【就活】秋採用の実態とは?企業から内定を勝ち取る5つのポイント

【就活】秋採用の実態とは?企業から内定を勝ち取る5つのポイント

2020年10月24日更新

はじめに

通常、春から夏にかけて行われることが多い採用活動に対して、

その名の通り秋(9月〜11月末)に行われる採用活動を指す「秋採用」。

 

採用活動として終盤にあたるこの時期は、ただでさえ採用を縮小している企業が多い中、

留学生や公務員試験組などの参入によって母集団が増えるため、

春・夏採用と比較して倍率は高くなる傾向にあります。

 

そのため、秋採用で内定を獲得するためには

より慎重な企業選びと選考対策が鍵を握ります。

 

本記事では、

 

・企業が秋採用を行う理由

・秋採用を行っている3種類の企業

・秋採用を実施している大手・中小中堅企業の代表例

・秋採用を行っている企業の探し方

・秋採用で内定を勝ち取る5つのポイント

・おすすめ就活エージェント4選

 

について解説します。

1.企業が秋採用を行う理由

通常の企業であれば、

採用活動は夏までに終わらせるところが多いですよね。

それなのに、なぜ秋採用まで行っているのか、

裏を読みたくなってしまう就活生もいるかもしれません。

 

企業が秋採用を行う主な理由としては、

以下の2つの理由が考えられます。

 

・採用枠が埋まらなかった

・元々通年採用を行なっている

 

順に見ていきましょう。

 

1-1.採用枠が埋まらなかった場合

 

年明け以前から周到に準備を重ね、

ようやく就活解禁となって採用活動を春から開始、

というのがよくある採用活動のパターンです。

 

ただでさえ採用活動はお金がかかるため、

できればなるべく早めに採用活動を終わらせ、

採用人数を確保しておきたい、というのが企業の本音。

 

可能であれば夏までには終わらせておきたいという意向が主流を占める中、

秋まで採用活動を継続している企業は、

何らかの形で採用枠が埋まらなかった、という可能性が高いです。

 

例えば、ベンチャー企業などで学生への認知度が低く、

採用枠に対して応募が少なく、予定人数まで埋まらなかった場合。

 

あるいは、

内定出しの時点では枠は埋まっていたものの、その後内定辞退が相次ぎ、

結果的に採用枠に空きが出てしまった、という場合です。

 

内定出し自体に法的な拘束力はなく、

学生の意向によって辞退が可能となっているため、

このように採用枠の欠員に悩まされる企業は少なくありません。

 

マイナビが2019年9月、

20卒へ採用活動を実施した企業1,349社を対象とした

2020年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」によると、

実に83.0%の企業が内定辞退者がいたという結果が出ています。

 

19卒を対象に実施した同調査では、82.1%に留まっていることから、

僅かながら内定辞退社の数が微増傾向にあることが伺えます。

 

なお、内定辞退社の割合が3割以上を占めた企業は全体の53.1%にも上っており、

実に過半数の企業が多数の内定辞退者に頭を抱えている実態が浮き彫りになっています。

 

内定辞退は学生の権利であることに変わりはありませんが、

企業側に迷惑がかかってしまうことも十分に考慮し、

誠意ある対応を心がけたいものですね。

 

【新卒】内定承諾後でも辞退は可能!電話・メールの例文・5つの注意点

 

 

 

1-2.元々通年採用を実施している場合

 

先ほどもお伝えしたように、企業の多くは春から採用活動を本格的に開始し、

夏までに終わらせるパターンが多いものの、

中には通年採用というスタイルをとっている企業も存在します。

 

中途採用などに多く見られる手法ですが、

応募者のモチベーションを重視するベンチャー企業や、

なるべく多くの応募者から慎重に選びたい企業などで、

このような通年採用を行なっている場合もあります。

 

そのため、

たとえ卒業間近という差し迫った時期においても、選考状況によっては内定を獲得することが可能であるため、

見方によっては狙い目とも言えるかもしれません。

 

しかしながら、通年採用であるということは、それだけ応募者に対する期待も高くなっていることでもあるため、

熱意を示すことは非常に重要であると言えるでしょう。

 

2.秋採用を行っている企業は3種類

秋採用のハードルが高いことは、前述の通り。

 

また当然ですが、大手企業になればなるほど、

さらに倍率が上がる傾向が見られます。

 

