OB訪問でするべき質問10選【実例まで徹底解説】
2024/8/27更新
はじめに
みなさんには就活のOB訪問に関してこんな悩みはありませんか。
- OB訪問ってするべきなの?
- どんな質問をすればいいの?
- 注意するべき点は?
OB訪問の質問はどのようなものがいいのかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで当記事では、OB訪問でするべき質問をはじめ、OB訪問のメリットや注意点まで詳しく解説していきます。
就活生の皆さんにとって当記事が少しでも参考になれば幸いです。
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OB訪問での質問の重要性
OB訪問での質問を行うことは、情報を得る以外にも、企業との接点を深める重要な機会となります。
- インターネットだけでは分からない情報を得られる
企業の現場で働く先輩社員から、会社説明会やHPだけでは知り得ないリアルな情報を聞けます。 - 企業や業界の理解を深めることができる
より具体的にその企業の将来性や必要なスキルなどを知ることができます。 - 企業と接点を作ることができる
OB訪問によって、企業内での人脈を広げられます。 - 自分に合っている企業かを見極められる
直接会うことで、企業の価値観や社風、働き方が自分に合っているかがさらに見極めやすくなります。
OB訪問でするべき質問10選
OB訪問とは企業に入社した卒業生に直接話を聞くことができる重要な機会です。
質問が少なく時間が余ってしまったり、話が詰まったりしてしまえばせっかくのチャンスを棒に振ってしまいます。
そのため、貴重な機会を活かすためにも、たくさんの疑問点、質問を用意しておくとよいでしょう。
ここでは、たくさんある質問の中でも特に重要となる質問事項を10項目厳選してご紹介します。
就活全体に関する質問
OB訪問での質問で欠かせないのは就活に関する質問です。
①自分が就活の時に何をやっていたか
就活生にとって就活は初めての経験なので、正直何から始めればいいのかも何が正しいのかもわからないでしょう。
そのため、実際に就活を乗り越えたOBの方の体験談を聞ければ、今後の参考にすることができます。
その話から自分が知りたいことをとり入れて活かすことができれば、就活が以前より充実したものになるでしょう。
例:
- 就職活動ではどのような準備をしていましたか
- 就職活動のスケジュールはどう管理していましたか
②志望動機や自己アピールはどうやったか
面接で重要となる志望動機と自己アピールは特に気になるところだと思います。
OBの方の志望動機は会社が認めたいわゆる模範解答のようなものです。
OB訪問をした企業を志望している場合は必ず質問して自分のものと見比べ改善するようにしましょう。
例:
- 志望動機はどのような伝えましたか
- 自己アピールで強調した点は何ですか
③自分に足りていないところとは
企業に勤めているOBの方から見て、現時点のこちらに足りていない要素を聞いて見るのも良いでしょう。
企業は面接をしても、結果の合否に関わらずこちらの欠点は教えてくれません。
そのため、どこを改善して次の面接に活かせばいいのかわからないのが皆さんの悩みだと思います。
自分の印象をフィードバックしてくれる機会はこの上なく重要であるため、ぜひ優先的に自分に足りないと感じる要素を質問しましょう。
例:
- 私の印象を教えていただけませんか
- 質問している様子を見て、話し方などの改善ポイントがあれば教えていただけませんか
企業の実態に関する質問
企業の実態はネットなどの情報では把握しきれないため、実際に働いている人から現状を聞くことも大切になります。
実際に企業に勤めている人に直接会うことでしか知り得ないような情報を聞き出しましょう。
④企業内の雰囲気は
企業内の雰囲気を把握しておくのは非常に重要となります。
というのも、転職の原因は仕事内容ではなく人間関係の悪化によるものが多いからです。
いくら仕事が自分に合っていて楽しくても、周りの環境が悪ければ転職することにもなりかねません。
そのため、入社する前にあらかじめ企業内の人間関係や雰囲気を知っておくと良いでしょう。
例:
- チームと個人のどちらで仕事をすることが多いですか
- 社内や部署間の交流は活発ですか
⑤企業の入社前と入社後のギャップ
