【企業分析】日拓グループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/23更新
はじめに
日拓グループは東京都渋谷区に本社を置く商業不動産開発業に属する企業です。
日拓グループは58年連続黒字経営を達成し、過去には日本ハムファイターズの前身である日拓フライヤーズを所有していた伝統ある企業です。
首都圏の主要駅前に自社店舗ビルを多数所有し、貸ビル事業や大型アミューズメント店舗を複数展開しています。
今回はそんな日拓グループの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では日拓グループへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 日拓グループの仕事内容が気になる
- 日拓グループの就職難易度を知りたい
- 日拓グループの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、不動産業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日拓グループの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として、「店舗見学会」と「面接会場で記述するエントリーシート」の対策が必要です。
面接の場で記述するエントリーシートは、記入時間が短く、その後の面接でも質問されるため、事前準備を進めたうえで面接を受けるようにしましょう。
また職種は総合職となっており、業務内容としては主に店舗業務になります。
定期的な部署異動やジョブローテーションも行っているため、本社業務など幅広い業務を経験して、多岐にわたるキャリア形成が可能です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日拓グループについて
会社概要
日拓グループは、商業不動産開発業を基盤にした事業を主な仕事内容としている企業です。
58年間連続黒字を達成した安定経営を実現している企業であり、過去にはプロ野球球団の日本ハムファイターズの前身である日拓ホームフライヤーズの経営をしていた伝統のある企業です。
日拓グループは、都心一等地に不動産を保有することで、立地の優位性を活かした店舗展開を特徴としています。
また「感動提供」を理念に掲げており、新しいレジャー文化を創造することを目指しています。
日拓グループのビジネスモデルは、商業不動産開発業に加え、首都圏に10店舗以上の貸店舗ビル業や総台数12,588台にも及ぶパチンコ・スロット台を提供しているアミューズメント事業も注力領域の一つです。
これらの事業は、競争が激化している不動産業界の中で、立地条件の優位性を活かした都心立地型の商業不動産開発に特化することで、安定した収益モデルを確立しています。
そして、首都圏にある超一等地を取得し、商業ビルを建設、そして自社所有店舗をレジャーサービスや貸店舗として提供して価値を最大化することで、堅実な事業拡大を目指しています。
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各事業別の売上規模
日拓グループの2023年度の総売上高は1174億円で、純利益は36億円でした。
過去の売上高と純利益を見ると、コロナ禍であった2020年は売上・純利益ともに落ち込んでいたものの、2021年には総売上高を1000億円、純利益も26億円に戻しています。
その後も売上高と純利益ともに着実に伸ばしつづけているのが特徴的です。
この売り上げは、商業不動産開発業、貸ビル事業、アミューズメント事業からの収益によって構成されています。
各事業分野ごとの売上高は開示されていませんでした。
各事業セグメントの解説
日拓グループの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
商業不動産開発業 | 不動産の所有・賃貸・管理 |
貸ビル事業 | 新宿・渋谷などの都心自社店舗ビルの貸与 |
アミューズメント事業 | パチンコ・スロット店舗経営 |
日拓グループは、商業不動産開発業のメイン事業セグメントを基盤に、貸ビル事業やアミューズメント事業といった1店1店の価値を最大限活かした堅実な事業経営をしています。
各セグメントごとの特徴としては以下の通りです。
商業不動産開発業では、都心商業地の一等地に特化した不動産の所有と管理を行っています。
商業不動産開発業の特徴としては、都心の一等地を所有することで、立地条件による優位性を活かした商業不動産の開発を得意としている点です。
都心一等地を所有できるのも58年連続での堅実な黒字経営によって、都心商業地の一等地の保有を可能にしています。
また、貸ビル事業では、首都圏の主要駅前に自社店舗ビルを構えている強みを活かした家賃収入も安定的な収益源となっています。
アミューズメント事業では、首都圏の主要駅前にパチンコ・スロット店であるエスパス日拓を集中的に展開しています。
エスパス日拓は、新宿・渋谷・上野などの首都圏主要駅にある店舗に総代数12,588店のパチンコ・スロットを配置しているのが特徴です。
日拓グループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
日拓グループの平均勤続年数は13.6年です。
不動産業界の平均勤続年数は7.3年であることから、業界平均よりも社員の出入りがかなり少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の日拓グループの平均年収は、公開されていませんでした。
ちなみに全国平均の年収が458万円となっています。
また、同じ「不動産業」の上場企業平均年収は457万円でした。
平均残業時間は?
