就活での正しいクールビズの服装やマナーについて徹底解説!
2024年8月26日更新
はじめに
就活中に企業から「クールビズでお越しください」との指示を受けることは珍しくありません。
しかし、多くの就活生がこの指示に戸惑い、「本当にクールビズの服装で大丈夫なのか?」や「具体的にどのような服装が適切なのか?」といった疑問を抱えるのではないでしょうか。
この記事では、そんな疑問を解消し、皆さんが自信を持って就職活動に臨めるよう、クールビズの正しい服装とマナーについて詳しく解説します。
クールビズは、暑い時期でも快適に就職活動を進めるためのドレスコードです。
適切なアイテム選びから色の組み合わせなど、具体的なポイントを押さえていきましょう。
特に次のような就活生に向けて書いています。
- クールビズを指定されたけど、どのような服装で行けばいいのかわからない
- クールビズで許される服装はどこまでか知りたい
- クールビズの服装で気を付けるべきことを知りたい
就職活動の場では第一印象も重要な要素の一つです。
本記事を参考に、スマートかつ適切なクールビズスタイルで、面接官に好印象を与える準備を整えてください。
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そもそもクールビズとは?
クールビズという言葉は、英語の「Cool」(涼しい)と「Biz」(ビジネスの略)を組み合わせた造語です。
この取り組みは、2005年に環境省の呼びかけによりスタートし、地球温暖化対策の一環として、オフィスなどでのエアコンの設定温度を28℃程度に保ちながら快適に過ごすためのライフスタイルを提案しています。
日本のビジネスシーンでは、従来から夏場でもスーツとネクタイが一般的でしたが、これがオフィス内の冷房温度を不必要に低く設定する原因となり、結果として大量の電力消費とCO2排出につながっていました。
クールビズは、そうした状況を改善するために、軽装でも業務に支障のない服装を推奨しています。
具体的には男性はノーネクタイ、ノージャケットで、清潔感のあるシャツにスラックスを、女性は同様にブラウスにスカートやパンツを組み合わせるスタイルが一般的です。
さらに、2011年以降は「スーパークールビズ」としてポロシャツやアロハシャツなど、さらにカジュアルなアイテムもビジネスシーンで認められるようになりました。
クールビズで就活をすることは問題ないか?
面接で「クールビズでお越しください」と指示された場合、本当にそのような装いで適切か、と疑問に思うかもしれません。
こうした指示が明確にされている場合は、クールビズの服装で臨むことが求められています。
この際、男性はジャケットとネクタイなしのシャツとスラックス、女性はブラウスとスカートまたはパンツで問題ありません。
しかし、企業からの案内が「クールビズを推奨しています」といった、ややあいまいな表現の場合は、慎重に対応することが大切です。
このような状況では、よりフォーマルなネクタイとジャケットを着用して面接に臨むほうが無難といえるでしょう。
それでも不安が残る場合は、ジャケットとネクタイを持参するという方法もあります。
これならば、現場の雰囲気を見てから、必要に応じて着用するか判断することができます。
ただし、ジャケットを持ち運ぶ際は、型崩れやしわを防ぐために注意が必要です。適切な保管方法を心がけ、最高の状態で面接に挑むことが重要でしょう。
以下の記事では、クールビズとはまた異なるオフィスカジュアルでの就活について解説していますので、こちらも参考にしてください。
企業が考えるクールビズの服装について
リクルートが新卒採用に携わる人事担当者500人に実施したアンケートによると、約半数の48.4%が「クールビズでお越しください」と指定したことがあるとの回答でした。
これから就活する方にとって、クールビズの服装による就活をする可能性は高いということが分かるので、しっかり対策をしておきましょう。
また「クールビズでお越しください」と指定したときに、どのような服装を想定しているか?という質問に対する回答は以下の通りでした。
大多数の採用担当が、クールビズの服装として想定する服装が、通常のリクルートスーツスタイルからジャケット・ネクタイを外したスタイルであることが分かります。
オフィスカジュアルや普段着に近いカジュアルな服装を想定する採用担当は数%と低いため、「クールビズでお越しください」と言われても、あまりラフな服装をしないほうが無難であるということが分かります。
「クールビズを指定したけれど、これはラフすぎでは…」と感じた学生がいたか確認したところ、半数以上の58.3%がいたと回答しています。
