【企業分析】三菱電機の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年11月26日更新
はじめに
三菱電機株式会社は日本を代表する総合電機メーカーとして、社会インフラから家電、さらには宇宙開発まで幅広い事業を展開しています。そして、その技術力と規模は日本の産業界において非常に重要な位置を占めていると言えるでしょう。
この記事では、三菱電機への就職を目指す就活生に向けて、企業の概要や就職難易度、採用大学、選考対策について詳しく解説します。
- 三菱電機の仕事内容が気になる方
- 三菱電機の就職難易度を知りたい方
- 三菱電機の選考対策のポイントを知りたい方
電機・機械以外の業界については、以下の記事を是非ご覧ください。
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この記事の結論
結論から言うと電気・通信業界が人気であり、就職偏差値で見ると業界内でも上位に位置していることから三菱電機の就職難易度は「高い水準」といえます。
また、エントリーシート・面接では論理的思考力・課題解決能力・事業理解が重視されます。志望職種は研究開発・設計・生産技術・営業・スタッフなど幅広いため、自身の専門性に沿って具体的な貢献意欲を示すことが内定獲得の鍵となるでしょう。
次の章より、会社概要から就活情報までを網羅的に紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
三菱電機株式会社について

出典:三菱電機株式会社
会社概要
三菱電機株式会社は、1921年の創業以来、日本の経済成長を支えグローバルに事業を展開する総合電機メーカーです。「技術と想像力で、未来をひらく」という企業理念のもと、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家電など幅広い分野で製品・サービスを提供しています。
社会課題の解決に貢献するため、IoTやAIといった先端技術を活用したソリューション開発にも注力。特に、環境負荷低減や安心・安全な社会の実現に向けた取り組みを強化しており、持続可能な社会の実現を目指しています。
各事業別の売上規模
三菱電機の2024年3月期(2024年度)の連結業績は、売上高が5兆5,217億円、営業利益が3,918億円、純利益は3,240億円となりました。各事業部門別の売上高は以下の通りです。
| 事業部門 | 売上高(2024年度) |
| インフラ | 1兆2,249億円 |
| インダストリー・モビリティ | 1兆6,448億円 |
| 空調・家電 | 1兆5,191億円 |
| ビジネスプラットフォーム | 1,468億円 |
| セミコンダクター・デバイス | 2,863億円 |
特に空調・家電事業の海外需要増加と円安効果が、全体の業績を押し上げました。
- インフラ事業
- インダストリー・モビリティ事業
- ライフ事業
- ビジネスプラットフォーム事業
- セミコンダクター・デバイス事業
インフラ事業
売上高は1兆2249億円で、前年度比1,883億円増。営業利益は894億円で、582億円増となりました。
インダストリー・モビリティ事業
売上高は1兆6448億円で、前年度比362億円減。営業利益は826億円で、362億円減となりました。
ライフ事業
売上高は2兆1851億円で、前年度比1,328億円増。営業利益は1,572億円で、415億円増となりました。
ビジネスプラットフォーム事業
売上高は1468億円で、前年度比47億円増。営業利益は108億円で、31億円増となりました。
セミコンダクター・デバイス事業
売上高は2863億円で、前年度比34億円減。営業利益は406億円で、107億円増となりました。
各事業セグメントの解説
三菱電機の主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| インフラ | 社会システム(交通事業、公共事業、UPSなど)、電力システム(再生可能エネルギー・電力流通)、防衛・宇宙システム(防衛装備品、宇宙衛星など) |
| インダストリー・モビリティ | FAシステム(工場自動化)、自動車機器(車載電装品など) |
| ライフ | ビルシステム(エレベーター、エスカレーター)、空調・家電(家庭用・業務用空調、家電製品) |
| ビジネスプラットフォーム | ITインフラサービス、システムインテグレーション等、DX関連ソリューション |
| セミコンダクター・デバイス | パワー半導体、光デバイス、産業用・通信向け半導体製品 |
三菱電機は多岐にわたる事業を通じて私たちの日常生活から社会インフラ、さらには宇宙空間に至るまで、幅広い分野で技術貢献を果たしています。
各事業が持つ技術力を融合させることで、新たな価値創造を目指すとともにグローバル市場での競争力を高めているのです。
三菱電機で働いている社員は?
平均勤続年数は?
三菱電機の平均勤続年数は16. 3年です。製造業の平均より長く社員が長期的に働きやすい環境であることがうかがえます。
平均年収は?
三菱電機の平均年収は869万円でした。全国平均の年収が458万円であることを考えると全国平均よりも非常に高い水準です。同じ「電気機器」上場企業の平均年収は700万円程度で、業界内でも高い水準にあります。
平均残業時間は?
三菱電機の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり17.0時間でした。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、製造業で働く従業員の平均残業時間は15.0時間のため、業界内では平均よりもやや多い残業時間といえます。しかし、ワークライフバランスの改善に向けた取り組みも進められています。
平均ボーナス額は?
