【企業分析】オリックス株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/21更新
はじめに
オリックス株式会社は、東京都港区(東京本社)と大阪市西区(大阪本社)に本社を置く多角的金融サービス業の企業です。
オリックスグループにはオリックス株式会社をはじめ、オリックス自動車株式会社やオリックス・レンテック株式会社、オリックス生命保険株式会社、オリックス・クレジット株式会社、オリックス銀行株式会社など、多くの関連企業が存在します。
オリックス株式会社の事業内容としては、法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険などがあります。
今回は、そんなオリックス株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
オリックス株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- オリックス株式会社の仕事内容が気になる
- オリックス株式会社の就職難易度を知りたい
- オリックス株式会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、金融以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
結論からお伝えすると、オリックス株式会社の就職難易度は比較的高いです。
以下の参考記事で詳しく解説されている就職偏差値を参考にすると、それなりに高い難易度であることがわかるでしょう。
また、採用倍率も約56.4~84.3倍と極めて高いです。
国公立大学や有名私立大学が目立ちますが、偏差値が50程度の大学からも採用しています。
つまり、必ずしも高学歴しか採用しないということではないのです。
選考対策として、オリックス株式会社の事業内容や企業文化についての理解、そして自己分析をしっかりと行うことが重要です。
特にここで働きたいという情熱を、いかに伝えるかの事前準備は怠らないでください。
募集している職種には、総合職(全国型・地域限定型)と一般職があります。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
オリックス株式会社について
出典元:企業概要|オリックス株式会社
会社概要
オリックス株式会社は、1964年に誕生した企業グループで、法人向け金融、産業およびICT機器、環境エネルギー、自動車関連事業、不動産、事業投資・コンセッション、銀行業務、生命保険など、様々な分野で事業を手掛けています。
また、同社はグローバル展開をしており、世界約30カ国・地域に約35,000人の従業員を擁しています。
現代において企業の役割がますます重要になるなか、オリックスは「より良い未来を切り開く影響力」を提供し、社会に貢献することを目指しています。
オリックスのビジネスモデルは、リース業務を起点にして、金融と物理的資産の専門知識を活用し、事業を多方面に拡大してきました。
金融分野では、融資から事業投資、生命保険、銀行業務、資産運用に至るまで幅広く展開しています。
一方、物理的資産に関連する分野では、産業用機器、自動車、不動産、環境エネルギー事業などに取り組んでいます。
また、1971年の香港進出を皮切りに、世界各地で事業を展開しています。
オリックスのロゴに込められた意味も特徴的です。
「ORIX」の名称は、独創性を意味する「ORIGINAL」と、柔軟性や多様性を表す「X」の組み合わせから生まれました。
これは、オリックスが創造性と柔軟性、多様性を重視する姿勢を象徴しています。
また、ロゴのデザインには、グループ企業が一つの目標に向かって団結し、未来へ進む姿勢や、国際的な展開を表す地球のイメージが含まれています。
参照ページ:
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各事業別の売上規模
オリックス株式会社の2023年3月時点での売上高は、2兆6,663億7,300万円で、純利益は2,903億4,000万円でした。
この売上は法人営業・メンテナンスリース、不動産、事業投資・コンセッション、環境エネルギー、保険、銀行・クレジットカード、輸送機器、ORIX USA、ORIX Europe、アジア・豪州からの収益によって構成されています。
セグメントごとの利益構成は以下の通りです。
- 法人営業・メンテナンスリース:7,502億5,000万円
- 不動産:5,157億8,000万円
- 事業投資・コンセッション:28億3,700万円
- 環境エネルギー:3,296億円
- 保険:6,299億円
- 銀行・クレジットカード:3,761億円
- 輸送機器:1,858億3,000万円
- ORIX USA:4,902億1,000万円
- ORIX Europe:4,067億5,000万円
- アジア・豪州:3,495億2,000万円
参照ページ:
各事業セグメントの解説
オリックス株式会社の主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
法人向け金融事業・サービス | 設備調達、資金調達、事業拡大、コスト削減、業務効率化、投資需要、福利厚生、事業承継 など |
不動産関連事業・サービス | 不動産開発・賃貸、施設運営、投資、アセットマネジメント |
環境エネルギー事業・サービス | 再生可能エネルギー、電力供給、エネルギーマネジメント、廃棄物の再資源化や適正処理 |
事業投資・コンセッション事業 | IT・情報サービス企業、物流、ヘルスケア、酪農など、今後の環境課題や社会課題の解決に資する企業への出資、空港運営への参画、下水道終末処理場の運営 |
輸送機器・海外事業・サービス | 28カ国・地域・約500拠点、船舶事業 や航空機事業を展開 |
コーポレート部門 | 会社経営の意思決定、および各種事業部門のビジネス展開をサポート |
リース事業からスタートしたオリックス株式会社ですが、現在では金融以外にも様々な事業を多角的に展開していることがわかります。
リース事業を通じて「金融」と「モノ(物件)」の2つの専門性を蓄積してきたオリックス株式会社は、これらの知識やノウハウを活かして様々な事業を拡大してきました。
参照ページ:
オリックス株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
オリックス株式会社の平均勤続年数は18. 1年で、従業員の平均年齢は44.5歳でした。
一般的な金融業界の平均勤続年数は14年程度であることから、勤続年数は平均よりも長いといえます。
参照ページ:
平均年収は?
