【企業分析】東京産業株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/17更新
はじめに
東京産業株式会社は1947年に創業した電⼒会社の発電設備の新設、既存設備の保守メンテナンス、アフターサービスを提供する機械総合商事会社です。
火力・水力発電設備やプラント設備の据付・保守、産業機械などの販売を主軸としており、世界の産業と国内の人々のライフラインを支え続けています。
三菱グループに属する機械総合商社で安定した収入基盤があるため学生からも根強い人気がある企業です。
現在は国内営業拠点だけでなく、中国やベトナム、マレーシアなどにも現地法人を増やし、グローバルな事業展開を目指しています。
今回は、そんな東京産業株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
東京産業株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 東京産業株式会社の仕事内容が気になる
- 東京産業株式会社の就職難易度を知りたい
- 東京産業株式会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
また機械総合商社以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、東京産業株式会社の就職難易度は標準と言えます。
東京産業株式会社は各社が発表している企業入社難易度ランキングには企業名が入っていませんでした。
しかし、同社は三菱グループに属する機械総合商社で安定した収入基盤があるため学生からも根強い人気がある企業です。
とはいえ、一般的な新卒採用フローでさまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があることから、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性があるでしょう。
同社では新卒で入社してすぐに新入社員研修を行い、社会人の一般常識やビジネスマナーを学んだ後、各配属先で職場内研修・ 実習を行うのが一般的です。
新卒は総合職として営業か管理部門に配属され、各部門ごとの業務を担当します。
営業は各種機械設備などの提案営業や国内販売および輸出入業務、管理は総務・人事・経理・企画・法務・情報システムなどがメインの業務です。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
東京産業株式会社の概要
出典元 公式サイト
東京産業株式会社は1947年に創業した電⼒会社の発電設備の新設、既存設備の保守メンテナンス、アフターサービスを提供する機械総合商社です。
火力・水力発電設備やプラント設備の据付・保守、産業機械などの販売を主軸としており、世界の産業と国内の人々のライフラインを支え続けています。
三菱グループに属する機械総合商社で安定した収入基盤があるため就活生からの人気が高い企業です。
現在は国内営業拠点だけでなく、中国やベトナム、マレーシアなどにも現地法人を増やし、グローバルな事業展開を目指しています。
同業界の中では、環境・エネルギーに強い機械総合商社として地位を確立している企業です。
参照ページ 東京産業株式会社
各事業セグメントの解説
東京産業株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
電力事業 | 電力会社向けに発電設備の新設、既存設備の保守メンテナンス、アフターサービスを行う。バイオマス燃料供給・プラント工事・灰処理など幅広いエネルギー事業に取り組む。 火力発電所関連機器、原子力発電所周辺機器、送変電機器等など |
環境・化学・機械事業 | 太陽光を中⼼とする再⽣可能エネルギーや化学関連プラント向け機械設備、国内外の⾃動⾞・IT関連設備向けの⼯作機械の販売・導⼊⽀援。 |
生活産業事業 | 環境配慮型原料を用いた包装資材の製造、トイレ自動流水器などのライフラインに関わる事業を展開。 その他、レジ袋・ファッション袋・ごみ収集用袋など |
東京産業は機械の総合商社ですが、生活・産業第一部では機械を主軸としていないのが特徴です。
国内大手製造メーカーをバックに持ち安定した収入基盤があるため、事業全体も堅実に成長しています。
また、環境負荷低減に対応しつつも環境やエネルギーに強い商品開発をするという領域に挑戦し続けているのもポイントです。
参照ページ 東京産業株式会社
東京産業株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
東京産業株式会社の平均勤続年数は、2022年度で14.8年です。
また日本人の平均勤続年数は12.1年なので、ほかの業界と比較すると長いと言えるでしょう。
平均年収は?
東京産業株式会社の平均年収は、2023年2月1日時点で約839万円です。
株式会社山善が697万円、株式会社トミタが782万円、ユアサ商事が766万円のため、ほかの機械系商社と比較しても高い年収と言えます。
平均残業時間は?
東京産業株式会社の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20~40時間程度です。
機械総合商社の平均残業時間は10~20時間程度なので、平均よりも残業時間が長くなっています。
平均ボーナス額は?
東京産業株式会社の平均ボーナス額は128万円です。
機械総合商社の平均ボーナス額は100万円であることから、28万円ほど高い金額です。
どんな文化なの?