そのため、内定獲得に急ぐあまり、

片っ端から闇雲にエントリーしてしまっては

逆に内定への道を遠くしてしまうだけです。

 

期間が短く、倍率の高い秋採用だからこそ選択と集中をし、

しっかりと企業を見極め、一社一社の選考に全力で臨む必要があります。

 

本項では、秋採用を実施している企業を、

 

・大手企業の子会社

・内定辞退により採用枠が足りなくなってしまった企業

・ベンチャー企業

 

という3つの種類に大別し、解説していきます。

 

 

2-1.大手企業の子会社

 

大手企業の子会社は、

元々の採用枠が大きいために枠が余ってしまう傾向があり、

比較的遅い時期まで継続して募集をかけていることが多くあります。

 

大手企業よりは難易度が高くなく、

また待遇面も大手に準じる基準で設けられている場合も少なくありません。

 

「どうしても大手に入りたい」

という大手志向の方の場合も、

この辺りの企業に狙いを定めるのも悪くはないのではないでしょうか。

 

 

2-2.内定辞退により採用枠が足りなくなってしまった企業

 

内定辞退により枠が余ってしまった企業の場合も、

上記同様に狙い目です。

 

というのも、

このような企業の場合、優秀な人材の獲得に焦っているケースが多いため、

場合によっては「内定が出やすい」とも取れるでしょう。

 

 

2-3.ベンチャー企業

 

大手と比べて、事業規模の小さい中小などのベンチャー企業は、

やはり学生への認知度の面では大手に劣ってしまいがち。

 

ベンチャー企業は大手企業に比べて採用力が高く無いため、

例え商品やサービスが世界トップシェアを誇るような優良企業であっても、

採用活動に苦戦しているケースが多数見られます。

 

しかし、学生への知名度が低い企業の中でも、

優良企業はたくさん存在します。

 

中には、

スピード感を持って新規事業拡大に注力している企業も多く、

このような場合、行動力のある若手社員を多数欲している場合も。

 

【体験談あり】ベンチャー企業に向いている人はこんな人!

ベンチャー企業就職のメリットとは?向いている人は?

 

また、採用時期にこだわらず、

採用活動を通年行っている企業も少なくありません。

 

この背景には、

「”型にはまらない優秀な学生”を発掘したい」

という思惑があります。

 

就活ルール廃止に伴い、この動きはベンチャーのみならず他企業にも広がりを見せており、

先進的な大手・外資企業や、優良・上場ベンチャー企業等も、

秋採用を実施しているケースが増えています。

 

 

就活ルール廃止!?僕たちの就活はいつから始まるんだ!

就活ルール廃止の影響とは?メリット・デメリットを解説

3.秋採用を行なっている大手・中小中堅企業

それでは、

秋採用を行なっている企業で、代表的な企業を見ていきます。

どちらかというと技術職に広く門戸が開かれている傾向にあると言えるでしょう。

 

なお、新型コロナウイルスにより採用見合わせなどの企業も出てきていますので、

最新情報については企業採用ページを必ず確認するようにしましょう。

社名業種・概要
SONY技術職メイン
ソフトバンクポテンシャル採用
楽天ビジネス採用
リクルート技術職・ビジネス採用
ガイアックスビジネス・技術職
サイバーエージェントビジネス・エンジニア・デザインコース
じげん秋入社可
Yahoo!技術職メイン
メルカリ技術職メイン
ファーストリテイリング(UNIQLO)大学1・2年次から応募可能

など

4.秋採用を行っている企業の探し方

どのような企業が秋採用を実施しているのかがわかったところで、

探し方を見ていきましょう。

 

4-1.就活エージェント

 

続いて、就活エージェントを使って探す方法を紹介します。

繰り返し記述している通り、

秋採用を行う企業の中で、自分の就活軸とマッチする企業を

たった1人で見つけ出すのは至難の業です。

 

大手企業ならまだしも、

優良中小企業までを含めるとその数は膨大で、

さらに難易度が高くなってきます。

 

そんな時は、

就活の様々なエージェントを利用し

自分にあった企業を紹介してもらいましょう。

 

就活エージェントがつけば、

自己分析や就職活動の振り返りも客観的に行うことができますし、

行き詰まったり悩んだりしたときに

頼る相手がいるだけで精神的にも楽になります。

 

 

4-2.大学の求人票を活用

 

