ベンチャーが行っているインターン内容とは?参加メリットや選考対策も紹介
2024/4/20更新
はじめに
本記事ではベンチャー企業のインターンシップや、選考対策のポイントなどを詳細に解説しています。
結論から言うと、一般的なベンチャー企業は、比較的簡単にインターンシップの選考をクリアすることができるはずです。
また、ベンチャー企業だからこそより実践的なスキルを身につけられる機会も多く、長期インターンが多いのも特長になります。
とはいえ、ベンチャー企業のインターンシップは募集枠も少ないケースもあり、職種や業界によってはすぐに満了してしまうこともあるでしょう。
本記事は、特に以下のような就活生に向けて執筆しています。
- ベンチャー企業の選考に参加したいけど、なにから初めていいか分からない
- ベンチャー企業の選考対策を知りたい
そんな就活生に向けて執筆しているので、ぜひ最後までご覧ください。
また、ベンチャー企業に新卒で就職するメリット・デメリットなどの解説は以下の記事から読めますので、ぜひ併せて参考にしてみてください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
ベンチャー企業の基本情報
「ベンチャー企業」と聞くと、「設立間もない小規模な会社」というイメージがあるかもしれません。
ベンチャーは、「冒険」を意味する「venture」という英単語が由来とされています。
東海東京証券株式会社のホームページによると、「大企業では実施出来ない創造性や革新的な経営を可能に出来る中小企業や新規事業を行う企業を総称して呼ぶ」こともあるといいます。
また、一般的にはそうしたサービスを提供する、設立数年ほどの若い企業を指すこともあるのです。
一方でメルカリやサイバーエージェントといった、社員数1,000人を超えるような成長を遂げたベンチャー企業のことを「メガベンチャー」と呼びます。
そのため、一概に「ベンチャー企業=小規模な会社」と決めつけるのは良くありません。
あくまでも「世の中にない革新的なサービスを提供する企業」であると認識しておきましょう。
ベンチャー企業の強みとしてしばしば挙げられるのが、「裁量権が大きい」、「成長スピードが早い」、「意思決定が早い」という点です。
裁量権とは、自分の意思で物事を判断し、行動できる権利のことを指します。
仕事の裁量権が大きいと、自分に合ったやり方で仕事を進めることができたり、チャレンジできる仕事の幅が増えるというメリットがあります。
仕事の幅が広いため、経験の浅い若手や新人であっても、さまざまなことにチャレンジしやすいという特性もあるのです。
そのため、一般的な企業と比べて社員の成長スピードが早い傾向があるとも言われています。
また、大手企業に比べて意思決定が早いのも、ベンチャー企業の特徴です。
大手では承認に何カ月もかかる企画や提案が、ベンチャー企業では1日~数日で承認されるといったことも珍しくはありません。
一方で、ベンチャー企業は「大手企業に比べて安定性に欠ける」、「業務量が多くなりやすい」などのデメリットもあります。
すでに成長したメガベンチャーなどを除くと、ベンチャー企業は発展途上にあることが多く、組織的に未完成であることも少なくありません。
少人数制の組織の場合は一人ひとりの業務負荷が高くなるため、業務過多であると感じる人もいるようです。
しかし、これは裏を返せば「柔軟性を持ってより良い組織づくりに参加できる」、「自分の可能性を広げることができる」ということに他なりません。
「新たなサービスを作り上げ、世の中に浸透させるといったチャレンジングな仕事にワクワクする」といった人であれば大いに楽しめますが、「安定志向で専門性を高めながら仕事がしたい」という人にはそぐわないかもしれません。
参照ページ
ベンチャー企業とはどんな会社?定義やスタートアップ企業との違い、転職時に気になる働き方を解説 |転職ならdoda(デューダ)
ベンチャー企業に必要とされる人材像
ベンチャー企業が求める人材は、もちろん企業によっても異なります。
しかし、傾向としては以下のような人材像が求められると考えられるのです。
- 成長意欲や積極性が高い
