【就活】秋採用の実態とは?内定を得る5つのポイント

【就活】秋採用の実態とは?内定を得る5つのポイント

2024/8/24更新

はじめに

通常、春から夏にかけて行われることが多い採用活動に対して、その名の通り秋(9月〜11月末)に行われる採用活動を指す「秋採用」。

採用活動として終盤にあたるこの時期は、ただでさえ採用を縮小している企業が多い中、留学生や公務員試験組などの参入によって募集が増えるため、春・夏採用と比較して倍率は高くなる傾向にあります。

そのため、秋採用で内定を獲得するためには、より慎重な企業選びと選考対策が鍵を握ります。

この記事は、以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。

この記事を読むと分かること
  • 秋採用について知りたい
  • 秋採用が行われる理由を知りたい
  • 秋採用に受かるコツはある?

秋採用に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

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企業が秋採用を行う理由

通常の企業であれば、採用活動は夏までに終わらせるところが多いですよね。

それなのに、なぜ秋採用まで行っているのか、裏を読みたくなってしまう就活生もいるかもしれません。

企業が秋採用を行う主な理由としては、以下の2つの理由が考えられます。

企業が秋採用を行う主な理由
  • 採用枠が埋まらなかった
  • もともと通年採用を行っている

順に見ていきましょう。

採用枠が埋まらなかった場合

年明け以前から周到に準備を重ね、ようやく就活解禁となって採用活動を春から開始、というのがよくある採用活動のパターンです。

ただでさえ採用活動はお金がかかるため、できればなるべく早めに採用活動を終わらせ、採用人数を確保しておきたい、というのが企業の本音。

可能であれば夏までには終わらせておきたいという意向が主流を占める中、秋まで採用活動を継続している企業は、何らかの形で採用枠が埋まらなかった、という可能性が高いです。

例えば、ベンチャー企業などで学生への認知度が低く、採用枠に対して応募が少なく、予定人数まで埋まらなかった場合。

あるいは、内定出しの時点では枠は埋まっていたものの、その後内定辞退が相次ぎ、結果的に採用枠に空きが出てしまった、という場合です。

内定出し自体に法的な拘束力はなく、就活生の意向によって辞退が可能となっているため、このように採用枠の欠員に悩まされる企業は少なくありません。

マイナビが2019年9月、20卒へ採用活動を実施した企業1,349社を対象とした「2020年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」によると、実に83.0%の企業が内定辞退者がいたという結果が出ています。

19卒を対象に実施した同調査では、82.1%に留まっていることから、わずかながら内定辞退社の数が微増傾向にあることが伺えます。

なお、内定辞退社の割合が3割以上を占めた企業は全体の53.1%にも上っており、実に過半数の企業が多数の内定辞退者に頭を抱えている実態が浮き彫りになっています。

内定辞退は学生の権利であることに変わりはありませんが、企業側に迷惑がかかってしまうことも十分に考慮し、誠意ある対応を心がけたいものですね。

 

もともと通年採用を実施している場合

なかには通年採用をとっている企業も存在します。

中途採用などに多く見られる手法ですが、就活生のモチベーションを重視するベンチャー企業や、なるべく多くの就活生から慎重に選びたい企業などで、このような通年採用を行っている場合もあります。

そのため、たとえ卒業間近という差し迫った時期においても、選考状況によっては内定を獲得することが可能であるため、見方によっては狙い目ともいえるかもしれません。

しかしながら、通年採用であるということは、それだけ就活生に対する期待も高くなっているため、熱意を示すことは非常に重要であるといえるでしょう。

秋採用のスケジュールは?

秋採用のスケジュールを紹介します。

採用が始まるのが9月頃になっています。

秋採用を目指す方は、早めに準備を行いましょう。

秋採用を行っている企業は3種類

秋採用を行っている企業

秋採用のハードルが高いことは、前述の通りですが、大手企業になればなるほど、さらに倍率が上がる傾向が見られます。

そのため、内定獲得に急ぐあまり、片っ端からやみくもにエントリーしては逆に内定への道を遠くするだけです。

期間が短く倍率の高い秋採用だからこそ、しっかりと企業を見極め、1社1社の選考に全力で臨む必要があります。

本項では、秋採用を実施している企業を3つの種類に大別し、解説していきます。

秋採用実施の企業
  • 大手企業の子会社
  • 内定辞退により採用枠が足りなくなってしまった企業
  • ベンチャー企業

大手企業の子会社

大手企業の子会社は、もともとの採用枠が大きいために枠が余ってしまう傾向があり、比較的遅い時期まで継続して募集をかけていることが多くあります。

大手企業よりは難易度が高くなく、また待遇面も大手に準じる基準で設けられている場合も少なくありません。

「どうしても大手に入りたい」という大手志向の就活生の場合も、このあたりの企業に狙いを定めるのも悪くはないのではないでしょうか。

大手企業と子会社についても記事を書いていますのでぜひご覧ください。

 

