[企業研究]フィリップモリスジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月26日更新
はじめに
フィリップモリスジャパンは東京都千代田区に本社を置く、日本のタバコの製造・販売をしている会社です。
アメリカに本拠地を置く親会社のフィリップモリスは180年以上の歴史があり、180か国で幅広く展開しています。
今回は、そんなフィリップモリスジャパンの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
フィリップモリスジャパンへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っているので、ぜひご覧ください。
- フィリップモリスジャパンの仕事内容が気になる
- フィリップモリスジャパンの就職難易度を知りたい
- フィリップモリスジャパンの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、卸小売業(タバコ業界)については、以下の記事で掲載しているので、ぜひご参照ください。
参照ページ
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この記事の結論
フィリップモリスジャパンの就職難易度は、中〜高難易度です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、中〜高難易度といえるでしょう。
募集職種ごとに業務経験や英語スキルといった必須スキルがあり、給与・福利厚生が良いため、人気が高く採用倍率が高くなっています。
しかし、営業部門では採用人数が多く、採用倍率が低めです。
また、様々な偏差値帯の採用大学が多く採用されているため、選考対策をしっかり行う事で内定を獲得できる可能性があります。
業務経験・過去の経験が重要視されるので、「ガクチ力・自己PR・志望動機」を理解しておきましょう。
選考フローは他企業とあまり変わりません。
面接などでは長々と話さず、明瞭なコミュニケーションを意識しましょう。
職種としては、マーケティング、自社ブランドの販売促進活動が挙げられます。
業務内容は、製品のマーケティング、自社ブランドの紹介・販売、営業、セールスなどがメインです。
次章から、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
フィリップモリスジャパンについて
出典元
会社概要
フィリップモリスジャパンは、ウクライナで製造された紙タバコやIQOSなどの販売・営業を主な事業内容としている企業です。
企業理念「煙のない社会」のもと、優れたマネジメントや営業力を活かし、高い品質を幅広く展開しています。
フィリップモリスジャパンは全国に約1,600人の従業員を擁しています。
そして、日本のたばこ市場で約39.6%のシェアを有する、加熱式たばこ市場を牽引する日本第2位のたばこ会社です。
フィリップモリスジャパンのビジネスモデルは紙たばこに加え、近年では健康志向の高まりに応えたIQOSの営業にも力を入れています。
今までのビジネスモデルを大幅に変え、喫煙者だけでなく地球にも目を向けることで、大きな変革をもたらしました。
参照ページ
各事業別の売上規模
2022年12月 | 2023年12月 | 対 前年度 金額 | 対 前年度 増減率 | |
売上高 | 4兆7,447億円 | 5兆2,760億円 | 5,313億円 | 11.2% |
営業利益 | 1兆8,584億円 | 2兆1,314億円 | 2,730億円 | 11.4% |
当期純利益 | 1兆3,579億円 | 1兆1,724億円 | -1,855億円 | -13.6% |
フィリップモリスジャパンの2023年12月の決算の総売上高は5兆2,760億円で、営業利益は2兆1,314億円でした。
この売上は、紙たばこ製品事業や加熱式たばこ製品事業の収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高に関する記載はありませんでしたが、売上本数に関する記載があったので以下に記します。
- 紙たばこ製品事業:2021年度の紙たばこ売上本数は937億本で、シェア率は39.6%でした。
- 加熱式たばこ製品事業:2021年度の加熱式たばこの売上本数は81億本で、シェア率21.8%でした。
参照ページ
各事業セグメントの解説
フィリップモリスジャパンの主な事業セグメントは以下のとおりです。
事業部門 | 活動内容 |
紙たばこ製品事業 | 製品の製造・開発・研究、デジタル、インフォメーションサービス、ファイナンス、営業、セールス、販売、人事 |
加熱式たばこ製品事業 | 製品の製造・開発・研究、デジタル、インフォメーションサービス、ファイナンス、営業、セールス、販売、人事 |
紙たばこ製品事業と加熱式たばこ製品事業の2部門を、基本事業としています。
紙たばこ製品事業は、マールボロやラーク、パーラメント、バージニア・エスを製造し、加熱式たばこ製品事業は、IQOSをデバイスとし、テリアやセンティア、マールボロ、ヒーツといった代表的なブランドを展開しています。
2つの製品事業は、国内外でシェア率が高くなっています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
フィリップモリスジャパンで働いている社員は?