東京産業株式会社で働く社員の口コミによると、穏やかでコミュニケーションは活発なようです。
なお、東京産業株式会社のような機械総合商社では、お客様にとって有益で高付加価値の提案をしなくてはならない機会が多いです。
そのため、いかにお客様に寄り添えるか、消費者目線の立場に立った考えができるかというスキルが必須と言えるでしょう。
エントリーシートや面接では、これらの特徴を持つことを、自分の経験からアピールできると良いです。
参照ページ ライトハウス
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
機械総合商社の中での東京産業株式会社の立ち位置をご紹介します。
他社との売上高を比較してみても、東京産業株式会社の就職偏差値・難易度は標準的な企業と言えるでしょう。
東京産業株式会社は同業界の中でも、強みが多い企業です。
ここでは、東京産業株式会社ならではの大きなポイントを解説します。
- 電力関係が安定しており、手堅い収益基盤を築いている
- 三菱系の企業のため、各社との関係性が深くそこから事業を展開しやすい
- アジアやヨーロッパを中心にした強固な海外ネットワークがある
以上の要素により、東京産業株式会社は機械総合商社の中では中堅かその少し上のクラスだと考えられます。
参考までに競合との比較情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
東京産業株式会社 | 700億円 | 839万円 | 61 | 穏やかでコミュニケーションが活発 |
株式会社山善 | 5,272億円 | 697万円 | 62 | 若手でも挑戦しやすい社風 |
株式会社トミタ | 103億2100万円 | 782万円 | 59 | 率先して学ぶ積極性のある社員が多い |
岡谷鋼機株式会社 | 294億円 | 857万円 | 60 | 部署を乗り越えて相談できるフラットな環境がある |
売上や平均年収を競合と比較してみると、東京産業株式会社の就職偏差値は中堅かやや高いことが推測できます。
参照ページ
東京産業株式会社の新卒募集要項について
以下に、東京産業株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
中小を含めたほかの機械系商社と年収を比較すると平均値よりやや高いため、その分求められるスキルも高くなるでしょう。
福利厚生などは一通り整っており、入社後5年間は寮に入ることも可能です。
会社都合で転勤する場合は10年間の社宅利用もできます。
東京産業株式会社は海外事業の拡大に伴い海外勤務している社員の割合は年々増加しているため、将来的に海外勤務となる可能性もあります。
入社後はOJTを通じて業務の流れを一つひとつレクチャーしてくれるため、徐々に担当を引き継ぐことになるでしょう。
研究開発職は茨城県・大阪府、事務系総合職は北海道・福島県 ・東京都 ・静岡県 ・愛知県 ・大阪府 ・岡山県 ・大分県のいずれかでの勤務となります。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 |
給与 | 総合職…260,000円 一般職…190,500円 (別途 通勤手当・時間外勤務手当 支給) |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
研修制度 | 入社前Eラーニング研修、新入社員研修、新入社員フォローアップ研修、教育担当者研修、語学研修、海外赴任前研修、貿易実務Eラーニング研修、中堅社員研修、課長職研修、部長職研修 等 自己啓発支援制度(通信教育講座) メンター制度 |
福利厚生 | 各種社会保険・健康保険・厚生年金・労働保険 住宅融資制度・財形貯蓄制度・従業員持株会制度・社宅制度・独身寮他 クラブ活動 |
参照ページ
求める人材
ここでは東京産業株式会社のコーポレートサイトで紹介されている企業理念について紹介します。
|
引用ページ:東京産業株式会社|企業理念
以上のことから、東京産業株式会社では多くの人々に信頼されるような人柄が重要視される傾向にあります。
また、消費者の目線に立ってどのような製品がニーズがあるのかを考えられるスキルも重要になるでしょう。
また、社会との調和を大切にできるコミュニケーション能力の高さも問われる可能性が高いです。
また、東京産業株式会社ではサステナブル行動指針を定めています。
同社ではサステナビリティ経営を実行することで、持続的な成長と企業理念である「信頼と貢献」の実現を目指しています。
その中でSDGs達成に向けた取り組みを積極的に推進し、変化の激しいビジネス環境へ柔軟に対応することで、より「環境・エネルギーに強い機械総合商社」という地位を確実なものにしていく見通しです。
そのため、企業研究でサステナビリティ経営の具体的取り組みについて調べた上でどのような活躍がしたいのかを考えておくと良いでしょう。
新卒採用のフロー
東京産業株式会社の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほかにも、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、しっかり対策をしておきましょう。
①新卒エントリー
東京産業株式会社公式サイトの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録します。
②会社説明会
エントリーが完了したら、次は会社説明会に参加します。
説明会はWEBでの参加となります。
③エントリーシート提出
東京産業株式会社のエントリーシートでは、直近で以下のような設問がありました。
