OB訪問のやり方は?内定獲得のコツや内定報告について解説

OB訪問のやり方は?内定獲得のコツや内定報告について解説

2024/10/9更新

はじめに

OB訪問のやり方は?内定獲得のコツや内定報告について

就活生であれば一度は耳にしたことのある「OB訪問」。

誰もが知っているキーワードですが、実際にOB訪問をした学生は約25%しかいません。

なぜなら、OB訪問のメリットや目的が分からず、そしてアポイント方法、質問内容、コミュニケーションの注意点も多いからです。

この記事では、そんなOB訪問に関する疑問を全て解消していきます。

OB訪問のよくある疑問
  • OB訪問に興味があるけど、どうすればよいかわからない
  • OB訪問を活用して内定獲得するポイントが気になる

この記事を読んで、OB訪問を内定につながるものにして、みなさんを就活を成功に導いていきます。

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OB訪問は内定獲得に効果あり

OB訪問は内定獲得に効果あり

OB訪問は、内定獲得に大きな効果を発揮します。

自ら行動を起こし、OBやOGに連絡を取り訪問することになるため、会社説明会やリクルーター面談とは異なり、志望度の高さや熱意のアピールの伝わり具合がかなり異なります。

そして「他社との違い」「社内の雰囲気」が分かり、「実際に将来自分が働く姿のイメージ」が具体的に想像できるようになるでしょう。

企業研究を進めるためには、インターネットや会社説明会の情報に加え、OBの話を聞くのがベストです。

そうすることで説得力のあるアピールができ、さらに入社後のミスマッチも減らせます。

そして、OBの方にエントリーシートを添削してもらったり、面接でのコツを伝授してもらえることもあるのです。

その企業に入社した人からアドバイスをしてもらえるので、かなり質の高いエントリーシートが完成します。

OB訪問で高評価を得られれば、そのOBの方が人事部に「ぜひ一緒に働きたい就活生がいる」と伝えてくれる可能性もあるので、選考ルートが増えたり、面接で「社員の話で印象に残っていることは?」と聞かれたときに、他の就活生に差をつけたりすることができます。

なぜOB訪問をするのか

なぜOB訪問をするのか

「OB訪問」と聞いてみなさんはどのような印象を持っていますか?

よりリアルに近い働き方や社風などの話を聞けたり、OBと後輩だからこその親近感から、通常の就活イベントでは聞きづらい疑問を解消できたりする場、と考えている方が多いことでしょう。

OB訪問には主に3つの目的があります。

これらを押さえることで、意義のあるOB訪問ができるので、しっかりと目的意識を持つことが重要です。

目的①業界や企業の理解を深める

OB訪問を行う目的の1つ目は、業界や企業をより深く理解するためです。

就職活動を進める中で、説明会やインターネットを通じて企業についての研究を行い、志望企業を絞り込んでいると思います。

しかし、具体的にその企業で働く姿を具体的に想像できているでしょうか。

働く環境を選ぶうえでは、表面的な情報だけでなく、「どのような社員が働いているのか」「どんなビジョンをもった会社なのか」といったリアルな部分まで知ることが重要です。

これらの情報はインターネット上で調べたり、会社説明会に参加したりするだけでは得られません。

そこでOB訪問は、そうしたリアルな情報を収集するのに絶好の機会となります。

そのためには、OB訪問を行う前に業界・企業研究はある程度まで進めておくことが重要です。

訪問先の企業についてしっかりと調べたうえで、実際に働く社員からリアルな意見を聞くことで、より確かな業界や企業の知識を身に着けましょう。

そうすれば、ほかの学生にはない自分だけのアピールポイントを見つけることができるでしょう。

目的②エントリーシートの添削や自己分析を深める場

エントリーシートは、ほかの人に添削してもらうことで通過率をあげることができます。

OB訪問で会う先輩はその企業の選考を突破した経験があるため、エントリーシートの添削を依頼するのが効果的です。

業界や企業についての質問を一通り終えた後、エントリーシートの添削の時間を作ってもらいましょう。

また、OB訪問は自己分析に役立てることもできますが、自己分析や深堀そのものを手伝ってもらうのではなく、自分である程度まで進めたうえでアドバイスをもらうということが重要です。