平均勤続年数は?
フィリップモリスジャパンの平均継続年数は8.2年です。
タバコ業界の平均継続年数は14.8年であることから、業界平均よりも少し社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度のフィリップモリスジャパンの平均年収は、530万円以上でした。
全国平均の年収が458万円であることを考慮すると、全国平均より高い水準です。
また、「たばこ業界」の上場企業平均年収は667万円でした。
参照ページ
平均残業時間は?
フィリップモリスジャパンの従業員の平均残業時間は、1か月あたり20時間でした。
たばこ業界で働く従業員の平均残業時間は15.5時間なので、業界内での平均より多いといえます。
平均ボーナス額は?
フィリップモリスジャパンのボーナス額は年2回支給され、100万円以上でした。
たばこ業界の平均ボーナス額は98万円であるため、業界内では平均より多いといえます。
どんな文化なの?
フィリップモリスジャパンの社風は、「個人で自由主義」を掲げています。
人材育成や能力開発を行っており、一人ひとりに最適なパフォーマンスができるように雇用環境を最適化することで、トップエンプロイヤーに認定されました。
マネージャーやチームメンバーとの連携が重要で、同僚や上司ともコミュニケーションを取りやすく風通しの良い職場となっています。
スキルを伸ばせる環境が整っているので、向上心が高い人、営業スキルを磨きたいという人に向いています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
大手有力会社の競争が激しい「たばこ業界」の中での、フィリップモリスジャパンの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、フィリップモリスジャパンはトップクラスの企業だとわかります。
その理由として以下の要因が考えられます。
- サステナビリティ戦略:環境・社会・経済の3つのテーマを主軸に持続可能性を高めていくことが重要です。
- マテリアリティ分析:企業にとってのステークホルダーが多様化し、企業の事業領域がグローバルに拡大している近年、さまざまな視点からの重要課題の特定(マテリアリティ分析)が必須です。
- マーケティング・販売活動:顧客のニーズを探るための市場調査・分析、それらにもとづく商品企画・開発、広告宣伝活動・プロモーションといった販売促進活動の強化を徹底しています。
以上の要素により、フィリップモリスジャパンはたばこ業界でもトップクラスの売上高を生み出しているのでしょう。
ご参考までに競合3社の情報をまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年12月) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
フィリップモリスジャパン | 4兆7,452億円 | 530〜650万円 | 64 | 個人で自由主義 |
日本たばこ産業 | 2兆6,578億円 | 903万円 | 65 | 社員一人ひとりの価値観を大事に |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | 5兆1,294億円 | 630〜812万円 | 64 | 多様性の力でビジネスを強固なものに |
引用ページ
フィリップモリスジャパンの新卒募集要項について
以下に、フィリップモリスジャパンの新卒募集要項についてまとめました。
フィリップモリスジャパンは給与が高く年俸制です。
家賃補助や通勤手当補助など福利厚生も手厚いです。
研修制度にも力を入れており、トップ・エンプロイヤーの認定を4年連続受けた企業で、「働く環境・採用・人材開発と教育・社員の福利厚生」などの分野を中心に、世界の企業の人事制度と雇用環境を評価しています。
高い基準を満たした優良企業に対しては、トップ・エンプロイヤー認証が贈られます。
成長しやすい環境が整っており、従業員同士で価値観を共有しやすいでしょう。
転勤はないと記載しているものが多く見受けられます。
英語スキルが必須な職種があり、経験年数が増えるにつれて海外の転勤も視野に入ってくる可能性があります。
気になる方は面接や説明会などで確認しましょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | デジタル、インフォメーションサービス、ファイナンス、営業、セールス、販売、人事 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 年俸制530万円(基本給470万円+営業手当60万円)以上 ※経験・年齢・能力等を考慮の上、決定します。 ※基本給の1/15を月々の給与として支給します。 ※営業手当(時間外勤務手当の20時間相当分)は毎月支給します |
賞与 | 年2回(6月、12月)評価に応じ支給 |
研修制度 | 新入社員研修、フォローアップ研修 |
福利厚生 | 各種保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険) 通勤交通費全額支給(社用車の駐車場代・ガソリン代含む)、時間外手当、時短勤務制度あり、チャイルドケア、所得補償保険完備、確定拠出年金制度、会員制福利厚生倶楽部加入、フレックスタイム |
引用ページ
求める人材
フィリップモリスジャパンの求める人材として、下記のものが公表されています。
1.前向きで好奇心旺盛、アイデアを成功させる強い意志
常に前向きで失敗を恐れずに前進でき、自身のアイデアへの思い入れが強いことです。
2.組織・社会に変革を起こす強い決意
仕事に高い誇りを持ち、決断力に優れ、成果を出し続けることで、周囲からの信頼が厚くすることができます
3.強いネットワークを構築する意思と優れた社交性
多様性を受け入れ、活かす文化で全員の意見を尊重することで自身をスキルアップさせます。
