【企業分析】株式会社日研工作所の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月2日更新
はじめに
株式会社日研工作所は、大阪府大東市に本社をおく、精密機器・機械業界に属する企業です。
ツーリングや切削工具といった、機械加工に欠かせない工具や機器を製造・販売しています。
本社のほかに全国に14ヶ所の営業所があり、海外にも多数の拠点や正規代理店があります。
今回はそんな株式会社日研工作所の企業研究を行うために有益な情報をご紹介します。
この記事では、次のような方へ向けて株式会社日研工作所の事業内容や社風、就職難易度、選考対策のポイントなどを解説しています。
- 株式会社日研工作所の業務内容をわかりやすく知りたい
- 株式会社日研工作所の就職難易度が気になる
- 株式会社日研工作所の選考対策のポイントを知りたい
また、精密機器・機械業界以外の業界については、こちらの記事で概観しています。
ほかの業界のこともあわせて知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事の結論
まず、この記事の結論をお伝えします。
結論として、株式会社日研工作所の就職偏差値・難易度は標準レベルだと考えられます。
なぜなら、一般的な選考フローと質問項目で採用活動が行われており、特殊な対策が必要ないからです。
それにくわえて、採用大学を確認すると、いわゆる学歴フィルターと呼ばれるものがほとんどない企業だと推測できるからです。
選考の中では、ものづくりや社会貢献への意欲、そして人柄を重視した質問が多いため、企業研究と自己分析をしっかり深めておくことが大切です。
また、職種別採用を行っているのも特徴の1つです。
株式会社日研工作所では営業職、設計開発職、製造エンジニアの募集を行っています。
営業職は全国の営業所にて製品の提案・営業を行う職種で、設計開発職は新製品の開発や既存製品のカスタマイズを行う職種です。
そして、製造エンジニアは製品の実際の組立を行う職種です。
この記事では、そんな株式会社日研工作所について、事業内容や社風、求める人材像など企業研究に役立つ情報をご紹介します。
また、就職偏差値・難易度についても詳しく解説しています。
選考対策のポイントもご紹介しているので、株式会社日研工作所について詳しく知りたい方や株式会社日研工作所への就職を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
株式会社日研工作所について
出典元
会社概要
株式会社日研工作所の主な事業内容は、工具や機器の製造・販売です。
主力商品は、ロータリーテーブルやツーリング、切削工具などです。
ロータリーテーブルとは、加工物をさまざまな方向から加工できる工作機器です。
日研工作所は「CNCロータリーテーブル」というオリジナルシリーズを製作・販売しています。
耐衝撃性に優れた工具を利用することで、半永久的かつ高精度なパフォーマンスを実現できます。
ツーリングや切削工具も機械加工に必須の工具で、株式会社日研工作所は高パフォーマンスなオリジナルシリーズを製造しています。
株式会社日研工作所は、世界トップメーカーの国内自動車企業にも製品を提供しており、世界のものづくりを支えています。
参照ページ
株式会社日研工作所で働いている社員は？
平均勤続年数は？
株式会社日研工作所の平均勤続年数は、「18.3年」（2023年3月31日時点）です。
平均勤続年数については、全職種での数字が12.1年、機械業界での数字が12.4年です。
そのため、平均と比較して社員が定着しやすい企業であると言えるでしょう。
平均年収は？
株式会社日研工作所の平均年収については、正確な情報がわかりませんでした。
411万円程度という情報もありましたが、定かではありません。
参考程度にご確認ください。
平均残業時間は？
株式会社日研工作所の平均残業時間は、「21.2時間」（2022年度実績）です。
平均残業時間については、全職種での数字が24.5時間、機械業界での数字が9.4年です。
全職種平均と比較すると平均より少し少ない残業時間ですが、機械業界平均と比較すると長めだと言えるでしょう。
平均ボーナス額は？
株式会社日研工作所平均ボーナス額については、正確な情報がわかりませんでした。
ただし、年収が411万円程度だと仮定すると、ボーナス額は66万円程度だと推測できます。
なぜなら、ボーナス額は年収の16％であることが多いからです。
こちらは不確かな年収額による推定金額ですので、参考程度にご覧ください。
どんな文化なの？
株式会社日研工作所では、社名の由来である「日々研究を重ねる姿勢と精神を常に持ち、技術とアイディアで明日の工業界のために貢献する」という精神をもっとも大切にしています。
現状に満足することなく、常に向上心をもち続けてさまざまなことへ挑戦する姿勢が全社員に求められています。
また、企業理念は以下のとおりです。
「我々は、日研工作所の名称の起源である『日々研究を重ねる』姿勢と精神をつねに持ち、技術とアイデアで明日の工業界のために貢献する。
我々の製品開発にたずさわる精神は世界の工業界をいつもみつめ語り合い『土根性』に科学性をプラスした新しい『努根性』で世界の工業界に貢献する。