転職する理由としてよくあるのは、企業が自分の思っていたところではなかったというものです。
仕事内容やキャリアアップなど様々な側面に関して多少のギャップは就業後に誰でも感じるものですが、仕事において自分の譲れないところはOBの方に聞いておき、入社後に困惑することがないようにしましょう。
例:
- 入社前と入社後で仕事の印象は変わりましたか
- 入社後にモチベーションが上がったエピソードを教えてください
⑥業界内での企業の立ち位置や今後の展望
その企業の安定性、成長性、影響力を評価する上で、企業が業界内でどのような地位にあるかを理解することは非常に重要です。
自分が就職したい業界や企業がどのような状況にあるのか、どのような戦略やビジョンを持っているのかを知ることで、自分のキャリアプランや志望動機を明確にすることができます。
また、業界や企業の動向に敏感であることは、選考時にも好印象を与えることができるでしょう。
この質問例は非常に重要なため、具体的に解説します。
質問例:
- 企業の強みや弱みを教えてください
企業の強みや弱みを聞くことで、自分が就職したい企業がどのような優位性や競争力を持っているのか、どのような課題や改善点を持っているのかを知ることができます。
自分が企業に貢献できる価値や能力を見出すことができるでしょう。
- 企業の戦略やビジョンを教えてください
企業の戦略やビジョンを聞くことで、自分が就職したい企業がどのような目標や方向性を持っているのか、どのような行動や判断をしているのかを知ることができます。
自分が企業の一員としてどのような役割や責任を果たせるのかを考えられるはずです。
仕事内容に関する質問
OBの方から仕事の日々の流れ、挑戦、そしてそれをどのように乗り越えているかを知ることは、あなたがその職に適しているかどうかを判断するための材料となります。
また、仕事とプライベートのバランス、職場での人間関係、上司や先輩のスタイルなど、実際の職場環境を理解することも就職後のイメージをつかむ上で重要です。
⑦仕事のやりがいや課題
仕事のやりがいや課題について尋ねて、実際の業務内容やその中で直面するリアルな情報を得ましょう。
具体的な例を挙げてもらい、その企業の働き方の実態をより深く理解すると、自分がその企業文化にフィットするかどうか判断しやすくなります。
例:
- この仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか
- この仕事にはさらなる改善点はあると思いますか
⑧仕事とプライベートを両立するために意識していることは
ワークライフバランスは長期的なキャリアを考えるなかで重要な要素です。
企業がどのように従業員の仕事と私生活のバランスを支えているのか、また従業員自身がどのような工夫をしているのかを、この質問を通じて知ることができます。
例:
- 休日はどのように過ごしているのか、差し支えない範囲で教えていただけませんか
- 仕事のリフレッシュ方法を教えてください
⑨会社で活躍している人に共通点はありますか
その企業で成功している社員が共有している特性やスキルを理解し、自分がその企業で成功するために何が必要かを見つけます。
例:
- 社内で活躍する人はどのような特徴がありますか
- あると良いスキルを教えてください
⑩上司や先輩はどんな方ですか
上司や先輩の性格やリーダーシップスタイルを知れると、職場の雰囲気やチームワークの質を推測できます。
また、入社後のメンターシップやサポート体制についても確認しておきましょう。
例:
- 上司や先輩社員に仕事の相談をすることはありますか
- 先輩とはどのようにお付き合いされていますか
OB訪問において控えるべき質問とは
ここまでOBの方に聞くべき質問事項を見てきました。
しかし、質問の中には、失礼に値したり、印象を悪く思われたりする質問もあります。
ここではOB訪問においてあまりおすすめしない質問事項について紹介します。
ネットで調べられるような内容に関する質問
NGな質問でありがちなのが、会社のホームページなどに記載されている内容を質問してしまうパターンです。
快く答えてくれる方もいますが、人によっては研究不足な志望者だと悪い印象を受けてしまう可能性もあります。
そのため、OB訪問に臨む場合は事前に企業研究をしっかり行い、企業に勤めている当事者からしか得ることができないような情報に関する質問を考えましょう。
目的のない不必要な質問
