【企業分析】セントラル短資株式会社就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/18更新
はじめに
セントラル短資株式会社は、国内に3社しかない短資会社の1社です。
短期金融市場のインフラとしてインターバンク・オープン市場を中心に、日本銀行の金融政策に密接に関わり、短期金融市場の中枢を担っています。
金融機関の中心を担う同社では、金融機関同士が資金運用や調達を行うコール市場で100億円単位のオーダーが飛び交うダイナミックなマーケットで働けるでしょう。
金融や投資に興味を持っている人の中には、同社で働いてみたいと考える方も多いはずです。
今回は、そんなセントラル短資株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
セントラル短資株式会社の就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- セントラル短資の仕事内容が気になる
- セントラル短資の就職難易度を知りたい
- セントラル短資の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、アミューズメント業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、セントラル短資の就職難易度は平均的です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
同社は国内でも3社しかない短資会社の1社であり、コール資金の貸借・媒介や日本銀行の金融調節への入札参加など金融事業において幅広く展開しています。
採用選考のフローにおいて特別なものはありませんが、プロセスの中にある会社説明会への参加が必須なのが特徴的です。
募集職種は総合職で、配属される部門によって業務が異なることにも注目です。
次からは各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
セントラル短資株式会社について
出典元:セントラル短資株式会社
会社概要
セントラル短資株式会社は、コール資金の貸借・媒介をはじめとし、手形売買・媒介、日本銀行の金融調節への入札参加など幅広く展開している企業です。
同社は、2001年に名古屋短資株式会社・日本短資株式会社・山根短資株式会社の3社が合併して発足しました。
山根短資株式会社の創業は1909年と110年を超える歴史があり、合併した2社においても日本短資株式会社は1956年、名古屋短資株式会社は1963年とそれぞれ長い歴史を誇っています。
短資会社とは、短期資金を取引するインターバンク市場で資金の貸借や仲介を行う会社のことで、同社においてもコール取引をはじめ、手形取引、債券レポ取引、CD・CP取引、TDB取引、投資信託の販売や日本銀行の金融調節への入札参加など幅広く事業を展開しています。
金融機関同士でも、条件が一致すれば取引が成立しますが、一般的には短資会社を介する方が取引が容易だとされています。
国内では、同社を含めて上田八木短資と東京短資の3社のみが存在するため、需要も高いと言えるでしょう。
参照ページ
各事業別の売上規模
セントラル短資株式会社の第109期決算公告によると、売上高はマイナス5億2,200万円となっており、前年度を下回る結果となっています。
- 2023年は売上高マイナス5億2,200万円、営業利益は60億8400万円、経常利益は66億5800万円となっています。
- 売上減少の原因は、インフレ(資源価格)高騰と日本の貿易収支の大幅赤字の影響を受けたものと考えられます。
- 無担保コールの仲介手数料率低下、CPの金利水準低下なども減収の要因となっていると考えられます。
参照ページ
各事業セグメントの解説
セントラル短資株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
資金営業部 |
|
マーケッツ営業部 |
|
証券営業部 |
|
セントラル短資株式会社では、上記のように活動内容ごとに、資金営業部・マーケッツ営業部・証券営業部の3つに分かれています。
同社は強固な財務基盤を背景として、ニーズに即した商品の提供を行うとともに、短資取引約定確定システムの市場インフラの提供も行っています。
参照ページ:
セントラル短資で働いている社員は?
平均勤続年数は?
マイナビに掲載されている情報によると、セントラル短資株式会社の平均勤続年数は18.7年(2022年実績)です。
短資会社の平均勤続年数は15年程度であることから、同社の水準は標準的といえるでしょう。
平均年収は?
平均年収は公開されていませんが、大手口コミサイトによると平均年収は450万円です。
全国平均の年収である458万円をわずかに下回っていますが、こちらはあくまで口コミ投稿者の回答によるものです。
口コミの中には800万円を越えているものも見受けられるため、キャリアアップを目指すことで年収を上げられる可能性があります。
平均残業時間は?
セントラル短資株式会社の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり12.5時間(2022年実績)です。
厚生労働省の調査による月平均残業時間は10.2時間であることから、同社の残業時間は平均的なものであるといえます。
もちろん繁忙期や担当する業務によって変動してきますが、ワークライフバランスが考慮されているため、健康やプライベートを充実させられるでしょう。
平均ボーナス額は?