- 自己PR
- 学生時代の取り組み
- この会社で将来実現したいこと
- あなたにとって働くとは何か
- あなたは周りからどのような人と言われますか
ここでの内容が面接でも用いられるので、すべての質問で整合性と一貫性を保って記入する必要があります。
また、文字の見やすさや結論ファーストの論理性がある書き方ができているかも合わせてチェックしておきましょう。
一読して分かるような文章にするため、エントリーシートを友人に読んでもらったり、ゼミの先輩に添削をしてもらったりと、第三者からのアドバイスをもらうと良いでしょう。
④適性検査
東京産業株式会社の新卒採用試験の適性検査に関する情報はありませんでした。
総合商社の適性検査にはテストセンターやWebテスト、ペーパーテストなどがあります。
適性検査は時間配分のコツを掴み、出題パターンになれておく必要があります。
言語・非言語・性格を問われるテストが出題される可能性が高いので、しっかり対策しておきましょう。
性格検査は自己分析を徹底した上で、企業が求める人物像に即した回答ができるようにしておくのがおすすめです。
⑤面接
適性検査の後は、1次面接が行われます。
東京産業株式会社の1次面接に関する情報は確認できませんでした。
そのため、機械総合商社の1次面接で問われやすい傾向にある質問を紹介していきます。
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR
- 他社選考状況
- エントリーシートに書いた内容について深堀り
- 逆質問
最終面接は「入社の意欲がどれくらいあるか」「チャレンジ精神が抱負で失敗を恐れずに挑戦できるか」「業務内容に関する理解度があるか」といった回答が重視されるでしょう。
以下は、機械総合商社の最終面接で問われやすい質問事項です。
- 自己紹介や自己PR
- 将来、企業をどのように成長させたいか
- どんなキャリアを歩みたいか
最終面接では、入社意欲の高さをアピールすることが重要です。
自分の強みやこれまでの経験などのエピソードと絡めて、なぜ同社に入社したいのかという理由を具体性や論理性を持って話せるようにしましょう。
また、面接官は「自社の社風に合うか」「個人の信念が企業理念とマッチするか」などを見ています。
企業研究を徹底して、自分が同社で求める人物像にマッチしていることをアピールするとより有効です。
以下のページも確認しておき、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
2回の面接を突破して内定が決まります。
東京産業株式会社の過去3年間の新卒採用者数は16~20名程度です。
参照ページ マイナビ
採用大学
東京産業株式会社の採用大学の実績は以下の通りです。
青山学院大学、茨城大学、宇都宮大学、桜美林大学、神奈川大学、関西大学、関西外国語大学、学習院大学、、慶應義塾大学、甲南大学、國學院大學、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、静岡大学、芝浦工業大学、島根大学、上智大学、椙山女学園大学、成蹊大学、玉川大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、帝京大学、東海大学、東京大学、東京学芸大学、東京経済大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社大学、獨協大学、長崎大学、明治学院大学、名城大学、山形大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、麗澤大学、早稲田大学 |
上記の実績を見れば分かるように、東京産業株式会社では学歴に関係なくさまざまな大学から採用しています。
そのため、東京産業株式会社には学歴フィルターはないと考えられます。
学歴は重視されないですが、その分スキルや入社への熱意は特に重要視される傾向にあるため、これらをアピールできる材料を作っておくようにしましょう。
また数多くの学生が応募することが予想されるので、ライバルと差をつけられるエントリーシートを作成することが重要です。
しっかりとエントリーシート・面接対策をすれば、内定獲得の可能性が一気に高くなります。
参照ページ マイナビ
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、東京産業株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はそこまで高くないと言えます。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 一般的な採用フローとなっているから
- 学歴に関係なく幅広い大学からの採用実績があるから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をして、万全に備える必要があるでしょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
まとめ
東京産業株式会社は、1947年に創業した電⼒会社の発電設備の新設、既存設備の保守メンテナンス、アフターサービスを提供する機械総合商事会社です。
火力・水力発電設備やプラント設備の据付・保守、産業機械などの販売を主軸としており、世界の産業と国内の人々のライフラインを支え続けています。
機械総合商社の中でも就職難易度はそこまで高くないので、企業研究や自己分析を徹底すれば内定獲得も十分狙えるでしょう。
本記事を参考にして、ぜひ企業研究の一環として役立ててください。