【企業研究】SUBARUの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
自動車をはじめとする総合輸送機器メーカーとして、世界市場における企業価値やブランド価値を高めるべく邁進しているSUBARU。
「モノづくりの本質を常に追求する」というモットーは社員全体に浸透しており、「SUBARU」らしさが詰まった商品には特定のファンが多く存在します。
本記事では、そんなSUBARUの就職難易度や採用大学、選考対策について詳しく解説します。
すでにSUBARUに興味がある人はもちろん、自動車業界や輸送機器業界に興味がある人は、ぜひ最後までお読みくださいね。
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SUBARUが属する自動車業界
SUBARUが属する自動車業界は、自動車やバイク、バスやトラックなどを含む、いわゆる「完成された車」を扱う自動車メーカー、そして車を完成させるために必要な部品や素材を扱うメーカー、車を販売する販売会社などを指します。
このほか、近年では自動車の修理やメンテナンス、レンタカーやカーシェアといった、自動車に関連した各種サービスも展開されており、これらを総称して「自動車業界」と呼びます。
詳細については、【業界研究】自動車メーカーとは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説をご覧ください。
なお、自動車業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
SUBARUの事業内容
続いて、SUBARUの事業内容を紹介します。
自動車関連事業
1958年に「スバル360」を発売して以来、「高い安全性能」と「優れた走行性能」を兼ね備えた合理的なパッケージングを追求しながら、一貫して「SUBARUらしい」クルマの開発を行っています。
SUBARUのクルマ事業のテーマは、「LIFE QUALITY CAR」。走行性能や安全性能はもちろんのこと、機能的価値だけではなく、スタイリングやインテリアデザイン、走りの質感といった点にまでこだわりを持った商品を提供することで、クルマが人生を高めていくようなつくりを意識しています。
水平対向エンジンと左右対称のパワートレインを組み合わせた「シンメトリカルAWD(All Wheel Drive)」という独自技術を保有しており、環境性能はもちろん、EyeSightに代表されるような高い安全性能を備えたクルマを強みとしています。
宇宙関連事業
SUBARUは自動車メーカーとしてスタートしたのではなく、1917年に設立された中島飛行機という飛行機研究所がスタートでした。
第二次世界大戦以前に発足した中島飛行機は、民間企業として戦闘に利用する飛行機の開発・生産を行っていました。
現在SUBARUでは、その際の技術やスピリットを受け継ぎ、主翼などの複合材を含む航空機構造の開発・生産分野をはじめ、戦闘ヘリコプターや無人機分野において、ナンバーワン技術を保有しています。
中でも主力商品は、防衛省関連事業である防需と民間機事業の民需の2つの領域です。
防需では国産初のジェット機である「T-1」や練習機のほか、50年もの歴史の中で、400機以上のヘリコプターを納入してきた実績を誇ります。
また、防衛関連のほとんどはSUBARU製で、機体本体だけだなく、誘導武器やシミュレーター領域においても高い技術力を誇っています。
民需の柱は大型旅客機で、1973年にボーイング社の旅客機生産に参画して以来、現在に至るまで主要パートナーとして開発・生産に携わっています。
胴体と主翼の接合部分であり、中身は燃料タンクという高水密・高強度が求められる中央翼を担当し、その高い品質は過去2回ほどボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどです。
このほか、近年ではJAXAの研究開発において、超音速試験機(D-SEND)の開発にも取り組んでいます。
SUBARUの新卒選考フロー
では、SUBARUの新卒選考状況はどのようになっているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
採用ポジション
SUBARUでは、下記のようなポジション分けで採用を行っています。