ボーナスは6月・12月の年2回(初年度は1回12月)支給されます。
具体的な金額についての情報は公開されていませんが、口コミサイトに投稿されている内容では、年収820万円で300万円と回答している人が見受けられました。
賞与の支給額がどのように決定されるのか知りたい人は、会社説明会で基準について質問してみましょう。
どんな文化なの?
セントラル短資株式会社の理念は、顧客や市場の信頼を得て、積極的に挑戦し、変化に柔軟かつ創造的に対応し、高品質な業務を提供することです。
一部の口コミでは、年功序列や古風な企業文化が残っているとの意見もありますが、社内は役職に関係なくコミュニケーションが取りやすく、論理的なアイデアには新人の声も歓迎されるとの声もありました。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
国内にある短資会社3社の中での、セントラル短資の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、いずれも2023年度の売上高はマイナスとなっています。
しかし、他社と比較すると、セントラル短資は少ない損失で抑えていることから、トップクラスの企業だとわかります。
理由として以下の要因があると考えられます。
- 資本基盤が厚いから:他社に比べリスクテイクには慎重かつ資本基盤が厚いため、資本対比のリスク量は抑制された水準にあります。課題であったグループ会社の管理の強化も進みつつあり、利益水準に改善傾向が見られます。
- 事業分散で変動幅が小さいから:事業分散が効いていることから収益の変動幅が短資の中では小さいです。コロナ禍での資金運用・調達ニーズにきめ細かく対応し、純営業収益は比較的高い水準を堅持しました。
- 収益バランスを確保しているから:インターバンク市場、オープン市場の各短期金融市場商品から収益をバランスよく確保しており、堅調な業績を維持していることから市場が低迷しても売上高の減少を他社よりも抑えることに成功しています。
以上の要素により、セントラル短資はトップクラスの立ち位置にあると考えられるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
上田八木短資 | -7億3,300万円 | 450万円 | 57 | 「正」「清」「誠」の「三セイ主義」の信条を行動規範とした社風 |
東京短資 | -185億2,500万円 | 600万円 | 58 | お互いを尊重する空気があり、自分らしく伸び伸びと仕事ができる社風 |
セントラル短資 | -5億2,200万円 | 450万円 | 57 | Confidence(信頼・信用)、Challenge(挑戦)、Creative(創造的)をコンセプトにした社風 |
セントラル短資の新卒募集要項について
以下にセントラル短資の新卒募集要項についてまとめました。
新卒の待遇は月給27万円であり、一般的な新卒の平均月収を上回る水準となっています。
固定残業制はないため、時間外労働を行った場合には残業代が別途支給されるでしょう。
内定者研修や新入社員研修、階層別研修といったように研修制度が充実しているため、新卒でも安心して働きやすいのが特徴です。
そのほか、同好会としてテニスやフットサルがあり、こちらは施設利用料を会社負担してくれます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 |
給与 | 大卒・院卒 270,000円 ※超過勤務手当、通勤手当、住宅手当、昼食費補助が諸手当として支給 |
賞与 | 年2回(6月・12月)(初年度は1回 12月) |
研修制度 | ・内定者研修 ・新入社員研修 ・OJT研修 ・総合職研修 ・部署別勉強会 ・各職位研修 ・自己啓発制度 |
福利厚生 | 各種保険、育児・介護休業制度、財形奨励金制度(住宅財形、年金財形)、従業員持株会、住宅資金借入利子補給制度、リロクラブへの加入、退職金・企業年金制度、永年勤続表彰制度、契約保養施設(東急ハーヴェスト、ダイヤモンドソサエティー等)、テニスコート、社内食堂、テニス、フットサル(施設利用料会社負担) など |
求める人材
セントラル短資株式会社では、人材に対する考え方として下記のものを公表しています。
「日々の業務においては、Confidence(信頼)、Challenge(挑戦)、Creativity(創造)の3つのCを大切にしています。
まず、市場参加者のお役に立つことで信頼を得る。そして、高い目標や困難な業務に、各人のスキルやチームワークを駆使して挑戦する。
さらに、金融政策等の変化に際して、創造性を持って柔軟かつ機動的に対応する。この3つのCを満たすことは、社業の発展とともに皆さんにも大きな成長をもたらすことでしょう。
これから私たちのチームに加わっていただく皆さんとも3つのCを共有し、互いに高め合いながら、「未来」につないでいきたいと考えています。」
上記のように、セントラル短資では企業コンセプトを重視しています。
また、コミュニケーション力を駆使し、周囲と協力できる人材や、リアルタイムで市場動向をチェックすることから、変化に対応できる柔軟性のある人材を求めています。