インターネットの情報だけでは三菱電機の平均ボーナス額を特定することは困難でした。三菱電機の平均年収と民間給与実態統計調査から予測すると、平均ボーナス額は136万円程度と予想できます。あくまで参考程度にとどめてください。
どんな文化なの?
三菱電機は「社会への貢献」を重視する企業文化が特徴です。高い技術力と品質を追求し、社会インフラを支える重電システムから人々の暮らしを豊かにする家電まで、幅広い分野で貢献しています。
また、長年にわたり培われてきた技術力とそれを支える社員の成長を大切にする風土があります。若手社員にも積極的にチャンスを与え、OJTや研修制度を通じて、専門知識やスキルを習得できるでしょう。
組織としての一体感を持ちながらも個々の専門性を尊重し、チームで課題解決に取り組む姿勢が強く見られます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい電機業界の中で、三菱電機の立ち位置を紹介します。
グローバル市場での多様な事業展開
三菱電機は重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器など多岐にわたる事業をグローバルに展開しています。
特定の事業や地域に依存しないポートフォリオにより、市場変動リスクを分散し安定した収益基盤を確立しているのが特徴です。特に、アジアや欧米市場での家電製品やFA機器の需要増加が業績を牽引しています。
社会課題解決に貢献する高付加価値ソリューションの提供
脱炭素化社会の実現に向けた再生可能エネルギー関連事業やスマートファクトリー化を推進するFAソリューション、社会インフラの老朽化対策などの社会課題解決に貢献する高付加価値な製品やシステムを提供しています。これらのソリューションは顧客のニーズに深く応え、長期的な収益源となっています。
技術革新と研究開発への積極的な投資
三菱電機はAI、IoT、サイバーセキュリティなどの先端技術の研究開発に積極的に投資しています。これにより、競争力の高い製品やサービスを継続的に生み出し市場での優位性を保っており、オープンイノベーションも推進し外部との連携を通じて技術力を強化している点も好調な業績を支える要因です。
競合他社との比較
以上の要素により、三菱電機は電機業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。参考までに競合3社の売上高を比較してみましたのでご紹介します。
| 社名 | 売上高(2023年度) | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
| 三菱電機 | 5兆5,217億円 | 869万円 | 65 | 技術志向、社会貢献重視、堅実 |
| 日立製作所 | 8兆8721億円 | 921万円 | 68 | グローバル志向、社会イノベーション重視 |
| 東芝 | 3兆3674億円 | 803万円 | 60 | 変革期、技術力重視、組織再編中 |
| 富士通 | 3兆7378億円 | 870万円 | 63 | DX推進、共創、ITソリューション重視 |
三菱電機の新卒募集要項について
三菱電機は若手社員の育成にも力を入れており、充実した研修制度や福利厚生が特徴です。特に、キャリアパスの多様性や技術者としての専門性を高める機会が豊富に用意されています。
| 項目 | 詳細 |
| 対象 |
|
| 就業場所(雇入れ直後) |
|
| 就業場所(変更範囲) | 会社が定める国内外の場所、リモートワーク可能な場合は自宅等含む |
| 勤務時間 |
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| 休日 |
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| 休暇制度 | 年次有給、慶弔、結婚、転任、チャージ、セルフサポート、マイカレンダー、時間単位休暇など |
| 初任給(2025年度) |
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| 諸手当 | 時間外手当、扶養手当、通勤費補助など |
| 仕事内容 |
|
| 契約期間 | 期間の定めなし(試用期間3ヶ月あり) |
| 賃金改定 | 年1回 |
| 賞与 | 年2回 |
| 保険 | 雇用、労災、健康、厚生年金 |
| 福利厚生 | 寮・社宅、保養所、契約リゾート施設、スポーツ施設(テニス・体育館・プール)、財形貯蓄、住宅融資、社員持株会、セレクトプランポイント、社員互助会など |
| 休職制度 | 傷病、育児、介護、セカンドライフ支援、出産支援休職など |
| 研修制度 |
|
三菱電機では社員のワークライフバランスを重視しており、多様な働き方を支援する制度が整っています。転勤については職種やキャリアパスによって可能性はありますが、グローバルに活躍できる機会も豊富にあると言えるでしょう。
求める人材
三菱電機が求める人材は、下記のような特性を持つ方々です。同社は、技術革新を通じて社会に貢献することを目指しており、その実現に向けた意欲と能力を重視しています。
- 高い専門性
- 挑戦する意欲
- 協調性・コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- グローバルな視点
高い専門性
各分野における深い知識と技術を持ち、それを応用して新しい価値を創造できる能力が求められます。
挑戦する意欲
現状に満足せず新しい技術やビジネスモデルに挑戦し、困難な課題にも積極的に取り組む姿勢が重要です。
協調性・コミュニケーション能力
チームで働くことが多く、多様な背景を持つ人々と協力し円滑なコミュニケーションを通じて目標達成に貢献できる力が求められます。
論理的思考力
問題を正確に分析し、論理的な根拠に基づいて解決策を導き出す能力が必要です。
グローバルな視点
海外事業も展開しているため、多様な文化を理解しグローバルな視点を持って業務に取り組めることが期待されます。