採用カテゴリ | 採用コース | 業務内容 |
事務職 | ー | 自動車、航空機に関する管理・企画・営業企画・スタッフ業務など |
技術職 | 自動車コース | 自動車に関わる研究開発、生産技術、製造、原価開発、特許、アフターセールスなど |
航空宇宙コース | 旅客機やヘリコプターの開発・製造など |
事務職は1コースのみの設定ですが、技術職は2種類のコースが用意されています。
エントリーシートを提出するタイミングでは、どちらのコースへ応募するのかは確定させる必要があります。
また、2つのコースを併願することはできず、片方のコースで不合格となった場合、もう片方のコースを受験することは難しいことを理解しておきましょう。
選考フロー
SUBARUの選考フローは下記です。
<事務職>
①エントリー
↓
②インターン・工場見学・技術講演・社員座談会などへの参加
↓
③エントリーシート提出&WEB試験受験
↓
④面接
↓
⑤最終面接
↓
⑥内定
<技術職>
①エントリー
↓
②インターン・工場見学・技術講演・社員座談会などへの参加
↓
③志望コース確定
↓
④エントリーシート提出&WEB試験受験
↓
⑤面接
↓
⑥最終面接
↓
⑦内定
なお、技術職は事務職同様に自由応募に加え、推薦応募の枠も用意されています。
推薦応募の場合、④のステップが免除となるため、SUBARUへの入社意欲が高い人は積極的に活用するのがおすすめです。
ESの質問内容
SUBARUのESには、以下のような質問があります。
- あなたが一番注力してきた学問分野の内容を具体的に教えてください。
- これまでの学生生活で挑戦してきたことを具体的に教えてくださいその経験から学んだことを教えてください。(挑戦は必ずしも成功体験である必要はありません)
- そこで得た経験を今後人生の中でどのように活かしていきたいですか。
- SUBARUで将来、どの領域でどんなことに挑戦したいですか?
SUBARUの社風
自動車メーカーの中では、比較的少数精鋭なSUBARU。この点が相まって、上層部とのコミュニケーションは風通しが良いと感じる人が多いようです。
一方で、70年を超える老舗企業のため、まだまだトップダウンでの決定事項が多いのもまた事実。近年経営陣はこのような状況を変えるため、「スモールスタートであれば失敗を厭わない」というモットーのもと、体質改善を進めているようです。
そのため、若い年次であってもチャレンジできる機会は増加傾向にあるため、「自分の専門分野を活かして活躍したい」と考える人はもちろん、「自動車メーカーの中で若くからしっかりキャリアを築きたい」と考える人にも向いている企業だと言えるでしょう。
SUBARUが求める人材
では、そんなSUBARUではどのような人材を求めているのでしょうか。
POINT.1
創造力
習慣や常識に囚われず、SUBARUの一員として何をカタチにしていきたいかという「想い」を持ち続ける。
POINT.2
バイタリティー
環境の変化に柔軟に対応しながら「想い」をカタチにする事をあきらめずにやり遂げる。
POINT.3
コミュニケーション力
「想い」をカタチにしていく過程で、周囲との意見交換をしながら、目標達成プロセスを合理的に形成し、多角的な視点を以て判断する。
引用:SUBARU 採用サイト
SUBARUでは、「想いをカタチに出来る人材」を求めています。
想いをカタチにするためには、想像力や課題解決力を起点に、バイタリティーや課題達成力、コミュニケーション力や対話力、組織活性力がバランスよく備わっていることが大切だとしています。
また、誰かの想いを形にする際は、「自分らしさ」がきちんと備わっていることが重要だとされています。したがって、自分の個性を十分に活かそうとする姿勢や、飾らない自分の言葉で自分のキャラクターや経験をしっかり伝えられることが重要です。
何かの力が欠けていてはならず、これらの力を網羅的に保有し、発揮することができる人材こそが、SUBARUが求めている人材なのです。
自分の個性は何かをしっかり言語化でき、それを発揮する手立てを備えておくことが、入社後に求められる姿勢かもしれませんね。以下の記事も参考にしてみてください。
SUBARUの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
では、SUBARUの就職偏差値や就職難易度を詳しく見ていきましょう。