自分の強みや学生時代培った経験が「企業で求められている力」とどう合致するかをOBの話を通じて確認するとよいでしょう。

目的③選考で有利に進めるための基盤づくり

OB訪問は、企業によっては早期選考や一次選考免除のチャンスにつながることがあります。

ただしすべての企業で特別ルートが用意されているわけではありません。

しかし、どの企業でも共通しているのは、OB訪問中の熱意や態度が評価される点です。

OB訪問では学生の能力だけでなく、人間性についても見られるため、「一緒に働きたい」と思ってもらえれば、内定に結びつく可能性があります。

さらに、OB訪問で接した社員が、人事に学生の評価を伝えていることもあります。そのため、OB訪問でよい印象を残すことができれば、選考突破につながるのです。

OB訪問を成功させるための最大の秘訣は「準備」

OB訪問を成功させるための最大の秘訣は「準備」

OB訪問で最も重要なのは、何よりも「準備」です。

意義のあるOB訪問にするためには、先ほど紹介した3つの目的を達成することが重要です。

その達成に必要な事前準備について、これから詳しく解説していくので、しっかり確認しましょう。

業界・企業研究

まず押さえておいて欲しいことは、業界・企業研究において、「OB訪問前には9割を済ませておき、訪問では残りの1割を確認する」という姿勢です。

残りの1割とは「○○と言われているけど、実際どうなのか?」という事実の確認です。

業界研究

業界研究
  • 業界のビジネスモデル
  • 企業の業界内での位置づけや違い
  • 最新の業界ニュース

これらを調べた上で、次のような質問をすることで、実りのある会話になるでしょう。

  • 業界内でA社とB社の違いはこのようなところにあると思いますが、A社の皆様から見て実際はどう考えられていますか?
  • ○○業界では最近△△がニュースになっていますが、どのような対応・対策をされているのですか?

こうした質問をすることで、表面的な情報ではなく、核心に迫る深い部分まで把握することができるのです。

企業研究

企業研究
  • 基本情報(設立年数、資本金、支社や支店の立地など)
  • 事業内容(事業ごとのビジネスモデル、1番の柱になる事業、同業他社との違い)
  • 企業理念(企業理念の背景、代表取締役へのインタビュー記事、社員のインタビュー記事やSNS)

これらを、ホームページからインターネットの記事やSNSまで、細かくチェックしましょう。

その上で以下のような質問ができると、より深い企業理解につながります。

  • メインの事業/それ以外の事業に取り組んでおられる先輩の仕事のやりがいはなんですか?
  • 企業理念では○○とありますが、それを実現していると感じるところはどこだと感じられていますか?

こうした質問をすることで、「なんとなく質問している」という印象を避けるだけでなく、エントリーシートの作成にも大いに役立ちます。

質問の内容によっては失礼にあたる場合もあります。

OB訪問で控えるべき質問内容を解説した過去の記事を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

自分の長所・短所を複数個答えられるようにする

自分の長所や短所は複数個応えられるようにしておきましょう。

これにより、先輩の話を通じて企業が求める力のうち、「自分の最大のアピールポイント」はどこにあるのかを見極めやすくなります。

短所については、即不合格となるような内容は避けつつ、企業とのミスマッチを早い段階で判断できることがポイントです。

企業が求めるスキルや価値観と、自分の特性をしっかりと照らし合わせておくと良いでしょう。

次回のOB訪問につなげる

選考を有利に進めていくためには、次回のOB訪問につなげるのがポイントです。

同企業に2回目以降OB訪問するパターンには、以下の2パターンがあります。

2回目以降OB訪問するパターン
  • 同じ社員に再度OB訪問する
  • 紹介してもらった別の社員にOB訪問する

同企業でOB訪問を2回以上行うことにより、信頼関係を築きやすくなり、選考が有利になる可能性があります。

また、得られたフィードバックやアドバイスを反映させ、何度もブラッシュアップしていくことで、選考対策を強化できます。

OB訪問のやり方完全ガイド

OB訪問のやり方完全ガイド

OB訪問は、以下の5つの手順で行いましょう。

  1. OBの探し方を決める
  2. OB訪問を行いたい相手にアポイントメントをとる
  3. 事前準備
  4. OB訪問当日
  5. お礼メールを送る

 