4.高いパフォーマンス水準と強い向上心
キャリアをさまざまな方面で前進させ、自分のスキルやポテンシャルをより磨き上げていく強い向上心です。
以上の4つは、フィリップモリスジャパンの企業理念「煙のない社会」につながっていきます。
オフィス環境やさまざまな福利厚生など、能力を引き出す環境が整っています。
その環境で活躍できるかはその「人」次第です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材か問われるので、是非意識して選考に挑みましょう。
新卒採用のフロー
参照ページ
ES面接対策 | 就活ハンドブック | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ
【例題あり】スピードと精度の両方を手に入れるSPI熟語問題必勝法
通過率50%!? 最終面接(役員面接)を突破するための8つの …
フィリップモリスジャパンの選考は、下記の通りの選考フローです。
選考フローは他企業とあまり変わらず、面接では、その人の将来性や業務経験などのスタンダードな質問が多い印象です。
選考対策として、入社意欲やその人の業務経験・将来性が重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
フィリップモリスジャパン公式サイトの新卒採用エントリーボタンから、必要事項を入力して登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PRなど一般的な質問について回答し、WEB上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・エントリーシート
フィリップモリスジャパンを具体的に理解するための会社説明会です。
選考希望の方は、志望職種コース別のWEBエントリーシートを提出しましょう。
志望職種別にエントリー方法が異なるため、注意が必要です。
③面接+性格診断(SPI)
フィリップモリスジャパンの一次面接は、オンライン面接で15分〜30分程度行われます。
面接では自己紹介や志望動機、業務経験や将来性を重視した質問をされるので、答えを綿密に準備しておきましょう。
画面越しであるため、圧迫感はさほどない印象です。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- ガクチ力や業務経験
- 将来の自分の理想像
- 自分自身の長所・短所
④複数回面接
二次・三次面接はロールプレイング面接があり、人事部のスタッフや部署の上長クラスが担当します。
応募した職種で直面する可能性の高い課題が与えられます。
書面やシナリオの説明をしっかり理解し、自分なりにその場で戦略を立てて、メモすることが重要です。
張り詰めた空気感ではなく、圧迫面接ではありません。
入社意欲などではなく、その場の対応力が重点的にチェックされるでしょう。
- なぜたばこメーカーを選んだのか
- 将来たばこの売上が落ちるが、どう考えているか
面接が進むにつれて深掘りされた質問が増え、ロールプレイング面接では難易度が少し上がります。
その場の対応力を見せつけることで大きなアピールポイントになるでしょう。
いかに焦らず、面接官に自身の印象を与えられるかが重要です。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
フィリップモリスジャパンの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルまで幅広く採用されており、学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学>青山学院大学、大阪大学、関西大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、筑波大学、東京大学、電気通信大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
偏差値の高い大学もありますが、中堅大学からの採用も多いようです。
よって、学歴が採用に左右されるとは考えにくいです。
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
参照ページ
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、フィリップモリスジャパンの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
偏差値・難易度は中〜高難易度といえます。
その理由は以下の3点です。
- 給与・福利厚生が良く、採用人数が多い
- 業務経験の有無が優遇されやすい
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
頻出質問である「ガクチ力・業務経験」や「志望動機」など一般的な質問や、ロールプレイング面接等で質問内容などの質問事項をしっかり対策しておきましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事を参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
フィリップモリスジャパンはたばこ業界に属する企業です。
紙たばこ製品事業を主事業とし、優れた人材育成と顧客ニーズに合わせたマーケティングや営業力を展開しています。
フィリップモリスジャパンはたばこ業界の中でレベルが高い企業なので、企業研究を十分行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
学歴を重視する企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にしてくださいね。