【企業研究】DELL株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
DELL株式会社(デル・テクノロジーズ株式会社、Dell Technologies Japan Inc.)は東京都千代田区大手町に本社を置く、世界中でパーソナルコンピュータとその周辺機器などの製品を製造販売しているリーディングカンパニー「DELL」の日本法人です。
日本の消費者の中ではコンピュータのイメージが強いDELLですが、他にもITインフラの製造販売やサービスの提供など、幅広く事業が展開されています。
この記事ではDELL株式会社への就職に関心がある就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- DELLの就職難易度を知りたい
- DELLの選考対策として何をすれば良いかわからない
各業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、DELLの就職難易度はやや高めの難易度です。
採用実績には高いハードルは見受けられませんが、採用人数が少なく倍率が高いため決して低い難易度ではないでしょう。
特徴的な選考フローはありませんが、選考を有利に進めるために深い企業理解が必要です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
DELL株式会社について
出典元:Wikipedia | DELL
会社概要
DELL株式会社はコンピュータとその周辺機器の製造販売を中心とした各製品の製造販売、またITソリューションの提供を事業内容としている企業で、コンピュータなどの製品で知られています。
提供している製品・サービスをカテゴリ別に見ていくと、ノートパソコンやデスクトップパソコンなどのコンピュータ、並びにモニターやキーボード、マウスなどを提供する「パソコンと周辺機器」、サーバやデータストレージなどを提供する「ITインフラ」、コンサルティングやサポートサービスなどを提供する「サービス」など、実に幅広い製品・サービスを提供しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
事業 | 売上高 ※()内は円換算額と前年同期比 |
Products(製品) | 約793億ドル(約11兆8,950億円・1%減) |
Services(サービス) | 約231億ドル(約3兆4,650億円・8%増) |
合計 | 約1,023億ドル(約15兆3,450億円・1%増) |
※円換算額は1ドル150円の為替レートで算出。
2023年3月に公表されたDELLの通期(GAAPベース)の売上高は約1,023億ドル(約15兆3,450億円・前期比1%増)で、純利益は約24億ドル(約3,600億円・前期比58%減)でした。
この売上は「Products(製品)」「Services(サービス)」からの収益によって構成されています。
通年の売上高「約1,023億ドル」は過去最高額でしたが、純利益は前期比から半減以上と大幅な減益となりました。
参照ページ
DELL | Newsroom(ニュースルーム) | Annoucements(お知らせ) | プレスリリース(2023年3月6日)
各事業セグメントの解説
株式会社DELLの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
ITインフラ | サーバー、データ ストレージ、データ保護、ハイパー コンバージド インフラストラクチャ(HCI)、ネットワーキング、など。 |
パソコンと周辺機器 | ノートパソコン、デスクトップパソコン、モニター、ゲーミング、PCアクセサリーと周辺機器、など。 |
サービス | コンサルティングサービス、導入サービス、サポートサービス、レジデンシ―サービス、教育サービス、サービス テクノロジー、など。 |
上記の表を見ると、DELLの製品として代表的に知られているコンピュータだけでなく、その他にもさまざまな製品やサービスを提供していることが分かります。
特にパソコンの市場シェア率が高く、2022年の国内シェアで3位(1位はLenovoグループ、2位は日本HP)、世界シェアで3位(1位はLenovoグループ、2位はHP)を獲得しています。
DELLのパソコンはコストパフォーマンスの高さで消費者に人気があり、個人はもちろん、企業等の団体でも広く使われています。
参照ページ
九州朝日放送 | マイベストプロ | どのメーカーを選ぶ?日本と世界の2022年パソコンシェア、2023年版PCメーカー相関関係
DELLで働いている社員は?
平均勤続年数は?
口コミによると、DELLの平均勤続年数は4.5年~6.7年です(新着順で表示された10名の口コミの情報を基に記載)。
口コミを見ると中途採用者の割合が高く、新着順で表示された10名中9名が中途採用者でした。
そのため、平均勤続年数は比較的低い数値となっています。
ただし、中途採用者で10年以上勤続されている方も複数確認できたため、社風に合う人であれば長期勤続の可能性があると言えるでしょう。
概算数値であるため、あくまで参考程度に留めておきましょう。
平均年収は?
口コミによると、DELL株式会社の平均年収は805万円です(回答者114名の口コミの情報を基に記載)。
DELLの平均年収は全国平均の年収(458万円)の約1.8倍となっているため、かなり高い水準となっています。
また回答者の平均年齢は38.7歳であったため、年齢を考慮しても高水準の平均年収だと言えるでしょう。
回答者の最高年収は2,000万円であったため、全国平均の年収の4倍近い収入を得ることも可能かもしれません。
回答者数も100人以上であるため、ある程度信憑性の高い数値となっています。
概算数値であるため、あくまで参考程度に留めておいてください。
平均残業時間は?
