【企業分析】リコーリースの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/19更新
はじめに
株式会社リコーリースは東京都千代田区に本社を構える、リース・金融業界に属する企業です。リコーリースはリコーの光学・オフィスオートメーション製品(OA製品)のリースやビジネスローン、さらに集金代行サービスなど金融サービス事業を展開しています。
リコーリースは現在東証プライムに上場しており、リコー三愛グループの会員企業でもあります。1976年に設立され、リース会社として事業を拡大し、1996年に東証2部、2001年に東証1部に上場しました。主な事業基盤は中小企業向けの小口リース・割賦事業です。
この記事では株式会社リコーリースへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- リコーリースの仕事内容が気になる
- リコーリースの就職難易度を知りたい
- リコーリースの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、金融・保険以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、リコーリースの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
また職種としては、勤務地や職務分野を問わない【Nコース】というものになり、内容としては『営業、事務、企画、支援、法務、経理など適性に合わせて配属』というものになっています。
商材は配属される販売部門によって異なりますが、リース商品の取り扱いがメインになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社リコーリースについて
会社概要
株式会社リコーリースはリース・金融業界に属し、リースとローン事業を主な事業内容としている企業です。
リコーの光学・オフィスオートメーション製品(OA製品)のリースやビジネスローン、さらに集金代行サービスなど金融サービス事業を展開しています。
2023年から戦略方向性として「企業のお客様の成長機会に貢献するサービス創出」を掲げており、社会課題の解決を目指しています。さらに、特定のマテリアリティへの取り組みを掛け合わせることで、社会課題を解決し、豊かな未来の実現を目指しています。
リコーリースのビジネスモデルは、リース&ファイナンス事業のほかにサービス事業とインベストメント事業があり、ファイナンス分野にも力を入れています。
また、ESG分野におけるスタートアップを中心とした企業や事業への投資を拡大・展開し、新たな事業創出を目的として、投資枠200億円を設定しています。
出資・子会社化を通じて、投資先企業およびその事業とリコーグループ事業の有機的な結合を図り、新たな価値創造を目指しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
株式会社リコーリースの2023年度の通期総売上高は298,889,000,000円で、経常利益は21,228,000,000円でした。
この売上はリース&ファイナンス事業、サービス事業、インベストメント事業の収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
リース&ファイナンス事業
- 売上高: 2865億円(前年比-2.3%)
- 営業利益: 72億円(前年比+9.8%)
- 営業利益率: 7.3%
サービス事業
- 売上高: 72億円(前年比+9.8%)
- 営業利益: 52億円(前年比+27.3%)
- 営業利益率: 7.5%
インベストメント事業
- 売上高: 52億円(前年比+27.3%)
- 営業利益: 27億円(前年比+27.3%)
- 営業利益率: 0.6%
参照ページ
各事業セグメントの解説
株式会社リコーリースの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
リース&ファイナンス事業 | リース、ローン、データ消去サービスの3サービスがあります。 |
サービス事業 | 住宅賃貸・不動産関連、太陽光発電の2サービスがあります。 |
インベストメント事業 | 集金代行、介護報酬ファクタリング、債券保証の3サービスがあります。 |
社名にある通り、リース事業はもちろん、サービス事業やインベストメント事業もあり、幅広く事業を展開していました。
またほかにも、介護事業者の方に向けた、介護事業の開業・開設支援、医療機関で働く方に向けた、開業の支援も行っています。こちらの支援では設備投資や資金調達のサポートを行なっています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:
リコーリースで働いている社員は?
平均勤続年数は?
リコーリースの2022年調査時点での平均勤続年数は13.7年です。
男女別では
- 男性:15.2年
- 女性:12年
となっています。
リース業界の平均勤続年数は14年であることから、ほぼ業界平均であると言えるでしょう。
平均年収は?
2022年度のリコーリースの平均年収は、7,147,558円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「リース業」の上場企業平均年収は464万円でした。
平均残業時間は?
