事務職適性検査TAPOCの例題6選!SPIとの比較も徹底解説
2024年8月14日更新
はじめに
就職活動や転職活動の選考に適性検査が実施されることは多いですが、その適性検査に近年、事務職適性検査TAPOCという新しい測定テストが登場しました。
適性検査というとSPIやテストセンターなどをイメージする人が多いと思いますが、TAPOCは新しい測定テスト故に受検した経験のある学生が少なく、対策方法もSPIほど確立されていないのが現状です。
このTAPOCという測定テストを選考に設けている企業は現段階では少ないものの、選考の多様化により今後メジャーなものになっていくことが予想されています。
実際に一部の企業では既にTAPOCを導入しているところもあり、内定を得るためには選考対策を把握しておく必要があるでしょう。
本記事では、TAPOCについての概要と対策法を解説する他、実際の問題例も紹介します。
SPIとの違いに関しても解説しますのでTAPOCのみならず、適性検査全般に役立つ情報を得られますのでぜひ参考にしてください。
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事務職適性検査TAPOCとは?
事務職適性検査TAPOCとは、NOMA総研が提供している適性検査であり、SPIのような言語、計算、読図、照合、分類などの問題に加え、記憶のような独自の問題が出題されます。
事務職に従事する人用に作られた適性検査であり、事務処理能力を測るのが主な目的となります。
実務をどれくらい速く、正確に習得できるのかを表す「学習適性」と職場で与えられた業務を能率的に継続する「就業適性」の予測が可能となっており、仕事をする上で必要な能力を正確に割り出すテストとなっています。
事務処理能力を測る適性検査のため、事務職の採用選考で取り入れられることが多いです。
事務職への就職を希望する場合は特に対策に力を入れていきましょう。
以下にTAPOCの概要をまとめましたのでそちらもご参照ください。
TAPOCについて | 詳細 |
実施方式 | Web方式:一覧表で結果が分かり、各項目ごとに標準得点と段階評価の確認が可能 自社採点方式:受検者個人のプロフィール作成ができ、各項目ごとに評価段階の確認が可能 |
回答時間 | 約50分 |
出題内容 | Web方式:言語、分類、照合、計算、読図 自社採点方式:言語、分類、照合、計算、読図、記憶 |
出題方式は2種類ありますが、企業側が方式を指定することも予想し、6つの出題範囲の対策をしていくことをおすすめします。
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SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
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この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
TAPOCの出題内容と例題
ここではTAPOCの出題内容と例題をそれぞれご紹介します。
出題される問題を把握し、各項目ごとに対策を立てていきましょう。
言語
言語では言語知識を問う問題が出題されます。
問題の内容は漢字の読みや対義語、類義語、正誤などがあります。
過去問が見つからなかったため、ここでは類似問題を掲載します。
〈例題〉
問:カッコ内の漢字の読み方の正誤を答えなさい。 | 1.粗利(あらり)2.委嘱(いぞく) 3.売上(うりあげ) 4.既出(きしゅつ) 5.控除(くうじょ) |
解答:1正、2誤、3正、4正、5誤
分類
分類は事務処理における分別能力を把握するために出題される問題が多いです。
処理速度など頭の回転や違いを見つける能力が求められます。
〈例題〉
問:次の計算式の結果により求められた解答を分類せよ。 | (1)4×5+2=?(2)10-2+5=? (3)81÷9-3=? |
解答は以下より選択してください。
解答 | A:1~5B:6~10 C:11~15 D:16~20 E:21~25 |
解答:(1)E、(2)C、(3)B
照合
照合は提示された内容が合致するかを測る科目となっています。
出題された問題と解答群の問題を比較して合うものや異なるものを探していく問題などが見受けられます。
〈例題〉
問:以下の例題と同じ数字を解答群から選べ。 〈例題:168-5912〉 |
167-7832 | 198-5712 | 168-5910 | 168-5012 | 158-5912 |
168-4912 | 168-5912 | 168-5911 | 168-5812 | 168-5922 |
計算
計算では四則計算など単純なものから、計算式の穴埋め、同じ結果になる計算式の選択など応用の効いたものまで幅広く出題されます。
