【25卒向け】就活はいつから?やばいって本当?早めの動き出しが鍵
2023年11月28日更新
はじめに
「25卒から採用直結のインターンシップ制度が始まるけれど、何が変わるのだろう」
「新しい採用スタイルでの就職活動はどうなっていくのだろう」
など、変化の多い時期の就活で不安に思っている25卒の就活生も多いことでしょう。
採用直結のインターンシップ制度が始まると、ますます早期採用の動きが加速する可能性が高まります。現時点では従来通り3月解禁され、6月選考活動という就活スケジュールは変わらないと予想されています。
しかし、実際には「徐々に選考スケジュールが前倒しになっている」という声もあり、業界や業種によっても大きく異なります。
また、就活を大学在学の早期から強く意識している人と、それほどでもない人もいます。人によって就活を意識する時期も違ってきます。
このように「就活をいつから始めたらいいのか」には正しい答えはありません。
そこで本記事では以下について徹底解説します。
- いつから始める?先輩たちの就活スケジュール
- データで見る企業の選考スケジュール真相
- おさえておくべき就活の基本的な流れ
- 就活でやるべきこと
- タイプ別による企業の傾向
本記事を読んで、自分の志望業界・業種の就活スケジュールを落とし込み、 しっかりと準備をして臨みましょう。就活のスケジュール感をつかみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
いつから始めた?先輩たちの就活スケジュール
就活スケジュール
年によって若干の変動はありますが、多くの場合は、このようなスケジュールで動いています。
年次 月 就活生の動き
3年 4-6月 情報収集
就活イベント・セミナーに参加
3年 7-9月 サマーインターンに参加
業界・業種・自己分析を深める
3年 10-2月 秋〜冬のインターン・セミナーに参加
筆記試験対策・選考対策を進める
(志望業界によっては選考スタート)
4年 3-5月 就活解禁
エントリー開始・合同説明会参加
面接・筆記試験
4年 6月以降 大手企業の選考開始
内々定獲得
【就職活動の開始時期】
就職活動の開始時期を見てみると、卒業年次前年(大学3年)の6月が最も多いという結果が出ました。6月は企業のインターンシップの募集が始まる時期です。インターンシップに合わせて業界・企業・自己分析を始める人もいます。
また、就活生の4割は卒業年次前年の9月前に就活を始めていることがわかります。
しかし、就活以外に優先しなければならない人もおり、個人の事情により就活スタートは違ってきます。
卒業年次になって、ようやく就活を始めるという人もいます。就活時期が周囲に比べて遅くなったとしても、焦らずに就活スケジュールをしっかり立てましょう。
【22卒】は6月1日時点で7割が内定獲得!データで見るこれまでの選考スケジュール
続いて、企業によるこれまでの選考スケジュール実態について、データを元に考察していきましょう。
冒頭でもお伝えしたように、経団連加盟企業(いわゆる大手企業)の就活解禁は撤廃されたものの前年のスケジュールを踏襲する流れが続いています。24卒と変わらず、ほぼ前年通りに進むといわれています。
こちらは、就活解禁ルールが発表された年に就活を経験した、2022年・2023年卒の「選考・内々定・内定出しスケジュール」をグラフ化したものです。
(出典:『就活白書2022』)
グラフ下の表と比べて読み取ってみましょう。
<10月以前に面接を実施した企業の割合>
・2022年卒:1.0%
・2023年卒:1.3%
<10月以前に面接を実施した企業の割合>
・2022年卒:1.4%
・2023年卒:1.6%
<3月に内々定・内定出しをした企業の割合>
・2022年卒:18.2%
・2023年卒:20.1%
スケジュールは若干前倒しになっているものの、そこまで大きな変化はみられません。
(出典:『リクルートキャリア 就活みらい研究所 2023年3月度(卒業時点) 内定状況』)
2023年卒の6月1日時点内定率は、73.1%とコロナ禍で落ち込んでいた内定率から大きく回復しています。
6月1日時点内定率は増加傾向にあり、企業の選考スケジュールが早まっていることが推察されます。
