キヤノンの内定を掴む必勝法とは|選考ルート~対策まで紹介
2022年12月1日更新
はじめに
「キヤノン」と聞いて、何をしている企業か分からない人はいないくらいカメラなどで有名な企業ですね。
「キヤノンに就職したいけどやっぱり難易度が高いのかな」
「キヤノンの内定をもらうためにやっておくと良いことは何だろう?」
「キヤノンは学歴フィルターがあるのかな…」
今回はこのような疑問を持っている就活生に向けて、キヤノンの就活について詳しく紹介していきます。キヤノンに就職するための採用条件や選考フローなどについて紹介していきます。キヤノンに就職したいと少しでも思っている就活生はぜひこの記事を読んで事前にしっかりと対策をしておきましょう。
1.キヤノンの基本情報:なぜ就活生に人気なの?
キヤノンと聞くと、カメラを作っている有名な会社だと誰もが思うでしょう。
キヤノンは東京都大田区に本社を構える大手精密機器メーカーです。
主な製品は、カメラやビデオなどの映像機器、プリンタや複写機などの事務機器、デジタルマルチメディア機器や半導体・ディスプレイ製造装置などです。
<主な事業内容>
- プリンティング…オフィス、産業用印刷機等
- イメージング…カメラ、映像管理、映像解析等
- メディカル…医療用CT、MRI、X線装置等
- インダストリアル…半導体発光装置、有機ELディスプレイ等
キヤノンが就活生に人気の理由は?
キヤノンはカメラだけでなく、様々な分野で事業展開しているため、将来性の観点からも就活生に人気の企業となります。
特に、電気機器の分野は生活に深く根付いていることからも、就活生に馴染みやすく、将来の安定した需要が期待できるでしょう。
また、キヤノンの製品は日常的に触れる機会が多く、学生でも企業のイメージをつかみやすいため、就活生に人気があると言えます。
さらに、キヤノンに入社するとたくさんの研修を受けながら経験を積むことができます。
キヤノンでは様々な研修プログラムがあり、個人のスキルアップや技術・知識の習得の支援をしてくれます。具体的には「技術分野別研修」「ビジネススキル研修」「PCスキル研修」「語学研修」など様々な選択式のプログラムが用意されています。
また、選抜研修として「技術者海外留学制度」や「アジアトレーニー制度」などの研修プログラムもあります。新入社員として入社しても手厚い研修制度があるため、入社後困ることはありません。
キヤノンはストレス度の低い企業ランキング1位?
企業口コミ・給与明細サイト「キャリネコ」によると、電気機器業界のストレス度の低い企業ランキングでキヤノンは1位でした。(調査期間:2017/4/1~2018/3/31)
参照:PRTIMES:電気機器業界の「ストレス度の低い企業ランキング」発表!https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000209.000018764.html
実際にキヤノンではワークライフバランスがしっかりととれるような環境づくりに力を入れています。
具体的には、30分単位で取得が可能な「時間単位休暇」や1回で5日連続で休暇を取得できる「フリーバカンス休暇制度」、育児や介護の際の休業・短時間勤務制度など様々な福利厚生がありとても働きやすいです。
子育て支援にも注力しており、2008年から連続で「くるみんマーク」の取得をしています。(くるみんマークとは厚生労働省により子育てサポート企業としての認定を受けた証のこと。)
男女関係なく、仕事も育児も介護も両立できる制度が整っていることからもストレス度が低く、大人気の企業です。
2.キヤノンの採用条件は?
