【企業分析】株式会社増進会ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/26更新
はじめに
株式会社増進会ホールディングスは、静岡県三島市に本社を置く教育業界に属する企業です。
今回は、そんな増進会ホールディングスの企業研究を行うための基本情報や社風の紹介、さらに選考対策などを徹底解説していきます。
本記事は以下のような就活生の手助けとなるように情報をまとめています。
- 増進会ホールディングスの就職難易度はどのくらい?
- 増進会ホールディングスの就職対策は何をしたらいいの?
少しでも疑問を解決して、自信をもって本選考に挑めるようにしましょう!
また、教育以外の業界については、以下の記事でまとめておりますので、こちらもぜひ参考にしてください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
この記事の結論からお伝えしますと、増進会ホールディングス(以下増進会ホールディングス)の就職難易度は難関です。
以下の項目で詳しく解説していますが、就職偏差値61であり、学歴フィルターもある可能性が高いため、難易度は高いといえるでしょう。
選考対策として、グループ全社で自ら積極的に課題を見つけ解決策を導き出し、周囲の人を巻き込む行動力が求められています。
そのため、チームワークで何かを成し遂げた経験を用意しておきましょう。
業務内容については、通信教育、出版、教室、ICT・映像、アセスメントと多様な手段の教育サービスを提供しています。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
株式会社増進会ホールディングスについて
出典元:Z会グループ公式サイト
会社概要
株式会社増進会ホールディングスは、Z会グループの持株会社として、子会社のサポートや自社収益事業などを展開している会社です。
Z会グループは、「最高の教育で、未来をひらく。」という理念のもと、幼児から大学生・社会人に至る幅広い年齢層に向け、通信教育や対面教育、出版、模擬試験、アセスメント、ICTを活用した指導サービスなど、多彩な教育サービスを提供しています。
2022年時点で332,250名の会員・学生が学習しており、国内外に合わせて889拠点の教室を展開しています。
各事業別の売上規模
ここでは、増進会ホールディングスの売上規模を紹介します。
2022年度3月期の売上高は697.1億円で、前年度は99.1%と少し低迷しました。
また営業利益ついては11.6億円でした。
これは、教室事業、法人事業、語学・留学事業、療育・就労支援事業、海外事業など、さまざまな事業を手掛けるグループ企業の収益によるものです。
各企業ごとの売上高は以下にまとめました。
企業名 | 売上高(2022.3) |
株式会社Z会 | 210.1億円 |
株式会社栄光 | 241..2億円 |
株式会社エデュケーショナルネットワーク | 102.2億円 |
株式会社シェーンコーポレーション | 45.2億円 |
各事業セグメントの解説
株式会社増進会ホールディングスの事業内容は以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
通信教育 | 通信添削学習サービスの提供 |
教室 | 首都圏・関西圏を中心に学習塾の運営 |
映像・ICT | オンラインでのZ会授業やプログラミング講座など学習サービスの提供 |
アセスメント | 変化の激しいグローバル社会・知識基盤社会において求められる資質・能力を、様々な試験の実施 |
出版 | 「速読英単語」シリーズ、センター試験対策問題集やドリル類など、学校への販売に限定した「学校専用教材」の出版 |
代表的な通信添削学習サービスである「Z会」以外にも、さまざまな事業を展開しています。
株式会社ソニー・グローバルエデュケーショナルや株式会社ワコム、駿河台学園・駿台予備学校、スタディサプリ、東京学芸大学など、さまざま企業と連携して提供しているサービスもあります。
以下に参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
増進会ホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
Z会グループの平均勤続年数は13.6年でした。
また教育業界の数値は10.1年といわれているため、業界内において離職率の低い企業と言えるでしょう。
平均年収は?
Z会グループの平均年収は572万円でした。
教育業界の平均年収は517万円であるため、高水準です。
平均残業時間は?
Z会グループの平均残業時間は14.6時間でした。
教育業界の平均残業時間は29.5時間であることを考えると、ワークライフバランスのとりやすい職場であることがわかります。
平均ボーナス額は?
インターネット上でZ会グループのボーナスについてはわかりませんでした。
グループ企業や職種によりかなり異なります。
また、業績によって変動するとの情報もありました。
どんな文化なの?