これらの要素は、三菱電機が掲げる「Changes for the Better」という企業理念にも繋がっており、エントリーシートや面接ではこれらの資質をどのように発揮できるかを示すことが、内定への鍵となります。
新卒採用のフロー
採用フローは以下のステップで進められます。選考では、学生の人柄や潜在能力そして三菱電機への熱意が重視されるでしょう。
新卒エントリー
三菱電機の採用サイトからエントリーを行います。エントリーシートでは志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などの一般的な質問に加え、技術職は専門分野や研究内容に関する記述が求められることがあります。
Web適性検査
エントリーシート提出後、適性検査(SPIなど)を受験します。この検査では、基礎的な学力や性格特性が評価されます。
複数回面接
三菱電機の面接は複数回実施されることが一般的です。個別の状況や職種によって回数は異なりますが、通常は個人面接形式で行われます。
一次面接
人事担当者や若手社員との面接です。自己紹介や志望動機、学生時代に力を入れたことや長所・短所など基本的な質問が中心となります。人柄やコミュニケーション能力が重視されます。
二次面接
部署のマネージャーや中堅社員との面接です。より具体的な業務内容への理解度や専門性、入社後のキャリアプランについて深く掘り下げられます。
最終面接
役員や事業部長クラスとの面接です。入社への熱意、企業理念への共感、将来のビジョンが問われます。三菱電機で何を成し遂げたいか、どのように貢献したいかを明確に伝える準備が重要です。
面接では質問に対する回答内容だけでなく、論理的な思考力やコミュニケーション能力、そして三菱電機で働くことへの情熱が評価されます。以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
内定
複数回の面接を突破し、最終選考を通過すると内定が通知されます。選考プロセスを通じて、自身の強みや三菱電機で働くことへの熱意を具体的にアピールできるよう、しっかりと準備を進めることが成功の鍵となるでしょう。
採用大学
三菱電機の採用大学の実績は非常に幅広く、国内外の多様な大学から学生を採用しています。これは、同社が学歴のみに捉われず、個々の能力や潜在性を重視する採用方針を持っていることを示唆しています。
| <大学院>
東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学、北海道大学、慶應義塾大学、早稲田大学、広島大学、同志社大学、立命館大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、関西大学など <大学> 東京大学、京都大学、大阪大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学神戸大学、広島大学、滋賀大学、和歌山大学、長崎大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学、秋田大学、岩手大学、千葉大学、京都工芸繊維大学、電気通信大学 |
出典:【就職難易度は?】三菱電機の採用大学ランキング | 学歴フィルター,倍率,選考フロー(ES,面接,Webテスト) | 就活の教科書
上記のように、国内の最難関大学から地方の国公立大学、私立大学まで、幅広い学術背景を持つ学生が採用されています。これは、学歴フィルターがほとんどなく多様な人材を積極的に受け入れていることの表れです。
そのため、出身大学に関わらずエントリーシートや面接で自身の強みや三菱電機で働くことへの熱意をしっかりと伝えることができれば、内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえると、三菱電機の就職偏差値・難易度は「高い水準」であると言えるでしょう。その理由として、以下の3点が挙げられます。
高いブランド力と安定した経営基盤
三菱電機は重電から家電、宇宙開発まで多岐にわたる事業を展開する日本の代表的な大手電機メーカーです。その安定した経営基盤と高いブランド力は多くの就活生を惹きつけ、応募倍率が高くなる傾向にあります。
専門性と多様な人材への需要
幅広い事業領域を持つため、技術職・事務職問わず、各分野における高い専門性や多様なバックグラウンドを持つ人材を求めています。そのため、選考では個々の能力や経験が厳しく評価されます。
選考プロセスの厳密さ
エントリーシート、Web適性検査、複数回の面接といった選考フローは、一般的な大企業と同様に厳密に設計されており、高いレベルでの対策が求められます。特に面接では、論理的思考力、コミュニケーション能力、そして企業への理解度や熱意が深く問われます。
これらの理由から、三菱電機の選考を突破するためには入念な企業研究と自己分析、そして選考対策が不可欠です。特に、自身の専門性や経験がどの事業領域で活かせるのか、具体的なビジョンを持ってアピールすることが重要となるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
三菱電機は日本の産業界を牽引する総合電機メーカーとして、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家電など多岐にわたる事業を展開しています。
高い技術力とグローバルな事業展開を強みとし、社会インフラから日常生活までの幅広い分野で人々の豊かな暮らしを支えているのが特徴です。
同社の就職難易度は比較的高めですが学歴フィルターにとらわれず、個々の能力と熱意を重視する採用方針があります。充実した研修制度や福利厚生、多様なキャリアパスが用意されており、自身の専門性を活かして社会に貢献したいと考える方にとっては非常に魅力的な企業です。
ぜひこの記事を参考に三菱電機の企業研究を深め、自身の強みや情熱を最大限にアピールして、内定獲得を目指してください。








