【企業分析】エム・エムブリッジの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/19更新
はじめに
エム・エムブリッジ株式会社は広島県広島市に本社を置く建設・鉄鋼・金属製品業界に属する企業です。
エム・エムブリッジは、宮地エンジニアリンググループ株式会社と三菱重工業株式会社の共同出資から生まれました。
橋梁事業をはじめとする鋼構造製品に関する事業を展開しています。
今回はそんなエム・エムブリッジの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではエム・エムブリッジ株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- エム・エムブリッジの仕事内容が気になる
- エム・エムブリッジの就職難易度を知りたい
- エム・エムブリッジの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、建設・鉄鋼・金属製品業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、エム・エムブリッジの就職難易度は「やや高い」と考えています。
エム・エムブリッジは採用人数が少ないため、競争率が高くなります。
また面接での具体的な質問やエントリーシートなどの情報がネット上にないため、詳細な対策を練ることができません。
そのため、頻出質問を抑えておくことがポイントです。
面接回数も2回だけなので、ひとつひとつの質問に対して、慎重に答えるように心がけましょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
エム・エムブリッジ株式会社について
出典元:エム・エムブリッジ株式会社
エム・エムブリッジの会社概要について見ていきましょう。
会社概要
エム・エムブリッジ株式会社は、1868年に日本で初となる鉄の橋「くろがね橋」を建設した長崎製鉄所がエム・エムブリッジの原点です。
その後、三菱重工業株式会社の橋梁部門として活動し、2015年に宮地エンジニアリンググループ株式会社との共同出資でエム・エムブリッジが誕生しました。
主な業務は、橋梁・沿岸構造物等の設計・製造・据付・販売及び修理です。
エム・エムブリッジが建設した橋は非常に多く、日本列島を埋め尽くすほどの実績があります。
北は北海道にある「安平志内橋」、南は西表島にある「西表島仲間港浮桟橋」まで全国各地の橋を建設しています。
また日本だけには収まらず、タイ・フィリピン・イスタンブール・コンゴ民主共和国など海外にも実績がある会社です。
エム・エムブリッジはSDGsにも積極的に取り組んでいます。
17ある目標の内「3・4・8・9・11・12」の目標に貢献しています。
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各事業別の売上規模
エム・エムブリッジ株式会社が公表している最新の売上データは、2023年度~2020年度の4年度分です。
2023年度の売上高は「259億円」、2022年度の売上高は「217億円」、純資産は「123億円」、2021年度の売上高は「218億円」、純資産は「117億円」、2020年度の売上高は「188億円」、純資産は「99億円」となっています。
売上高・純資産ともにほぼ右肩上がりの実績を残しています。
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各事業セグメントの解説
エム・エムブリッジ株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
事務・設計 | オフィス内で働く事務や設計の仕事です。 工場や現場などで働く最前線の仕事をサポートします。 事務・設計で働く従業員がいるからこそ、シビアな環境で働いている仲間も安心できます。 |
工場・現場 | 巨大な構造物を工場でつくり、現場は橋を架ける仕事です。 小さなボルトから巨大な鉄のかたまりまで、どんなモノにも安全・精度が求められます。 「気が抜けない仕事」を何度も繰り返しているモノづくりのプロフェッショナル集団です。 |
大きく分けると「事務・設計」と「工場・現場」に分かれており、その中でも、以下のように細かく部やグループに分かれています。
- 営業部(営業管理グループ)
- 企画経理部
- 生産技術部(設計グループ・設計1チーム)
- 生産技術部(保全エンジニアグループ・保全開発チーム)
- 建設部(工場1グループ)
- 安全品質室(市原品質グループ)
事務や工場、現場で働いている社員の中には特殊な仕事をしている人もいます。
たとえば、「サンゴ増殖技術」を開発する技術部です。
一見、橋の建設とサンゴは無関係に思われますが、建設で用いる「電気防食」という技術がサンゴの増殖と関わっています。
エム・エムブリッジはSDGsにも積極的に取り組んでいるため、こうした保全活動も仕事の1つとして取り扱っています。
その他にも全国を飛び回る「営業マン」や現場の問題点をいち早く察知する「お見付け役」なども業務内容の1つです。
参照ページ
エム・エムブリッジで働いている社員は?
エム・エムブリッジで働いている社員の平均年収や残業時間などを見ていきましょう。
平均勤続年数は?
エム・エムブリッジの平均勤続年数は15年2ヶ月(2023年4月時点)です。
出典元:株式会社アーキ・ジャパン
株式会社アーキ・ジャパンがアンケート調査した結果、建設業界の平均勤続年数は15.6となっています。
そのため、エム・エムブリッジの勤続年数は平均的といえるでしょう。
参照ページ
エム・エムブリッジ(株)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2025
平均年収は?