日拓グループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり15.1時間でした。
不動産業で働く従業員の平均残業時間は30.5時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、日拓グループの平均年収から、日拓グループの平均ボーナス額は75万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、日拓グループは年に7月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
日拓グループは、その独自の社風「日々新たに、自己革新 自ら未来を切り拓く」を掲げています。
商業不動産の開発業を主軸に据えつつも、貸ビルやアミューズメントの店舗運営から商業店舗ビルの売買やテナント誘致といった不動産開発の業務まで、多岐にわたるキャリアパスを実現できます。
また日拓グループは一人一人が経営者マインドを持った全員参加経営を企業理念に抱えているので、主体的に仕事を進めていき、日々成長していきたいという人には向いています。
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就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
不動産開発業・レジャー業の中での日拓グループの立ち位置を紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみると、日拓グループはトップクラスの企業と肩を並べる企業であることがわかります。
理由としては、都心商業地の一等地を保有し、立地の優位性を活かした、アミューズメント施設の集中展開をしているためです。
都心商業地の一等地を保有していることで、安定的に顧客を集めることができる利点によって安定的な収益を上げています。
このような理由により日拓グループは不動産開発業・レジャー業の中でもトップクラスの企業と肩を並べる売上高を生み出しています。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
日拓グループ | 1174億円 | 523万円 | 54 | 一人一人が日々成長していける社風 |
セガサミーHD | 3896億3500万円 | 831万円 | 55 | 常に変化し続ける社風 |
ユニバーサルエンターテインメント | 1789億9500万円 | 654万円 | 52 | 楽しいを追求する社風 |
三共 | 1572億9600万円 | 714万円 | 53 | 挑戦を歓迎する社風 |
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日拓グループの新卒募集要項について
以下に日拓グループの新卒募集要項についてまとめました。
日拓グループの初任給は、大卒で30万を超える点は非常に嬉しい点です。
研修制度も宅地建築取引士や防火管理者といった資格取得の講習や、店舗業務で必要となる接客の研修や関連法令に関する講習もかなり充実していると言えます。
また店舗業務だけでなく、ジョブローテーションがあり、本社業務の経験を積むこともできるため幅広いキャリア形成を考えることができます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 【正社員】総合職 |
業務内容 | 店舗業務を中心とした定期的な部署異動、ジョブローテーションによる本社業務 |
勤務地 | 首都圏主要駅前の営業店舗 (渋谷、新宿、赤坂、上野、秋葉原など) 本社(渋谷) |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 【正社員】総合職 専門・短大卒:285,000円 大学卒:305,000円 備考:通勤交通費(上限3万円)、役職手当、超過勤務手当など |
賞与 | 年2回(7月、12月) |
研修制度 | 入社前社員研修
入社後研修:フォローアップ研修、店長能力開発講座、販売促進物作成講習 |
福利厚生 | 社会保険完備:健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災) 各種制度:職務等級制度、退職金、共済会、優秀社員表彰、自己申告制度、ジョブローテーション |
求める人材
日拓グループの求められる人材は以下のような人材です。
- 企業理念の考え方に共感できる人
- 責任感を持って仕事ができる人
- チームワークを重視する人
- 環境の変化に対応して挑戦できる人
日拓グループは、人柄や意欲を重視した採用をしています。
この採用方針は、企業理念や選考過程にもあらわれています。
企業理念である感動提供を実現するには、意欲を持って仕事に取り組む必要があるため、お客様に感動を作っていきたいという強い意欲を持つ人が求められるからです。
そして選考過程の中でも、グループディスカッションを通してチームの中での立ち位置や活躍の仕方は見られているため、自分の意見やチームでの活躍の仕方を考えておく必要があるでしょう。
グループディスカッションや面接などの選考中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