今回の経団連企業・就活ルール撤廃は、このような企業背景が強く反映した結果だといえるでしょう。今後は3月まで待つことなく、もっと早い段階で選考開始する企業がますます増えていくかもしれません。
就活の基本的な流れと8つの準備
就活スケジュールを立てることは大切です。大学3年生の6月くらいから準備を始めますが、具体的にはどのような準備をすればいいのでしょう。
就活準備には大きく分けて8つあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1. インターンシップの応募
インターンシップの時期は、大学3年生の7~9月の夏休みに行われる「夏季インターン」と9~2月に行われる「秋・冬インターン」があります。
大学3年生の夏にスタートする人が多いのは1つ上の先輩の本選考が落ち着く時期であり、すぐに次の代に向けたインターンシップが始まるからです。
インターンシップとはいえ、ほとんどの企業では参加人数には制限があるため選考を実施しています。自己分析・ES・面接対策をしておかないと、インターンシップ自体に参加できない可能性があります。
インターンシップでは、面白い人事担当者や役員などに出会うことができるチャンスも広がります。選考の流れをここで一度経験しておくという意味でもインターンシップへの応募は非常に有意義な経験となるに違いありません。
3-2.自己分析
自己分析は企業や職種選びに重要になってきます。また、自分の特徴や性質を言語化しておくことは、企業の採用担当者に自分のことをわかりやすく伝えることにつながります。
具体的には、自分の特徴やどのような性格であるかを理解するため、これまでの考え方や経験を振り返って整理することです。
たとえば、部活・ゼミ・アルバイトなど大きな選択をするとき、何を大切にして決断したのか。気持ちが大きく揺さぶられたときはどのような瞬間だったのかなど、今までの人生を振り返ることで、自分の特徴をあぶり出していきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://jo-katsu.com/campus/1314/
3-3.業界研究
自己分析を経て、自分がどの業界で働きたいのかうっすらとみえてきたら、今度は業界について調べてみましょう。
業界研究をすることで、自分の志向に合う業界であるかどうかがわかってきます。この時点でミスマッチだと判断できれば、早期に他の業界を探すことができます。
また業界研究をすると自然と業界の知識も身につくので、次のステップとして行う企業研究も行いやすくなります。
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3-4.企業研究
自己分析によって見えてきた自分の特徴と、企業が求める人材の共通点はあるのかを見極めるため企業研究は重要です。
企業研究で最も重要なポイントは、自分とのマッチングです。とくに社風など企業文化のマッチングは、入社後のパフォーマンスや幸福感に大きな影響を与えます。
ホームページや企業が運営しているメディアなどで調べましょう。チャンスがあればOBやOGを訪問をし、リアルな声を聞くことをおすすめします。
また、企業研究を行う中で、自己分析につながる新しい価値観の発見や、新たな業界知識が身につく可能性もあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://jo-katsu.com/campus/4836/
3-5. 就活費用の確保
就活はお金がかかります。リクルートスーツやカバンなど諸々の買うべきもののための費用であったり、実際に説明会や面接にくいための交通費も発生します。
特に地方就活生で、都市部を何度も往復する可能性がある学生はなおさらでしょう。最近では、オンラインの活用によって交通費の削減ができるようになりました。
とはいっても就活では予想外の出費も十分考えられるので、余裕を持って確保しておきましょう。
3-6.面接対策
面接は、就活の中でも最も重要視される選考過程です。採用担当者は、書類選考では知りえなかった部分を面接を通して知ろうとします。
面接は、非常に緊張する場面です。普段あまり緊張しないという人でも、面接の場に行くと自分を出せなかったり、知らぬ間に姿勢が悪くなっていたりすることがあります。
事前に質問事項を確認し、適切な回答を用意することで、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。
