インターンってそもそも何をするの?参加する6つメリット
2022年11月8日更新
はじめに
「就活で内定が欲しいなら、インターンをしておいた方がいいよ」
このように言われたことのある方も多いのではないでしょうか?
筆者も、大学3年生になって就活を意識し始めたときに、先輩や同期の友達から言われ、初めてその存在を知りました。
それからというもの、期間が10ヶ月に及ぶ長期インターンや、1日で終わる短期インターンまで、たくさんのインターンに参加。
当初は悩みましたが、
「就活にもその後の人生にも役に立つインターン。やっておいて本当によかった」
と実感するようになりました。
とはいっても、
「そもそもインターンって何をするの?」
「なんで参加したほうがいいの?」
という方も多いはず。
そこで今回の記事では、
「そもそもインターンとは何か?」
という素朴な疑問から、目的や種類、参加時の注意点について徹底的に解説します。さらには実際の体験談も交えてご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。
特にこれから就活を控えている大学生は、今の内にしっかりと理解を深めておきましょう!
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1.インターンって何?どんなことをするの?
1-1. インターンって何?
インターンシップとは就業体験のことを指します。学生のうちから企業の中で実際に働くことで、社会経験を積むことができ、会社説明会やOB・OG訪問よりもよりリアルな雰囲気を感じ取ることができます。
インターンシップというものは昔からありましたが、最近では多くの企業が行なっており、ほとんどの学生が参加するのが一般的になっています。
1-2.インターンの目的
インターンは学生側、企業側それぞれに目的がいくつかあります。
まず、学生が参加する目的としては、視野を広げること、自分のやりたいことや適性を見極めること、志望業界や志望職種を明確にすること、特定の企業について詳しく知ること、就職活動を有利になる可能性があることなどが挙げられます。
企業側としては、一定期間一緒に働くことで面接などの選考に比べて学生の内面をより深く知ることができるため、入社後のミスマッチを防ぐことや、活躍できる人材を探して見極めることが目的として挙げられます。
インターンの目的についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
インターンは目的意識が勝負!面接でよく聞かれる質問例とマインドセット
1-3.インターンの種類
インターンの種類には期間別にみると短期のものと長期のものがあります。さらに内容に関しても、会社説明型、職場体験型、プロジェクト型、実務型といったものに分類されます。
まず期間についてですが、短期のものは1日から1週間程度のインターンが当てはまります。短期のインターンでは学業と両立しやすいことや、複数の企業のインターンに参加しやすいことから、他社との比較を行いやすいことが特徴として挙げられます。
続いて長期のインターンについてですが、これは1ヶ月以上のものをさす場合が多いです。長期のインターンでは、より深く会社や業務内容について知ることができるため、入社してからのイメージをつかみやすいといった特徴があります。また、裁量権を与えられ、責任感のある仕事を任せられるケースも多いため、会社へのアピールの機会にもなるでしょう。
次に内容別に解説します。
会社説明型のインターンは、企業理解を深めることを目的に行われ、短期間で実施されます。募集人数が多いため、参加しやすい一方で、企業側へのアピールを行う機会はほとんどないと言っても過言ではありません。
職場体験型は、職場を見学したり、職務を体験することを目的に1日程度で実施されることが多いインターンです。会社説明型のインターンと比較して、実際の現場を目にすることができることで、よりイメージを深めやすいといった特徴があります。実際に会社員と話をする機会も設けていることが多いため、交流も深めやすいと言えるでしょう。
プロジェクト型は、1週間から1か月程度の中長期的なインターンであり、数人でグループを形成して実務を行います。最終的にはディスカッションなどを経て社員に発表を行うといった流れになっています。自己PRを行う機会になりますので、選考を有利に進めたい方にはいい機会になるでしょう。
実務型のインターンは、1ヶ月以上の長期にわたるケースが多く、会社員と一緒に実務を行います。報酬が発生し、企業の一員に近いポジションで働くことができるので、スキルアップにつながりやすく、職場環境に慣れることもできます。一方で、求められる責任も大きくなりますので、厳しさを感じることも多いでしょう。4回生になると卒論などで忙しくなることが考えられますので、時間のあるうちに長期インターンを行うことがおすすめです。
インターンの探し方や選び方について詳しく知りたい方は以下の記事でも解説しています。
1-4.アルバイトとインターンの違いは?
