業界研究って何をするの?やり方やポイントをわかりやすく紹介
2024年1月26日更新
はじめに
業界研究は就職活動において欠かせない項目の1つです。
自分の志望企業やどんな仕事をしたいかを見つけるためには業界研究を行うことが大切です。
この記事では「業界研究のやり方」についてわかりやすく解説しています。
- 業界研究って何をするの?
- 業界研究のやり方は?
- 業界研究で注意することは?
といった上記のような疑問を抱く就活生を対象に有益な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
また、業界一覧については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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業界研究を行う3つの目的
「業界研究は大切だ」といった内容を目にすることは多いですが、なぜ重要なのか、何のために行うのか理解していない就活生もいると思います。
まずはなぜ業界研究を行うのか、目的を理解しましょう。
どんな業界があるのか知る
1つ目の目的は「どんな業界があるのか知る」ことです。
簡単にどんな業界があるのか一覧をまとめたので参考にしてください。
<メーカー系>
<小売系>
<サービス・インフラ系>
<その他>
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それぞれの紹介は「【業界研究ガイド】業界一覧」こちらの記事で行っていますので、参考にしてください。
まずはどんな業界があり、どんな企業があるのかを知らなければ、自分の就きたい仕事を見つけることができません。
自分の視野を広げ、就職活動をスムーズに行うためにも業界研究が必要です。
もちろんその他にも企業研究や自己分析も必要となります。
自己分析のやり方については「自己分析って結局何をすればいいの?3つのやり方まとめ! | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事を参考にしてください。
自分に合った業界を絞る
最終的に就職する企業は1つであるため、必然的に業界も1つに絞らなければなりません。
しかし、業界について何も知らなければ絞り込むことが難しいため、業界研究を行う必要があります。
たとえば「上記で説明した業界の一覧から自分に合う業界・企業を選んでください」と言われても、ビジネスモデルや企業の特徴などを知らなければ選べません。
また自分に合った業界を絞ることで、企業に就職してから「思っていな仕事と違う」といったミスマッチを防ぐことができます。
理想の就職先を見つけ、就職してから安定した仕事をするためにも業界研究は大切です。
志望動機や自己PRを充実させる
面接官からの質問や志望動機で「なぜ他の業界ではなくこの業界なのか」といった質問をされることが多いです。
そんなときに業界研究を行い、他の業界との関連性や比較をしながら志望動機に応えられると好印象につながります。
例えば以下のような志望動機を比較してみましょう。
<例1> 私は食に関わる仕事がしたいから食品メーカーを選びました。 <例2> 私は食品メーカーだけでなく食品原料メーカーや各商社も受けた上で食品メーカーを選びました。 |
<例2>の方が、他も検討した上で自分の目指したい場所は食品メーカーにある、という意思が伝わりやすくなるため、より志望動機に深みが増します。
またアピールする際には「食品メーカーに憧れている」という点ではなく、各業界のメリット・デメリットなどと比較した上で選んだことをアピールできると、さらに効果的です。
志望動機の作り方について詳しく知りたい人は「【例文あり】印象に残る将来性を使った志望動機の作成方法! | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」を参考にしてください。
業界研究を行うときのポイント
業界研究を行うときは次の3つのポイントを意識しましょう。
まずは「広く浅く」を意識する
就活生は業界研究の他にも企業研究や自己分析、説明会の参加、選考、面接などやるべきことが多くあります。
そのため、業界研究だけに時間を長く費やすことができないため、まずは「広く浅く」を意識しながら業界研究を進めていきましょう。
1つの業界に絞らず、複数の業界について調べながら「どんな企業があるのか」「どんな職種なのか」といったことを見ていきましょう。
複数の業界を研究し、自分の興味のある業界が決まったあとはその業界について「狭く深く」調べていきます。
もちろん、最初から志望する業務が決まっている場合は、その業界について深堀していけば問題ありません。
業界の代表的な企業の特徴を知っておく
業界研究を進めていく中で代表的な企業の特徴を知っておくことは大切です。
企業は選考の中で「なぜ自社を志望しているのか」といった質問を必ず行います。
その際に他の企業の特徴を理解し、比較するとともにその志望する企業の良さをアピールするとより効果的です。