Indeedの調査によると、エム・エムブリッジの平均年収は約432万円 (土木設計・積算) 〜695万円 (建設エンジニア) です。
この情報は、Indeedを利用している422件の情報に基づいた数値です。
日本の平均年収は458万円なので、平均か平均より少し高いことがわかります。
参照ページ
平均残業時間は?
エム・エムブリッジの平均残業時間は25.0時間です。
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報」によると、日本の平均残業時間は10.1時間であるため、平均よりも残業時間が多くなっています。
平均ボーナス額は?
エム・エムブリッジのボーナス額は、5.55か月分支給(2020年度実績)です。
平均値はネット上にはありませんが、ホームページの採用ページにボーナス額は記載されているため、気になる方はチェックしてください。
どんな文化なの?
エム・エムブリッジは「和・誠・情熱」を経営理念としています。
- 「和」=皆で力を合わせて頑張ること
- 「誠」=ものづくりに対しする真摯な姿勢
- 「情熱」=仕事に対する熱い思い
橋をつくる仕事は、安全・安心を大事にし、地域の社会活動を支えています。
そのため、上記の経営理念を大切に、誠実で感謝の気持ちを忘れず、温かい社風を大切にしている会社です。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
エム・エムブリッジは、建設・鉄鋼・金属製品業界に属している会社です。
建設業界という広い範囲で見ると立ち位置がぼやけてしまうため、橋梁に関する企業と比べてみました。
橋梁に関する大手企業といえば、横河ブリッジホールディングスや川田テクノロジーズ、駒井ハルテック、IHIインフラシステム、JFEエンジニアリングなどがあります。
今回はこの中から3社をピックアップして見ていきましょう。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
エム・エムブリッジ | 259億円(2023年) | 564万円 | 56 | 誠実で感謝の気持ちを忘れない、温かい社風 |
IHIインフラシステム | 600億円(2022年) | 664万円 | 58 | 新しいことに挑戦でき風通しのいい社風 |
JFEエンジニアリング | 3,005億円(2023年) | 671万円 | 64 | 多様性・個人を尊重する社風 |
横河ブリッジホールディングス | 1,649億円(2023年) | 761万円 | 不明 | 活気があり、実力主義の傾向がある社風 |
エム・エムブリッジは十分な実績を残してはいるものの、売上はIHIやJFEなどのグループ会社に差がついているのが現状です。
売上に対して平均年収は高く設定されています。
就職偏差値や難易度は、めぼしいデータが見つからずわかりませんでした。
参照ページ
エム・エムブリッジの新卒募集要項について
以下にエム・エムブリッジの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系総合職 事務系総合職正社員 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院卒:250,250円 大学卒:231,200円 専門学校卒:209,100円 備考:昼食補助として一律10,000円/月を支給、時間外勤務手当、家賃手当、家族手当、出張旅費手当 |
賞与 | 賞与 年2回(6月、12月) |
研修制度 | ・新入社員研修 ・工場実習 ・OJT指導員制度 ・ビジネススキル研修 ・階層別研修 ・コンプライアンス研修 |
福利厚生 | ・企業型確定拠出年金制度 ・持株会制度 ・財形貯蓄制度 ・社内表彰制度 ・次世代育成支援制度 |
引用ページ
求める人材
エム・エムブリッジ株式会社の求める人物像は以下の通りです。
- 大学での学問に自信がある人
- 資格取得に積極的な人
- 学外活動の経験が豊富な人
- チームワークを重視する人
- こだわりや探究心の強い人
- 冷静に物事を判断できる人
- 最後までやり遂げる責任力
上記の中でもとくに大切な項目は「最後までやり遂げる責任力」があることです。
エム・エムブリッジは、約150年の歴史の中で数多くのプロジェクトを成し遂げてきました。
この功績は誰にも負けない自信があると、社長は自負しています。
つまり、約150年もの間、最後までやり遂げ責任感をまっとうしてきた、ということです。
そのため、最後までやり遂げる責任力のある人を求めています。
また、エムブリッジはこれからも新しいことに挑戦していく会社です。
今ある仕事を着実にこなすことも大切ですが、新しい感性を磨く努力を惜しまず、積極的に挑戦する意思を持っている人も求めています。
新卒採用のフロー
エム・エムブリッジの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
技術系総合職と事務系総合職の2つの応募コースがありますが、どちらも選考フローが同じです。
①新卒エントリー
エム・エムブリッジの公式サイトにアクセスしても、エントリーはマイナビからすることになります。