内定辞退により採用枠が足りなくなってしまった企業

内定辞退により枠が余ってしまった企業の場合も、上記同様に狙い目です。

というのも、このような企業の場合、優秀な人材の獲得に焦っているケースが多いため、場合によっては「内定が出やすい」とも取れるでしょう。

ベンチャー企業

大手と比べて、事業規模の小さい中小などのベンチャー企業は、やはり就活生への認知度の面では大手に劣ってしまいがち。

ベンチャー企業は大手企業に比べて採用力が高くないため、例え商品やサービスが世界トップシェアを誇るような優良企業であっても、採用活動に苦戦しているケースが多数見られます。

しかし、就活生への知名度が低い企業の中でも、優良企業はたくさん存在します。

なかには、スピード感を持って新規事業拡大に注力している企業も多く、このような場合、行動力のある若手社員を多数欲している場合も。

また、採用時期にこだわらず、採用活動を通年行っている企業も少なくありません。

この背景には、「型にはまらない優秀な学生を発掘したい」という思惑があります。

就活ルール廃止に伴い、この動きはベンチャーのみならず他企業にも広がりを見せており、先進的な大手・外資企業や、優良・上場ベンチャー企業等も、秋採用を実施しているケースが増えています。

下記では、ベンチャー企業についての記事も書いていますのでぜひご覧ください。

秋採用を行っている大手・中小中堅企業

それでは、秋採用を行っている企業で、代表的な企業を見ていきます。

どちらかというと、技術職に広く門戸が開かれている傾向にあるといえるでしょう。

なお、新型コロナウイルスにより採用見合わせなどの企業も出てきていますので、

最新情報については企業採用ページを必ず確認するようにしましょう。

<秋採用を行っている企業>

ガイアックス・サイバーエージェント・じげん・SONY・ソフトバンク・ファーストリテイリング(UNIQLO)・楽天・リクルート・Yahoo!メルカリ

 

こちらは一部で、ほかにも秋採用を行っている企業はありますので、調べてみましょう。

秋採用を行っている企業の探し方

どのような企業が秋採用を実施しているのかがわかったところで、探し方を見ていきましょう。

就活エージェント

繰り返し記述している通り、秋採用を行う企業の中で、自分の就活軸とマッチする企業をたった1人で見つけ出すのは至難の業です。

大手企業ならまだしも、優良中小企業までを含めるとその数は膨大で、さらに難易度が高くなってきます。

そんなときは、就活のさまざまなエージェントを利用し自分にあった企業を紹介してもらいましょう。

就活エージェントがつけば、自己分析や就職活動の振り返りも客観的に行うことができますし、行き詰まったり悩んだりしたときに頼る相手がいるだけで精神的にも楽になります。

大学の求人票を活用

大学にきている求人票を活用してみるのも有効です。

というのも、わざわざその大学に求人票がきているということは、それだけ該当大学の学生の採用に熱心ということ。

卒業生が就職している場合も少なくないので、内定までの道のりを近づけることも可能です。

企業を見てみるだけでも、今まで知らなかった優良企業に気づける場合もありますので、まずは目を通してみましょう。

逆求人サイトの活用

倍率の高い秋採用では、積極性が物をいいます。

大手求人サイトへの登録はいうまでもありませんが、企業も採用活動に焦っている秋採用では、逆求人のようなサイトも活用しない手はありません。

もちろん、人によって結果は異なりますが「逆求人では、内定が出やすい」という声もあがっています。

まだ登録していない人は登録し、プロフィール欄を充実させておき、企業から目に止まりやすいような状態にしておきましょう。

合同説明会に参加

合同説明会に参加するというのも良い方法です。

9月頃に開催の合同説明会も多くあります。

さまざまな企業が出ていますので、情報収集に活用するのも良いでしょう。

ぜひ積極的に参加してください。

ほかに企業の探し方の記事もぜひご覧ください!

秋採用で内定を勝ち取る5つのポイント

秋採用で内定を勝ち取る5つのポイント

ここからは秋採用の進め方を紹介していきます。

まず、秋採用は上記で挙げた通り難しい点が多く、1人きりで進めると迷走してしまう可能性が高いため、秋採用で内定を獲得した先輩や就活エージェントをうまく活用し、客観的な評価をもらいながら、堅実に進めていくことが鍵となります。

ただし、企業側も採用に焦っていることは事実。

志望度の高さをアピールすることを常に意識し、熱意を持って選考に望むことが非常に重要です。

今までの就活の原因分析

まずは、今までの就職活動の振り返りを徹底的に行うことです。

留学していた人や公務員志望だった人、大学院に進学するつもりだった人などを除いて、春採用までに就職活動がうまくいかなかったのにはそれなりに原因があると思います。

企業研究不足だったのか、業界業種を絞りすぎていたのか、面接やエントリーシートの出来の問題なのか、などさまざまな観点から就職活動を振り返って、うまくいかなかった原因をもう一度考え直してみましょう。

