日常業務で英語を使用する機会が多く、留学で培った英語力をフルに活かせます。
例えば、英語が公用語として使われる企業や、社内のコミュニケーションが英語で行われる企業も少なくありません。
また、外資系企業は年功序列よりも、実力主義を重視しており、成果を出せば早期にキャリアアップが期待できる点も魅力です。
加えて、外資系企業は日系企業と比較して高い年収が提示されることが多く、経済的な面でも魅力的です。
留学の経験を活かして、未経験でも応募可能な職種がある企業を選ぶこともできます。
商社・貿易業界
商社や貿易業界も、留学経験者にとって理想的な就職先です。
これらの業界では、海外取引が日常的に行われているため、英語力が非常に重要視されます。
貿易事務や海外営業といった職種では英語を使う場面が多く、留学で身につけた語学力を活かすことができます。
また、企業によっては、海外出張や海外赴任のチャンスもあり、国際的なキャリアを積むことが可能です。
メーカー
メーカー業界も、留学後に検討すべき就職先の一つです。
多くのメーカーが海外市場に進出しており、海外営業や生産管理といったポジションで英語力が求められます。
海外展開を計画しているメーカーでは、留学経験を活かして海外赴任や出張の機会が得られる可能性もあります。
旅行・ホテル業界
旅行やホテル業界は、特に訪日外国人が増加している現在、英語力を活かせる職場です。
留学経験があることで、多国籍の人々とのコミュニケーションに慣れており、国際的な環境で働くのに適しています。
また、未経験でも応募可能なポジションが多くおすすめです。
教育業界
教育業界も留学後の就職先として人気があります。
特に、英会話スクールや留学カウンセリングといった職種では、英語力だけでなく、留学経験そのものが評価される傾向にあります。
日本人英会話講師として働く場合、特に初心者向けの指導で留学経験を大いに活かせるでしょう。
けれども、正社員の求人は限られていることも考慮すべき点です。
これらの業界や企業を選ぶことで、留学で培ったスキルや経験を最大限に活かし、キャリアアップを図ることが可能です。
自分の興味やスキルに合った職種や企業を選び、留学経験を就職活動の武器にしてください。
さいごに
この記事では、留学が就職に与えるメリットとデメリット、そして就活スケジュールとの関係について詳しく解説しました。
留学は、国際的な視野や語学力を磨く絶好の機会であり、それを武器にすることで就職活動で他の候補者と差別化を図ることが可能です。
しかし、留学中のスケジュール調整や、就職活動との両立が難しいと感じる方も多いでしょ留学を通じて得たスキルや経験をどう活かすかは、あなた次第です。
この記事を参考に、留学と就活の両立を目指して、自分に合った最適な進路を見つけてください。
あなたの留学経験が、就職活動の大きなアドバンテージとなることを願っています。