具体的には、チノパンやポロシャツ、柄シャツを着てきた学生に「ラフすぎる」と感じたとのことですので、ベースのスーツスタイルは崩さないほうが無難であることが分かります。
就活におけるクールビズに適した服装
実際に就活でクールビズの服装をする際に、押さえておくべきポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
- パンツ
- ワイシャツ
- その他アイテム
- 男女別のポイント
一つずつ解説していきます。
パンツ
クールビズは夏場に快適かつ、環境に優しいオフィス環境を目指す取り組みですが、その服装が必ずしもラフというわけではありません。
基本的にはノーネクタイ・ノージャケットであり、ジャケットは通常不要です。
それでも、ビジネスシーンに相応しい装いを心がけることが大切です。
適切なクールビズスタイルのためのパンツ選びにおいては、ブラック・ネイビー・グレーなどのダーク系がおすすめされます。
これらの色は派手過ぎず、プロフェッショナルな印象を与えつつ、夏の暑さの中でも快適に過ごせるように工夫されています。
派手な色やラフすぎるデザインのパンツは、目立ちすぎてしまい、ビジネスシーンに相応しくない可能性があるため、選択する際は慎重に。
すでに持っているリクルートスーツがダークカラーであれば、そのパンツをクールビズスタイルとして活用するのも賢い選択です。
これにより、無駄な出費を抑えつつ、適切な服装を保つことができます。
また、就職活動を控えている方で、まだスーツを購入していない場合は、ツーパンツスーツを選ぶことをおすすめします。
これは、一つのジャケットに対してパンツが2本あるスタイルで、使用頻度による摩耗を分散させることができます。
特に頻繁に利用する場合、パンツのみが先に摩耗することがあるため、この選択は長期的に見ても経済的といえるでしょう。
ワイシャツ
就活のクールビズのスタイルの基本は、通常の就活スタイルからジャケットとネクタイを省略した形を基本としてください。
あまり派手なシャツではなく、白無地・長そでのワイシャツがおすすめです。
半袖ワイシャツは一部の企業によってはカジュアルすぎると見なされることがありますので、長袖シャツがより無難です。
スーパークールビズでは、アロハシャツやポロシャツも推奨されていますが、就活の場合はカジュアル過ぎて印象を悪くする可能性があるので、避けておいたほうが良いでしょう。
同様に、ノーカラーやボタンダウンなどのカジュアルなデザインのシャツも、就活では適切ではないと考えられます。
特にフォーマルな印象を求められる金融業界などでは好ましくありません。
色柄付き、イタリアンカラー、開襟デザインなども同じ理由で悪目立ちする場合があるので、ベーシックな白のワイシャツにしておくのが一番安全です。
なお、クールビズはノージャケットスタイルが基本なので、ワイシャツのしわや汗ジミが目立ちやすい傾向にあります。
アイロンをしなくてもしわができにくい形状記憶タイプのものや、汗をかいても乾きやすい速乾性のタイプのワイシャツがおすすめです。
このほかに、以下の記事では就活におけるシャツの選び方について詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
その他アイテム
ワイシャツ以外にも、以下のアイテムにも気を使っておきましょう。
- 肌着
- 靴
- 靴下
- ベルト
ワイシャツの下の肌着に派手なTシャツなどを着ていると悪目立ちする可能性があります。
無難に目立たない白のTシャツにしておくことをおすすめします。
靴・靴下・ベルトについては、基本的には通常の就活と同じスタイルにしましょう。
暑さ対策であるクールビズでも、ノーベルトやくるぶし丈の靴下などは就活には不向きなので避けましょう。
男女別のポイント
男性はこれまで解説してきた通り、ノージャケット・ノーネクタイで白のワイシャツのスタイルが無難かつ清潔感があるのでおすすめです。
女性の場合も、クールビズではジャケットを省くことが一般的です。
白のブラウスにダーク系のパンツやスカートを合わせることで、バランスの取れた印象を与えられます。
ここでポイントとなるのは、ブラウスは長袖を選ぶことです。
半袖ではカジュアルすぎると見なされます。
長袖ブラウスは、よりフォーマルな雰囲気を保つことが可能です。
透ける心配のある素材の場合、ベージュやアイボリーのキャミソールやタンクトップをインナーとして着用すると安心です。
また、夏場の暑さ対策として、素足での参加は避け、デニール数が低い薄手のストッキングを選ぶことが望ましいです。
これにより、快適さと見た目の良さを兼ね備えたスタイルが完成します。
就活でクールビズの服装をするうえでの注意点