オリックス株式会社の平均年収は、約841万円です。
全国平均の年収は458万円なので、 全国平均よりかなり高い水準です。
また、日本のリース業界の平均年収が464万円であることから、業界内でも高い年収であることがわかるでしょう。
平均残業時間は?
オリックス株式会社の月平均所定外労働時間は、約27.1時間程度です。
リース業界の平均残業時間が約10時間であることから、業界内では平均より残業時間が長いことがわかります。
また、口コミサイトによれば、残業代は1分単位で支給されるそうです。
平均ボーナス額は?
オリックス株式会社のボーナス額は約120万〜400万円です。
ちなみに、オリックス株式会社では年に2回(6月、12月)ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
オリックス株式会社は、行動方針として次の二つを掲げています。
Creativity
先見性と柔軟性を持って、たえず創造力あふれる行動をとろう。
Integration
お互いの英知と情報を結合させ、人間的なふれあいを通じて、グループ力を高めよう。
また、これらに加えて「多様性を力に変える・挑戦を面白がる・変化にチャンスを見出す」ことをORIX Group Purpose & Cultureとしています。
以上の事から、仲間たちと知識を共有しながら創造性を発揮していきたい人に向いている企業と言えます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
リース業界におけるオリックス株式会社の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較すると、業界の中ではトップクラスの企業だとわかります。
理由としては、以下の要因があると考えられます。
- 多角的なビジネス展開:オリックスは、リースを始点として、融資、割賦、生命保険などの金融事業や、不動産関連、環境エネルギー関連など、幅広い分野で事業を展開しています。この多角的なビジネス展開は、経済環境の変化に対するリスク分散と収益機会の拡大を可能にしています。
- グローバルな展開:オリックスは世界40カ国・地域に拠点を設けており、特にアジア・中東などの成長市場に強いプレゼンスを持っています。海外での事業展開と買収戦略は、グローバル市場での競争力を強化し、長期的な成長を支える重要な要素となっています。
- 新規投資とM&Aによる事業強化:オリックスは新規投資やM&Aを積極的に行い、事業の多角化と強化を図っています。例えば、アセットマネジメント事業、航空機リース事業、不動産事業、環境エネルギー事業などでの戦略的な取り組みは、新たな収益源の創出と事業基盤の拡大に貢献しています。
参照ページ:
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年度) | 平均収入 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
オリックス株式会社 | 2兆6,663億7,300万円 | 841万円 | 55 | 多様性を力に変える・挑戦を面白がる・変化にチャンスを見出す |
三井住友ファイナンス&リース | 1兆8,185億円 | 751万円 | 54 | 優秀な人が多く、体育会系 |
三菱HCキャピタル | 1兆8,962億円 | 741万円 | 54 | 失敗してもフォローし、成長を促す |
東京センチュリー | 1兆3,249億円 | 679万円 | 53 | 高い専門性と独自性を持つ |
オリックス株式会社の新卒募集要項について
オリックス株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
離職率は2023年3月末時点で5.2%でした。
男女比は55.9%:44.1%で、うち女性社員の産休・育休取得率は100%です。
また、女性管理職比率は28.6%となっています。
研修は新入社員研修の他にも、ビジネス英語を身に付けるための国内グローバル研修や海外の大学院・語学学校への派遣などがあります。
各項目 | 詳細 |
職種 | 【正社員】総合職:
【正社員】一般職 |
給与 | <総合職> ■全国型 修士了 : 月給295,000円 四大卒 : 月給270,000円 ■地域限定型 修士了 : 月給287,000円 四大卒 : 月給262,000円 <一般職> 四大卒 : 月給225,000円 短大卒 : 月給213,000円 |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
研修制度 | |
福利厚生 | 保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険 人事制度
福利厚生
|
求める人材
オリックス株式会社は、求める人物像として以下のような項目を挙げています。
- クリエイティビティ:固定観念にとらわれることなく、柔軟性を持ち、絶えず新しいビジネスを自ら創り出す人材。
- チャレンジ:高い専門性を身に付けながら、常に新しいことにチャレンジし続けられる人材。
- チームプレー:多様な価値観を認め、周囲を巻き込みながら主体的に行動し、チームプレーを発揮できる人材。
以上のような価値観に共感できる人材なら、オリックス株式会社でのキャリアは非常に充実したものになるでしょう。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かがチェックされるので、意識しておいてください。
参照ページ:
新卒採用のフロー
オリックス株式会社の選考は、下記の通りのフローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いでしょう。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成する上で必須なので、明確にしておきましょう。