そのため、「エム・エムブリッジ マイナビ」と検索してマイナビからエントリーしてください。
②会社説明会・エントリーシート
会社説明会はWebまたは対面のどちらかです。
こちらもマイナビから会社説明会の予約ができます。
予約は技術系総合職と事務系総合職で分かれているため、間違えて違うコースに予約しないように気を付けてください。
会社説明会が終われば、エントリーシートを提出します。
③適性検査(SPI3)
エム・エムブリッジの適性検査は「SPI3」です。
SPIは多くの企業が採用している適性検査なので、比較的対策がしやすいテストです。
問題集や対策アプリなど対策グッズが豊富にあるので、自分に合った対策方法を選びましょう。
SPI3についての対策方法は以下の記事で詳しく解説していますので、よければ参考にしてください。
過去問を使ってSPI3試験を攻略!試験問題と対策を徹底解説! | 就活ハンドブック
④個別面接(2回あり)
エム・エムブリッジは適性検査のあとに個別面接を2回します。
グループワークやディスカッション、グループ面接はないので、他のライバルを気にすることなく自分の想いをアピールしましょう。
面接内容に関するデータは、ネット上で見つけることができませんでした。
そのため、質問内容や面接担当の人数などを推測することができません。
そこで対策法としては、面接でよく聞かれる質問を抑えておくことです。
以下の項目は面接でよく聞かれる質問なので、答えられるようにしておきましょう。
自己紹介をしてください 志望動機を教えてください 学生時代に力を入れたことはなんですか? あなたの長所と短所を教えてください 人生で最も大変だったこと・苦労したことを教えてください あなたに尊敬する人はいますか? 弊社に入社した後は、どのような仕事をしたいですか? 弊社が第一志望ですか? 弊社以外にどのような職種・業界を受けましたか? 最後に質問はありますか? |
エム・エムブリッジは採用人数が10人程度と少ないです。
適性検査と2回の面接で合否が決まるため、面接が非常に重要な項目となっています。
しっかり自分をアピールできるように対策してから、選考に挑みましょう。
面接対策としては以下のコンテンツがおすすめです。
ES面接対策 | 就活ハンドブック | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ
⑤内定
選考結果をもとに内定が決まります。
採用大学
エム・エムブリッジの採用大学の実績を以下に掲載しますが、標準的なレベルの大学から幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えるでしょう。
<大学院> 愛知工業大学、岩手大学、大阪大学、大阪公立大学、鹿児島大学、金沢大学、関東学院大学、九州大学、京都大学、熊本大学、埼玉大学、東京大学、東京工業大学、東京都市大学、東京都立大学、同志社大学など <大学> 愛知工業大学、青山学院大学、愛媛大学、大阪大学、大阪学院大学、大阪工業大学、大阪公立大学、金沢大学、金沢工業大学、関西大学、関東学院大学、九州大学、九州産業大学、京都大学、京都産業大学、近畿大学、神戸大学、駒澤大学など <短大・高専・専門学校> 鹿児島工業高等専門学校、呉工業高等専門学校など |
過去3年間の採用人数も見ていきましょう。
年度 | 採用人数 |
2023年 | 12名 |
2022年 | 9名 |
2021年 | 11名 |
採用人数は多くないため競争率の高い選考になります。
短大や専門学校~大学院まで採用しており、難関大学だけでなく幅広く採用しているため、誰にでもチャンスはあります。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、エム・エムブリッジの就職偏差値・難易度を考えてみましょう。
結論としては、就職難易度は「やや高い」といえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用人数が10名程度と少ない
- 過去のESや選考の詳細の情報が少ない
- 幅広いレベルの大学から採用している
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
ただし、採用人数が少ないため、十分に対策しておくことが大切です。
エム・エムブリッジの詳細な選考情報は、ネット上には少ないです。
そのため、先ほども言いましたが、頻出質問を抑えておくことが選考を突破するカギになるでしょう。
採用大学は幅広いため、学歴で結果が左右されるわけではないので、対策次第で誰にでもチャンスがあります。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
エム・エムブリッジは、建設・鉄鋼・金属製品業界に属し、主に橋を架ける仕事をしています。
業務は「事務職」と「技術職」の2つに分かれるため、自分に合ったコースを選択しましょう。
どちらも選考フローは同じですが、詳細な情報はネット上にありません。
そのため、頻出問題である「ガクチカ」や「志望動機」、「自己PR」などはしっかりと答えられるように対策しておきましょう。
また求める人物像や経営理念などの情報は抑えておき、アピールポイントにつなげましょう。