また、面接時のマナーも必要になります。就活対策講座で模擬面接の練習を重ねましょう。また自分自身で動画を撮り、家族や友人に評価してもらうなどの対策も有効でしょう。
3-7.試験対策
就活の選考では、筆記試験が実施される企業もあります。筆記試験は「能力に関する問題」「適性検査(SPI)」「一般常識問題」「時事問題」「小論文」などです。
希望する企業の試験の傾向と対策を行いましょう。とくにSPIは、大企業や人気企業では足切りとして活用されることが多いので、そのような企業を検討している人は、早いうちからしっかり対策しておくことが重要です。
十分な対策ができないままSPIやWebテストで落とされ、面接までたどり着けないことは避けたいものです。
事前に計画を立てて臨み、早い段階に試験を受けて自分の実力を把握しておくことをおすすめします。
3-8.本選考に進む
就活を成功させるためには、業種や職種を限定せず、幅広い企業にエントリーをすることです。選考時期が早い企業を受けて、選考過程の場数を増やすことで就活スキルがアップします。
たとえば、本命企業1本で勝負した場合、初めての面接で緊張のあまり実力が出ないかもしれません。
また、場数踏んでいくうちに自分に合った企業と出会える可能性もあります。本選考に進むことは、自信にもつながることでしょう
企業タイプ別の就活スケジュール
就活スケジュールは、経団連が決めたスケジュール通り3月解禁、6月選考開始が一般的です。しかし、経団連に加盟していない企業、外資系企業は経団連のルールに縛られずに選考をする傾向があります。
企業別・業界別にそれぞれスケジュールに特徴があるのでみていきましょう。
本記事では、以下の7つに分けてご紹介します。
- 外資編
- 総合商社編
- 広告業界編
- マスコミ編
- 金融編
- コンサル編
- ベンチャー編
4-1.就活の準備はいつから始めるべきなのか 外資系編
外資系企業が選考を始める時期は、一般的に大学3年の10月頃です。かなり早い段階で選考が始まるのが特徴です。
就活スケジュールを立て、十分な対策をするためには大学3年の夏では遅いかもしれません。外資系の企業に興味がある人はかなり早期から就活に取り組む必要があります。
外資系企業名としては「ゴールドマン・サックス」「マッキンゼー」「P&G」などがあります。
4-2.就活の準備はいつから始めるべきなのか 総合商社編
日本の総合商社は、経団連に加盟しているところがほとんどです。経団連の就活スケジュールは大学3年の3月に情報が解禁され、大学4年の6月から選考開始となります。
具体的には
3年生4月~ 業界研究、自己分析
3年生夏頃~ インターンシップ開催
3年生12月~ 冬インターンシップ開催
4年生6月~ 本選考開始~内定
となっています。
経団連に加盟している企業の就活スケジュールは、解禁時期については厳格な場合が多いのですが、ebテストやESの提出に関する決まりはありません。
企業によっては、リクルーターがついて内々定を3月頃から出している場合もあります。
経団連ルールは形骸化していますが、21卒以降もこの流れを踏襲しています。
大手企業でも早期に採用活動を開始する企業が増えており、情報収集と早めの準備を心掛ける必要があるでしょう。
総合商社企業名としては「三菱商事」「伊藤忠商事」「豊田通商」「双日」などがあります。
4-3.就活の準備はいつから始めるべきなのか 広告業界編
人気の高い広告業界は、早期選考を行っている業界です。インターンシップに参加するのにも選考があり、早めに準備しておかないとインターンシップにすら参加できない可能性があります。
早めに情報収集を行い、積極的にインターンシップに参加するようにしましょう。
広告業界の一般的なスケジュールは、
3年生4月~ 業界研究、自己分析
3年生夏頃~ インターンシップ開催
4年生4月~ 本選考開始~内定
となっています。
広告業界の企業名としては「サイバーエージェント」「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」「電通」などがあります。
4-4.就活の準備はいつから始めるべきなのか マスコミ業界編
職種を問わず、選考時期が早いことが特徴のマスコミ業界。早期に採用活動を終えてしまうこともあるため、他企業よりも早めの準備が欠かせません。