業界も企業の数多く存在するため、売上トップ3社や有名企業のみなど代表的な企業だけ特徴を理解しておけば問題ありません。
業界研究で得た情報をアウトプットする
業界についてインプットばかりを行う就活生が多いですが、アウトプットすることも大切です。
いくら熱心に業界について調べ多くの情報を得たとしても、その情報を面接官に伝える(アウトプットする)ことができなければ意味がありません。
業界研究をして得た情報を「自分の言葉」で伝えることができるようにしましょう。
あくまで大切なことは情報収集ではなく、面接での受け答えやエントリーシートに記載する志望動機です。
業界研究に満足して終わりではなく、そのあとの選考が重要であることを忘れてはいけません。
アウトプットする具体的な方法としては、アウトプットしたエントリーシートを添削してもらう、練習企業を設けて実際に選考に挑む、OB訪問で自分の意見を伝える、といった方法があります。
別の誰かに評価してもらうことで、業界研究をした効果がどれくらいあるのか把握できるので、業界研究を終えた後はアウトプットしてみましょう。
業界研究のやり方
実際に業界研究を行うにはどうすればいいのか、やり方を見ていきましょう。
手順1:自分の気になる業界を見つける
出典元
冒頭でも紹介しましたが、まずはどんな業界があるのかを知ることから始めましょう。
上記の表は「ものをつくる」「ものを売る」「サービス・情報を提供」「社会基盤を整備する」「資金を動かす」という5つの項目に分類しています。
自分の興味のある業界を見つけ、その業界に属している企業が行っているどのようなことを行っているか見てみましょう。
たとえば「食品業界」に興味がある場合「食品業界 企業」と検索すると、どんな企業があるのか知ることができます。
企業のホームページにアクセスして、その企業について調べてもいいですし、どんな企業を見ればいいかわからない人は「【ランキングあり】就活でおすすめの食品商社は? | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」このようなおすすめの企業を紹介している記事を参考にしてもいいでしょう。
引用:【就活】業界研究とは?4つの目的と効率的なやり方を紹介! | 就職エージェントneo
手順2:その業界の情報(ビジネスモデル)を知る
気になる業界が見つかれば、次はその業界の情報収集を行います。
業界についてどのようなことを調べればいいかは以下の項目を参考にしてください。
調べる項目 | 調べる項目の内容 |
業界名 |
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業界の トップ企業 |
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市場規模 |
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ビジネスモデル |
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業務内容 |
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業界の現状 |
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業界の課題 |
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業界の将来性 |
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他業界との比較 |
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関連業界 |
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集めた情報はノートやExcelなどにまとめておくと、あとから見直すときに便利です。
エントリーシートの記入やインターンシップ、面接などさまざまな場面で活用することがあるため、丁寧にまとめておくといいでしょう。
手順3:関連する業界も調べておく
1つの業界研究が終われば関連する業界もいくつか調べておきましょう。
繰り返しになりますが、関連した業界を調べておくことで比較することができ、その業界の魅力を発見することができます。
また多くの業界を調べておくことで「〇〇業界の志望動機」や「〇〇業界でなければならない理由」についても説得力のある回答ができるようになります。
複数の業界を調べるには時間がかかるため、自分のできる範囲内で業界研究を進めましょう。
手順4:志願する業界・企業を絞る
複数の業界を調べ終われば、自分の志願する業界や企業を絞っていきます。
志願する業界の中から1~3つ企業をピックアップし、その企業の業務内容、社風などを深堀します。
業界研究の最後のステップは「企業研究」です。
企業研究は以下のような項目をチェックします。