リコーリースの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり14.6時間でした。
リース業で働く従業員の平均残業時間は40時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
リコーリースの平均ボーナス額は111万円です。これは、金融業の平均値である108万円よりも高い金額です。
さらにリコーリースには、営業インセンティブ制度があります。これは組織全体で目標を達成した際の貢献度によってボーナスの金額が追加されるもので、幅は広くなってしまいますが、5万円〜30万円程度受け取ることができます。
また、リコーリースは年に2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
リコーリースは、「Happiness αt work」をコンセプト掲げており、その実現するために自由な社風となっています。
「Happiness αt work(ハピネス アット ワーク)」とは「仕事の「やりがい」とその先にある個々の「幸せ」を手にする」というコンセプトで、自由な発想を大事にしています。
そのために働き方改革を行なっており、その一環として
在宅勤務の推進や社員の副業も認めており、あらゆるフィールドでビジネスの知見を醸成するために積極的な取り組みをしています。
ほかにも
- 服装のカジュアル化
- 社内のフリーアドレス化
- 男性社員の育児参加の促進
- 女性社員の産休育休の取得推進
などの取り組みを行っています。
また、チャレンジに寛容な社風でもあり、会社で初めての取り組みを入社2年目の社員に任せるなど、「Happiness αt work」のコンセプトを徹底しています。
参照ページ
リコーリース株式会社の企業情報 | インターンシップ・新卒採用情報からES・面接対策まで掲載!キャリタス就活
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいリース業界の中でのリコーリースの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、リコーリースの売上高はそこまで高くありません。
しかしながら、一般企業と比較すると、優秀な企業であることがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業戦略:リコーリースはリース業に限定せず、ファイナンス業、開業支援など多様なビジネスモデルを展開しています。これにより、市場の変化に柔軟に対応し、売上の多角化を実現しています。
- リコーグループ:リコーリースはリコーグループ傘下の企業です。そのため、安定してクライアントの獲得ができます。
- 顧客基盤:リコーリースは少額大量ビジネスをベースに構築されているため、顧客基盤がしっかりしています。そのため、取引先企業が約40万社、取引ベンダーは約6000社と顧客基盤が硬いことがわかります。
- 収益基盤:ストックビジネスにより、収益基盤がしっかりしています。資産を積み上げるビジネスでは営業資産残高が1兆902億円、継続利用を前提とした手数料ビジネスでは集金代行取扱件数が2836万件あり、収益基盤が安定しています。
以上の要素によりリコーリースはリース業界の中で売上高は高くないものの、安定している企業であると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
リコーリース | 796.57億 円 | 約714万円 | 53 | 自由でチャレンジに寛容 |
みずほリース | 2309.46億円 | 約902万円 | 58 | 比較的緩やかでゆったりな社風 |
芙蓉総合リース | 1701.96億円 | 約873万円 | 55 | 保守的だが、挑戦を推奨する社風 |
東京センチュリー | 3179.05億円 | 約859万円 | 60 | 保守的な銀行文化だが、共感し、フラットに接する社風 |
リコーリースの新卒募集要項について
以下にリコーリースの新卒募集要項についてまとめました。
研修制度がしっかりしており、新人に対するオンボーディングは勿論のこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。
また、厚生労働大臣より「えるぼし」の認定を受けており、女性の活躍推進に関する取り組み状況等が優良な企業と評価されています。
転勤については、地域限定型社員は転居を伴う転勤はありません。しかし、営業職の人は5年に1回くらいのペースで転勤があるようです。もし勤務地限定社員が配偶者の転勤や親の介護等の理由により勤務地の変更が必要になった場合、勤務地を変更することができる「Iターン制度」があります。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | Nコース(勤務地限定無し) 業務内容:リース・割賦事業/サービス事業/インベストメント事業 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 【正社員】Nコース(勤務地限定無し)
|
賞与 | 年2回(7月、12月) |
研修制度 | 階層別研修(新入社員研修、新人フォロー研修、2年目研修、3年目研修の後、能力資格別に実施)、キャリア開発研修、役割別研修、テーマ別研修、実務研修等 |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) 借上社宅制度、財形貯蓄制度、社員持株会制度、社内融資制度、共済会、両立支援制度(育児・介護支援制度等)、人財バンク制度、通信教育奨励金制度、ベネフィットステーション加入 ほか |
求める人材
株式会社リコーリースでは求める人材として下記のものを公表しています。グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いです。
求める人物像:失敗を恐れず、自ら考え行動し自分のモノにできる人。
- 柔軟性と適応