- 変化を柔軟に楽しみ、臨機応変に対応できる
- 当事者意識を高く持ちながら仕事に取り組める
「成長意欲や積極性が高い」人材ですが、これはベンチャー企業が非常に変化の激しい環境であることに起因しているのです。
ベンチャー企業では、「これだけをやればいい」といったルーティンワークや縦割りの制度は少なく、常に新たな発想や価値観を更新し、仕事を進めていく傾向もあります。
そのため、通常は若手では手掛けられないような仕事が回ってくるチャンスも多いのが特徴です。
こうした環境を成長の機会と捉え、積極的に取り組める人とベンチャー企業は親和性が高いと言えます。
また、「変化を柔軟に楽しむ」人材も、ベンチャー企業から好まれるのも特徴です。
ベンチャー企業の多くは、固定概念にとらわれず、新しいことや改革に積極的なため、非常に変化が激しいことで知られています。
これまで誰もやったことのない事業がスタートしたり、手探りで仕事を進めていかなければならないシーンもあるかもしれません。
自分なりに試行錯誤を重ね、変化を楽しみながら課題解決に向けて動ける人は、ベンチャー企業で活躍しやすいと言えるでしょう。
さらに、「当事者意識が高い」人材ですが、これはベンチャー企業の多くが少数精鋭体制であることに起因しています。
社員一人ひとりの責任が大きく、必然的に「ただの社員」という意識ではなく、「自分が当事者である」という意識づけが大切です。
とはいえ、上記で紹介したような人材像にプラスして、業界や企業理念などによって求められるものが異なることもありえます。
インターンシップの募集ページだけでなく、必ず企業のホームページ(コーポレートサイト)や採用特設サイトなどもチェックしておきましょう。
また、以下の記事ではベンチャー企業に向いている人のマインドや特徴をご紹介しています。
こちらもぜひ参考にしてみてください。
ベンチャー企業のインターンに参加するメリット
ベンチャー企業のインターンシップに参加するメリットをご紹介します。
ベンチャー企業のインターン選考を受けるか迷っている人も、ぜひ参考にしてみてください。
本選考に向けた予行演習になる
インターンシップの選考は、本選考に近い内容であるケースも多く見られます。
例えば、面接であれば同じような質問をされたり、グループディスカッションのルールややり方が似通っている、などです。
つまり、そのベンチャー企業の採用試験を受けるのであれば、いずれは経験することとなる本選考の課題や面接をインターンシップで事前に経験することができるため、本選考に向けた予行演習になるというメリットになります。
面接の場数を踏むことで自信もつきますので、志望度の高い企業であれば、積極的に参加してみるのがおすすめです。
内定に直結しやすくなる
大手企業のインターンに比べ、ベンチャー企業のインターンシップ選考は希望者が少なくなる傾向にあります。
特にまだ名前が知られていない若い企業の場合は、募集枠も少ないため、競争が激しくなるのが一般的です。
インターンシップに参加することで企業との相性を確認できるだけでなく、インターン後にそのまま新卒として内定が出ることも珍しくはありません。
しかし、インターンシップのそもそもの目的は自社や業務内容の理解を深めてもらうことですので、仮にインターン後に内定が出なくても、インターンに参加してない学生より業界理解・企業理解を深めて、志望動機や自己PRの質を高めることで十分に内定率は高まるでしょう。
参照ページ
ベンチャー企業が行っているインターン内容
インターンシップのプログラムは企業によってさまざまですが、大まかに以下のような種類に分けられます。
- 1Dayインターン
- 短期インターン
- 長期インターン
以下では、それぞれのインターンシップの特徴を解説します。
1Dayインターン
1Dayインターンとは、その名の通り1日で完結するインターンシップのことです。
説明会や座談会といった形式があり、中には少人数でグループワークを行うものも存在します。
主に企業の情報収集を目的に開催されることが多く、数時間程度で終わるものから、終日行われるものもあるのです。