|
自分で企業のホームページから情報収集するのが苦手な人は「【企業研究】野村證券の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」のような企業研究を紹介している記事を参考にするといいでしょう。
業界研究を効率よく行うために必要なツール
業界研究を効率よく行うためには次の4つのツールを活用するといいでしょう。
各業界の大手企業のホームページ
より詳しく業界研究を行うためには、その業界に属している企業を詳しく知ることが大切です。
企業を調べる場合は、売上トップ企業や有名企業などを調べるといいでしょう。
また1社だけでなく最低3社ほど調べておくと、企業ごとの違いや特徴がわかりやすくなります。
業界研究の書籍
業界研究を効率よく行うためには書籍を活用するのも1つの手です。
業界研究に役立つ書籍は以下の通りです。
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それぞれ特徴が異なるため、就活の進捗状況や方向性などを踏まえた上でどの書籍を活用するか決めましょう。
この5つの書籍の中でもおすすめなのが「就職四季報」と「会社四季報(業界地図)」です。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
<就活四季報>
「就活四季報」は東洋経済新報社が発行しており、企業から掲載料をもらっていないため、客観的な意見を得られるのが特徴です。 業界別で5,000社以上の企業が掲載されているため、一度に多くの企業の情報を得ることができます。 企業研究に非常に役立つため、業界研究をある程度進んだ人におすすめです。 |
<会社四季報(業界地図)>
業界研究といえば、というくらい就活生に人気があり、長年売上NO.1を誇っています。 各業界の市場規模などがわかりやすく記載されているため、業界の全体像を把握することに向いています。 志望する業界に関連した業界の情報や最新情報、今後の動向など業界に関する情報が網羅されているため、業界研究をこれから始める人におすすめです。 |
合同説明会やセミナー
合同説明会ではいくつかの企業が集まっているため、一度に多くの情報を効率よく集めることができます。
またセミナーでは実際に業界で働いている人の意見が聞けるため、よりリアルな情報を得ることが可能です。
ネットなどの情報よりも正確であるため、複数のセミナーに参加して多くの情報を集めるといいでしょう。
合同説明会もセミナーも、複数の業界に関する情報を得られるため、就職活動の視野を広げることができます。
〇〇業界について調べていても、話を聞くことで新たにその業界の良さに気づくこともあるので、積極的に参加することがおすすめです。
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、実際に働いている人から意見を聞くことができるため、インターネットには載っていない情報(リアルな情報)を得ることができます。
とくにインターネットではあまりマイナスな情報が書かれていないため、残業の多さや社内の様子などを知ることが可能です。
OB・OG訪問で質問をする時間が設けられるため、あらかじめいくつか質問を用意しておきましょう。
質問を用意するためには、業界研究も進めておく必要があります。
そのため、業界研究を行った上でまだ情報が足りず、不足部分を補うことが必要な人におすすめです。
就活情報サイト
本記事を掲載している「ジョーカツキャンパス」のような就活情報サイトは、企業研究や業界研究だけでなく、就職活動を行う上で非常に役立ちます。
就職活動に関する記事がまとまっているため、まだ業界研究が進んでいない人はとくにおすすめです。
ジョーカツキャンパスでは、1,700以上の記事があり、多くの就活情報を紹介しています。
本記事以外にも役立つ情報が多くありますので、ぜひ参考にしてください。
興味のある業界が決まらないときは?
業界研究を進めてもなかなか自分の興味のある業界が見つからない場合もあります。
そんなときは「自分がどんな仕事をしたいのか」「何に興味があるのか」といったことを見つけるために「自己分析」から行いましょう。
自分の長所や短所、価値観、得意不得意などを明確化し、どの業界に向いているか探していきます。
過去の経験などを振り返ると、自分の好きなことや興味のあることを再発見するきっかけにもなるので、思ったように業界研究が進まない人は「自己分析」から行いましょう。
まとめ
本記事では業界研究のやり方やポイントなどを紹介しました。
本記事で紹介している手順に沿って業界研究を進めてもらえばいいですが、人それぞれ向き不向きがあるので、必ずしもこの手順に沿う必要はありません。
自分に合ったやり方で業界研究を進めていけば問題ありません。
しかし「業界研究に時間をかけすぎないこと」や「まずは広く浅くを意識して行うこと」などのポイントは意識して行うといいでしょう。
業界研究のやり方がわからない人は、ぜひ本記事を参考にしながら進めてください。