
ベンチャー企業に新卒で就職するメリット・デメリットを徹底解説!【就活のポイントまとめ付き!】
1.ベンチャー企業とは?ベンチャー企業の特徴
就活生なら、「大手企業とベンチャーってよく比較されるけど実際どう違うの?」「ベンチャーに新卒で入るメリットってあるの?」「ベンチャーで働くと成長できるって言うけど実際どうなの?」などの疑問を一度は感じたこともあるのではないでしょうか。
この記事では、そんなベンチャー企業とは何なのか、ベンチャー企業に就職するメリット・デメリット、ベンチャー就活のポイントなどを徹底解説していきます!
1-1.ベンチャー企業の特徴
そもそも、「ベンチャー企業」とはどのような企業のことを言うのでしょうか。
ベンチャーの語源の”venture”は、もともと「冒険」という意味があります。
それが転じて、新たな市場を開拓していくような冒険的挑戦をしていく企業をベンチャー企業と呼びます。明確な定義はありませんが、より具体的にいうと、主に創業して間もない、社員数が1桁〜2桁程度の小規模な企業のことを指します。
なお、ベンチャー企業が成長して大企業となると、メガベンチャーと呼ばれることもあります。こちらも明確な定義はありませんが、社員数がおおよそ1000名を超えるとメガベンチャーと呼ばれるようです。
最近の例で言うと、サイバーエージェントや、メルカリなどがメガベンチャーに当たります。
1-2.ベンチャー企業と大手企業の違いは?
ベンチャー企業と大手企業の違いについて気になる就活生も多いのではないでしょうか。
前述した通り、大きく成長したベンチャー企業はメガベンチャーと呼ばれるように、ベンチャー企業の中にも大手企業となった企業もあります。
ここで、創業からの年数、社員数で企業群を分類すると、以下の表のようになります。
メガベンチャー(年数短、社員多) | 大手企業(年数長、社員多) |
ベンチャー(年数短、社員少) | 中小企業(年数長、社員少) |
一般的に、
創業からの年数が長く、社員数も多い企業を大手企業もしくは大企業、
創業からの年数が長く、社員数が少ない企業を中小企業、
創業からの年数が短く、社員数が多い企業をメガベンチャー、
創業からの年数が短く、社員数が少ない企業をベンチャー
と呼びます。(諸説あります。)
この違いをふまえながら、次にベンチャー企業に就職するメリット、デメリットを見ていきましょう。
2.ベンチャー企業に新卒で就職するメリット、デメリット
ベンチャー企業はよく、「自己成長しやすい!」「裁量権が多い!」などと言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
2-1.ベンチャー企業に新卒で就職するメリット
メリット①新しいチャンスが回ってきやすく、キャリアアップしやすい。
成長しているベンチャー企業では、限られた人数で多くの業務をこなさなければならないため、必然的に多様な役回りを任される可能性が高いです。
事業が成長すれば、それに応じてマネジメント職などの役職も必要となってくるので、そういった新しい役職に新卒の1〜2年目のうちから抜擢されることも。そうなれば大きな自己成長に繋がるでしょう。
ただ、それぞれの企業の方針や事業の成長度にもよっても変わります。インターンシップや面談などを通してその企業について詳しく調べてみましょう。
メリット②経営陣との距離が近く、意思決定も早い
ベンチャー企業では、社長や経営陣が同じフロアで働いていることがほとんど。そういった経営の最前線に立つ人から学ぶことは非常に多いです。
また、会社やサービスについての提案や相談を直接経営陣にできることも大手企業にはできない魅力です。それゆえに意思決定も早く、自分で考えた意見が即採用されることも。新卒で就職して若い頃から経営の近くで働く経験は今後のキャリアにも活きるでしょう。
メリット③会社全体の団結力が強い
大手企業の場合、事業部などの組織によって雰囲気が違い、会社全体としての一体感は希薄な会社がほとんどです。
ベンチャー企業の場合、小さな組織で動いているため、会社全体として、会社を大きくしていく意識がより強いです。そのため、みんなで力を合わせて会社やサービスを成長させていくやりがいが得られるでしょう。
メリット④制度にとらわれずに自由に動ける
大手企業の場合、リスクを防ぐための様々な社内制度が整っているため、人によってはそれが息苦しく感じる方もいるでしょう。
ベンチャー企業の場合、最低限の制度はあっても、細かい決まりごとはなく、社員の意思が優先されるケースが多いです。ルールに縛られず、自分のやり方で仕事を進めたい方にはベンチャー企業がおすすめです。
2-2.ベンチャー企業に新卒で就職するデメリット
デメリット①知名度が低いため、地道な業務も多い
ベンチャー企業は、当然ながら会社の知名度や、サービスの知名度が低い状況から始まります。
そのため、地道なマーケティング活動や営業活動を行わなければ、お客さんにサービスを使ってもらえません。なかなか売り上げが上がらなくても、粘り強く働く精神力が必要です。
デメリット②教育制度や仕組みが整っていない