さらには、対象企業の職場、工場の見学会や、若手社員との交流会といった形式で行われるものもあります。
現場や関係者の近くで行われるインターンは、実際の仕事風景を見ることができたり、ざっくばらんに質問できるチャンスがあるため、非常に人気です。
また、1Dayインターンシップのメリットは、1日完結型のため、気軽に参加できることでしょう。
採用担当とコミュニケーションを取る機会もあるため、選考に有利な情報が得られることもあります。
1Dayインターンは大手企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業で行われているインターンの種類のため、気になった企業を見つけたらまずは積極的に参加してみると良いでしょう。
短期インターン
短期インターンは、数日~数週間ほどかけて行われるインターンシップです。
春・夏・冬休みなどの長期休暇を利用して行われることも多く、1Dayインターンに比べ、より企業への理解を深めることができるでしょう。
インターンシッププログラムの内容は会社や業界によって異なりますが、企業から提示された課題にグループで取り組むものや、実務を経験してみるタイプなど、より実践的な内容になることが多いようです。
課題に取り組むタイプのインターンシップでは、プレゼンテーション用の資料作成や、発表を行うことも多いため、プレゼンテーションスキルを身につけられます。
1Dayインターンシップは先着順で参加できるものがほとんどですが、短期インターンの中には書類審査や面接などを行うものも。
事前にしっかりと準備を行った上で参加する必要がある一方、こうした選考を突破して短期インターンに参加すると、本選考の一部面接などをスキップできるなど、特典が用意されている企業もあるようです。
長期インターン
長期インターンは、1カ月や数カ月間、長ければ1年以上かけて行われるインターンシップです。
社会人としてのビジネススキルを実践的に磨けるだけでなく、時給形式で給与が支払われるところも多いため、お金を稼ぎながら学ぶことができるのも大きなメリットでもあります。
さらに、ベンチャー企業の長期インターンでは、社長や上層部といった会社の経営陣と直接話すチャンスがあるのも特徴です。
「なぜこのビジネスを立ち上げたのか」、「今後どのような事業拡大をしていきたいか」など、経営者の口から直接聞くなど、他にはない経験ができるかもしれません。
また、長期インターンは仕事内容を「体験」するというよりは、実際にメンバーの一員として仕事に取り組む形式が多いため、社外からは分からない内情や社風を知ることもできるでしょう。
このため、長期インターンを経て内定が決まった場合、ミスマッチが起こりにくいというメリットもあるのです。
ベンチャー企業は大手企業に比べて長期インターンを用意しているところも多く、中には大学1、2年生から参加できる長期インターンも存在します。
ただし、長期インターンに参加するには書類選考や面接などが必要なケースも多く見られるのです。
さまざまな企業を見るには手軽な1Dayインターンなどを回るのも良いですが、本命の企業が早い段階で決まっている場合は積極的に参加してみるのも良いでしょう。
参照ページ
インターンシップの種類別メリットまとめ|自分に合った企業の選び方 | キャリアに繋がるアルバイト/長期インターンならキャリアバイト
ベンチャー企業のインターン選考対策
概要
ベンチャー企業のインターンシップは、内定にも直結する可能性があるため、夏のインターンシップ開始までにある程度準備を進めておく必要があります。
インターンシップは興味本位で体験しにきたという学生も多いですが、メガベンチャーや人気業界のベンチャー企業のインターンでは、早期選考ルートに乗ろうとバッチリ対策してくる学生も多いです。
業界理解・企業理解を入念に行った上で、早期選考ルートに乗れるようアピールしましょう。
就活の準備にかかる時間は人それぞれですが、余裕をみて大学2年生の冬には就活対策を始めておくことをおすすめします。
また、ベンチャー企業の選考は早期に始まるケースが多いため、気になる業界や企業がある人は、情報収集も早めに行っておくと良いでしょう。
