【企業研究】楽天証券の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
楽天証券(楽天証券株式会社)は、楽天グループの系列に属するインターネット証券会社です。設立からは20数年という若い企業ですが、近年急成長中であり、国内の証券会社の中でもトップクラスの業績を記録しています。
今回は、そんな楽天証券の企業研究記事です。事業内容や社風、業界内での立ち位置など、押さえておきたい基本情報を解説します。また、新卒選考フローや就職難易度、採用大学など、選考対策に役立つ内容も紹介します。
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金融業界
楽天証券が属する金融業界は、お金に関するさまざまな事業活動によって、お金を社会に循環させ、経済を支える業界のことです。業界内には、銀行・証券会社・保険会社・カード会社・資産運用会社・政府系金融・外資系投資銀行などの企業・機関が存在します。
金融業界について、より具体的に調べたい場合は次の記事も参考にどうぞ。
【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖!
個人向けの融資を生業とする金融業は、消費者金融業界に分類されます。詳しくはこちらの記事で解説しています。
【業界研究】消費者金融業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説
金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
事業内容
楽天証券で主に行っている事業は、インターネットを通した国内外における金融取引サービスの提供です。投資を行いたい人向けに、次のような金融商品を提供しています。
・国内株式(現物取引、信用取引、かぶミニ、かぶツミ)
・米国株式(現物取引、信用取引、米株積立、海外ETF)
・中国・アセアン株式(中国株式・ETF、アセアン株式・ETF)
・投資信託(投資積立、楽天キャッシュ決済、投信スーパーサーチ)
・NISA・つみたてNISA(新NISA、一般NISA、つみたてNISA。ジュニアNISA)
・FX(FXデモ取引、楽天MT4)
・債権(国内債券、外国債券、利回り投資)
・金・プラチナ・銀(価格情報、現物受取)
・おまかせ資産運用サービス(らくらく投資、ロボアドバイザー、米国ETFラップ)
・確定拠出年金iDeCo
・CFD(楽天CFD、楽天MT4CFD)
・先物・オプション(株価指数先物取引、日経225オプション取引)
・バイナリ―イプションらくオプ など
また、個人及び企業向けに、投資・資産運用などにかかる次のようなサービス・サポートも実施しています。
・銀行定型マネーブリッジ
・投資情報サービス
・各種手続き(入出金、メールサービス、未成年口座、
振替、資産承継、出国手続きなど)
・IFA運用相談
・らくらく担保
・上場企業向けIRサービス
投資や資産運用を初めて行う人も安心して始められるよう、初心者でも使いやすい商品・サービスを提供することが意識されています。
参考:楽天証券 ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
新卒選考フロー
楽天証券の新卒選考フローは次のような流れで行われるのが基本です。ただし、年度や募集職種などによって内容が変わる可能性もあるので、必ず最新の情報をチェックしてください。
エントリー
まずはエントリーの手続きから行います。楽天証券公式サイト内の採用ページや、就活情報サイトの楽天証券のページなどからエントリーが可能です。なお、エントリー時は募集コースの選択があります。
会社説明会
エントリー完了後は会社説明会に参加します。近年はWEB開催の形式で行われているようです。選考を受けるためには参加が必須です。業務内容や事業紹介、質疑応答などの内容が実施されます。
エントリーシートの提出
説明会が終わった後、随時エントリーシートを提出します。エントリーシートでは、ゼミ・研究テーマ、趣味・特技、自分がゼロから何かをつくり出した経験などを問う内容もあったという体験談が見られました。
面接・適性検査の実施
楽天証券の面接は、グループ面接と個別面接の2種類行われます。面接では自己紹介や小中高の思い出、大学時代に頑張ったこと、これまで挫折した経験、なぜ楽天証券に興味を持ったか、入社したらどのようなことがしたいかなど、幅広い内容を質問されるようです。なお、面接と面接の間に適性検査も行われます(形式についてはオリジナルという情報もあります)。
社風
ここからは、楽天証券で働いた経験のある人の口コミなどから、主な社風を分析していきましょう。
活気があり明るい
楽天証券の社内や社員の雰囲気としてまず言われるのは、活気があり明るいことです。実際に勤務経験のある人の口コミでも、インターンシップを経験した学生の口コミでも、明るい雰囲気があるという内容が多く見られました。若手社員が多いことも、活気が強い大きな要因になっていると思われます。
部署によって雰囲気が異なる
楽天証券全体としては、基本的に和気あいあいとした社風のようです。ただし、部署によって雰囲気がかなりまちまちであるという口コミが複数ありました。周りのメンバーと固く団結しながら目標に突き進む部署もあれば、メンバーそれぞれが競い合いながら働く部署もあり、一概に表現できない空気感もあるようです。
スピード感を重視
楽天証券だけでなく、楽天グループ全体にスピード感を重視する社風があるようです。楽天証券に関しては、トップダウンの傾向が強いという口コミもあるので、働く上では社の方向性を速やかに理解しつつ、スピーディーに判断・行動していく必要があるかもしれません。
求める人材
楽天証券は採用サイトにおいて、新卒採用で求める人物像を「ゼロから1を創る人材」としています。「資産づくりをイノベーションする」というミッションのもと、フィンテックなどの先端技術も駆使しながら、お客様にとって最良なサービスを提供することに注力しています。時代とともに変わる資産づくりのニーズに柔軟に対応しながら、常に業界を牽引し続けるフロント企業です。楽天証券が人物像とともに掲げている「新しい価値を創造する」「自走」「突破力」「主体性」「メンタルタフネス」というキーワードも、すべてこのような企業の使命やビジョンを達成するため、社員に必要な要素だと考えられます。
参考:採用情報 楽天証券
