【企業分析】株式会社ドリームインキュベータの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/20更新
はじめに
株式会社ドリームインキュベータ(以下、ドリームインキュベータ)は、東京都に本社を置き、事業創造支援、産業プロデュース、M&Aなどを手掛ける日系戦略コンサルティングファームです。
2000年に元ボストン・コンサルティンググループで日本代表を務めた堀紘一氏が事業を立ち上げたのがドリームインキュベータのルーツです。
創業以降、産業プロデュース、M&A、戦略コンサルティングなど9つの事業支援を展開し、クライアントの様々な課題を解決に導くことにより顧客満足度を高めています。
そんなドリームインキュベータの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などを紹介していきます。
ドリームインキュベータやコンサルティングファームへの就職を考えている以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていきます。
- ドリームインキュベータの業務内容が知りたい。
- ドリームインキュベータの就職難易度が知りたい。
- ドリームインキュベータの選考対策について、何をしたらいいかわからない。
その他の業界については以下の記事でまとめているので、ぜひご覧ください。
【参照ページ】
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この記事の結論
ドリームインキュベータの就職難易度は、非常に高いといえるでしょう。
その理由として、難関のコンサルティング業界に属する企業であることや、優秀な人材があつまることが挙げられます。
また、ドリームインキュベータの全体採用予定人数は1名から5名程度で、非常に狭き門と言えます。
さらに採用の際は、就活生のポテンシャルを重視するのはもちろんですが、就活生の努力の指標ともいえる学歴についても重視している傾向にあります。
ただし、四年制大学を卒業していればエントリー可能なので、ドリームインキュベータに入社したいという熱意をアピールしましょう。
ドリームインキュベータに入社したいという強い気持ちと、明確な志望動機をアピールして選考対策を充実させれば、内定を獲得できるチャンスがあるでしょう。
海外経験や起業経験、難関資格保有者など、様々な学生からのエントリーも予想されるので、他の学生と差別化を図るためにも自己分析や企業分析を徹底し、対策しておいてください。
ドリームインキュベータの募集職種は「ビジネスプロデューサー」です。
採用職種は一種類ですが、入社後の業務内容は多岐にわたります。
企業説明会への参加やOB訪問を行い、希望する仕事を明確にしておきましょう。
次の章からは、各事業内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【参照ページ】
株式会社ドリームインキュベータについて
会社概要
ドリームインキュベータは、2000年に世界的コンサルティングファームとして知られる「ボストンコンサルティンググループ(BCG)」元日本代表の堀紘一氏が設立した日系戦略コンサルティングファームです。
「社会を変える事業を創る。」を企業理念とし、コンサルティング事業を展開しています。
ドリームインキュベータは、コンサルティング事業のことを「ビジネスプロデュース」と位置づけており、クライアントの成長戦略をプロデュースしたり、新規事業の立ち上げ支援、国内外へのベンチャー企業への投資を行ったりして事業を成長させてきました。
現在は、従業員約143名で年間約355億円の売上高を誇る企業となっています。
主な事業は以下のとおりです。
- 産業プロデュース
- 事業創造支援
- 戦略コンサルティング
- インストレーション/実行伴走
- グローバルSX
- Technology&Amplify
- M&A/FA/財務ソリューション
- SIB(Social Impact Bond)
- インキュベーション/投資事業
上記の9事業内容については後ほど解説いたします。
ドリームインキュベータの強みとして2点挙げられます。
1つ目は、従来のコンサルティング事業の枠にとらわれない独自性です。
一企業のコンサルティングやM&Aに留まらず、多くの国(政府)や企業を巻き込みコンサルティングを行う産業プロデュース事業を展開し、新たなビジネス創出に寄与しています。
2つ目は、ドリームインキュベータは様々な分野のプロ集団であることです。
大手有名企業出身者が多数在籍しており、様々なアイデア、引き出しをもっています。
それぞれの経験を活かし、大手から中小企業、個人事業主にいたるまで幅広くコンサルティングすることで顧客満足度を高めています。