仕事を経験するという点においてアルバイトとインターンは似た性質を持っています。しかしアルバイトは、限られた職種や業種でしか募集がありません。一方でインターンは、企業側が学生向けに会社のことを知ってもらうために企画をしていますので、幅広い仕事内容を経験することができます。また、インターンでは必ずしも報酬が出るわけではないといったところもアルバイトとは異なる点となっています。
2.インターンに参加する6つのメリット
ここまで期間別にインターンの内容を見てきましたが、やはり参加した方が良いのか悩むところですよね。
インターンは、学生にとって嬉しいメリットがたくさんあります。
具体的には、下記の6つ。
社会を見ることができる
新しい繋がりができる
業界・業種の理解
スキル獲得
自己分析になる
直接内定に繋がることも
早速見ていきましょう!
2-1. 社会を見ることができる
まずインターンシップに参加することの大きなメリットとしては
「社会はどのように回っているのか?社会人とはなんなのか?」
を肌で感じられることです。
大学という期間は、「人生の夏休み」と言われることが多いですが、筆者はそうは思いません。
「より良い社会人生活を送るための準備期間」であると思っています。
例えば、旅行や友人と遊んだりすることが楽しいのは、視野や価値観が広がるから、というのも大きいですよね。
同様に、今までできなかった経験をして自分の視野や価値観を広げていくという意味では、インターンシップも同じことが言えます。
人生のほとんどは仕事に費やされるので、大学生であっても「社会人としてどういきていきたいか」をしっかりと考え、自分の意見を持っていた方がしっかりと自分の足で立つことが出来るのでは無いでしょうか。
そういった意味では、社会経験を積めるインターンは、社会人には何が必要なのか、どのようなことを準備しておく必要があるのかを知る、良い機会であることは間違いありません。
2-2. 新しい繋がりができる
特に長期のインターンでは社員と接する機会が増えますので、顔を覚えてもらいやすく、改めてOB・OG訪問を行いやすくなったり、就活のセミナーを紹介してもらえたりなど、人脈が広がる可能性があります。
また、インターンに参加している学生同士の交流も得られます。グループワークやディスカッションを通して親交を深めることができるでしょう。同じような悩みを共有しやすいことから心強い存在であり、社会人になってからもインターン時代の仲間と交流を持つ人も多くいます。
このように、インターンを通して新たな方々と繋がりが生まれることは、自分に新たな知見や視野をもたらしてくれる良い機会であると言えるでしょう。
一方、自分のコミュニティが大学に限られてしまうと、大学内の知人としか繋がれず、価値観や思考がかなり偏ってしまいがち。
日本や世界には、自分が考えている以上に多種、多様な人がいます。
そういう人たちと新しく繋がっていくことで、新しい自分を発見することもできますし、大切な友人、先輩を見つけることもできるでしょう。
筆者にも、2年前にインターンが一緒だった人で、今でもたまに会って仕事の話をしたり、バカな話をしたりするほど付き合いの長い友人がいます。
新しい出会いがあるのは、インターンシップに参加する大きなメリットでしょう。
2-3. 業界・業種の理解
実際に就業体験を行うことで、業界や業種の理解が深まることもインターンのメリットのひとつです。説明を聞いただけでは分からない部分もあると思いますので、体験をしてみることでやりがいを感じたり、自分に向いているかどうかを改めて考えたりすることができるでしょう。
入社してから、イメージしていたものとのギャップを感じるケースも多いため、学生のうちに経験することで入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
2-4. スキル獲得
長期のインターンでは、社員から教育を受けるケースが多く、ビジネスマナーやパソコン操作、コミュニケーションといった基本的なスキルを学ぶことができます。さらには、大きな裁量権を持って仕事を任せられることも増えますので、営業スキルやプレゼンスキルといった、より専門的なスキルを獲得することも期待できるでしょう。
大学ではそのようなことを学ぶ機会は少ないため、社会に出てからも役立つケースが多くあります。
筆者の場合は、あるIT企業で営業の長期インターンシップを行なっていたことがあるのですが、営業先のリスト作成から商談まで、すべて自分で行っていました。
その中で、コミュニケーションスキルや営業スキル、プレゼンテーションスキルなど。
大学ではあまり学ぶ機会の少ない、実践的なスキルが身につきました。
そして、今の仕事でもそれが活かされています。
2-5. 自己分析になる
よく就活では、自己分析をすることが大切と言われますよね。
一般的なやり方としては、過去の自分の体験を深掘りしながら
「自分とはなんなのか?」
「これまで何をやりたいと思っていたのか?」
を見つけていく方法があります。
しかし、何もそのような形に沿ったやり方をしなくても、もっと効率の良い方法があります。
それは、「新しいことを始める」ということです。
インターンシップの場合、まさに毎日が新しいことの連続。
“働く”を通じて、
「自分がやっていて楽しいと思えるもの」
「やっていて辛いもの」
などを意識することにより、実際の仕事に即した形で自己分析をすることができます。
2-6. 直接内定に繋がることも
企業がインターンシップを開催する理由とは、一体何でしょうか?