金融業界は日々変化しており、社会から求められるニーズも変動します。そのため、変化に対応できる柔軟性と適応力を持つ人材を求めています。
- 挑戦と創造性
誰も挑戦していない領域を「面白そう」と捉え、失敗を恐れずに自ら考え行動できる人材です。また、その挑戦が「面白そう」を「面白い」に変える原動力にできる人です。
- 困難を楽しんで乗り越える姿勢
新しい環境での苦労や挑戦は避けては通れません。しかし、それを楽しんで乗り越えられる人が、リコーリースの成長に貢献できると信じています。
- リソースを活用した挑戦
多少の失敗は構いません。会社のリソースを使って、面白そうなことに挑戦できる人材を求めています。
以上の4つはリコーリースの採用メッセージの『「失敗を恐れず、自ら考え行動し自分のモノにできる人。』につながっていきます.。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
リコーリースの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
リコーリース公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
②会社説明会、適性検査
リコーリースのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
【説明会の具体的な内容】業界説明、会社説明、福利厚生、質疑応答というクチコミがありました。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③エントリーシート
エントリーシートでは自己分析はもちろん、自身が他者との関わり方についても聞かれることがあるようです。
下記、過去のエントリーシートの質問です。
- 他の人と意見のすり合わせが必要となった場面であなたはどのように考え、行動したのか教えて下さい。
- これまで、最も注力した活動について教えてください。(300〜400字)
※その活動の中で工夫した点や定めていた目標などがあればできるだけ具体的に教えてください。
- 学生時代に最も打ち込んだことは何か(400字)
エントリーシートの書き方は下記サイトも参考にしてみてください。
④一次面接(個別)
一次面接は30分程度オンラインで行われます。
自己紹介のような基本的な質問はもちろん、履歴書などの内容をもとに質問されていきます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- ガクチカ
- 趣味
- 学生時代に力を入れたこととその深堀
- 上記以外でほかに力をいれたこと
- いつから就職活動を進めていたか
- 自分の強みと弱み
- それに付随するエピソード
二次面接では一次面接の回答をもとに質問してくる場合があるので、その場しのぎの嘘や適当な回答はしないようにしましょう。
⑤二次面接(個別)
二次面接も、オンラインで行われます。2次面接では部長職の方が担当し、ほかに1〜2名社員の方も同席するようです。
ESの質問内容とその深掘り、また、一次面接の内容の深掘りもあるようなので、自分がどんな回答をしたのかしっかり覚えておくことが重要になってきます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 学生時代に力を入れたこととその深堀
- 他の人と意見のすり合わせが必要となった場面の深掘り
- リーダーシップを発揮した経験
- 他社の選考状況
- 就活軸
今までの質問が深堀されていく形のようです。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥最終面接
最終面接は対面で行われます。社長、 役員2名で行われるようです。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 中学、高校、大学時代それぞれ頑張ったこと
- 入社後何がしたいか
- 趣味
- 特技
- 両親の仕事
- 学部を選んだ理由
- 志望動機
- 挑戦したい仕事内容
- アルバイト経験
- 学生時代に注力したこと
- 他社選考状況
- 一次面接、二次面接で聞かれたエントリーシートの内容の深掘り
非常に多くのパターンが質問されるようです。
今まで通り、質問の回答が深掘りされていくので、しっかり自己分析をすることが大切です。
⑦内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
リコーリースの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 北海道大、東北大、高崎経済大、東京大、一橋大、首都大学東京、早稲田大、慶應義塾大、上智大、明治大、立教大、青山学院大、学習院大、日本女子大、東京女子大、日本大、東洋大、明治学院大、成蹊大、成城大、横浜国立大、横浜市立大、名古屋大、南山大、大阪府立大、大阪市立大、神戸大、同志社大、関西学院大、立命館大、京都産業大、甲南大、龍谷大、福岡大ほか全国の国公私立大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、リコーリースは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、リコーリースの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が良い
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
この記事ではリコーリースについて解説していきました。
リコーリースはリース・金融業界に属する企業です。リコーリースはリコーの光学・オフィスオートメーション製品(OA製品)のリースやビジネスローン、さらに集金代行サービスなど金融サービス事業を展開しています。
リコーリースは採用フローが多く、採用活動に力を入れている企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。