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新卒採用のフロー
日拓グループの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では自己PRや就活の軸などのスタンダードな質問が多いのが特徴です。
また、実際に店舗を見学して、その後店舗責任者との面談があるのも特徴になります。
選考対策として、グループディスカッションや接客体験など人との関わり方について重視されています。
「感動提供」を理念に掲げているように一人一人が責任感を持ちつつ、チームワークを重視している社風であるため、チームの中での自分の立ち位置や考え方を明確にしておくとよいでしょう。
①会社説明会&1次選考
まずは会社説明会で会社の概要や理念についての説明があります。
その後、グループディスカッションが行われます。
チームワークを重視する社風であるため、グループディスカッションの対策はしっかりとしておくとよいでしょう。
※所要時間は2時間30分程度
②2次選考:店舗見学会
実際に日拓グループの店舗で店舗見学を行います。
店舗見学では、店舗で行われている業務を見学後、接客体験を行います。
その後店舗責任者との面談もあります。
そのため、店舗見学を通して、企業理解を深めるだけでなく、店舗見学や接客体験の中で、自分が店舗で働く姿をしっかりとイメージした上で面談に望みましょう。
※所要時間は2時間程度
③エントリーシート&面接
エントリーシートを記入します。
エントリーシートは、制限時間内にお題が与えられて、そのお題に沿った回答を記入する形となります。(※文字数指定なし)
当日、会場で記入する形になりますので、事前に準備をしておきましょう。
その後、面接では以下のような事項を質問されます。
- 自己PR
- 就活の軸
- エントリーシートの内容
- 2次選考での感想
といった基本的な質問事項となります。
面接では、日拓グループの理念とのミスマッチがないか、各質問項目について深掘りされるため、しっかりと自分なりの答えを用意しておきましょう。
※所要時間は1時間30分程度
以下のページもぜひ参考にしてください!
参照ページ
日拓グループ・ホールディングス株式会社の採用情報(初任給/従業員/福利厚生)
⑤内定
面談を突破して内定が決まります。
採用大学
日拓グループの採用大学の実績の一部を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。
青山学院大学、亜細亜大学、茨城大学、大阪大学、お茶の水女子大学、神奈川大学、川村学園女子大学、関東学院大学、杏林大学、慶應義塾大学、駒沢女子大学、芝浦工業大学、首都大学東京、白百合女子大学、城西大学、上智大学、成蹊大学、聖心女子大学、成城大学、中央大学、中部大学、帝京大学、東海大学、東京学芸大学、東京経済大学、東京女子大学、東京都立大学、東京理科大学、東洋大学、日本女子大学、日本体育大学、日本大学、法政大学、北海道教育大学、武蔵野美術大学、明治大学、山梨学院大学、立教大学、早稲田大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、日拓グループは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとグループディスカッションや面接対策といった選考対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、日拓グループの就職難易度を見てみましょう。
結論としては、難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用フローがグループディスカッションや面接と一般的であり、とりわけ特別な対策が必要なわけではない
・採用大学が多岐にわたっているため、学歴フィルターがあまりない
・給与は比較的高い設定であるが、福利厚生は特筆して良いという訳ではない
よって、一般的な選考対策をしっかりと行っておけば、難しすぎることはないでしょう。
面接対策では、頻出質問である「自己PR」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策することが必要となります。
しっかりと選考の対策を行い、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
日拓グループは、商業不動産開発業とレジャー業に属する企業で、都心の一等地の土地を保有しており、立地の優位性を活かした貸ビル事業とパチンコ・スロットなどのアミューズメント事業により、「感動提供」を目指しています。
日拓グループは、不動産業の中でも中堅であるため、採用人数はそこまで多くはありません。
企業研究と選考対策をしっかり行っているか否かで就活での結果は大きく変わってきます。
企業理念の深い理解と面接などでの基本的な質問事項はしっかりと対策しておきましょう。
しかし、学歴重視の企業ではなく、幅広い種類の大学からの採用を行っており、全員に等しくチャンスがあります。
企業理念の深い理解と面接などでの基本的な質問事項をしっかりとおさえた上で、店舗見学会や面接の対策をしっかりと行い、選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。