OB訪問の特徴は、簡単なものから難しいものまで、採用担当者に聞けないような質問を聞けるというところにあります。
しかし、とりあえずたくさん質問すればいいというわけではありません。
質問するのはあくまでも自分の今後につなげるためです。
したがって目的のない不必要な質問は避けましょう。
プライベートに立ち入りすぎる質問
OBの方のプライベートに関する質問もできるだけ避けましょう。
給与面の質問をする場合は、初任給やキャリアアップに伴う給料の増加に関する質問であれば答えやすいですが、現在の給料などあまりにもプライベートに立ち入った質問は印象が悪いです。
したがってそのような質問はしないのがベターでしょう。
意欲が感じられないような質問
残業時間や休日などに関する質問にも注意が必要です。
非常に気になるところだとは思いますが、聞き方を間違えれば仕事に対する熱意が欠けていると思われかねません。
「どのくらい休むことができますか」ではなく「ワークライフバランスはとれていますか」のように聞き方を工夫して悪い印象を抱かれないようにしましょう。
OB訪問をするべき人とは
OB訪問は就活において必須ではなく、できるならばやった方がいいといったものです。
ここでは、特にOB訪問をおすすめする就活生の特徴を紹介します。
本気で志望している企業がある人
OB訪問をおすすめするのは志望企業が明確に決まっている就活生です。
志望する企業が明確に決まっている場合、OB訪問は必要ないように思えるでしょう。
そのような就活生は、自分のやりたいことが決まっているためその企業を志望していることが多いです。
そのため、就職後にミスマッチが発覚する可能性もそれだけ高くなりやすい傾向にあります。
実際にやってみると自分が思っていた仕事内容ではなかった、やりたい仕事とは関係のない仕事をやらされるといったことから転職する羽目になることもあるのです。
したがって、本気で志望している企業がある人ほどOB訪問に申し込むようにしましょう。
どの企業がいいか絞り込みに悩んでいる人
企業の選択肢がある程度絞られている人にもOB訪問はおすすめです。
なぜなら、同じ業界であれば企業ごとの強みや特色がわかり、異なる業界であれば業界ごとの企業の特徴や自分に合った業界が見つかる可能性があるからです。
まだ企業が絞り込まれていない人はネットなどの情報から自分が働いてみたい企業をある程度決める作業から始めましょう。
かたっぱしから計画性もなしにOB訪問をしていると、企業や業界の研究にはなりますが、予定などが詰まって本命の企業が見つかった時に対応できなくなるかもしれません。
OB訪問のメリットとは
OB訪問を行う理由とはなんでしょうか。
目的を明確化し、より効果的な質問ができるように、メリットを理解した上でOB訪問に臨みましょう。
他の志望者との差別化が図れる
OB訪問のメリットは、その企業に関するより深い情報を得ることができる点です。
就活生が作る志望動機は大体内容的な違いはなく、他者より目立つためにはその企業に関する知識や情報が必要となります。
そのため、OB訪問をすればその企業に実際に勤めているOBの方からリアルな情報が手に入るため、他者より具体性のある志望動機が作成でき、他者との差別化を図ることができるのです。
入社前に企業の実態が明らかになる
先述しましたが、OB訪問のメリットは入社前に企業の実態がわかりミスマッチを防げることです。
自分のやりたいことと実際の仕事が違っていては、熱意が強ければ強いほど、どうしてもモチベーションを保つのが難しくなります。
OBの方のリアルな意見を聞くことで、企業の実態を知っておくのは非常に重要となります。
内定に影響する可能性もある
OB訪問をすることで企業の採用担当にその話が伝わる可能性もあります。
OB訪問をしたから他の志望者よりも必ずしも有利になるわけではありませんが、決して損にもなりません。
断定できることではありませんが、本気で志望しているのであれば、OB訪問で志望の熱意を伝えるのも悪くはないでしょう。
OB訪問の前に準備すべきこと
OB訪問を充実したものにするためには、入念な準備が重要です。
訪問前に用意すべきことを紹介します。
就活で不安や重要に感じているポイントを洗い出す
OB訪問を行うにあたって、自分が就活で不安に感じていることや重視していることは何かを洗い出しましょう。
- 就活をどのように行えばいいのか
- どんな人が企業で活躍するのか