各ステップの解説をします。

1.OBの探し方を決める

OB訪問をしたい相手を探す方法を決めるのが、最初のステップです。

訪問先の探し方を優先度順に紹介します。

  1. 直属の先輩
  2. 信頼できる人からの紹介(間接的な知り合いなど)
  3. 大学や学校のキャリアセンター
  4. 就活エージェント
  5. OB訪問アプリ
  6. SNS

 

バッググラウンドが似ていたり、共通の話題がある「知り合い度が高い」人から優先的に訪問させてもらうと良いでしょう。

おすすめのOB訪問アプリについての記事を以下に紹介します。

ぜひ参考にしてください。

OB訪問アプリ・サービス厳選4選!利用上の注意点・ポイントについても解説

2.OB訪問を行いたい相手にアポイントメントをとる

OB訪問を行いたい相手が決まったら、次はアポイントメントをとりましょう。

OB・OG訪問に特化したサービスを使う場合は、申請機能が搭載されていることが多いので、その機能を使って予約を行います。

その他の方法で探した場合には、メールまたは電話で直接連絡をとり、OBに依頼をすることになります。

3.事前準備

OB訪問において最も重要なステップです。

先述した事前準備をしっかりと確認しておくようにしましょう。

4.OB訪問当日

OB訪問の当日の流れは、大きく以下の4つのステップに分けられます。

  1. 待ち合わせ
  2. 場所に移動
  3. アイスブレイク
  4. 質問
  5. お会計

 