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
それでは、金融業界の大手企業の情報と比較しながら、楽天証券の業界内での立ち位置などを考えていきます。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
楽天証券 | 954億円 | 797万円 | 60 | 活気がある・部署によって社風が異なる |
SBI証券 | 1,750億円 | 968万円 | 60 | 自由な社風で話しやすい人が多い |
マネックス証券 | 793億円 | 829万円 | 62 | 風通しが良く挑戦の機会が多い |
松井証券 | 310億円 | 915万円 | 61 | 堅い社風と自由な社風が混じる |
財務情報の比較(売上)
今回楽天証券との比較のためにピックアップしたのは、金融業界の中でも楽天証券と同じ証券会社にカテゴライズされる企業です。楽天証券も含め、ここで挙げた企業はすべて、口座数・売上高・格付けなどさまざまな面で日本の証券会社のトップクラスに位置する大手と言えます。
売上高や利益に関しては、2022年度決算が前期を上回っている企業、やや下回っている企業どちらも存在しますが、どの企業も安定した業績ではあります。昨今の世界的に不安定な経済情勢や金融市場において、大崩れせず一定の業績を保っているパワーのある企業ばかりと言えそうです。なお、楽天証券に関しては近年の業績が特に好調、毎年右肩上がりに伸びている状況です。
社風の比較
ここに挙げた4社の社風については、各社まちまちであるようです。基本的に人柄が良く、接しやすい社員が多い点は共通しています。金融業界ならではの堅い社風、ベンチャー風の自由な社風など、企業によって違いが見られます。なお、楽天証券は部署により雰囲気の違いが顕著なようなので、さまざまな社風で働いてみたい人などに適した環境かもしれません。
就職偏差値
金融業界は就活生の人気を集める業界であり、ここで紹介している大手証券会社の就職偏差値も軒並み高めです。新卒採用人数は例年おおよそ10~15名ほどで、10名未満の年も見られます。楽天証券の新卒採用人数は、ここ数年は例年15~20名ほどです。
なお、各社とも採用実績のある大学は必ずしも難関大学のみではないので、はっきりした学歴フィルターなどは存在しない可能性があります。学歴に関わらず、採用を獲得するチャンスはありそうですが、採用人数自体が少ないので、選考の難易度が高いことには変わりないでしょう。十二分に選考対策を行いながら採用活動の戦略を練る必要があります。
金融業界内の他の企業や、他の業界についても就職偏差値・難易度を調べたい場合は、次の記事も参考にしてみてください。
【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング
採用大学
楽天証券で採用実績のある大学の例は次の通りです。
青山学院大学、茨城大学、大阪大学、関西大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州大学、京都大学、熊本大学、久留米大学、慶應義塾大学、神戸大学、神戸女学院大学、国際基督教大学、駒澤大学、滋賀大学、下関市立大学、上智大学、成蹊大学、専修大学、拓殖大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、帝京大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、同志社大学、長崎大学、日本大学、一橋大学、広島大学、福岡大学、法政大学、北海道大学、防衛大学校、宮崎公立大学、明治大学、明治学院大学、立教大学、立命館大学、琉球大学、早稲田大学 など(五十音順)
採用大学を見ると、国内の難関大学、有名私大、中堅大学、ローカルな大学など、バリエーションが非常に豊富です。この実績から推測するに、楽天証券の新卒選考では学歴フィルターが存在しない可能性が高いと言えます。
業界大手やIT企業などとの業務提携を強化
最近の楽天証券の動向の中では、他企業との業務提携の強化が目立ちます。例えば、楽天証券とみずほ証券は2022年10月から戦略的な資本業務提携を結んでいますが、2023年11月にはこの業務提携を強化し、新たな事業の取り組みなどを進めていく発表がされました。
また、同じく11月に、コンサルティングやソフトウェア開発・運用などIT関連事業を幅広く展開するビービット株式会社と新たに資本業務提携を結びました。これは将来的に自助努力での資産形成を求められる世の中に変化していくことを見据え、UXの提供を通して資産づくりをサポートしていく目的から行うものです。
このように、楽天証券は今後の社会の動きやニーズの変化などを視野に入れつつ、他社とのつながりも活用しながら、積極的な事業活動を展開しています。
参考:楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務定型の強化について(プレスリリース)、楽天証券とビービット、資本業務提携を締結-UXの観点から、人々の資産づくりを両社でサポート-(プレスリリース)
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
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まとめ
昨今は金融業界も世界情勢の影響などを大きく受け、目まぐるしく変化を続けています。そのような状況において、楽天証券は着実に業績を伸ばし続けている、安定感のある大手企業です。また、業務提携の締結や新たな取り組みへの着手など、積極的な事業展開も特徴的。このようなアグレッシブな方向性が、活気あふれる社風にも表れているのだと考えられます。エネルギッシュに働きたい人や、さらなる成長が見込まれる企業で働きたい人などは、楽天証券への就職を目指すのもありでしょう。
ただし、就活生から大きな人気を集める企業であり、就職難易度も高いので選考突破は簡単ではありません。ぜひこの記事を参考にしながら、さらに企業研究を進め、選考対策に注力してください。
なお、楽天グループの中心的企業である楽天グループ株式会社の企業研究も行いたい場合は、次の記事もチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、楽天の新卒採用について、より詳しく調べたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。