【企業分析】3Mジャパン株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

はじめに

3Mジャパン株式会社は東京都品川区に本社を置く化学メーカー業界に属する企業です。

非常に多様な製品を製造・販売しており、ブランドは800を超えています。

従業員数はグローバルで92,000と巨大な企業です。

3M全体での売上は342億ドル、3Mジャパン株式会社の売上高は342,732百万円となっています。

今回はそんな3Mジャパン株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事では株式会社3Mジャパンへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

• 3Mジャパンの仕事内容が気になる
• 3Mジャパンの就職難易度を知りたい
• 3Mジャパンの選考対策として何をすれば良いかわからない

また、化学メーカー以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、3Mジャパンの就職難易度は非常に高いと言えます。

3Mジャパンは世界的に有名な製品を製造・販売している事や、待遇の良さから就活生からの人気が高いです。

また、グローバル的に事業を進めていることから、高い英語力が求められるといった点も難易度を上げている要因になります。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、内定を獲得するためにはかなり努力が必要な企業であるといえるでしょう。

また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。

また募集職種はBusiness、R&D、M&SC、となっています。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

3Mジャパンについて

3M|3Mジャパングループについて

会社概要

3Mジャパン株式会社は、1960年、3Mのアジア初の現地法人として設立されました。

従業員数は2,918名となっています。

主な事業内容は下記のとおりです。

• セーフティ＆インダストリアル
• トランスポーテーション＆エレクトロニクス
• ヘルスケア

1961年には相模原事業所を設立し、現在の研究開発活動の拠点となっています。

3Mジャパングループにある会社の概要は下記のとおりです。

3Mジャパン株式会社のホームページにて注目製品として挙げられているものに下記のようなものがありました。

• 3M の高耐熱1液型エポキシ接着剤
• プラスチック用接着剤
• コンクリートリペア600
•  嫌気性接着剤
• 高強度金属用接着剤
• コンフォートグリップ耐切創手袋
• 『3Mコンフォートグリップ』
• 3M スコッチ 電気絶縁用ビニールテープ スーパー88
• 3M スコッチ 電気絶縁用ビニールテープ No.35
• 3M スコッチ 電気絶縁用ビニールテープ スーパー 33+

参照ページ

3M|３Ｍジャパングループ 会社概要

スリーエムジャパン株式会社|注目製品一覧

各事業別の売上規模

3Mジャパン株式会社の売上高は342,732百万円（2022年度）となっています。

2021年度の売上高は296,107百万円、2020年度は280,219百万円であり、過去3年間で業績が伸び続けています。

なお、2021年第4四半期における3Mグループ全体での売上規模は下記のようになっています。

通期での売上高は354億円ドルです。

• セーフティ＆インダストリアル：31億ドル
• トランスポーテーション＆エレクトロニクス：23億ドル
• ヘルスケア：23億ドル
• コンシューマー：15億ドル

参照ページ：

3M|3Mジャパングループ 会社概要

3M|3M Japan News Center

各事業セグメントの解説

3Mジャパングループの主な事業セグメントは以下の通りです。

参照ページ

3M|会社案内 3Mジャパングループ

3Mジャパンで働いている社員は？

次に、3Mジャパンで働いている社員を確認していきましょう。

将来、同僚となる人を確認することで、自分に組織が合っているのかを知ることができます。

平均勤続年数は？

3Mジャパンの平均勤続年数は不明です。

具体的な数値が知りたい場合は説明会などで聞くことが必要です。

なお、化学業界の勤続年数ランキングは下記のようになっています。

勤続年数を就活の軸に持っている方は、ぜひご確認ください。

• チッソ：29年
• 未来工業：23.4年
• 住友ベークライト：22.9年
• ヤスハラケミカル：22.1年
• きもと：22.1年

参照ページ

業界動向サーチ｜化学業界 勤続年数ランキング

平均年収は？

2022年度の3Mジャパンの平均年収は、口コミサイトでは887万円でした。

全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。

また、同じ「化学メーカー業界」の上場企業平均年収は475万円でした。

こちらからも3Mは平均年収が高い企業であることが分かります。

なお、化学メーカー業界の平均年収ランキングは下記のとおりです。

年収が就活軸の1つである方は、こちらも合わせてご確認ください。

• 富士フィルムＨＤ：1017.0万円
• 日本酸素ＨＤ：986.5万円
• 三菱ケミカルグループ：949.2万円
• 日本ペイントＨＤ：898.0万円
• 積水化学工業：897.3万円

参照ページ

DIAMOND online|年収が高い化学メーカーランキング2022最新版【208社完全版】1000万円超はたった1社

平均残業時間は？

3Mジャパンの従業員の平均残業時間は、キャリコネによると1ヵ月あたり43.8時間でした。

化学メーカー業で働く従業員の平均残業時間は14.8時間であるため、業界内では平均よりもかなり多いと予想されます。

ただし、最小時間は15.0時間、最長時間は90.0時間となっており、職種もしくは役職によって大幅に異なる可能性が高いです。

参照ページ

キャリコネ｜スリーエムジャパン（株）

平均ボーナス額は？

インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。

しかし、3Mジャパンの平均年収から、3Mジャパンの平均ボーナス額は140万円程度と推測できます。

理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。

あくまで参考程度にしておいてください。

また、3Mジャパンには固定賞与と変動賞与があります。

賞与内容は下記のとおりです。

• アニュアルインセンティブプラン(AIP)