- 企業内でどのような仕事がしたいのか
- 自分のライフスタイルの理想とは
- 自分のアピールすべき点は何か
細かく把握する必要はありませんが、自分がOB訪問で質問すべき内容が明確になります。
業界研究と企業研究を行う
企業にOB訪問をする前に、その企業がいる業界の研究や、企業研修はしっかりと行いましょう。
業界研究は、その企業が業界のどの位置にいるのか、その業界の今後の進展や将来性などを把握しておきます。
企業研究では、企業理念や経営内容、求めている人物などが公式HPに載っているため、内容を確認しましょう。
質問内容を準備する
質問内容は事前に考えて準備しておきましょう。
聞きたいことの優先順位をつけてリストにしておくと、当日はスムーズに実施できます。
事前に段取りをすることは就活だけではなく仕事においても重要となるため、OB訪問の対応をする社員にも良い印象を持たれるでしょう。
OB訪問の注意点
最後にOB訪問における注意点を紹介します。
以下のことを注意してOB訪問をより充実したものにしましょう。
時間が限られていることを視野に入れる
OB訪問は相手先の事情もあるため、当然時間には制限があります。限られた時間を有効に扱うためにも、質問をまとめておき、優先順位をつけておくと良いでしょう。
用意した質問にすべて答えてもらうことができるとは限らないので、自分の中で優先順位をつけて質問することをおすすめします。
具体的な質問をする
具体的な質問を用意することも重要です。
「今の仕事に満足していますか」といった質問は抽象的で、相手もYesかNoで答えてしまうでしょう。
しかし、それでは具体的な理由が分からないため、自分にとっても身にならない可能性があります。
そのため、「仕事でどのような時に一番満足感を覚えますか」といった相手も具体的に答えやすいような質問を意識しましょう。
意見を求める時は自分の意見も述べる
質問の内容にもよりますが、例えば企業の今後について聞きたい場合は、自分の意見を言った上で相手の意見を求めるのが大切となります。
OBの方の意見を聞きっぱなしにすることはあまり良くありません。
OBの方からはしっかり自分の考えを持てる人材だと思われるように、自分の意見も交えながら質問しましょう。
OB訪問は採用面接ではないため、長く自分の意見を述べる必要はありませんが、自分の考えが的を射たものなのか確かめましょう。
マナーを大切にする
OBの方に対するマナーは特に注意が必要です。
OBには色々な方がおり、非常にフレンドリーな方もいれば、堅苦しい雰囲気を持つ方もいるでしょう。
しかし、状況如何に関わらず以下に挙げる最低限のマナーは守りましょう。
視線、相槌、返事
これはOB訪問に限ったことではなく、面接にも言えることですが、話す際や聞く際は必ず相手の目を見ましょう。
緊張していてなかなか目を見られないこともあるかもしれませんが、よそ見をしながら話をしていると興味がないように思われてしまいます。
また、相手の話を聞いているというコミュニケーションになるため、相槌や返事は忘れずに行いましょう。
OBの方との信頼関係を構築できればその分聞ける話も増えてくるはずです。
そういった意味でもマナーはしっかり守りましょう。
メモの了承
OBの方から話を聞く前にメモを取ることへの了承を得ましょう。
話を聞いている時におもむろにメモを取り始めることは、人によっては良く思わない場合もあります。
メモの了承を得てしっかりした就活生という印象を与えましょう。
訪問後のお礼
そしてOB訪問が終わったらその日の内にお礼のメールを送ることが大事です。
相手方の事情もあるので電話よりは柔軟な状況で確認できるメールの方が常識を持っている印象を与えられます。
これから社会人として歩んでいく身として、話を聞いたことで完結せず、OB訪問に対するお礼をしっかりと表しましょう。
OB訪問のアポイントの取り方については、下記の記事を参考にしてください。
また、OB訪問アプリやサービスを使うと相手のプロフィールが見れるため、ミスマッチを防ぐことができます。
さいごに
OB訪問に関する質問やメリット、注意点などを紹介してきました。
OB訪問は就活において必須ではありませんが、企業のことを知るため、そして自分のことを知るための絶好の機会です。
質問事項やマナーについてあらかじめ理解し、志望する企業の内定を得るための有効な手段としてOB訪問を積極的に活用していきましょう。