【企業分析】東芝電気の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/23更新
はじめに
株式会社東芝電気は、東京都港区に本社を置く総合電機メーカーです。
高い技術力と品質管理を基盤に、産業機器やエネルギー機器、社会インフラシステム、情報通信機器などの製造・販売を行っています。
今回はそんな東芝電気の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などを紹介していきます。
東芝電気株式会社の就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 東芝電気の仕事内容が気になる
- 東芝電気の就職難易度を知りたい
- 東芝電気の選考対策として何をすれば良いかわからない
総合電機メーカーの業界については、以下の記事で概観しています。
ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、東芝電気の就職難易度は「非常に高い」です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、就職難易度は「非常に高い」といえるでしょう。
採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるため、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性があります。
選考対策として、独特なものが「自分史ワークシート」と「会社説明会の場で記述するエントリーシート」になります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
東芝電気について
引用ページ:東芝電気
会社概要
東芝電気株式会社は日本を代表する総合電機メーカーであり、産業機器、エネルギー機器、社会インフラシステム、情報通信機器などの製造・販売を行ってる会社です。
産業分野では主に、発電所向けタービンや発電機、産業用モーターなどの製造で高い信頼性と性能を実現しています。
エネルギー分野では、発電設備や太陽光発電システム、社会インフラシステム分野では、鉄道車両やエレベーターなどの製造、販売をしています。
東芝電気は、高度な技術と品質管理を強みとし幅広い分野で製品を製造しているのです。
また、情報通信機器分野では、データセンターや通信ネットワーク向けの機器を提供し、セキュリティ製品やICTソリューションの展開で社会の発展に貢献しています。
東芝電気は世界各国に拠点を持ち、製品の製造や販売、サービス提供を行っています。
とくにアジアや北米、欧州などに積極的に展開しているグローバルな企業です。
参照ページ
各事業別の売上規模
東芝電気の2023年の第2四半期決算の結果、営業損益は増益でしたが、営業外損益の影響で当期純損益は減益でした。
2023年上半期の売上は14,977億円で前年比-975億円です。
営業損益は223億円の前年比+196億円、当期純損益は521億円で前年比-1,528億です。
この売上は、エネルギーシステムソリューション、インフラシステムソリューション、ビルソリューション、リテール&プリティングソリューション、デバイス&ストレージソリューション、デジタルソリューションからの収益によって構成されています。
事業分野ごとの売上高は以下の通りです。
- エネルギーシステムソリューション:売上高は2,822億で、前年比4.7%増。営業損益は133億円増となりました。
- インフラシステムソリューション:売上高は3,031億円で、前年比3.6%増。営業損益は107億円増となりました。
- ビルソリューション:売上高は1,716億円で、前年比1.6%減。営業損益は865億円減となりました。
- リテール&プリティングソリューション:売上高は2,636億円で、前年比4.0%増。営業損益は103億円増となりました。
- デバイス&ストレージソリューション:売上高は3,785億円で、前年比3.0%減。営業損益は127億円減となりました。
- デジタルソリューション:売上高は1,072億円で、前年比1.2%減。営業損益は15億円減となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
東芝電気株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
エネルギーシステムソリューション | 発電システム、発電事業、送配電システム、VPP、水素エネルギーシステム、エネルギーデジタルサービス、重粒子線治療装置 |
インフラシステムソリューション | 上下水道システム、道路システム、放送システム、セキュリティ自動化システム、産業システム、受変電システム、防災・通信システム、電波システム、鉄道交通システム、産業用コンピュータ |
リテール&プリティングソリューション | POSシステム、オートIDシステム、複合機、インクジェットヘッド、 |
デバイス&ストレージソリューション | ディスクリート半導体、システムLSI、ストレージプロダクツ、半導体製造層S装置、サーマルプリントヘッドなどの部品、ファインセラミックス製品などの材料 |
デジタルソリューション | 業者向けソリューション、量子関連 技術、セキュリティ・ブロックチェーン、lot・AI、マネージドサービス |
ビルソリューション | エレベーター、ビルファシリティー、照明器具、UVライティング、エスカレーター、電設資材、車載用光源、UVモジュール |
東芝電気は、家電やパソコンなど身近な製品を手がけているイメージがあるでしょう。
東芝電気は多岐にわたる事業領域で技術力と品質の高さ、そして革新性が特徴的な企業です。
幅広い分野で先進的なサービスを提供している印象です。
長年にわたり日本の産業界において重要な存在であり続け、信頼性や安定性も高いと言えるでしょう。
参照ページ:
東芝電気で働いている社員は?
平均勤続年数は?
東芝電気の平均勤続年数は男性が20.1年、女性が18.4年です。
全国の平均勤続年数が、男性14.3年、女性10.4年であることから考えると、東芝電気の勤続年数は長いことがわかります。
東芝電は、従業員の長期的な雇用を支援し、豊かな職場環境を提供しています。
従業員が安心して働ける環境を整備することで、生産性の向上や企業価値の向上につなげているのです。
これによって、長年にわたり優れた人材を確保し、持続可能な成長を実現しています。
平均年収は?