次に、ドリームインキュベータの日系コンサルティング業界内での立ち位置について紹介いたします。
日本発のグローバルコンサルティングファームとしてアジア圏を中心に事業を展開している「アビームコンサルティング」、戦略コンサルティングファーム出身者を中心に戦略コンサルティング事業を拡大している「ベイカレント・コンサルティング」、メガバンク出身者や会計士により設立された「山田コンサルティンググループ株式会社」などが競合他社です。
各企業は差別化を図るためにそれぞれ特色を出していますので、しっかりと業界分析、企業分析を行い、トレンドを押さえておきましょう。
【参照ページ】
各事業別の売上規模
ドリームインキュベータの売上規模は、355億6,600万円です。(2022年実績)
2020年は225億9,500万円、2021年277億7,600万円と順調に売上を伸ばしています。
上記のとおり、起業家の育成や新規ビジネスを支援するインキュベーション事業が事業の中心となっています。
有価証券報告書によると、インキュベーション事業は「ペットライフスタイルセグメント」、「HRイノベーションセグメント」、「ファンマーケティングセグメント」に細分化されています。
売上の詳細について気になる方はOB訪問や企業説明会などで質問してみましょう。
【参照ページ】
各事業セグメントの解説
ドリームインキュベータの事業は9つに分類されています。
それぞれの分野が非常に重要な役割を担っているので、事業内容について解説いたします。
事業名 | 事業内容 |
産業プロデュース事業 | 法制度、慣習、常識の枠を超えて産業や社会のあり方を描き直しながら事業創造を行う。 |
事業創造支援事業 | 業界の垣根を超えて戦略策定、仲間づくり、ビジネス展開のためのルールづくりなどを行う。 |
戦略コンサルティング事業 | 新規事業の戦略策定、成長戦略、中期経営計画の策定、M&A戦略、営業改革、幹部社員の育成などを行う。 |
インストレーション/実行伴走 | 策定した戦略の実行および成果の具現化の支援を行う。 |
Technology&Amplify | テクノロジーの力を活用し、ビジネス価値の増幅に貢献する。 テクノロジー導入により実現可能なビジネスモデルの提案、実現およびビジネスの拡大を支援する。 |
グローバルSX | インド、インドネシア、タイの3カ国のメンバーとグローバルビジネスをプロデュースする。 |
M&A/FA/財務ソリューション | 新規事業分野拡大や事業展開地域の拡大を狙った探索型M&Aやファイナンス周りの課題を解決する専門的なアドバイザリー業務を行う。 |
SIB(Social Impact Bond) | 社会問題を解決するビジネスプロデュースを行う。 国や自治体が抱える社会問題の解決を図る官民連携の仕組みを構築する。 |
インキュベーション/投資事業 | 自己資金によるプリンシパル投資、ベンチャーおよび成長企業への投資・育成を行う。 |
ドリームインキュベータでは、インキュベーション事業を中心に上記の事業を展開しています。
スタッフは有名企業に在籍していた経験を持つスペシャリストが揃っており、様々な角度から課題解決に向けた提案が可能です。
このような様々な取組みを融合し、クライアントにとって最も良いサービスを提供することで顧客満足度を高めています。
ドリームインキュベータで働いている社員は?
平均勤続年数は?
有価証券報告書によると、ドリームインキュベータの平均勤続年数は4. 2年となっています。
日本国内の民間企業の平均勤続年数が11. 8年であることから、全国平均よりもかなり短い年数です。
平均勤続年数が短い理由について、会社自体の創業からの年数が短かったり、社員が独立したりすることが挙げられます。
平均年収は?
ドリームインキュベータの平均年収は、約1,080万円です。
全国平均の年収が433万円であることから、給与水準は全国平均の倍以上です。
業績や勤務成績によってはより高い報酬を得ることができるでしょう。
平均残業時間は?
ドリームインキュベータの平均残業時間は、66.5時間です。
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査」によると、一般労働者の平均残業時間は13.8時間なので、ドリームインキュベータの残業時間は平均より多く激務といえるでしょう。
戦略コンサルティングファーム業界の残業時間は月間70時間〜100時間とされており業務の性質上長時間労働を必要としているようです。
平均ボーナス額は?
ドリームインキュベータのボーナスについては業績や勤務成績によって支給されるようです。
支給額について詳しい基準は公表されていませんので気になる方はOB訪問などを活用して質問してみましょう。
どんな文化なの?
