【企業研究】サイバーエージェントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年9月30日更新
はじめに
音楽配信サービスの「AWA」やインターネットTV局の「Abema TV」 などが有名なサイバーエージェント。国内インターネット広告業界でNo.1の実績を誇ります。
昨今ではコロナ禍を経て、より一層デジタル化が進んだことにより、インターネット広告業界は市場規模を拡大しています。そのため、多くの就活生からもインターネット広告業界は注目を受けています。
この記事ではサイバーエージェントの事業内容に加えて、選考フロー、学歴フィルターといった採用の実態を紹介しています。
この記事を最後まで読むことで企業の特徴を把握することができます。選考突破に向けて事前の対策を万全にしておきましょう!
インターネット広告業界
広告業界の中でも、インターネット上のWebサイトやメールを通じて表示される広告を扱っている企業が属するのが、インターネット広告業界です。インターネット広告業界の市場規模は、コロナ禍を経て急速に拡大をしています。2021年には初めて新聞・雑誌・ラジオ・テレビの4媒体の広告費をインターネット広告費が上回るという事態になっており、今後も成長が見込まれています。
インターネット広告業界で行われる仕事内容としては主に、営業職、クライアントの課題解決のための戦略を練るマーケティング職、広告のデザインなどを担当するクリエイティブ職にわけられます。
インターネット広告以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
サイバーエージェントの会社概要
会社名 | 株式会社サイバーエージェント CyberAgent、 Inc. |
本社所在地 | 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers Tel:03-5459-0202(代表) |
代表 | 代表取締役 藤田 晋 |
設立 | 1998年3月18日 |
資本金 | 7,239百万円(2022年9月末現在) |
従業員数 | 10,336人(2022年時点) |
事業内容
サイバーエージェントの事業にはメディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業といったものがあります。以下に主要な事業であるメディア事業・インターネット広告事業・ゲーム事業の内容を解説します。
メディア事業
新しい未来のテレビとして動画配信を行う「ABEMA」や、国内最大規模のブログ運営サービスの「Ameba」、趣味でつながる恋活マッチングアプリの「タップル」、世界最大級の楽曲数を提供する定額音楽配信サービスの「AWA」などを手がけるのがメディア事業です。
スマートフォンの普及に伴い、若年層を中心にこれらのサービスは利用者が急増しています。ABEMA TVのオリジナルエピソード数は2020年時点において国内発の動画サービスで日本No.1を誇り、総エピソード数は常時26,000本以上を配信。スマートフォンやPC、タブレット、テレビなどさまざまなデバイスに対応していることから、いつでもどこでも利用することができます。
インターネット広告事業
1998 年の創業以来、展開しているインターネット広告事業は、国内トップクラスの規模を誇ります。スマートフォンの普及に伴い、スマートフォン向けの広告市場が急激に拡大し、2013年にスマートフォン広告取扱高No.1を達成するようになりました。
さらに広告販売に加えて、AI を活用したテクノロジーや3DCG等の最先端技術を駆使したクリエイティブ制作、新たにDX事業にも参入、各業界の大手企業との協業を拡大しDX推進に取り組んでいます。
ゲーム事業
2009年に参入したゲーム事業では、約50本のスマートフォン向けゲームを提供しています。グランブルーファンタジーや、ウマ娘 プリティーダービー、シャドウバースといった人気タイトルがあり、アニメ化をする作品などさまざまな形でゲームの世界観を提供しています。
新卒選考フロー
ビジネスコースの選考フローは以下の通りです。
エントリー→事前課題提出→グループディスカッション→集団面接→個人面接→1Dayジョブ→人事面接→最終面接→内定
エンジニアコース、デザインコースの選考フローは以下のようになっています。
エントリー→面接複数回→内定
サイバーエージェントのエントリーシートでは、「人柄のわかる自己紹介」や、添付のURLより動画を視聴し「感想を教えてください」といった内容が盛り込まれています。
また、サイバーエージェントの面接ではすべて服装は自由であり、応募者の人柄や魅力が伝わることを優先されています。
服装自由と言われた際のマナーについて不安な方は以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