採用選考の際にはこれを熟読し、考え方を理解した上で臨むと成功率が高まるでしょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
セントラル短資株式会社の新卒採用は、下記の通りの選考フローです。
選考プロセスには特別なものはないため、事前の企業研究や面接対策を行うことで十分に内定を狙えるでしょう。
①新卒エントリー
セントラル短資の公式サイトもしくはマイナビから新卒エントリーを行います。
公式サイトからエントリーであってもマイナビへ遷移するため、事前にMy CareerIDを作成しておくとスムーズです。
②会社説明会
セントラル短資の新卒採用では、会社説明会への参加が必須です。
会社説明会では、業務内容の説明や社内(取引現場など)の見学が行われます。
社員との懇談の場も設けられているため、疑問があればここで確認してみましょう。
③エントリーシート
会社説明会に参加すると、後日エントリーシートが届くので必要事項を記入し、履歴書と併せて提出します。
これらの提出書類をもとに書類選考が行われるため、ポイントを押さえて作成してください。
以下、参考になる記事を紹介します。
参考:ページ
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
④複数回面接・適性検査
公式サイトでは具体的な面接回数は公表されておらず「複数回面接」とされていますが、マイナビに掲載されている選考フローによると面接は4回実施されるようです。
評価基準は「人物本位で総合的に」とされているため、同時に実施される適性検査についても対策を怠らないようにしましょう。
参照ページ:
⑤内定
複数の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
セントラル短資株式会社の採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
【大学・大学院】 京都大学、明治大学、青山学院大学、関西学院大学、学習院大学、京都大学、杏林大学、近畿大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、國學院大學、駒澤大学、埼玉大学、首都大学東京、成蹊大学、専修大学、拓殖大学、玉川大学、千葉大学、中央大学、電気通信大学、東京大学、東京経済大学、東京国際大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社大学、南山大学、二松学舎大学、日本大学、法政大学、北海道大学、武蔵大学、明治大学、明治学院大学、横浜市立大学、立教大学、早稲田大学 ほか |
上記には偏差値が高い大学も含まれていますが、セントラル短資株式会社は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
面接も人物本位で総合的に判断していることから、学歴が理由で不採用になることは考えにくいでしょう。
ただし、応募資格には短大卒や高専卒の記載がないため、最終学歴が大学以上でない人は注意が必要です。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、セントラル短資株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的と言えます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 選考フローとして特別なステップがないから
- 全学部全学科を対象としているから
- 学歴フィルターは存在しないと考えられるから
特別なステップはありませんが、選考フローに会社説明会への参加が含まれています。
こちらは少人数制なのでスケジュールに余裕をもって行動しましょう。
直近の採用人数を見ると5名程度となっているため、応募数が採用枠を超えた場合に備えて、他の就活生に負けないように準備が必要です。
同社ではインターンシップも受け付けているため、こちらに参加することで選考でのアピール材料を増やすことができます。
参照ページ
まとめ
セントラル短資株式会社は国内にある短資会社3社のうちの1社で、コール資金の貸借・媒介をはじめとし、手形売買・媒介、日本銀行の金融調節への入札参加など幅広く展開しています。
扱う金額は億円単位と桁違いに大きいですが、様々なリスク管理手法を用いて堅実経営に徹しており、競合企業が苦戦するなか売上高の減少を抑えています。
昔ながらの企業体質である一方で、新人でも論理的な話なら耳を傾けてくれるほか、研修制度が充実しているので安心して働けるでしょう。
新卒採用のフローとして特殊なものはありませんが、会社説明会への参加が必須なので、スケジュールに余裕をもって行動しなければなりません。
同社では仕事体験(インターンシップ)もあるので、こちらに参加して理解を深めるのも良いでしょう。
ただし、選考プロセスは複数回の面接に加えて適性検査も行われます。
それでも、人物重視で総合的に判断されるため、コミュニケーション能力やチームワーク、柔軟性など、求められる人材としての資質を積極的にアピールすることが重要です。
学歴フィルターはないと考えられるため、セントラル短資株式会社への就職を検討している人は、社風や求められる人物像について十分に理解した上で対策し、内定獲得を目指しましょう。