高精度の商品は、最高の設備と誠心誠意をつくす奉仕の精神から生まれる。」
株式会社日研工作所は、工業界を支える名脇役であることを志しています。
機械加工に必要不可欠な工具・精密機器を高クオリティで製造・販売することによって工業界を支えたい、という気持ちをなにより大切にしている社風です。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
株式会社日研工作所は、いわゆるニッチトップメーカーと言われる企業です。
株式会社日研工作所が製造しているロータリーテーブルやツーリングといった機器・工具は、機械加工に必要不可欠な存在ではありますが、これらを製造している企業は少なく市場としては非常にニッチです。
しかし、株式会社日研工作所はそんなニッチな市場において、唯一無二の存在感を放っています。
たとえば、高速回転中の切削工具を支える「ミーリングチャック」という工具を1963年に初めて開発したのは株式会社日研工作所です。
ミーリングチャックの登場は、工業界を大きく変えました。
顧客メーカーのものづくりにいつも寄り添い、常にニーズへ応えてきた株式会社日研工作所は、日本のみならず世界の工業界を支える企業です。
工業界を支えるニッチトップメーカーとして現在注目を浴びているだけでなく、今後も大きな成長が見込まれる企業だと言えそうです。
参照ページ
株式会社日研工作所の新卒募集要項について
株式会社日研工作所では、職種別採用を行っています。
募集時に希望職種を伝えられるため、入社後のミスマッチが起こりづらいのが魅力です。
株式会社日研工作所の募集職種は以下のとおりです。
- 営業職：大阪本社及び各当社営業所での営業業務
- 設計開発職：ツーリング・CNCロータリテーブル等の設計開発
- 製造エンジニア：ツーリング・CNCロータリテーブル等の機械加工及び組立
営業職は全国各地の営業所にて営業活動を行うため、全国転勤の可能性があります。
設計開発職は、ツーリング部門とロータリーテーブル部門に分かれ、新商品の開発にくわえて既存製品のカスタマイズを行います。
製造エンジニアは実際の製品加工や組立を担う職種です。
また、どの職種に関しても、希望すれば海外転勤の可能性があります。
株式会社日研工作所の福利厚生で特に注目したいのは、独身寮と社員食堂です。
独身寮へ入寮する社員に対しては毎月寮手当が支給されるため、実質無料で寮に住むことができます。
また、社員食堂を利用すると毎日無料で昼食を食べられます。東大阪の日研寮に入っている社員は朝食と夕食にも無料まかないがあります。
社員にとって働きやすい環境の実現を目指している企業のため、福利厚生が充実してます。
| 各項目 | 詳細 |
| 職種 | 営業職、設計開発職、製造エンジニア |
| 給与 | 219,300円（2023年4月実績） |
| 賞与 | 年3回（4月・8月・12月） |
| 研修制度 | 新入社員教育 |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、産休・育休、社宅・独身寮、住宅補助、資格取得奨励金、家族手当、社員食堂（無料）、レクリエーション施設（大阪本社） |
求める人材
出典元
株式会社日研工作所は、求める人材として次のような内容を公表しています。
- ものづくりに興味がある方
- 手に職をつけて活躍したい方
- 常に向上心を持って仕事に取り組める方
- 社会の発展に貢献したい方
- チームワークを大切にしながら仕事に取り組める方
また、「先輩の声」では、企業文化がわかるような以下のコメントが寄せられています。
「当社はどの部署でも“責任感”“使命感”“一体感”をもって仕事に取り組んでいて、夢を実現するチャンスにも恵まれた環境です」
求める人材像や社員の声を概観すると、株式会社日研工作所では、ものづくりや社会貢献への意欲がある人材を求めていることがわかります。
また、周囲と協力しながら業務を遂行できる協調性も求められています。
これらの要素は、「日々研究を重ねる姿勢と精神を常に持ち、技術とアイディアで明日の工業界のために貢献する」という社名の由来にも通ずるところがあります。
そのため、面接では、ものづくり・社会貢献への意欲や協調性、向上心をアピールできるとよいでしょう。
具体的には、ものづくりへ興味をもったきっかけや、社会貢献をしたいと思う理由、協調性や向上心をもって努力したエピソードなどを伝えるのがオススメです。
新卒採用のフロー
株式会社日研工作所の新卒採用フローは以下のとおりです。
株式会社日研工作所の面接では、一般的な質問項目にくわえて、人柄を見るような質問も多いです。
比較的ラフな雰囲気で面接が行われるため、自然な会話ができるよう準備しておきましょう。
①会社説明会
エントリーしたあとは、まず会社説明会へ参加します。
企業のことを深く知れるチャンスなので、ぜひ参加してください。
特に株式会社日研工作所では専門的な工具・機器を扱っているため、会社説明会へ参加すれば製品について詳しく知ることができるでしょう。
説明会に参加するタイミングで、履歴書の提出と適性検査（SPI）があります。
面接対策だけでなく、適性検査対策もしっかり行いましょう。