社風
サイバーエージェントでは事業拡大の原動力として社員の能力を活かすことを挙げています。社員が挑戦することや成長することをサポートする体制が整っており、上司や他部署とのコミュニケーションも取りやすいことが特徴です。
ベンチャー精神が強い社風であるため、自ら手を挙げて行動したいと考える方には向いている環境といえるでしょう。
求める人材
サイバーエージェントでは上記のような社風があり、「自分で考え、自分で決めて、自分でやる」セルフ・リーダーシップを重視する特徴をもっています。そのため、行動力や提案力があり、チャレンジ精神を持っている人材が求められます。
なお、サイバーエージェントのホームページには以下のような記載があります。
サイバーエージェント エンジニア採用においての求める人物像のポイントは5つとなります。
1.技術を用いて事業やサービスに牽引したい
2.ユーザー視点を持ちプロダクト開発をしていきたい
3.新しい技術や得意領域外の技術にも積極的に触れたい
4.チームとして成果を出すことに喜びを感じる
5.若いうちからどんどん成長し続けたい
サイバーエージェントでは人柄を重視して採用を行っており、選考基準は「素直でいい人」、「一緒に働きたい人」が挙げられています。2000年に東証マザーズ上場後、一時は30%を超えていた離職率は、採用方法の見直しも行ったことで8%まで低下したとのことです。
就活の際に素直さをアピールする方法については以下の記事でも紹介しています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
サイバーエージェントの就職難易度や業界内での立ち位置について明らかにするため、競合他社であるトランスコスモスや、デジタルHDとの違いについて以下の表にまとめます。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
サイバーエージェント | 710,575百万円 | 817万円 | 59 | 風通しがよく挑戦にも前向き |
トランスコスモス | 373,830百万円 | 475万円 | 45 | 若手社員にもチャンスが多い |
デジタルHD | 16924百万円 | 702万円 | 54 | 社員の個性を大切にしている |
上記の表のように、インターネット広告業界においてはサイバーエージェントが売上高トップレベルとなっています。就職偏差値もやや高めではありますが、ベンチャー精神が根付いており、挑戦しやすい職場環境と言えるでしょう。
就職偏差値について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
採用大学
青山学院大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、神戸大学、島根大学、首都大学東京、上智大学、西南学院大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京大学大学院、東京理科大学、東北大学、同志社大学、法政大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学
採用大学は早慶の割合が高く、MARCH以上の大学も目立ちますが、幅広い大学から採用が行われています。サイバーエージェントの選考に明確な学歴フィルターはないと言えるでしょう。
ホットニュース
サイバーエージェントは7月26日、2023年9月期第3四半期(4月〜6月)の連結決算を発表しました。メディア事業や広告事業で増収となったものの、ゲーム事業で赤字決算となり、前年度の同時期と比較すると売上高は0.2%の減益となっています。
これらの事情を踏まえ、サイバーエージェントは業績予想を下方修正を行いました。 売上高は前回予想と変わらず7200億円としつつ、営業利益と経常利益は250億円(前回予想は共に400億円~500億円)に修正しています。
まとめ
デジタル化が進む社会の中で、サイバーエージェントが提供する「ABEMA」や「AWA」といった、さまざまなサービスは生活に欠かせないものと感じる方も増えていることでしょう。今後はより一層、デジタル化の波が加速することが考えられており、インターネット広告業界の売上も増加していくことが予想されています。
サイバーエージェントは成長産業であるインターネット広告業界の中でも最注目の企業であり、選考の倍率も高くなっています。しかし、明確な学歴フィルターはなく、多くの人にチャンスがあります。自らの強みを前面に打ち出して、サイバーエージェントでなければならない理由が明確になったとき、選考を有利に進めることができるでしょう。自己PRとして、素直さや一緒に働きたいと思われるような魅力を全面的に打ち出していくことが、選考を突破する重要なカギになります!
企業研究を通して事前の対策と準備を万全にしておきましょう!