2024年度の東芝電気の平均年収は、男性986万円、女性756万円でした。
全国の平均年収の458万円と比較すると、男性は倍近い年収であることがわかります。
東芝電気の平均年収は業界平均より高く、男女間の給与差が比較的小さいといえるでしょう。
平均残業時間は?
東芝電気の2022年度平均残業時間は、年間301時間でした。
1ヵ月で考えると約25時間程度になります。
東芝電気は、労働時間の削減働き方改革を推進しており、各事業に合わせた目標設定や柔軟な勤務制度を導入しています。
長時間労働の是正と働き方の多様化を図り、年次有給休暇の取得促進やPCシャットダウンシステムの導入など、労働環境の改善に取り組んでいます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、賞与額の割合は平均給与の約16%を占めるそうです。
賞与額の占める割合を参考に計算すると、東芝電気のおおよそのボーナス額は、157万円程度であると推測できます。
また、東芝電気の賞与は年2回の支給であることがわかりました。
どんな文化なの?
東芝電気は、創業以来高い信頼性と耐久性を持つ製品を提供しています。
企業理念である「社会と共に創る、価値ある未来」に基づき、日本の未来を守るべく環境に配慮した事業活動を展開しているのです。
従業員に対しては、多様性を尊重し、能力を伸ばす研修やキャリア開発の機会を提供しています。
また、お客様との信頼関係を大切にし、迅速かつ柔軟な対応を心掛けていることも信頼を築き上げているポイントです。
これらの価値観に共感し、成長意欲を持ち、社会への貢献を志す人に向いているでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競合が多い作業用電気機器や情報通信機器の製造・販売を行っている企業での、東芝電気の立ち位置をみていきましょう。
競合他社の売上高や平均年収を比較すると、東芝電気は売上高に対して社員を優遇した給与であることがわかります。
東芝電気が競合他社に勝っていると考えられるポイントは、以下の通りです。
- 技術力と品質:東芝電気は創業以来技術革新に注力し、高い信頼性と耐久性を持つ製品を提供しており、競合他社と比較しても、その技術力と品質において一定の評価を得ていると考えられます。
- 社会貢献活動:東芝電気は、持続可能な社会貢献を重視しています。環境に配慮した事業活動や従業員の成長支援など、社会的な価値観に配慮した取り組みが評価されていると考えられます。
- 信頼関係の構築:東芝電気はお客様との信頼関係を大切にし、迅速かつ柔軟な対応を心掛けているため、多くの消費者から支持を得ていると考えられます。
これらのポイントを踏まえると、東芝電気は競合他社に比べて、技術力と品質、社会貢献活動、お客様との信頼関係の構築などで優位性を持っていると言えるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
東芝電気 | 3兆3617億円 | 926万円 | 59 | 技術革新と社会貢献を重視する |
三菱電機 | 4兆4760億円 | 827万円 | 57 | 革新と信頼のリーディングカンパニー |
富士通ゼネラル | 2,841億2,800万円 | 710万円 | 52 | 創造性と革新を追求する |
パナソニックソリューションズ | 8兆3789億円 | 909万円 | 56 | 人々の生活を豊かにする技術の提供 |
東芝電気の新卒募集要項について
以下に東芝電気の新卒募集要項についてまとめました。
東芝電気は競合他社に比べ、平均年収も高いことが特徴です。
2023年度の初任給の平均は、大学卒で21万8,324円だという産労総合研究所の調査結果から、比較的高い給与であることがわかります。
東芝電気は社員を大切にする企業のため、休日休暇や福利厚生も非常に充実しています。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | エネルギー・社会インフラ・電子デバイス デジタルソリューション等に関する、各種システム 機器・サービスの開発、製造、販売 |
給与 | 札幌、仙台、富山、名古屋、大阪、高松、広島、福岡など 学部卒232,000円 修士卒25,7000円 博士卒30,6000円 昇給年1回 |
賞与 | 年2回(2023年度4月実績) |
諸手当 | 住宅費補助、通勤手当(全額支給)、次世代育成手当など |
勤務時間 | 本社8:00~17:15 標準労働時間:7時間45分 フレックス制 勤務時間は事業所毎に異なる |
休日休暇 | 休日:完全週休2日制(土曜・日曜)祝日 休暇:年末年始休暇、年次有給休暇、赴任休暇、看護休暇、介護休暇、ライフサポート休暇、特別休暇(ステップアップ休暇)等 |
福利厚生 | 社宅・寮 / 独身寮、家族社宅 諸制度 / カフェテリアプラン(選択型福祉制度)、積立年金等 |
求める人材
東芝電気では求める人材として以下3つの人材像を公表しています。
誠実で倫理観のある人
社会インフラに関わる者として、社会に対して誠実であることを大切にしています。顧客やパートナー企業と協力して社会・産業インフラをより身近で豊かなものに変革していくため、強い倫理観を持つ人材を求めています。
アタリマエを共に作っていける人
社会にとっては当たり前の存在である社会インフラも、時代とともに変化するものです。常に未来へ向けて既成概念にとらわれない発想と技術で新しい価値を創造し続ける人材を求めています。
仲間とのコミュニケーションを大切にする人
社会インフラを支える製品・サービスは、多様な職種の方々とのコラボレーションで創造されます。周囲の仲間と協力して困難を乗り越えていける人材を求めています。