増進会ホールディングスの社風を一言でまとめると、アカデミックです。
教育に対して真摯に向き合う社員が多く、自由に意見を発言できる企業文化といえます。
また、ワンマンプレーではなくチームワークを重要としているため、仲間と共に何かを成し遂げることにやりがいを感じる方には、魅力的な職場でしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
それでは、教育業界内での増進会ホールディングスの立ち位置を見ていきましょう。
同業他社と比較してみると、増進会ホールディングスは知名度も高く、強いブランド力もあるため、トップクラスの企業だとわかります。
以下の要素が増進会ホールディングスの強みです。
- 難関大学への多数合格実績がある
- グローバル展開している
- 教育の質のレベルが高い
参考までに競合3社の情報もまとめてみましたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
増進会ホールディングス | 260.6億円 | 572万円 | 61 | アカデミックな社風 |
学研ホールディングス | 1,641億円 | 895万円 | 61 | 昔ながらの日本企業な社風 |
進学会ホールディングス | 66.6億円 | 682万円 | 38 | 真面目で堅実な社風 |
増進会ホールディングスの新卒募集要項について
以下に増進会ホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
グループ各社で新卒採用を実施しているため、各社の採用情報を確認してください。
ここでは株式会社Z会新卒採用情報をご紹介します。
職種については総合職で、3〜5年周期で様々な部署・職種を経験するジョブローテーション制度が取り入れられているため、配属部署を選ぶことはできません。
また、勤務地別の採用は行っていないので、本社、各地の事業所・営業所・教室、いずれかに配属される可能性があります。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 業務内容:教材開発、学習コンサル、マーケティング、教室教務、営業、システム開発、新規事業開発、スタッフ |
給与(2024年4月予定) | 大卒:250,000円 院了:251,800円 |
教育・研修制度 | 【内定者】
【新入社員】
【2年目以降】
|
求める人材
増進会ホールディングスでは、求める人材の資質として以下の3つを公表しています。
自ら学ぶ楽しさを知っている
ここでの学びとは、学問だけでなくあらゆるジャンルにおいての学びのことです。
大事なことは、学びによる変化や成長の楽しさを知っているかどうかです。
何かに熱中して学んだ経験を、具体的に話せるようにしておきましょう。
教育に対する高い志を持っている
単に「教える」スキルや教育について専攻していたことが、求められているわけではありません。
これまでの教育についての考えや、現在の日本が抱える教育課題についての思いなど、自分なりに教育と向き合った経験や、今後も向き合う覚悟があるかをチェックしています。
これまでの学校教育の振り返りや、教育業界の現状についての把握をしておきましょう。
チームで活躍できる
増進会ホールディングスには一人だけで完結する仕事はなく、同じ業務を担当する仲間、関係する他部署の社員や、グループ内外の他社社員を巻き込んで仕事を進める場合が多いです。
そのため、チーム全体で成果を上げるために行動できる方が求められています。
チームワークをアピールする際は、主観的な表現ではなく、具体的な成果を述べると効果的です。
以下に参考になる記事を紹介しますので、一度目を通しておきましょう。
新卒採用のフロー
増進会ホールディングスの新卒採用は、株式会社Z会、株式会社Z会エデュースと株式会社Z会ソリューションズの4社合同で行われます。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
エントリーシートや面接など、選考の方向性についてはグループ全社共通となっている可能性が高いので、その他の企業に興味のある方もぜひ参考にしてください。
①新卒エントリー
マイナビからエントリーします。
その後の書類作成方法や流れについては、エントリー後に企業から連絡があります。
②一次選考
増進会ホールディングスの一次選考は、エントリーシートです。
質問事項は以下のとおりです。
- 大学での専攻・研究テーマ
- 自身を表すキーワード10個程度
- これまでの人生で力を入れて取り組んだこと
- 変化・成長できたと実感した経験
- チームの中での役割/その役割にどのような意義があるか
- 効果的に自分をPR
- 大学での専攻や研究の内容・学びの面白さ・面白いと感じる理由を自由に表現
上記を見てわかる通り、志望動機や長所・短所などのような一般的なものはあまり聞かれていません。
特に「自由に表現する」というのは、他社ではあまり見かけない項目です。
こういった記入欄は、”個性や人柄””志望度や熱意””適材な人材であるか”を判断するために設けられています。
他の就活生と差別化を図るためには、
- あえて余白を作る
- イラストや写真を用いる
- 色ペンなどを使い一工夫加える
- 図やグラフで説明する
などといった方法が有効です。
以下にエントリーシート対策におすすめな記事を紹介しますので、ぜひこちらも併せてご活用ください。
③二次選考
増進会ホールディングスの二次選考は、Web集団面接です。
学生3人に対して面接官3人で行い、所要時間は1グループ45分程度です。
- 会社説明会に参加した感想
- 他者からみた自分について
- 自分を色に例えるなら
- 10年後何になりたいか
以下のページもぜひ参考にしてください!