ベンチャーは「裁量権が多い」とも言われますが、裏を返せばなんでも自分の頭を使って解決しなければなりません。
大手企業のような教育制度は整っていないので、自分で学んでいく姿勢がなければベンチャー企業で働くのは難しいでしょう。
逆に、制度や仕組みを整えていくのも仕事のうちになってきますので、会社を主体的に作り上げていきたい方にはむしろメリットと言えるかもしれません。
デメリット③給与が低め
ほとんどのベンチャー企業は十分な利益を獲得できていないため、大手企業と比べると給与水準は低めです。
ただ、ベンチャーは実力主義の企業も多く、成果を出せば出すほど給与が上がっていく傾向にあります。
もちろん、ベンチャー企業でも給与が高い企業も多数存在していますので、実際に選考を受ける際は給与テーブルや評価の方法を確認しましょう。
デメリット④残業が多くなりがち
ベンチャー企業はまだまだ成長途上の会社のため、仕事量は非常に多いです。
そのため、残業は多くなるケースが多いでしょう。
新卒でベンチャーに入社して、たくさん残業をして、経験を積んでいきたい方にとってはメリットになりますが、プライベートの時間を大切にしたい方には大変な環境と言えるでしょう。
3.ベンチャー企業の就活の特徴、ポイント
3-1.大手企業の就活との違い
違い①就活時期
大手企業の就活は、基本的に大学3年生の3月にエントリーが始まり、6月以降に内定が得られるケースがほとんどです。
それに対して、ベンチャー企業の就活は、大学3年生の秋頃からエントリーが始まり、3年生の冬頃には内定が出るケースもあります。
また、大手企業の就活は3〜4ヶ月程度の長期戦になるケースも多いですが、ベンチャー企業の就活は1ヶ月以内に内定が出るケースがほとんどで、スピーディーに就活が進みます。
違い②内定までのフロー
大手企業の場合、まずはエントリーシートやSPIなどの適性検査を通した書類審査があり、グループワークやグループディスカッション、複数回の面接を通して内定となるケースがほとんどで、選考フローが長めに設定されています。
ベンチャー企業の場合、書類審査はあまりなく、グループディスカッションや面接が重視されるケースが多いです。そのため、選考フローも2〜3回で内定となることが多いです。
中には、その企業でのインターンシップを通してしか新卒採用は行っていないケースもあるので注意が必要です。
3-2.ベンチャー就活のポイント
ベンチャー就活のポイント①ベンチャー企業が集まるイベントを使う
ベンチャー企業は、リクナビやマイナビのような通常の求人サイトには載っていないケースが多いです。その代わり、ベンチャー企業が集まるイベントは各地で多く開催されています。
例えば、ジョーカツNIGHTというイベントでは、都内にある成長ベンチャー企業や、隠れ優良企業が多数参加しています。
こういったベンチャー企業が多数集まるイベントに参加して、効率的に企業を探しましょう。
ベンチャー就活のポイント②キャリアアドバイザーに相談する
ほとんどの就活生は、どの企業が自分に合った企業なのかわからないという悩みを持っていると思います。そんな時は、就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談をしてみましょう。無料で就活相談に乗ってくれる上に、自分に合った企業を紹介してもらえます。
ベンチャー就活で行き詰まった時は、キャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。より身近な大学のキャリアセンターに行ってみるのも手です。
参考リンク:https://jo-katsu.com/adviser/
ベンチャー就活のポイント③とにかく人に会ってみる
ベンチャー企業では、比較的簡単に、その企業の社員さんと会えるケースが多いです。中には、いきなり社長と面談ができる企業も。
ポイントの①で述べたようなイベントに行くのも良いですし、WantedlyのようなビジネスSNSを通じて、話を聞いてみたい旨を伝えてみると良いでしょう。
ベンチャー就活のポイント④実際にベンチャー企業で働いてみる
ベンチャー企業では、大学生の長期インターンを募集している企業も多いです。
実際にその企業で働いてみて気づくことも多く、その経験は就活にももちろん役立ちますし、「仕事の仕方」という意味合いでも社会人になってからも役立つことが多いでしょう。
まとめ
新卒でベンチャー企業に就職する、メリットとデメリットについて解説してきました。
しかしながら、人によってはメリットがデメリットにも感じ、デメリットがメリットに感じる方もいるでしょう。
自己分析をしっかりと行い、自分に合った企業を見つける就職活動を行いましょう。
とはいえ、なんとなくベンチャー企業について理解しても、よくわからないという方も多いと思います。そんな時は、実際にベンチャー企業が集まるイベントに足を運んでみたり、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。
就活を通して、自分に合う企業を見つけられるよう、応援しています!