簡単にいうと「良い学生と出会うため」であり、採用活動の一環として位置付けられています。
というのも、面接ではその場限りの表面的なことしか見えてきませんが、インターンではもっと長い時間共に過ごすことになるため、
その人自身の生活や人となりを見ることができ、企業にとっては採用活動を効率的に進めることができます。
また学生にとっても、企業側に自分の能力を示す良いチャンス。
さらに企業と価値観が合えば、選考を免除してもらえたり、内定を貰えるきっかけになることもあります。
3.インターンで注意するべきこととは?
これまで、インターンに参加しておくべき理由をご紹介してきました。
良いことだらけのインターンですが、気をつけるべき点ももちろんあります。
代表的なものとして、
形式的になってしまいがち
企業にうまく利用されてしまうこともある
などがあります。
順に見ていきましょう。
3-1.形式的になってしまいがち
短期インターンの場合はすごく短い期間なので、企業が本来行っている実務をなかなかやることができません。
なので、中には一見インターンシップに見えても、実際はただのおしゃべりの会や見学会などのようなものも少なくなく、時間やお金の無駄になってしまうこともしばしば。
インターンシップに参加する場合は、しっかりと事前に何をするのか、自分にとってそれが必要かどうかを調べておくことが大切です。
3-2.企業にうまく利用されてしまうこともある
企業の中には、「インターンシップ」という名目で、雑用を学生にさせていることもあります。
筆者の友人の中にも「インターンシップに行ったよ〜」という子がいたので「どんなことしたの?」と聞いてみると、「イベントの誘導係」と聞きました。
しかも給料もなかったそうです。
こういう悪質な場合も割とありがちなので、「本当にやる必要があるのか」ということを確認して参加してみた方がいいかもしれませんね。
4.筆者の営業インターン体験談!
冒頭でも少し触れましたが、筆者はIT企業で長期インターンをしていた経験があります。
仕事の内容としては、自分たちのサービスを売っていく営業でした。
具体的には、
①会社の持っているサービスをしっかりと理解
②自分が営業をかけるリストを作成
③その企業に対して「電話」「メール」「紹介」「FAX」などを通し、訪問のためのアポイントメントをとる
④アポが取れたら訪問し、サービスの提案やヒアリング
⑤買ってもらえるようであれば、契約書を書いてもらう
という流れ。
またその後も定期的に訪問し、問題や要望がないかを確認したりしていくというものでした。
このインターンシップを通じ、「自分の欠点」「やりたいこと」「自分が自信を持ってできること」など様々なことを学ぶことができたので、非常に実りのある長期インターンとなりました。
5.インターンはメリットだらけ!就活生はぜひ活用を!
「インターンシップって何?」と思っていた方や、「インターンシップのメリットって何?」と疑問を抱えていた方も、本記事を読んでいただき具体的なイメージが湧いたのではないでしょうか?
筆者は、全ての大学生は基本的にインターンシップに参加した方がいいと思っています。
やはり大学に通っているだけではできないようなたくさんの体験をすることができますし、そこで出会う人々によって多くの刺激を受けたり、価値観を押し広げることができます。
インターンシップの情報に関してはインターネットで調べればたくさん出てきますので「自分が何をしたいか」「何を得たいか」を明確にして参加してみるといいと思います。