就活でクールビズの服装をするときに注意すべきポイントについてまとめました。
これらのポイントを意識していなければ、面接官などから悪い印象を持たれる可能性があるので、こちらについてもぜひ確認してみてください。
- 清潔にする
- しわ・シミに注意
- 腕まくりをしない
- 第一ボタンまで留める
- パンツにきちんとインする
一つずつ丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
清潔にする
ノージャケット・ノーネクタイのスタイルのクールビスでは、ワイシャツの汚れが目立ちやすくなります。
面接会場に行く前には、ワイシャツに汚れがないか必ず確認するようにしましょう。
ワイシャツの汚れが目立つと、面接官にだらしない印象を与える可能性があるので、外出の際は全身鏡で確認してから臨むことをおすすめします。
しわやシミに注意
しわやシミも目立ちやすくなります。
必ず着用する前にアイロンを掛けて、しわのない状態にしておきましょう。
近年登場した形状記憶タイプのシャツであれば、しわができにくく手間が省けます。
また、汗ジミも目立ちやすいので注意してください。
汗拭きシートなどでこまめに拭き、汗ジミをつくらないように心掛けましょう。
速乾性のワイシャツは、汗を簡単に吸ってくれるのでおすすめです。
腕まくりはしない
クールビズのワイシャツは長袖が無難と伝えましたが、腕まくりをするのはやめておきましょう。
移動中だけ腕まくりをするのも、伸ばしたときにしわが目立つ原因となるので、やめておきましょう。
第一ボタンまで留める
ノーネクタイスタイルとはいえ、ボタンは第一ボタンまで留めておきましょう。
ワイシャツを着るうえでは、第一ボタンまで留めるというのがマナーです。
マナーを守れない人という印象を与えてしまうのを避けるためにも、第一ボタンまで留めて面接に臨むようにしましょう。
シャツはきちんとINする
当たり前ではありますが、シャツがパンツから出ていると非常にだらしない印象を与えます。
ノージャケットスタイルでは出ているシャツがより目立ってしまうので、必ずパンツに入れるようにしましょう。
シャツがパンツから出てしまいやすい方は、パンツのウエストにシャツの滑り止めをつけておくと効果的です。
クールビズの指定がない場合は、ネクタイとジャケットを着用
就活中に「クールビズを推奨しています」という表現がある場合、どのような服装で面接に臨むかは慎重に判断する必要があります。
このような表現が曖昧なときは、一般的にネクタイとジャケットを着用していくのが無難です。
なぜなら、クールビズスタイルで評価が下がることは少ないとはいえ、周囲と異なる服装をしてしまうと、それが気になって面接に集中できなくなる可能性も考えられるからです。
特に、クールビズの服装と指定されていたとしても、安心策としてネクタイやジャケットを持参することをおすすめします。
なぜなら、実際に会場に行って周りの人がクールビズスタイルでなかった場合でも、迅速に対応することができるからです。
これまでにも述べてきたように、持ち運びの際はジャケットがしわにならないように注意が必要です。
ジャケットはカバンに無造作に押し込むのではなく、可能な限り手で持つか、適切なガーメントバッグに入れて持ち運ぶのが望ましいです。
このように準備を整えておくと、どんな状況にも柔軟に対応でき、面接に臨む自信と安心感を持てるでしょう。
面接の成功は服装からも大きく左右されるため、この点をしっかりと押さえておくのが重要です。
まとめ
今回は、就職活動におけるクールビズ対策について詳しく解説しました。
クールビズは環境省が推進する地球温暖化対策の一環で、夏場にエアコンの設定温度を高く保ちながらも快適に仕事を行うための服装を推奨する活動です。
ここで、この記事で触れたポイントを簡潔におさらいしましょう。
- 環境省による夏場の温度設定に対応した服装の推奨
- 「クールビズでお越しください」との指示があれば、その指示に従ってOK
- 男性は白のワイシャツとダーク系のパンツ
- 女性は白の長袖ブラウスにダーク系のパンツまたはスカート
- 清潔感を保つ
- 服にしわやシミがないように注意
- 腕まくりは避ける
- シャツは第一ボタンまでしっかりと留める
- シャツはパンツにきちんとインする
クールビズといっても、ラフな服装が許されるわけではありません。
面接では、身だしなみやマナーが非常に重要です。
見た目の印象で不利になることがないよう、上記のポイントを押さえて、夏場の就職活動に臨みましょう。
内容が充実していても、見た目で評価が下がるのは非常にもったいないです。
この記事が皆さんの就職活動の参考になれば幸いです。