それぞれのステップで注意すべきマナーやポイントを紹介します。

待ち合わせ

OBの方との待ち合わせ場所は、事前に確認しておきましょう。

会社の受付や最寄り駅などが一般的です。

そして、待ち合わせ時間には10分前に到着しておくのがマナーですので、遅刻は絶対に避けましょう。

OBの方と合流したら、まずは挨拶をして、「自分の名前と学校名、忙しい中時間を割いてくれたことに対する感謝の気持ち」を伝えます。

OBの方から名刺を渡されたら、正しく受け取る必要があります。

名刺を受け取るときは、右手で受け取り、左手で支えるのが礼儀です。

また、状況によって座って待つ場合には、必ず席を立って迎えるようにしましょう。

座ったまま迎えることはマナー違反であり、失礼な態度にあたるので要注意です。

場所に移動

OB訪問の場所は、カフェやレストランなどが一般的です。

事前にOBの方に場所を決めてもらうようにしましょう。

席に着いたら、改めて簡単な自己紹介とお礼の言葉を伝えます。

自己紹介では、自分の学年や専攻、就活の状況などを簡潔に述べましょう。

アイスブレイク

アイスブレイクとは、OBの方との距離を縮めるための軽い会話のことです。

OB訪問の本題に入る前に、アイスブレイクの時間を設けましょう。

アイスブレイクでは、就職活動の話や他愛もない話をします。

あなたの就職活動の現状を知ることで、OBの方もどのような話をするべきかわかります。

そして目標や課題について話しておくと、質問したこと以外にアドバイスを得られるかもしれません。

質問

アイスブレイクでお互いの緊張がほぐれたら、いよいよ本題の質問に入ります。

質問に入る前に、「これから質問に入らせていただきます。」と伝えましょう。

質問中は、相手の話を遮らないよう注意し、うなずきや相槌でしっかりと聞いている姿勢を示すことが重要です。

OB訪問は、あなたが企業や仕事について気になる点を教えてもらう場ですが、相手とのコミュニケーションを大切にし、質問攻めすることのないようにしましょう。

相手の話に対して自分の感想や共感を述べたり、自分の考えや経験を共有したりして、会話を深めていくのがポイントです。

また、事前に質問リストを作成し、緊張して質問する内容を忘れないようにしましょう。

質問リストは、あなたの特に知りたい内容を優先度の高い順に書いておくのがおすすめです。

お会計

カフェなどでOB訪問を行った場合は、基本的にはOBが支払ってくれることが多いですが、「おごってもらうのが当たり前」という態度はNGです。

お会計の前には必ず「自分が支払います。」と申し出て、自分の財布を出すなどして、口だけでなく行動でもその姿勢を見せるのが重要です。

もしOBの方が「いいよ。私が払うよ。」と申し出てくれたら、お礼を述べて支払ってもらいましょう。

ここで遠慮して会計時にごたついてしまうと、逆に失礼にあたってしまいます。

支払ってもらった後にも、必ず感謝の言葉を伝えることを忘れないでください。

以上が、一般的なOB訪問の当日の流れです。

OB訪問は、就活において非常に有益な機会となりますので、事前の準備と当日のマナーをしっかりと押さえて、有意義な時間にしましょう。

5.お礼メールを送る

OB訪問が終わったら、当日中にお礼メールを送りましょう。

お礼メールは内容や書き方ももちろん重要ですが、訪問後できるだけ早く感謝の気持ちを伝えるというのも大切です。

お礼メールが早いと、礼儀正しくマナーがあると感じられて好印象に繋がります。

社会人になってからもビジネスマナーとして重要なことなので、学生のうちから覚えておきましょう。

また、お礼メールでは感謝の気持ちを伝えるだけでなく、OBの方の話から学んだことや気づき、今後の抱負なども書くのがポイントです。

そうすればあなたの誠意が伝わり、今後も応援してくれる存在になってくれるはずです。

OB訪問でのメールの書き方の詳細については、以下にまとめている記事を紹介します。

こちらをぜひ参考にしてください。

内定報告は必要?

内定報告は必要?

内定後には、お世話になった方にお礼や報告のメールや電話をしますが、「OB訪問した方への報告も必要なのかな?」と悩む学生もいるでしょう。

結論からお伝えしますと、OB訪問した方への内定報告は必要です。

入社先かどうかに関わらず、OB訪問をしてくださったすべての方にお礼と報告をしましょう。

OB訪問をしてくれている方は、実際に企業で働いている社員なので、忙しい合間をぬって、あなたのために時間を割いてくれているのです。

そして、内定を獲得できたとなれば、その方のアドバイスによって大きな成果を得られたといっても過言ではありません。

以下に内定報告のメールの例文を記載します。

ぜひ参考にしてください。

【件名】内定の報告(○○大学△△学部)

株式会社○○
○○部
○○様

お世話になっております。

●月▢日にOB訪問をしていただきました○○大学△△学部の○○○○と申します。

先日はお忙しい中、OB訪問の機会を設けていただき、誠にありがとうございました。

この度、貴社より内定をいただいたことを、ご報告いたします。

第一志望としていた貴社から内定をいただくことができ、大変うれしく思っております。

○○さんと面談させていただき、「海外事業に関して独自の発想力を持った人材を求めている。」というアドバイスをもとに面接対策をブラッシュアップしました。

そのことが内定獲得に大きく響いたと思っております。

心より感謝申し上げます。

入社後は、自分の考えを大切にしながら、周りの先輩方をお手本にして、海外事業の発展に尽力いたします。

早く貴社の即戦力となれるよう、精進してまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

末筆ながら、○○様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

____________________
大学名:○○大学△△学部
氏名:○○○○
電話番号:090‐○○○○‐□□□□
メールアドレス:●●●●□□□□@△△.com
____________________

さいごに

OB訪問のやり方は?内定獲得のコツや内定報告についてのまとめ

今回は、OB訪問で内定を獲得するポイントについて徹底解説しました。

多くの学生がOB訪問に興味を持ちながら、どのように進めたらよいのかやり方が分からず、実際には行動は起こせていません。

そのため、ライバルが少ない中で自分を効果的にアピールできるチャンスになります。

OB訪問を上手く活用すれば、内定への最短ルートを獲得できるかもしれません。

もし別のルートがなくても本選考で有利になるでしょう。

OB訪問を成功させるためには「事前準備」が重要です。

今回紹介した方法を参考にして準備を整えてOB訪問を行えば、質の高い訪問となり、内定に一歩近づけるでしょう。

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