東芝電気は、持続可能な社会を築くため、新たな価値を創造する意欲とチームワークを重視し、成長と挑戦を共にする仲間を求めています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
東芝電気の選考は、以下5社合同で行われます。
- 株式会社東芝
- 東芝エネルギーシステムズ株式会社
- 東芝インフラシステムズ株式会社
- 東芝デバイス&ストレージ株式会社
- 東芝デジタルソリューションズ株式会社
応募システムは5社同一ですが、応募から選考、内々定までは各社毎に行っています。
事務系の選考プロセスは以下の通りです。
- プレエントリー
- エントリーシート提出
- 適性検査の受験
- 書類選考
- 面接(複数回)
- 内々定
それでは各プロセスを詳しく解説していきます。
①プレエントリー
東芝電気公式サイトのエントリーボタンより会員登録をして、プレエントリーを行います。
選考の最初のステップとなる最初のステップです。
②エントリーシート提出
プレエントリーが完了したら、エントリーシートを提出します。
東芝電気の企業理念である「社会と共に創る、価値ある未来」を理解し、自己PRや志望動機に反映させることが重要です。
- 志望動機
- 自分の強み
- ガクチカ
- 企業に対する理解や興味
- 研究内容など
を付帯的に提示し、自身の成長や経験をアピールしましょう。
エントリーシートの書き方は下記の参照ページを参考にしてください。
③適性検査(SPI)
エントリーシートが選考通過した方は、適性検査を受検します。
WEBで行われる位置時間のSPIです。
適性検査を受検する前に、東芝が求める人材と自分の考えや強みが一致しているかしっかり確認する必要があります。
自己分析については、下記の参照ページを参考にしてください。
④書類選考
適性検査をした応募者の中から、書類選考が行われます。
書類選考は、エントリーシートや適性検査の結果をもとに選考が進められます。
企業で求める人物像や業務適性に合致しているかが選考のポイントとなるでしょう。
⑤複数回面接
東芝電気の面接は、一次面接と二次面接、最終面接の合計3回行われます。
「面談」という名目で、事実上の面接が始まる可能性もあります。
エントリー後に面談がある場合、面接だと思って挑みましょう。
面接で聞かれる内容はエントリーシートと同じであると考えられますが、担当する面接官によって想定外の質問も考えられます。
過去の面接内容の事例は以下の通りです。
- 研究内容
- 志望動機
- 希望職種の仕事内容
- ガクチカ
- 逆質問
どのような質問がきても答えられるよう、対策をとっておくことが重要です。
面接対策の参考になるサイトを紹介します。
下記に記載した参照ページを参考にしてください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
⑥内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
東芝電気の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 青山学院大学、早稲田大学、立命館大学、首都大学東京、和歌山大学、慶應義塾大学、金沢大学、奈良女子大学、大阪市立大学、名古屋大学、東北大学、日本女子大学、東京農工大学、東京理科大学、東京工業大学、東京大学、横浜国立大学、一橋大学、学習院大学、岡山大学、広島大学、電気通信大学、愛知教育大学、横浜市立大学、神戸大学、名古屋市立大学、公立はこだて未来大学、静岡大学、東京情報大学、立教大学、明治大学、東京海洋大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、東芝電気は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴を重視していないことがわかるでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、東芝電気の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は「非常に高い」といえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 東芝電気の採用人数は毎年350人程度であるため、競争率が高い。
- 採用の男女比は5:1(2022年度 男性302名:女性68名)であり、男性の方が多く採用されている。
- 採用倍率は約28倍と高く、多くの応募者の中から選ばれるため、選考が厳しい。
東芝電気は、働き方改革に力をいれており給与平均も高いことから人気があるのだとわかります。
採用倍率の高さからも、多くの人が東芝電気で働きたいと考えていることがうかがえるでしょう。
東芝電気の選考に学歴フィルターはないものの、適性のある人材かを重視しているため、エントリーシートや適性検査が非常に重要です。
東芝電気の企業理念を理解し、自分をアピールしましょう。
就職偏差値・難易度については以下の参照ページを確認してみてください。
参照ページ
まとめ
東芝電気は、産業用電気機器の製造や販売を行う企業であり、高い技術力と品質を持つ製品を提供しています。
従業員に対しては多様性を尊重し、能力を伸ばす研修やキャリア開発の機会を提供していることが特徴です。
多くの志望者がいるため、東芝電気の就職難易度は非常に高く、選考は厳しいとされています。
しかし、学歴だけを重視しているわけではありません。
全員に公平なチャンスが与えられています。
就活生は企業理念を深く理解し、東芝電気に適性のある人材だとアピールする必要があるでしょう。
内定を獲得するために、まずは自己分析を徹底的に行ってください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。