キヤノンの採用条件(採用人数、採用の男女比)について紹介します。
採用人数は年によっても変わりますが、200~350名程度です。2021年入社者実績は230名程度です。
参照:マイナビ2023 キヤノン:https://job.mynavi.jp/23/pc/search/corp52/outline.html
男女比について具体的な数字として公開はされていませんが、従業員の男女比が男性84%:女性16%となっているため、採用人数も男性の方が多いと考えられます。
参照:キヤノンホームページ 社会データ:https://global.canon/ja/csr/people-and-society/labor/data.html
また、キヤノンは事務職の文系ではなく、技術職の理系を採用する人数の方が多いです。必然的に男性の人数が多い理系からの応募が多くなることで、男性の採用比率が高くなると考えられます。
3.キヤノンの募集職種
(2023年11月29日時点)
<技術系>
- 専門5系統(研究・製品開発・生産技術・品質技術、情報システム技術等)
- 光機フィールドエンジニア職
- 調達エンジニア職
- ファシリティ・環境技術職
- 特許技術職
<事務系>
- 事業計画、商品企画、マーケティング、本社部門
- 経理コース
- 法務コース
<技術系・事務系>
- 経営工学職
技術系のコースは理系の就活生を対象として採用しており、事務系のコースは文理問わず全学部が応募できるようになっています。
そのため、どうしても事務系コースは技術系のコースよりも倍率が高くなってしまいます。
キヤノンに就職したいと思っている事務系の方は特にライバルと差をつけるための対策が必要となってくるでしょう。
4.キヤノンには学歴フィルターがある?
結論、キヤノンの学歴フィルターはなさそうです。
はっきりと学歴フィルターがないという情報はありませんが、採用実績大学を見ると、幅広い大学群から採用されています。
キヤノンの大学別就職者数のランキングでは、旧帝大や早稲田大学、慶應義塾大学が上位に来ますが、その他の大学からも幅広く採用されていることから、大学名のみの選考が行われている可能性は低いでしょう。
<【参考】2021年キヤノンの大学別就職者数>
1位:慶應義塾大学、早稲田大学
3位:明治大学
4位:芝浦工業大学
5位:東北大学、上智大学、東京理科大学
8位:法政大学
9位:筑波大学、千葉大学、東京農業工業大学、東京工業大学
13位:横浜国立大学、東京都立大学
15位:電気通信大学、金沢大学、静岡大学、名古屋大学、大阪大学、中央大学、東京都市大学、立命館大学
参照:大学通信ONLINE:https://univ-online.com/rank3/y2021/electronics/r1930152/
5.キヤノンの選考フローは?
キヤノンの選考フローは、エントリーシート→1次面接→2次面接→最終面接が基本となりますが、職種やインターンシップ参加有無などによりフローが変わるようです。
<【技術系】インターンシップ選考フロー>
エントリーシート提出→インターンシップ参加
<【事務系】インターンシップ選考フロー>
エントリーシート提出→面接→インターンシップ参加
<【技術系】本選考フロー>
エントリーシート提出→WEBテスト→1次面接→2次面接→最終面接→内定
<【技術系】インターン参加者優遇 早期選考フロー>
エントリーシート提出→一次面接(ジョブマッチング面接)→最終面接(ジョブマッチング面接)→内定
<【事務系】本選考フロー>
エントリーシート提出→WEBテスト→1次面接→2次面接→WEBテスト→最終面接→内定
<【事務系】インターン参加者優遇 早期選考フロー>
エントリーシート提出→WEBテスト→1次面接→最終面接→内定
キヤノンではインターンシップ参加者限定で1次面接が免除され、インターンシップ参加者は選考に有利となります。このような情報も活用し、インターンシップに積極的に参加すると良いでしょう。
また、エントリーシートの設問の一部を紹介します。(2023年11月29日時点)
- キヤノンを志望する理由を教えてください
- 「学生時代の最も熱い挑戦」をふまえて、自己紹介をしてください。(200文字以内)
- キヤノンに入社してやりたいこと、実現したいことは何ですか(600文字以内)
- 研究、学問にどのように向き合っているか、具体的に記載してください。(400文字以内)
- 学生生活で挑戦し成し遂げたことについて述べよ。(400文字以内)
- 卒業論文について(500文字以内)
6.キヤノンの求める人材像と行うべきことは?