マスコミ業界は就学生に人気です。必然的に競争率も上がり、厳しい条件を勝ち抜く必要があるため十分な準備が必要です。
マスコミ業界の一般的なスケジュールは、
3年生4月~ 業界研究、自己分析
3年生5月~ 選考対策
3年生夏頃~ インターンシップ開催
3年生秋~ 本選考開始~内定
となっています。
マスコミの企業名としては「ソニーミュージックグループ」「ジェイアール東日本企画」「ポニーキャニオン」などがあります。
4-5.就活の準備はいつから始めるべきなのか 金融編
金融業界は、一般的な業界よりもやや早めに選考がスタートします。証券会社、銀行、生命保険会社など人気業種のため競争倍率も高くなります。
金融業界の一般的なスケジュールは、
3年生4月~ 業界研究、自己分析
3年生夏頃~ インターンシップ開催
3年生冬頃~ 冬インターンシップ開催
4年生4月~ 本選考開始~内定
となっています。
競争率が高いため、本選考までにインターンシップに積極的に参加し、経験を積みながら実際の情報を入手することが就活スケジュールのポイントとなります。
金融の企業名としては「日本生命保険」「大和証券グループ「東京海上日動火災」などがあります。
4-6.就活の準備はいつから始めるべきなのか コンサル編
コンサル業界は、一般的な日系企業とは違う採用スケジュールが組まれているケースが多いので注意が必要です。
たとえば、一部の外資系コンサル企業は、3年生のサマーインターンで内々定をだすこともあります。日系コンサルも他業種に比べると、就活は圧倒的に「早い」スタートが必要になります。
コンサル業界の一般的なスケジュールは、
3年生4月~ 業界研究、自己分析
3年生夏頃~ インターンシップ開催~本選考開始
3年生冬頃~ 内定
となっています。
コンサル業界の特徴は、3年生の夏と冬に大きな選考を行うことです。また、人材確保をするため4年生の4月に面接を行うコンサル企業も多くなってきました。
このように、コンサル企業の就職を目指すのなら、1年近くスケジュールを前倒しにする必要がありそうです。
コンサル業の企業名としては「アクセンチュア」「デロイト トーマツ コンサルティング」「野村総合研究所」などがあります。
4-7.就活の準備はいつから始めるべきなのか ベンチャー編
ベンチャー企業は、大手企業よりも早く優秀な人材を確保したいため、早めの選考が行われます。また特徴としては、ベンチャー企業ごとに、選考までのスケジュールがかなりマチマチです。
内定までの流れもバラバラであるため、企業ごとのおおむねのスケジュールを把握するなど、個別対応は必須となります。
ベンチャー企業の一般的な就活スケジュールは、
3年生4月~ 業界研究、自己分析
3年生夏頃~ インターンシップ開催
3年生冬頃~ 冬インターンシップ開催~本選考開始
4年生3月~ 内定
4年生6月~ 2次募集・通年採用
ベンチャー企業は、大学4年の6月くらいに 二次募集・通年採用することがあります。このタイミングで、大手企業から内定をもらった学生がベンチャー企業の内定を辞退するからです。
ベンチャーといいましたが、厳密には経団非加盟の上場企業なども該当します。もちろん、メガベンチャーも同様です。
ベンチャーの企業名としては「楽天」「サイバーエージェント」「リクルートホールディングス」などがあります。
まとめ 就活はとにかく早めの動き出しが吉
いかがでしたでしょうか?
この記事では以下について解説してきました。
・いつから始める?先輩たちの就活スケジュール
・データで見る企業の選考スケジュール真相
・おさえておくべき就活の基本的な流れ
・就活でやるべきこと
・タイプ別による企業の傾向
結論からいうと「就活は早ければ早いほどよい」となります。具体的には大学3年生の5月までには、自己分析・業界研究など就活でやるべきことをスタートさせます。そして翌年3月の就活解禁までに備えましょう。
また、業種や外資系によっては、かなり前倒しで選考を開始する企業もあります。志望企業をピックアップして採用動向や情報を常につかんでおく必要があります。
企業側は少しでも早く優秀な人材を確保したいものです。企業が主催するインターンシップには、できるだけ積極的に参加することをおすすめします。
本記事が、就活をいつからすべきか迷っている人の参考になれば幸いです。