適性検査（SPI）については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせてご確認ください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル～おすすめの参考書も紹介～
②一次選考
会社説明会と履歴書提出、適性検査が終われば、次は一次選考です。
一次選考では筆記試験が行われますので、筆記試験についてもしっかり対策しておきましょう。
選考結果は、合否にかかわらず10営業日以内に通知されます。
③二次選考
一次選考を通過すると、二次選考として面接が行われます。
面接場所は大阪本社であることがほとんどですが、場合によっては国内営業所で行われることもあります。
面接官は、希望職種の部門責任者です。
面接では、志望動機や入社後にやりたいことなど、業界や企業、ものづくりへの熱意を問う内容が多いようです。
株式会社日研工作所の採用サイトに「当社の採用は人柄を重視していますので、あなたの人柄を存分にアピールしてください」と明記してあることからも、人柄や熱意を重視した採用活動を行っていることがわかります。
自分がなぜ機械業界で働きたいのか、なぜ数ある機械メーカーの中でも株式会社日研工作所がいいのか、入社後は会社でなにをしたいのか、といったことをしっかり伝えられるよう、伝えたいことのポイントを整理しておきましょう。
また、型にはまった受け答えより、自然な会話ができることが大切です。
回答を作成して丸暗記するのではなく、伝えたいことの要点のみ整理しておき、会話のシミュレーションを繰り返しておくのがオススメです。
面接対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
④内定
面接を通過すると、内定獲得です。
採用大学
株式会社日研工作所の採用大学は、以下のとおりです。
最難関～標準レベルの大学まで幅広い大学からの採用実績があるため、いわゆる学歴フィルターと呼ばれるものはあまりない企業だと考えられます。
| 愛知学院大学、愛知工業大学、芦屋大学、大阪経済大学、大阪産業大学、大阪商業大学、大阪市立大学、大阪電気通信大学、岡山商科大学、神奈川大学、関西外国語大学、関西大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州工業大学、九州産業大学、京都産業大学、近畿大学、神戸大学、国士舘大学、信州大学、摂南大学、専修大学、第一工業大学、中京大学、帝塚山大学、天理大学、東海学園大学、東京理科大学、東洋大学、富山大学、同志社大学、日本大学、広島工業大学、広島大学、立命館大学、琉球大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学 |
上記のとおり、株式会社日研工作所は幅広い層の学生を採用しています。
特徴としては、機械メーカーであることもあり、工業系の大学からの採用が多いです。
また、海外営業所もあるため、語学系の大学からの採用もあります。
しかし、学歴フィルターと言われるものはほとんどないと考えられるため、学歴が原因で不採用となる可能性はかなり低いでしょう。
そのため、面接対策をしっかりと行えば、だれにでも内定獲得のチャンスがある企業だと言えます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえたうえで、株式会社日研工作所の就職偏差値・難易度を確認します。
結論から述べると、株式会社日研工作所の就職偏差値・難易度は標準レベルだと考えられます。
その理由は次のとおりです。
- 一般的なフローで採用活動が行われており、特殊な質問も少ないから
- 採用大学を確認すると、学歴フィルターと呼ばれるものがあまりないから
- 業界最大手と言える企業ではないから
上記の理由から、株式会社日研工作所の就職偏差値・難易度は標準レベルだと推測できます。
そのため、志望動機や自分の強み、入社後にしたいこと、学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）など基本的な質問項目に対してしっかりと対策しておけば、難しすぎるということはないと考えられます。
自己分析と企業研究、業界研究を深め、内定獲得を目指してくださいね。
まとめ
ここまで、株式会社日研工作所の企業研究に役立つ知識をお伝えしてきました。
株式会社日研工作所は、ロータリーテーブルやツーリング、切削工具といった、工業界に欠かせない機器・工具を製造している企業です。
「CNCロータリーテーブル」などの頑丈で高クオリティな自社オリジナルブランドを展開し、日本のみならず世界のものづくりを支えています。
また、「ミーリングチャック」を開発し工業界を大きく変えるなど、業界での存在感も大きい企業です。
株式会社日研工作所では、ものづくりや社会貢献への高い意欲をもった人材を求めています。
それにくわえて、周囲と協力し合える協調性や、常に新しいことへ挑戦し成長し続けようとする向上心も求められています。
そのため、面接では熱意や人柄をしっかりとアピールしましょう。
そうすれば、内定獲得もじゅうぶん可能です。
そして、入社熱意や自分の強みをしっかり伝えるためには、自己分析と企業研究、業界研究が必要不可欠です。
ぜひ、この記事を参考にして企業研究を深めてくださいね。
この記事が、内定獲得のための第一歩となることを願っています。