キヤノンには全従業員共通の行動の指針「三自の精神」があります。
- 自発:何事にも自ら進んで積極的に行う
- 自治:自分自身を管理する
- 自覚:自分が置かれている立場・役割・状況をよく認識する
また、キヤノンの企業DNAとして「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」があります。
キヤノンはこの企業DNAを代々次世代に継承しているのです。
そのため、キヤノンが求める人材像はこの「三自の精神」「企業DNA」に共感でき、一緒になって企業ビジョンを達成することに貢献できる人と言えます。選考の志望動機や自己PRなどでこのような要素を織り込むことでより一層、企業に好感を持ってもらいやすくなるでしょう。
引用:キヤノンホームページ 企業理念:https://global.canon/ja/vision/philosophy.html
キヤノンに就職するために行うべきことは何?
次にキヤノンに就職するために行うべきことについて紹介します。
なぜキヤノンでなければならないのかを明確にする
面接などで必ず志望動機が聞かれますが、多くの就活生は「なぜその企業でなければならないのか」という理由が曖昧です。
キヤノンの2023年度に求める人物像をホームページより確認すると下記のように出てきます。
引用:キヤノン株式会社公式HP:https://global.canon/ja/employ/
- 変化に対応できる柔軟性のある人
- 自ら考え実践する人
- 学び続ける力を持つ人
これらのキヤノンが求める人物像の内容を絡めた志望動機や自己PR文を作ることがポイントとなってきます。
また、なぜキヤノンでなければならないかと考えた時、キヤノンの競合他社であるニコンが出てくると思います。
キヤノンとニコンでは同じような製品を作っている会社だけどどのような違いがあるのか、キヤノンにあってニコンにないものは何か?など複数の企業の違いを見つけることが大切です。
さらに、キヤノンは幅広い事業展開をしているためキヤノンの中でも「どのような分野で活躍したいのか」を明確にしておくことで、より説得力のある志望動機になるでしょう。
インターンシップに参加する
キヤノンでは夏から冬にかけてインターンシップを開催しています。インターンシップに参加することで下記のメリットがあると思います。
- より詳しい仕事内容が分かる
- キヤノンの社員との接点が増える
- キヤノンで働くイメージがつく
- キヤノンの社員の生の声を聞くことができる
- 早期選考に乗ることができる
現在開催しているインターンシップのコースは、
- ソリューション提案体験(DAY1)
- 導入後のアフターフォロー体験(DAY2)
- 提案プレゼン(DAY1・DAY2)
です。
自分に興味があるコースを選び、参加してみると良いでしょう。
また、インターンシップに参加すると人事や社員から就活生の色々な部分を見られることもあります。
優秀だと判断された就活生には早期選考や選考の一部免除などの特別なルートがあることも多いため、参加が決まったら選考だと思い真剣に参加するようにしましょう。
OB・OG訪問をする
インターンシップ参加に続き、就活対策で効果的なものは、OB・OG訪問をすることです。
こちらはコロナ禍で難しい事もありますが、機会があるならば是非参加したいところです。
インターンシップは複数人参加するものが多いため、同じ内容を一度に複数人の就活生が聞くことになります。よって、志望動機なども似た内容になることが考えられます。
しかし、OB・OG訪問は複数人集まったグループで行うことはほとんどないため、自分が聞きたいことを実際に働く社員に全て聞くことができとても有意義な時間になるでしょう。
また、出身大学が同じということもあり、自分が入社後どのように活躍できるかなどイメージしやすくなり、志望動機などもより詳しく具体的なものに仕上げられるようになります。
7.おわりに
キヤノンは文理問わず大人気の企業となります。文系は募集人数が少なく理系は募集人数が多いですが、その分大人気なので、技術力の高さが求められ、厳しい戦いになります。
しかし、キヤノンにおいては学歴フィルターが顕著に存在しないようなので、誰にでもチャンスがあるということになります。
事前に選考などの傾向をリサーチし、対策をすれば、キヤノンに就職するのも夢ではありません。
インターンシップやOB・OG訪問などに参加し、自分だけのオリジナルの志望動機や自己PRを作ることができるようになると強いと思います。