給与、所属するビジネスユニット、そして個人の業績に応じて支払われる賞与

• セールスインセンティブ

セールス（販売職）に従事する社員に対する賞与

• ロングタームインセンティブ

経営レベル（および同等の）の従業員は、責任のレベル、個人の貢献度、およびリーダーシップのパフォーマンスに基づいて、株式付与を与える賞与

参照ページ

3M|Careers/キャリア

どんな文化なの？

3Mジャパンは企業文化として下記のものを公表しています。

新たなイノベーションの創造には、 そのプロセスのなかでいくつもの試行錯誤を経 ることが必要であり、失敗をおそれない積極的なチャレンジこそが社員の自主性を伸ばすという考え方が根づいているからです。

その象徴が、現在まで受け継がれている、３Ｍ中興の祖であるマックナイトの言葉です。

「誤りは起きる。しかし、それを犯した者が基本的に正しいのなら、長期的に見てその者が犯した誤りは、それほど重要ではない。それよりむしろ重大な誤りは、マネジメントが独裁的になり、責任を委譲した部下に対し、事細かに仕事のやり方にまで指示を与えるところにある。マネジメントに辛抱する能力がなく、誤りに対して批判的であるならば、自主性が損なわれる。当社が引き続き成長していくためには、自主性を持っている者が社員として大勢いることが不可欠である」。

サイエンスで社会に貢献する企業として、新たなイノベーションを創出できる「人財」を育成する企業文化を誇りに思っています。

ここから、3Mジャパンは「試行錯誤」「チャレンジ」「自主性」「イノベーションの創出」と求める人材の要因であることが分かります。

参照ページ

3M|新卒採用 企業文化

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競争が激しい化学メーカー業界の中での3Mジャパンの立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、3Mジャパンは上位に属する企業だということがわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

• 技術力: 3Mは世界屈指の技術力を誇り、毎年非常に多くの特許を取得しています。

2023年度時点での特許数は13.2万件以上です。

• グローバル展開: 3Mは世界中に拠点があり、日本を含む200以上の国・地域で事業を展開しています。
• 多様性: 3Mは多様な人材と文化を受け入れ、イノベーションを促進しており、ダイバーシティを実現しています。

以上の要素により3Mジャパンは化学メーカー業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。

参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

ここから分かる通り、3Mジャパンはトップクラスであることから就職難易度が非常に高いです。

3Mジャパンの新卒募集要項について

以下に3Mジャパンの新卒募集要項についてまとめました。

自分の考えているキャリアパスと照らし合わせながらご確認ください。

なお、初任給などは公式ホームページに掲載されていなかったため、会社説明会などで知ることができる可能性が高いです。

参照ページ

3M|新卒採用 募集職種と働き方

求める人材

3Mジャパンでは求める人材として下記のものを公表しています。

３Ｍジャパングループは自らを「Diversified Technology Company」と呼んでいます。一口では言い表せない、多角的で多様な技術を持ち、つねに変化し続ける会社を表現しています。変革こそが成長と進歩の原動力であり、お客様とともに協力し合うことによって、より以上の力を発揮できると考えています。

私たちの会社で活躍していただける方は「I think」ができる人。つまり、次のような人だと考えています。

• 自分で考え、粘り強く行動できる人
• 新しいアイデアをお客様とともに活かせる人
• 周囲の人をリスペクトし、周囲と積極的に関わっていける人

環境の変化や多様化する価値観を敏感に感じ、自らの新しいアイデア、創意工夫、そして何よりもお客様のために熱意をもってそれらに対応できる人を求めています。

このように3Mジャパンは求める人材を明確にしています。

エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。

新卒採用のフロー

3Mジャパンの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①エントリーシート

エントリーシートでは研究内容や3Mに対するイメージなどが聞かれます。

今まで自分がおこなってきたこと、会社に対して持っている想いなどを適切に伝えられるようにしておきましょう。

②適性検査

適性検査は玉手箱です。

玉手箱はSPIよりもスピードが求められるため、玉手箱も練習をしておきましょう。

玉手箱については下記の記事をぜひご確認ください。

【玉手箱　完全攻略】例題から対策法までこれを読めば解決！！

【2023年最新版】玉手箱のおすすめ対策本・問題集６選

【対策すれば簡単!!】玉手箱・計数問題の解法テクニックを一挙公開

③グループディスカッション

ここでは20分程度のグループディスカッションがおこなわれます。

学生は3〜5名ほどであることが多いようです。

グループディスカッションはなかなか練習が難しいですが、回数をこなすなどしてグループ活動が円滑になるような行動ができるようにしていきましょう。

④複数回面接

2021年度では2回の面接がおこなわれていました。

担当者は、一次面接は現場社員、二次面接は役員や部長となっています。

時間はどちらも一時間以内です。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

最終面接から結果が出るまで一週間程度となっています。

採用大学

3Mジャパンは採用大学を公表していません。

しかし、就活生から人気であることや、就職難易度の高さから偏差値の高い大学からの採用が多いことが予想されます。

よって、学歴フィルターが存在している可能性はあります。

選考に進む場合はしっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、3Mジャパンの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は非常に高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

• グローバル展開している企業である
• 就職難易度が非常に高い
• 競合他社と比較しても売上高が大きい

よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策することは必須です。

しっかりと対策を行い内定を獲得してください！

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

3Mジャパンは、化学メーカー業界に属する企業で、非常に多様な製品を製造・販売しています。

3Mジャパンは化学メーカー業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。

しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね