サマーインターンとウィンターインターンの違いとは?対策方法を解説
2024年8月26日更新
はじめに
今や大学生にとってはなくてはならない存在であるインターンシップ。
そんなインターンシップにはさまざま種類があるため、どうしたらいいか悩んでいる学生も多いことでしょう。
ということで今回は、インターンシップの開催時期による違いやメリットを徹底解説していきます。
特に以下のような学生にとって役立つ情報をまとめています。
- インターンシップとは?
- サマーインターンとウィンターインターン、どっちに参加するべき?
この記事を読めば、自分がどのインターンシップに参加するべきか一目瞭然になりますよ。
インターンシップの開催時期それぞれの特徴とメリットを抑えて、より有意義に就活を進めましょう!
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インターンシップとは?
就活生のみなさんであれば、きっと一度は「インターンシップ」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
ここではそもそもインターンシップとは何か説明していきます。
「インターンシップ」とは「インターン」と略称で呼ばれることもあり、学生の間に企業などで就業体験できるプログラムのことです。
ひとくちにインターンシップと言っても、開催時期や期間、趣旨、募集対象学生はさまざま。
仕事を実際に体験したり、社員から話を聞いたりすることで、自身の適性や将来のキャリアについて考える機会となります。
会社説明会やOB・OG訪問などで話を聞くよりも、さらにリアルな空気を感じることができるため、企業の仕事内容、社員の雰囲気、企業風土について理解を深めることができます。
以下の記事では、インターンシップについて詳しく解説しています。
インターンシップに興味のある方は、この機会にチェックしてみましょう。
インターンはいつから?開催・参加時期の傾向
「インターンを制する者は、就活を制す」なんて言葉もあるほど、重要視されているインターンシップ。
まずは 開催・参加時期について確認していきましょう。
企業のインターン開催時期
リクナビが2023年12月~2024年1月にかけて、株式会社クロスマーケティングと共にインターンシップの採用選考に関わる人事300人を対象に実施したアンケートによると、8月が40.3%と最も多い結果となりました。
次いで7月(29.0%)、9月(28.3%)、10月(26.7%)と続いています。
実は、インターンシップは1年中開催されており、その開催時期や期間は企業ごとに異なっています。
しかし学生が参加しやすい夏休みや春休みといった長期休暇となる時期に開催している企業が多いようです。
学生のインターン参加時期
期としては8月(48.7%)と9月(34.0%)が圧倒的に多いです。
この2つが極端に多くなった理由としては以下のようなものが考えられます。
- 7月はテストがあり参加が厳しい
- 冬季から就活が本格化するため、それまでに済ませておきたい
この理由が密接に絡んできていると言えるでしょう。
そして上記の企業側による開催時期、学生側による参加時期のグラフを見てもインターンは大きく分けて以下の2つに分けられます。
- 夏のインターン(サマーインターン)
- 冬のインターン(ウィンターインターン)
インターンの時期による違いはどんなものがある?
インターンの時期について理解できたところで、開催時期による違いは具体的にどのようなものがあるのか、夏のインターン(サマーインターン)と冬のインターン(ウィンターインターン)に分けて見ていきましょう。
この3つの点で大きく異なっています。
インターンシップの期間の違い
サマーインターンとウィンターインターンでは、時期だけでなく、開催期間も異なっています。
一般的に、サマーインターンと呼ばれる6〜9月の夏の時期に開催されるインターンシップでは、1day仕事体験や数日程度で実施される短期インターンシップ、1ヶ月程度のウィンターインターンと比較して長期のものが多いです。
もちろん、業界・業種によっても大きく異なります。
しかし多くの企業が、1日で終わってしまうようなものではなく、3日間、5日間などでチームを組み、最終的には成果物を提出するような長期インターンシップを開催しています。
対して、1〜3月の時期に開催されるウィンターインターンは、学生の休みが夏休みほど長くない上、企業によっては慌ただしい年末年始も近づいているために、開催期間も総じて短くなりがちです。
多くの場合、1〜3日間で終わるものがほとんどだと考えて良いでしょう。
インターンの内容の違い
期間が異なれば、当然、インターンシップの期間内で実施可能な内容も異なってくるはずですね。
1週間などの期間に余裕を持って行われるサマーインターンでは、説明会やグループワークなどがメインのコンテンツとなります。
というのも、企業側の開催目的として一番にあるのは「学生に企業をPRする(認知を拡大させる)こと」であり、そのために説明会やワークの時間を設けているのです。
実際、学生側も3年の夏の時点で軸がはっきりと定まっている方はあまり多くありませんし、企業側もそのことは熟知しています。
まだ柔軟にさまざまな業界に目を向けているこの時期に、自社について知ってもらうことにより、優秀な人材を獲得したいという狙いがあるのです。
対して、就活本番を間近に控えたウィンターインターンでは、さまざまなインターンシップを経て選社眼を鍛えてきた学生の本気度も増すことも相まって、選考の色が強まります。
表では「選考の要素はない」としつつも、実は、裏で学生のスキルを図っている場合がほとんどです。
実際、冬のインターシップの成績によってエントリーシートや一次選考が免除されることも少なくありません。
サマーインターンと比較した場合、ウィンターインターンの方が選考要素が強いといえるでしょう。
受け入れ人数
インターンシップは、開催時期によって受け入れ人数も変わってきます。
企業について理解してもらうことを目的として開催されるサマーインターンは、受け入れ人数が多く、選考要素の強いウィンターインターンは少ない傾向にあります。
冬季にも開催されるからと油断していると参加出来ないかもしれません。
受け入れ人数の違いを抑えて、夏と冬どちらも参加するようにすると失敗がないでしょう。
サマーインターンに参加する3つのメリット
サマーインターンとウィンターインターン。
それぞれの違いについてお分かりいただけたところで、参加するメリットについて見ていきましょう。
まず、サマーインターンに参加するメリットは、大きく分けて次の3つがあります。
- 本番のような臨場感を味わうことができる
- 就活仲間ができる
- 企業の雰囲気を理解することができる
それぞれ解説します。
本番のような臨場感を味わうことができる
就活開幕戦ともいえるサマーインターンは、応募人数が多くなりがちであり、場合によってはインターンシップの選考が実施されるケースがあります。
例えば、エントリーシートや面接、グループディスカッションといった具合です。
このような選考を経験することは、自分の苦手な分野に気づくことができたり、本番のような緊張感を体感したりすることに繋がります。
そのような経験を早期に積んでおくことにより、本選考では十分にポイントを押さえた状態で満足のいく受け答えをすることが可能になります。
これらのことから、1社に限らず、さまざまな企業のインターンシップに参加しておけば、本選考で本領発揮できるようになるでしょう。
就活仲間ができる
2点目のメリットとしては、就活仲間ができることが挙げられます。
大学の友達もみな就活を経験することになるとはいえ、やはり目指す業界や業種は違うはずですし、気心が知れている友達だと、逆に就活状況を報告し合うのは気がひけるというもの。
その点、このようなインターンシップという形で「就活仲間」を作ることにより、情報交換の機会が増え、自分の志望する業界の情報が入ってくるかもしれません。
また、頑張っている姿を目の当たりにすることにより自分のモチベーションも高まることでしょう。
そして、バックグラウンドの異なる人と出会うことにより、孤独な戦いとなりがちな就活においても、心強い味方となり、視野が狭まってしまうのを防いでくれるはずです。
企業の雰囲気を理解することができる
また、5日間など長めの期間で実施されることの多いサマーインターンでは、長い間社員と共に活動するため、企業の雰囲気を理解することにも繋がります。
現在、日本において新卒の3年以内の離職率は3割と言われています。
この早期退職は、言わずもがなミスマッチから生じています。
そのようなミスマッチを防ぐためにも、サマーインターンを活用し、企業の内情を目と耳で確かめ、納得感を持って企業を選びましょう。
ただし、説明会型やグループワーク型など、実際に働く人とコミュニケーションを取ることが難しいインターシップでは、雰囲気を理解することは難しいかもしれません。
そのような場合においても、話し方や空気感一つとってもその企業らしさというものは反映されているはずです。
しかし、最善策としては、自分から社員とコミュニケーションを取ってみることです。
このような視点で、サマーインターンを利用してみることもありかもしれませんよ。
ウィンターインターンに参加する3つのメリット
続いて、ウィンターインターンに参加するメリットについて解説します。
主なメリットは、以下の5つが挙げられます。
- 本番直前の企業理解
- 夏には未開催で冬だけ開催なんて企業もある
- 選考に直結する可能性が高い
- 夏や秋までは学業に専念できる
- 本気度の高い就活仲間と出会える
それぞれ解説します。
本番直前の企業理解
入社後のミスマッチを減らすためには企業理解を深めることが重要です。
サマーインターンのメリットでも述べましたが、ウィンターインターンでは「本番直前」という文脈において大きな企業理解に繋がります。
学生にとって、本番直前の冬の時期であればある程度の自己分析や業界研究が終了しているはずです。
そのほぼ完成された状態で、実際に企業に出向き、自分が抱いていた「企業に対するイメージ」の仮説が正しかったのか、目と耳で検証することは最大のメリットともいえるでしょう。
インターンシップに参加して、自分の考えが「やっぱり正しい」と感じたのであれば、自信を持って選考に望むことができます。
一方、「やっぱりなんか違うかも」と感じたのであれば、修正する時間も十分にあります。
いずれにしても、選考の場面以外で企業と接触できる最後の機会であることには変わりません。
しっかり活用していきましょう。
夏には未開催で冬だけ開催なんて企業も
「サマーインターンは実施することなく、ウィンターインターンだけ開催する」という企業もたまにあります。
特に、例年サマーインターンを実施する競合企業がいるような場合は、あえて時期をずらしてウィンターインターンを行うようです。
同じ業界のインターンシップが複数の時期に分かれているという事実は、学生からしてみれば両方参加が可能になるため、大きなメリットであると言えるでしょう。
選考に直結する可能性が高い
先述したように、ウィンターインターンシップはサマーインターンシップと比べて選考要素が大きくなってきます。
成績によっては、エントリーシートや書類選考などの一次選考が免除されることも往々にしてありますし、ウィンターインターンシップでは、夏と比べて緊張感のある雰囲気となるケースが多いです。
もちろん、企業の中には「選考要素はない」とされていても、実際はしっかり選考している企業も珍しくありません。
また、たとえ選考に直結しなくとも、採用担当者も人間ですので印象などが記憶に残れば何かしらの影響があると考えられます。つまり良い印象を残せば、内定獲得への道が近づく可能性が高まるというわけです。
もし志望する企業、興味のある企業がウィンターインターンを開催するとのことであれば、是非とも参加しておきましょう。
夏や秋までは学業に専念できる
ウィンターインターンシップには、夏や秋までは学業に専念できるというメリットもあります。
学生の中には、大学3年生までの夏や秋頃まで部活動やサークルに引退しておらずインターンシップに参加することができない方もいることでしょう。
冬になり、それらの活動も落ち着いてきたら参加しやすくなります。
しかしながら、サマーインターンの方が開催企業は多いです。
そのため、スケジュールに余裕のある方は、最初からウィンターインターンのみに絞る必要はありません。
最もおすすめなのは、夏はさまざまな業界・企業の1day仕事体験や短期インターンシップで幅広く見て、自身の適性を図り、冬は志望する業界・企業のものに参加することです。
本気度の高い就活仲間と出会える
ウィンターインターンは、サマーインターンと比べると本気度の高い就活仲間と出会えます。
夏や秋頃まではまだ就活の軸が定まっていない学生が、やりたい仕事や業界を見つけるためにインターンシップに参加するというケースも多いです。
一方、冬になると、志望する企業・業界をある程度絞り込んで応募する学生が増えて、就活に対する本気度も高くなります。
こういった就活への意識が高い雰囲気の中でインターンシップに参加することで、他の学生から刺激を受けられたり、有益な情報を交換できたりします。
自身のモチベーションアップにもつながりますので、より有意義な就活にするためにも、ウィンターインターンには参加しておいた方がよいでしょう。
サマーインターンとは違う?ウィンターインターンの対策
最後に、選考の要素が強いウィンターインターンにおいて、好印象を残すための対策について解説します。
ポイントとしては大きく次の3つです。
- スケジュール管理
- 目的意識を持とう
- 選考対策をしっかり
それぞれ解説します。
スケジュール管理
ウィンターインターンではスケジュール管理をしっかりしましょう。
ウィンターインターンは12月~2月の間に実施されます。
この期間ですと、年末年始を挟んでいて忙しく、テスト期間と被ってしまう学生もいることでしょう。
そのためインターンシップの準備が予定通りに進まないという可能性もあります。
また、インターンシップの応募締め切りが12月などの年内であるケースも多く、スケジュールの管理を怠ってしまうと「あ、こんな時期にウィンターインターンあったのに…」などと悲しい事態になってしまいかねません。
年末年始やテスト期間を十分に考慮したスケジュール設定、そして年明けのインターンシップの日程を確認しておくことが非常に重要です。
次に、ウィンターインターンは選考要素が強く、参加へのハードルが厳しい傾向があります。
そのため安易なエントリーシートでは通過しません。
本番さながらにしっかりと企業研究をし、自己分析を深め、自分の強みを明確にした上で、インターンに参加したい理由(志望動機)を書き上げる必要があるのです。
これらのことから、本選考でも通用するレベルのエントリーシート作成できる準備期間を設けられるよう、スケジュール管理はしっかりとしておいてくださいね。
目的意識を持とう
ウィンターインターンでは目的意識をしっかり持つことが重要です。
サマーインターンと比べて「この企業に入社したい!」という学生が多く参加することは、間違いありません。
そのような意識の高い学生が多い環境で結果を残そうとするには、目的意識を明確にして望む必要性があります。
そのため、「なんとなく」ではなく「何をしにきたのか」について自問自答し、具体性を持って答えられるように準備しておくようにしましょう。
選考対策をしっかり
1つ目のスケジュール管理と重複する部分もありますが、本番をより意識してインターシップに応募することが重要です。
もちろん、インターンシップの選考形式は企業によって異なりますが、場合によってはエントリーシートや面接、筆記試験、グループディスカッションが実施される場合もあります。
そのため、夏以上に入念な選考対策をしておかなければなりません。「就活のリハーサル」的な意識と捉えておくとよいでしょう。
選考対策に困っている方は、以下の記事などをチェックしてみてください。
それぞれの対策について詳しく解説しています。
さいごに
本記事では、インターンシップの参加・開催時期の傾向、そして時期別の内容やメリットについて解説しました。
インターンシップは通年で開催されていますが、夏や冬に開催する企業が多いです。
もし参加を悩んでいるのであれば、夏は自身の適性を図るためにさまざまな業界・企業に応募して、冬は志望するものに絞ってみるとよいでしょう。
インターンシップに参加することには、選考対策や入社後のミスマッチを減らしたり、中には内定直結したりとメリットが多数あります。
そして学生である間に社会人を体験できる貴重な機会でもあります。
貴重な時間を有意義なものに変えるためにも、この記事を活用してインターンシップに取り組んでください。