ドリームインキュベータは、実力主義のストイックな会社です。
若手であっても実力があればマネージャーに抜擢されるなど、実力で評価されます。
役職に応じて給与もどんどん上がっていくので非常にやりがいがあるでしょう。
また、外資系コンサルティングファームのようにドライな感じではなく、日系企業らしく人材育成についても注力しているので、未経験からでも安心して働くことができます。
とはいうものの、他業界に比べると激務になる可能性は高いので、就活の際は自己分析をしっかりと行い、自身の求める働き方や労働環境を明確にし、選考に臨みましょう。
【参照ページ】
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日系コンサルティングファーム関連業界における、ドリームインキュベータの立ち位置を紹介します。
売上高や就職偏差値などを参照し、競合他社と比較してみましょう。
まずは、以下の表をご覧ください。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
---|---|---|---|---|
株式会社ドリームインキュベータ | 335億6,600万円 | 1,080万円 | 68 | 実力主義でストイックな社風 |
アビームコンサルティング | 1217億円 | 747万円 | 58 | 風通しがよく、チームで仕事を勧めていく社風 |
ベイカレント・コンサルティング | 761億円 | 947万円 | 60 | 積極的に挑戦できる社風 |
山田コンサルティンググループ | 164億5,000万円 | 615万円 | 59 | 社員の個性や専門性を業務に活かす社風 |
また、どの企業も就職偏差値が高く、内定を勝ち取るには充分な対策が必要です。
就職活動で選考に臨む際は、業界研究をしっかりと行い、なぜコンサルティングファーム業界を志望したのか明確にしておくことが重要です。
【参照ページ】
ドリームインキュベータの新卒募集要項について
以下に、ドリームインキュベータの新卒募集要項についてまとめました。
2025年度の募集要項では、学部卒の初年度の年収が600万円となっております。
大卒1年目の平均年収が240万円〜300万円とされているので、平均より2倍ほど高い水準にあります。
残業代や各種手当、賞与も含んだ年収となりますので、詳しく知りたい方は企業説明会で質問してみましょう。
各項目 | 詳細 |
応募資格 | 四年制大学/大学院卒 |
職種 | ビジネスプロデューサー |
基本給 | 大卒600万円/大学院卒620万円(年収) |
昇給 | 記載なし |
賞与 | 記載なし |
福利厚生 | 借上社宅制度、慶弔見舞金制度、就業不能所得補償制度、従業員持株会、健康管理(人間ドック補助)、入社準備金前借制度、健康保険組合、他各種社会保険 語学研修、メンター制度、実務研修(論理力強化研修など) |
勤務時間 | 記載なし |
勤務地 | 東京/霞が関 |
募集人数 | 1名〜5名 |
求める人材
ドリームインキュベータは、「枠を超える。」ことができる人材を求めています。
ドリームインキュベータの使命は政府や産業を巻き込み世の中に大きなインパクトを与えるような事業を生み出すことです。
既存の領域や常識にとらわれず行動できる人物を求めています。
【参照ページ】
新卒採用のフロー
ドリームインキュベータの選考は、下記のとおりの流れです。
※採用年度によって変更がある可能性があるので注意が必要です。
①エントリーシート提出
コンサルティングファームは就活生に人気の業界で応募者が膨大になる可能性があります。
特にドリームインキュベータのビジネスプロデュース職については、採用実績数が1名〜5名と非常に狭き門で選考は高倍率になるでしょう。
高倍率な中で面接選考に進むためにも、なぜ「ドリームインキュベータ」を志望したかを明確にしておきましょう。
②適性検査
適性検査ではSPI試験が実施されるようです。
受験者のレベルが高く、合格のボーダーラインが高くなる可能性があるので徹底的に対策しておきましょう。
③グループディスカッション(複数回)
ドリームインキュベータでは、複数回のグループディスカッションが実施されます。
学生3名〜4名がひとつのグループとなり議論を行います。
ドリームインキュベータのグループディスカッションは議論の結果ではなく、議論の過程を重視するので、論理的思考をアピールできるように立ち回ることが重要です。
④Summer(Winter) Job
複数回のグループディスカッションを突破すると、3日間のWinter Jobに参加します。
全体の参加人数は25名程度で4人〜5人がひとつのグループとなります。
2日間グループワークを行い、最終日にプレゼン、フィードバックを受けるという流れで選考が進んでいきます。
Winter Jobに参加している学生はグループディスカッションを勝ち抜いてきた高い論理的思考の持ち主です。
選考を突破するには、そのメンバーの中でいかにリーダーシップを発揮できるかがポイントになるでしょう。
⑤役員面接
最終面接として役員面接が実施されます。
内容としては、入社意思の確認の要素が強く、以下のような質問が多いようです。
- 志望動機
- グループディスカッションやWinter Jobの感想
- 入社前に聞いておきたいことは?
雑談のような和やかな雰囲気で行われるようですが、再度ドリームインキュベータの強みについて確認し選考に臨むようにしましょう。
⑥内定
複数回の選考を突破すると内定が決まります。
【参照ページ】
採用大学
採用実績は以下のとおりです。
【採用実績】
東京大学、京都大学、慶應義塾大学、東京工業大学、早稲田大学、一橋大学、他 |
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、ドリームインキュベータの就職偏差値・難易度を見ていきましょう。
結論として、ドリームインキュベータの就職偏差値・難易度は非常に高いです。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
- 採用実績が少なく、高倍率になる可能性が高い
- 就活生に人気のコンサルティング業界の人気企業だから
- 高い学力、論理的思考、リーダーシップなどが問われるから
ドリームインキュベータは採用予定数が少なく、選考倍率が高くなる可能性が高いです。
また、選考を突破してくる学生は非常に高いポテンシャルを持っており、内定を獲得するのは至難の業といえるでしょう。
数多くの学生と差別化を図るためにも、企業分析を充実させ、面接などの準備を整えておきましょう。
まとめ
企業研究として、ドリームインキュベータの就職難易度・採用大学・選考対策などについてご説明しました。
ドリームインキュベータは日系コンサルティングファーム企業として、産業プロデュース事業、インキュベーション事業などを展開しています。
採用予定数が少なく、選考は高倍率になる可能性が高いので選考を突破するためにも、自己分析と企業分析は入念に行ってください。
ぜひこの記事を参考にし、内定を獲得できるように頑張ってくださいね。