①エントリーシート提出
自己分析をしっかりして、以上の質問に答えられるようにしておきましょう。
以下に参考になる記事を紹介します。
②WEBテスト
エントリーシートの次は、WEBテストです。
オリックス株式会社では、クレペリン検査と玉手箱のどちらかを受験するようです。
クレペリン検査は足し算を繰り返す心理テストで、能力や性格、行動を測ります。
玉手箱では言語・非言語が出題されます。
③複数回面接(個人)
一次面接(個人)
オリックス株式会社の一次面接は、学生1:面接官1のグループ面接で実施されます。
質問は基本的に、エントリーシートで書いた内容に沿って進められます。
口コミサイトで紹介されていた質問内容は以下の通りです。
- 自己紹介
- 志望理由
- 学生時代に頑張ったこと
- いまの大学・学部を選んだ理由
- 学業について
- 入社後、どのような仕事をしたいか
しっかりと自己分析を行った上で、これらの質問に答えられるようにしておきましょう。
二次面接(個人)
オリックス株式会社の二次面接は、学生1:面接官1の個人面接です。
口コミサイトに書かれていた質問内容は以下の通りです。
- 自己紹介
- 志望理由
- 志望する職種
- どんな社会人になりたいか
- 周囲からどのような人間だと思われているか
- 逆質問
最終面接(個人)
オリックス株式会社の最終面接は学生1:面接官2の個人面接です。
口コミサイトで紹介されていた質問は以下の通りです。
- 自己紹介
- 志望理由
- 学生時代に頑張ったこと
- 困難を乗り越えたエピソード
- 5年後、10年後のキャリアプラン
- 長所と短所
- 他者の選考状況
最終に進むにつれて、質問はさらに深堀りされるでしょう。
そのため、しっかりとした根拠や経験について伝えられるように準備してください。
以下のページも確認し、ぜひ内定を勝ち取ってください。
④内定
最終面接で合格すれば内定が決まります。
【言語/非言語/英語完全網羅】
SPI初心者でも短期間で対策できる資料配布中!
SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
「何を勉強したらいいのか…」「どんな問題が出るか知りたい」そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
この問題集を解けば、一気に自信がつき内定へと近づくこと間違いなしです。
この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
採用大学
オリックス株式会社の採用大学の実績を、以下に掲載します。
比較的偏差値の高い大学が目立ちますが、必ずしも高学歴だけが採用されるわけではなさそうです。
<大学>
神戸大学、関西学院大学、東京大学、東京工業大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、一橋大学、筑波大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、お茶の水女子大学、東京外国語大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、同志社大学、立日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学、近畿大学、龍谷大学、津田塾大学、日本女子大学、東京女子大学、同志社女子大学、ほか
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、産近甲龍・日東駒専からの採用もあるため学歴フィルターがあるとは言えません。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得しましょう!
参照ページ:
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、オリックス株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
偏差値・難易度は比較的高いです。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 必ずしも高学歴だけが採用されるわけではないが、それでも国公立大学や有名私立大学が目立つから
- 採用倍率が約56.4~84.3倍あるから
ですが、偏差値が50程度の大学からの採用実績もあるため、オリックス株式会社で働きたいという熱意を見せられれば採用される可能性は十分にあります。
選好対策をしっかり行えばチャンスがあると言えます。
しっかりと準備して内定を獲得しましょう!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ:
まとめ
オリックス株式会社はリース事業からはじまり、法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険など多岐にわたる事業を展開しています。
就職難易度は比較的高く、国公立大学や有名私立大学からの採用が目立ちますが、熱意を持って選考対策をすれば採用のチャンスがあります。
選考対策としては、事業内容や企業文化の理解、自己分析が重要です。
職種には総合職や一般職があり、福利厚生も充実しています。
求める人材は、「クリエイティビティ」「チャレンジ」「チームプレー」という行動方針に共感できる人です。
知識を仲間と共有し、創造性を発揮できる人にとってはぴったりの企業と言えるでしょう。
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