〈例題〉
問1:次の計算を解け。 | 5+6×9-12÷4=? |
問2:次の計算式の穴埋めをせよ。 | 8×2×〇÷4=8 |
問3:答えが同じ結果になる計算式を選べ。 | 問題→40÷5+7 問題群→3×4、3×8、3×5、4×4、2×7 |
解答:(問1)56、(問2)2、(問3)3×5
読図
読図は図やグラフを読み取り、そこから必要な情報を導き出したり、計算をして正しい答えを出す問題が出題されます。
玉手箱にある図表の読み取り問題と類似していますので参考にしてください。
〈例題〉
下記の図から茨城県と長崎県の生産量の合計を求めよ。
記憶
記憶では図表や絵を見てそこに載っている情報を記憶したり、読み解く問題が出題されます。
1つの図・絵の中にいくつもの情報が散りばめられているため、必要な情報を取捨選択して的確に答えを導いていく必要があります。
人事院の公開する国家公務員試験に記憶科目があるので参考にしてください。
問:上記の地図でASD-748は何区を飛行中か。
解答:1区
問:地図上でこのまま真っすぐ進むと行き違いになる航空機はどれとどれか。(高度は関係なし)
解答:ASD-748とVUB-410
TAPOCとSPIの違い
TAPOCの出題内容を見ると、SPIでも見られる問題が出題されていることが分かります。
言語分野や計算分野はSPIでも出題される範囲であり、特別な問題は多くないです。
また、SPIには表の読み取り問題もあるため、読図に応用が効きます。
このことからTAPOCの対策はSPIの対策と類似しており、SPIの対策をすることでTAPOCの対策にも繋がるでしょう。
一方で記憶科目はTAPOC独自の出題範囲であり、SPIでは出題されません。
記憶科目に関しては国家公務員試験で記憶分野の例題がありますので、そちらを参考に対策していきましょう。
SPIを使ったTAPOCの対策法
ここではSPIでも活用できるTAPOCの対策法を解説します。
出題内容など似ている箇所は多いため、SPI対策がTAPOC対策に繋がるでしょう。
SPIの参考書や問題集を解く
SPIと類似している問題も出題されるため、SPIの問題集を解くことでTAPOCの対策も兼ねることが可能です。
TAPOC自体がそこまで見かけないマイナー気味な測定テストのため、TAPOC専用の問題集がほとんどありません。
そのため専用の対策本探しに固執するより、SPIの対策本を解く方が対策に繋がるでしょう。
対策する問題を絞っていく
TAPOCの出題範囲は決まっているため、SPIの対策本を使う際はTAPOCに出ない科目は飛ばして対策していきましょう。
反対にTAPOCにも出題される科目は重点を置いて対策できるように言語や計算問題が多めの対策本を用意すると効率良く対策できるでしょう。
対策本によっては図表の読み取りが載ってないものもあり、読図対策ができないものもあります。
TAPOCの出題範囲に対応した対策のできるSPI対策本を購入してください。
模擬テストを重ねておく
ある程度問題を解き、対策が進んだら模擬テストをしていきましょう。
TAPOCも制限時間があり、時間内に問題を素早く解答することが求められます。
日頃から制限時間内で問題を解き切る状況に慣れておくと本番でも実力を発揮しやすく、高得点に繋がりやすいです。
自分で時間を測って時間がかかる科目や苦手な範囲を知り、重点的に対策していきましょう。
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SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
「何を勉強したらいいのか…」「どんな問題が出るか知りたい」そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
この問題集を解けば、一気に自信がつき内定へと近づくこと間違いなしです。
この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
まとめ
今回は事務職適性検査TAPOCの概要や出題範囲、問題の実例と対策方法について解説しました。
TAPOCは事務処理能力を測るための適性検査であり、日本企業でも徐々に導入がされています。
業務をどの程度正確かつ迅速に行えるか、どのような適性を持っているのかを予測するのに活用されており、今後の導入が広がっていくでしょう。
そのようなTAPOCでは言語、分類、照合、計算、読図、記憶の6つの科目があり、その多くはSPIと同様の対策法で対策が可能です。
記憶だけはSPIで対策するのは難しいですが、他の科目はSPIの問題集を解くことで高得点を記録することもできますので、SPIの問題集を用意して対策を進めていきましょう。
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