選考フローごとの選考対策
以下では、選考フローごとの選考対策についてご紹介します。
自己分析
自己分析をすることで、自身の長所・短所、得意・不得意を客観的に把握できるはずです。
そういった「自身の特徴」を理解した上で、ベンチャー企業の求める人物像にマッチするようにアピールすることを意識しましょう。
定番の志望動機やガクチカだけでなく、「他のベンチャー企業ではなくて、なぜその企業なのか」を自分なりの言葉で説明できるよう、準備を進めてみてください。
業界研究・企業分析
業界研究や企業分析をすることで、該当のベンチャー企業の業界内での立ち位置、競合他社との違いが見えてきます。
また希望のベンチャー企業が所属する業界以外の気になる業界も分析することで、該当の業界を客観視できるため、その他の業界研究も行いましょう。
そうすることで、志望動機や自己PRなどES・面接の受け答えをより一段とレベルアップできるはずです。
ES作成
自己分析や企業分析をある程度進めたら、その内容をもとにエントリーシートを作成します。
過去に出題されたエントリーシートは「ワンキャリア」や「ユニスタイル」、「みんなの就活」などで紹介されていることも多いため、ぜひ確認してみましょう。
実際に書いたものを身近な社会人や先輩・友人などに見てもらい、気づきにくいミスや分かりにくい表現を指摘してもらうのがおすすめです。
面接対策
ベンチャー企業の場合、エントリーシートを突破したら、面接が行なわれることが多いため、その対策も入念に行いましょう。
面接では、エントリーシートに記載した内容をもとに質問されるため、より具体的なエピソードを基に志望動機や自己PRを伝えます。
この時、1人で対策するのではなく、友達同士や面接イベントなどで集団で練習してみてください。
ベンチャー企業のインターン選考の流れ
よくあるベンチャー企業の長期インターン選考の流れは以下の通りです。
企業やコースによって、内容が若干異なる可能性もあるため、参加したいコースの選考フローは事前に確認しておきましょう。
1.プレエントリー(マイページ登録)
2.エントリー(ES提出・Web適性検査など)
3.書類選考
4.個人面接
5.インターンシップ合否通知
また、IT企業やデザイナー職の場合は、エントリー時にポートフォリオが必要な企業もあります。
こうした職種や業界を希望する場合、慌てることがないよう、事前に余裕をもって準備を進めておくと良いでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ベンチャー企業は大手企業に比べて規模が小さい分、社員や経営者と近い距離で実践的に学べる長期インターンが多い傾向にあります。
ベンチャー企業を志望する場合は、まずは1Dayインターンや短期インターンで気になる企業や業界を見つけ、長期インターンに申し込むと良いかもしれません。
もしインターンシップの結果、内定に繋がらなかったとしても、社会人としてのマインドを身につけたり、実際の仕事のイメージを掴みやすくなったりと、大きなメリットを得ることができるでしょう。
さらに、大手企業では3年生の夏頃からインターンシップの受付をスタートするところも多いですが、ベンチャー企業の中には1年生からインターンシップに参加できるところもあるため、気になる企業があれば早めにチェックしておくのがおすすめです。
近年、早期から就活情報を取りに行く学生が増えており、その中でインターンの重要性は高まってきています。
また、インターンを学生の適性把握や優秀層の早期取り込みの手段として活用する会社が増えており、本来のインターンの目的とは少し趣が変わってきているのです。
従来にも増して、企業側は採用選考のためのツールとして利用することが当たり前の世界になってくるでしょう。
「所詮、インターンだ」という軽い気持ちで臨むのではなく、本番さながらの臨戦態勢でしっかりと準備をして参加することが重要です。
この記事を参考にしてくれた就活生の皆さんが、無事に志望する企業から内定をもらえるよう、心より祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。