自己分析を再考

大切なことは、まずは希望業種や業界などを考えずに、企業で働く上で何を大切にしたいのか?など抽象的な概念から具体的に落とし込んで考えていくということです。

春採用で失敗している学生の多くが、「とりあえず希望業界を決めて、その業界に属するすべての企業にエントリーシートを出して、通ったところの選考に進んでいく」というやり方をしている印象があります。

これではそれぞれの企業がどのようなフェーズで、どのような理念を持っているのかも把握できず、たとえ選考に進んだとしても最終的に辞退したり、モヤモヤとした気持ちで面接を受けたりすることになります。

ネームバリューや業界を重要視するよりも、次のような概念から考えて就職軸を決めると、思わぬ発見があるかもしれません。

概念
  • どのように働きたいのか
  • どんな社会人になりたいのか

面接対策を徹底する

面接対策を徹底しましょう。

あらためて面接マナーの確認や、質問に対する回答の準備が必要です。

面接についての本を追加で読んでおくのも良いでしょう。

面接の質問は、受ける企業によって変える場合が多いです。

今まで聞かれたことや、聞かれやすい質問について再考しましょう。

「なぜ今も就活を?」の問いに答えられるようにしておく

選考に進みたい企業が決まったら、続いては選考対策です。

秋採用の面接で聞かれる内容には、決まったパターンがあります。

それは、「なぜ最初から選考を受けなかったのか」「なぜ現在も就活を続けているのか」など、過去の就職活動についての質問です。

企業側も、採用枠が多い春採用までに就職活動を終えなかった理由を最も気にします。

この質問に対して、今まで就職活動がうまくいかなった理由や、現在持っている内定に満足していない理由などを反省点や改善点を交えながら明確に述べることができれば、かなりポイントが高いです。

反対に、就職活動がうまくいかなかった理由や、今まで受けてきた企業に感じている違和感を言語化できず「なんとなく」や「何もやっていなかった」などの発言をすると、マイナスな印象を与えてしまうといえるでしょう。 

とにかく熱意をアピール

最後に重要なのが、「とにかく熱意をアピールすること」です。

企業が最も恐れていることは、内定辞退です。

ただでさえ、秋採用にもつれ込んでしまったことにより予算が膨らんでしまっているので、企業側としては「もうこれ以上、内定辞退を出したくない」「早いとこ採用枠を埋めてしまい、採用活動を終了させたい」というのが本音。

秋採用という場面でせっかく最終選考まで残ったとしても、「あまり志望度が高くない」ことが企業に伝わってしまえばそれだけで不採用確定になります。

先ほどあげた項目も非常に重要ですが、「どうしても御社に入りたい」という熱意も忘れずにアピールすることが肝心です。

冬採用については、こちらの記事もどうぞ!

秋採用を行っている大手・中小中堅企業3選

秋採用を行っている大手・中小中堅企業

秋採用を行っている大手・中小中堅企業を3社紹介します。

秋採用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1.湖池屋

湖池屋

出典:湖池屋公式X

食品メーカーで有名な湖池屋では、秋採用を行っていた年があります。

ポテトチップスで有名で、食品メーカーで大手に値する企業です。

募集職種は総合職や製造などさまざまな職種があります。

秋採用ではどの職種の募集があるかはわかりませんが、ぜひ検討してみてください。

 

2.ヤフー

ヤフー

出典:ヤフー

インターネットサービスなどを提供するヤフーです。

大手企業の一つです。

検索サービスやインターネットサービスなど、さまざまなサービスを提供しています。

過去に、秋採用を行っていた年があります。

ヤフーには次のような職種があります。

職種
  • エンジニア職
  • セールス職
  • データアナリスト職
  • 企画職
  • デザイナー職

秋採用でどの職種が募集されるかは不明ですが、大手で働くチャンスですので、ぜひ検討してみてください。

 

3.東映

東映

出典:東映公式X

映画製作などで有名な東映も秋採用を行っていました。

映画が好きな人で、映画製作に携わりたい人に良い企業の一つです。

東映の職種は「総合職」や「営業」などがあります。

ぜひ秋採用も検討してみてください。

さいごに

今までの就活がうまくいかず、焦ったり、不安に思ったりすることがあると思います。

ですが、秋採用こそ、焦らず自分らしさを大事にしましょう。

秋採用は難しい点も多いですが、思わぬ優良企業から内定をもらえるチャンスがまだまだ十分にあります。

この記事では次のようなことを紹介しました。

この記事で紹介したこと
  • 秋採用を行う理由
  • 秋採用を行っている企業の探し方
  • 秋採用で内定を取るコツ

ぜひ参考にして、秋採用を勝ち取ってください。

今までの就活をしっかりと振り返り、秋採用に活かしていきましょう。

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