④三次選考
Z会の三次選考は、対面形式で行う筆記試験とグループディスカッションです。
グループディスカッションでは、5人前後のグループを組んで議論します。
「面接」とは異なる視点から、実際にチームで働く適性があるかどうかがチェックされるでしょう。
筆記試験は、60分間(数学のみ90分間)の教科試験であり、英語・数学・国語・物理・化学・生物・日本史・世界史・地理の中から1科目を選択します。
形式は国公立大学個別試験のような記述式がメインで、難易度は設問によって異なり、難しいもので大学入試レベルとなるでしょう。
公式サイトで各教科ごとにアドバイスが記載されているため、志望する科目を確認してみてください。
⑤最終選考
最終選考は、役員との個人面接(オンライン)です。
過去に出題されていた質問には、以下のようなものがありました。
- 教育学部への進学理由
- 教員を選ばなかった理由
- 地元の大学ではなく、今の大学を選んだ理由
- さまざまな業界を志望している理由
- 国語の学力の重要性について、他の教科と関連させて述べてください。
増進会ホールディングスの面接のポイントは、同業他社との経営理念・戦略・事業内容などの違いをどのように理解しているのか、どう考えているのかです。
入念に業界・企業研究をして唯一無二の特長を見つけ、数多くある同業他社の中で、なぜ増進会ホールディングスを志望しているのかを明確に示せるようにしておきましょう。
⑥内定
複数の面接を突破したら内定が決まります。
採用大学
増進会ホールディングスの採用大学の実績は、以下のとおりです。
中には最難関大学も含まれており、難関大学がほとんどを占めていることから、学歴フィルターがあることがうかがえます。
<大学院> 大阪大学、大阪市立大学、岡山大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、静岡大学、上智大学、東京農工大学、東京理科大学、同志社大学、名古屋大学、奈良女子大学、広島大学、北海道大学、横浜国立大学、立命館大学、早稲田大学 <大学> 青山学院大学、早稲田大学、大阪府立大学、お茶の水女子大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、静岡大学、静岡県立大学、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学 |
このように、増進会ホールディングスは偏差値の高い大学を多く採用しています。
したがって、学歴を採用基準としている可能性が高いです。
選考フローの中でも独自の筆記試験を用いていることから、高い学力が必要です。
しかし、中堅レベルの大学もあるため、しっかりとエントリーシートや面接対策をしておけば、内定獲得のチャンスはあるでしょう。
学歴フィルターに関しては以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて増進会ホールディングスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いです。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 学歴フィルターがある可能性が高いため
- エントリーシートの項目に特殊なものが含まれているため
- 筆記試験で高いレベルの学力が必要なため
上記のことから、非常にハイレベルな選考となることが予想されます。
しかし、過去のエントリーシートや面接情報をみる限り、個性についても重要視されているため、諦めることなく対策すれば内定のチャンスは十分にあります。
入念に対策を行い、内定獲得を目指しましょう!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、増進会ホールディングスを志望する就活生に向けて基本情報や社風、就活難易度についての紹介、さらに選考フローごとに細かいポイントの解説もしました。
増進会ホールディングスは、有名なZ会だけでなく、学習塾の運営や出版、学校向けサービスの提供、アセスメントの実施等の多数の事業を手掛けています。
グループの理念は、「最高の教育で、未来をひらく」であり、ハイレベルなスキルが求められます。
筆記試験も独自のテストであることから、難問である可能性が高いです。
チームワーク力についても重視されていることから、グループディスカッションでの役割が合否に大きく関わってくるでしょう。
難易度の高い選考になるため、教育業界内でも「なぜ増進会ホールディングスを志望しているのか」を明確に示せるようにしっかりと対策をし、本選考に挑みましょう。
ぜひ選考対策にこの記事を役立てて、残りの就活に励んでくださいね。