ネットの求人情報やエージェントで探すだけでなく、

大学に来ている求人票を活用してみるのも有効です。

 

というのも、

わざわざその大学に求人票が来ているということは、

それだけ該当大学の学生の採用に熱心ということ。

 

卒業生が就職している場合も少なくないので、

内定までの道のりを近づけることも可能。

 

企業を見てみるだけでも、

今まで知らなかった優良企業に気づける場合もありますので、

まずは目を通してみましょう。

 

 

4-3.逆求人サイトの活用

 

倍率の高い秋採用では、

積極性が物を言います。

 

大手求人サイトへの登録は言うまでもありませんが、

企業も採用活動に焦っている秋採用では、

逆求人のようなサイトも活用しない手はありません

 

もちろん、人によって結果は異なりますが

「逆求人では、内定が出やすい」

という声もあがっています。

 

まだ登録していない人は登録し、プロフィール欄を充実させておき、

企業から目に止まりやすいような状態にしておきましょう。

5.秋採用で内定を勝ち取る5つのポイント

さて、ここからは秋採用の進め方を紹介していきます。

 

まず、秋採用は上記で挙げた通り難しい点が多く

1人きりで進めると迷走してしまう可能性が高いため、

秋採用で内定を獲得した先輩や就活エージェントをうまく活用し、

客観的な評価をもらいながら、堅実に進めていくことが鍵となります。

 

ただし、

企業側も採用に焦っていることは事実。

志望度の高さをアピールすることを常に意識し、

熱意を持って選考に望むことが非常に重要です。


5-1.今までの就活の原因分析

 

まずは、今までの就職活動の振り返りを徹底的に行うことです。

 

留学していた人や公務員志望だった人、

大学院に進学するつもりだった人などを除いて、

春採用までに就職活動が上手くいかなかったのにはそれなりに原因があると思います。

 

企業研究不足だったのか、

業界業種を絞りすぎていたのか、

面接やESの出来の問題なのか、など

様々な観点から就職活動を振り返って、

上手くいかなかった原因をもう一度考え直してみましょう。

 

 

5-2.「自分が働く上で大切にしていること」を再考

 

次に、自己分析です。

 

ここで大切なことは、

まずは希望業種や業界などを考えずに、

企業で働く上で何を大切にしたいのかなど

抽象的な概念から具体的に落とし込んで考えていく

ということです。

 

春採用で失敗している学生の多くが、

「とりあえず希望業界を決めて、その業界に属す全ての企業にエントリーシートを出して、通ったところの選考に進んでいく」

というやり方をしている印象があります。

 

これではそれぞれの企業がどのようなフェーズで、

どのような理念を持っているのかも把握できず、

たとえ選考に進んだとしても最終的に辞退してしまったり、

モヤモヤとした気持ちで面接を受けにいくことになってしまいます。

 

ネームバリューや業界を重要視するよりも、

・どのように働きたいのか

・どんな社会人になりたいのか

など抽象的な概念から考えて就活軸を決めていくことで、

思わぬ発見があるかもしれません。

 

 

5-3.慎重に企業選び

 

軸が定まったら、

次は秋採用をしている企業の中から軸に当てはまる企業を探していきます。

 

ネットの情報だけでは分からないことも多いので、

実際に足を運んでみることが大事です。

 

足を運んで確実な情報を集めるからこそ、

闇雲にエントリーせず、

自分の軸に本当に合う企業を慎重に探していくことが鍵です。


5-4.「なぜ今も就活をしているのか」の問いに答えられるようにしておく

 

選考に進みたい企業が決まったら、続いては選考対策です。

 

秋採用の面接で聞かれる内容には、決まったパターンがあります。

それは、

「なぜ最初から選考を受けなかったのか」

「なぜ現在も就活を続けているのか」

など、過去の就職活動についての質問です。

 

企業側も、

採用枠が多い春採用までに就職活動を終えなかった理由が最も気になるのです。

 

この質問に対して、

今まで就職活動が上手くいかなった理由や現在持っている内定に満足していない理由等を

反省点や改善点を交えながら明確に述べることができれば、

かなりポイントが高いです。

 

反対に、

就職活動が上手くいかなかった理由や、

今まで受けてきた企業に感じている違和感を言語化できず

「なんとなく」

「何もやっていなかった」

などの発言をしてしまうと、

かなりマイナスに印象づけられてしまうと言えるでしょう。

 