参照:就職偏差値→【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング
会社名 | SUBARU | 三菱自動車 | トヨタ | ホンダ | 日産自動車 |
売上高 | 3,77兆円(2023年3月度) | 24,58兆円 (2022年度) | 37兆1,542億円 (2023年3月期) | 16,9兆円 (2022年度) | 10兆5,967億円 (2022年度通期) |
平均年収 | 6,585,704円(2023年3月度) | 652万円 (2021年度) | 8,954,285円(2023年3月期) | 8,221千円(2022年度) | 8,509,353円(2022年度通期) |
就職偏差値・ 就職難易度 | 中 | 中 | 65 | 63 | 62 |
社風 | ・少数精鋭で上層部とのコミュニケーションも取りやすい ・失敗を厭わず、積極的な挑戦を促している | ・守りが強く、リスクヘッジ力が高い人が賞賛される ・若手にもチャンスを渡すべく、積極的な若手活用を行っている | ・終身雇用・年功序列の色が今もなお強く残る ・男性優位の風土が強く、急ピッチで女性活用の動きが進んでいる | ・ボトムアップの思想が強く、若手社員でも十分に活躍できる環境がある ・学閥がなく、柔軟な思想で働く人が多い | ・外国籍の出向者が多いため、風通しが良い ・グローバルな環境が、実力主義に拍車をかけている |
SUBARUの採用大学
SUBARUでは、全国各地の国公立および私立大学からの採用実績があります。
大学の具体名は公表されていないものの、採用人数は比較的多いことや、群馬や栃木、愛知にも向上を構えていることから、中心部に限らず幅広い大学での採用があることが予想されます。
<採用人数>
男性 | 女性 | 合計 | |
2019年度 | 171名 | 34名 | 205名 |
2020年度 | 230名 | 28名 | 258名 |
2021年度 | 224名 | 35名 | 259名 |
SUBARUのホットニュース
では最後に、SUBARUのホットニュースをご紹介します。
2030年に販売全体に占めるEVの割合を50%に高めると発表
SUBARUは2023年8月、2030年には販売全体に占めるEV、すなわち電気自動車の割合を50%に高めるという目標を発表しました。
これまでSUBARUは、ハイブリッド車とEV車を合わせて40%としていたため、目標数値としてはかなり高く引き上げられたことになります。
また、現在は日本国内のみで生産が行われているEV車をアメリカでも生産し、車種は8種類とすることを発表しています。これは現在、SUBARUが主力としているアメリカ・カリフォルニア州でもEV社の需要が非常に高まっていることが理由の1つです。
日本国内のみならず、アメリカでもEV車を選択する機運が高まっていることから生産体制を強化したいと考える一方で、売上がいつ頭打ちになるか分からないことから、柔軟な開発体制を敷く想定です。
投資規模としては1兆5,000億円を超えることから、SUBARUとしても非常に重要な施策として位置付けられていることが分かるのではないでしょうか。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
SUBARUと言えば、「安全面を大切にした自動車を開発している自動車メーカー」というイメージがある人は多いのではないでしょうか。一方で、前身となる会社が飛行機をメインに扱っていたことはあまり知られておらず、宇宙航空事業を行っているというイメージはない人が多かったのではないでしょうか。
自動車だけでなく、現在も戦闘機や旅客機を開発していたり、JAXAとの絡みがあることは意外性が高かったかもしれません。このように、企業によっては目立つ事業しか知らなくても、深く調べてみると他にも魅力的な事業があることが多いことから、企業研究の重要性をご理解いただけたのではないでしょうか。
もちろん自動車に興味がある人にとっても非常に魅力的な企業であることに代わりはありません。ぜひ本記事を参考に、SUBARUの選考を受けた
り、さらなる企業研究を進めてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以下、同業他社の企業研究記事も掲載しています。こちらも比較検討にぜひご活用くださいね。