 

5-5.とにかく熱意をアピール

 

そして最後に、最も重要なのが

「とにかく熱意をアピールすること」です。

 

企業が最も恐れていることは、内定辞退

 

ただでさえ、秋採用にもつれ込んでしまったことにより

予算が膨らんでしまっているので、企業側としては

 

「もうこれ以上、内定辞退を出したくない」

「早いとこ採用枠を埋めてしまい、採用活動を終了させたい」

 

というのが本音です。

 

ですので、

秋採用という場面でせっかく最終選考まで残ったとしても、

「あまり志望度が高くない」ことが企業に伝わってしまえば

それだけで不採用確定です。

 

先ほどあげた項目も非常に重要ですが、

「どうしても御社に入りたい」

という熱意も忘れずにアピールすることが肝心です。

 

面接合格率100%の僕が伝えたい。面接突破5つ極意!

6.おすすめ就活エージェント4選

それでは最後に、

秋採用の心強い味方となってくれる就活エージェントを4つ、ご紹介します。

 

最新情報については、

それぞれ公式サイトを確認してみてくださいね。

 

6-1.ジョーカツ

 

この記事を読んでいる方であれば、もうご存知の方も多いかもしれませんね。

地方就活生に強い「ジョーカツ」です。

 

東京の成長優良企業300社以上の中から、

あなたにあった企業を厳選して紹介してくれます。

 

また、専任のキャリアアドバイザーもつき、

就活の相談にも逐一乗ってアドバイスをしてくれるうえ、

さらに、地方に在住の学生にはシェアハウスや交通費の支援もしてくれます。

 

※2020年6月9日更新

現在はコロナウイルス感染拡大防止のため、

シェアハウスは運営を見合わせています。

 

利用料金はもちろん無料。

学生にとってデメリットが1つも見当たらないので、

使わない手はないでしょう。

 

就活シェアハウスについては詳しくはこちらもどうぞ!

【2019年11月最新版】東京にある就活シェアハウスをまとめて徹底比較!

 

 

6-2.キャリアパーク就職エージェント

 

続いて、キャリアパーク就職エージェントです。

年間1000人の学生と面談をして内定に導いてきたエージェントが専任で、

あなたにマッチした企業を紹介してくれます。

 

また、上場企業が運営しているサービスであるため、

安心してサービスを利用することができます。

 

6-3.duda新卒エージェント

 

続いてduda新卒エージェントです。

 

4000社以上の求人から紹介を受けられるため、

幅広い業界業種に対応しています。

 

また、選考の合否だけでなく、

その理由まで明確にフィードバックを受け取ることができるので、

選考を受けながら自分を磨きあげることも可能です。

 

今まで利用してきた学生の満足度も非常に高いです。

 

 

6-4.就職エージェントneo

 

最後に、就職エージェントneoです

国内大手、外資、優良ベンチャーなど、

幅広い求人の中から企業を紹介してくれます。

 

また、全国各地にオフィスがあり、サポートが受けられるため、

地方在住の学生も地元でサービスを利用することができます。

 

 

 

様々なエージェントを紹介しましたが、

都内在住の学生であれば、

この中から自分の興味のある業界や層の会社が紹介できそうなエージェントを選択するのがいいでしょう。

 

地方在住の学生であれば、

大手が必須ではなければ総合的にジョーカツがおすすめです。

 

大手企業志向の学生であれば、

就職エージェントneoなら大手企業の求人もあります。

 

自分に合ったエージェントを選択し、

就職活動を有利に進めてみてくださいね。

 

そのほかの就活エージェントについては、こちらの記事もどうぞ!

厳選!地方学生にオススメの就活サービス6選・就活スケジュールの組み方

 

まとめ:秋採用こそ焦らず自分らしく!

今までの就職活動がうまくいかず、

焦ったり、不安に思う気持ちがあると思います。

 

ですが、秋採用こそ、焦らず自分らしくを大事にしましょう。

 

秋採用は難しい点も多いですが、

思わぬ優良企業から内定をもらえるチャンスがまだまだ十分にあります。

 

今までの就職活動をしっかりと振り返り、

秋採用に活かしていきましょう。

 

冬採用については、こちらの記事もどうぞ!

諦めるのはまだ早い! 冬採用のポイントと対策

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就活ハンドブック編集部

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