詳細な平均残業時間はインターネット上の情報だけでは確定できません。
口コミサイトでは残業時間は人によるという投稿が多く、仕事を早く終わらせることができれば早く退勤できるし、仕事に時間がかかれば残業時間が長くなる仕組みだそうです。
付与される有給日数が多く取得も問題なく行えるという内容の投稿が多く見られたため、自分の好きなときに有給を取れる環境は魅力的です。
平均ボーナス額は?
詳細な平均ボーナス額はインターネット上の情報だけでは確定できません。
しかしDELLの平均年収から概算すると、DELLの平均ボーナス額は129万円程度です(国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%)。
概算数値であるため、あくまで参考程度にしておきましょう。
どんな文化なの?
DELLは「人類の進歩を牽引する先進的なテクノロジーを創出し提供すること」を目的に掲げて製品およびサービスの提供を行っています。
「先進的」や「創出」といった単語からは、DELLが新たな技術によって世界に変革をもたらそうとしている意思を感じます。
大塚氏(代表取締役社長)が「お客様の変革に貢献する真のパートナー」を目指して経営を行っていくという発言をしていることからも、DELLが変革を求めていることが分かります。
目的の他に、DELLは行動指針として「How We Win(勝つための方法)」を掲げています。
この行動指針からは、業界をリードしていく意思を感じます。
変革を求める企業の先進的な技術を用いて、社会の発展に貢献していきたい学生に向いていると言えます。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
通信機器業界業界の中でのDELLの立ち位置をご紹介します。
会社名 | 純利益 (1ドル=150円) | 就職 偏差値 | 平均年収 | パーパス |
DELL | 約3,600億円 | 60(仮) | 805万円 (n=114) | 人類の進歩を牽引する先進的なテクノロジーを創出し提供すること (目的) |
Lenovo | 約2,400億円 | 60(仮) | 891万円 (n=39) | コンピューティング・パワーで、人々の生活・仕事を常時サポートする世の中 (ビジョン) |
日本HP | 約55億円 | 60(仮) | 880万円 (n=29) | A world where innovation drives extraordinary contributions to humanity. (ビジョン) |
同業他社と比較すると、DELLは高い純利益高と同水準並みの平均年収を誇っています。理由としては以下の要因が考えられます。
- 「変革」を求める会社風土:ここまで紹介してきたように、DELLは変革を求めています。このことは「人類の進歩を牽引する先進的なテクノロジーを創出し提供すること」というDELLの目的に顕著に表れていて、こうした変革を求める会社風土によって高い売上高・純利益高を獲得していると考えられます。
- 高い市場シェア:さきほど紹介したように、DELLはコンピュータ事業で高い市場シェアを誇っており、国内シェア・世界シェアともに3位を獲得しています。DELLは世界的な企業であり、日本と世界の両方で広く受け入れられていることが高い純利益高に繋がっていると考えられます。
- グローバルな給与水準:平均年収の高さに関しては、DELLがグローバル企業であることが起因していると考えられます。ご存じのように、日本の平均年収は諸外国と比べて比較的低いことがあります。その中でDELLではグローバル基準の給与水準が採用されているため、競合他社や日本の平均年収と比べて高い給与水準を誇っていると言えます。
参照ページ
日本HP | 会社情報 | 日本HPについて | 会社案内 2023年版
DELLの新卒募集要項について
以下にDELLの新卒募集要項をまとめました。
月給は固定残業代込みで300,000円~350,000と、平均的な日本企業の初任給と比較すると比較的高い支給額になっています。
応募している業務内容が1種類しかないため、複数の業務内容を比較検討したい学生にとっては厳しい条件かもしれません。
採用予定人数は50名弱と、若干少ない人数となっています。
ここまで紹介してきたようにDELLは世界を席巻するリーディングカンパニーなので、倍率は高くなることが見込まれます。
研修制度は3か月~4か月弱実施されるため、十分な知識を身に付けた上で業務を開始できるはずです。
詳細は実際に説明会の参加やOB・OG訪問をして確認しましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
業務内容 |
|
給与 | <大卒の場合> 月給300,000円~350,000円(固定残業代、諸手当含む) 固定残業代:60,000円~70,000円(30時間を超過した分は別途支給) <大学院卒の場合> 月給300,000円~365,000円(固定残業代、諸手当含む) 固定残業代:60,000円~73,000円(30時間を超過した分は別途支給) |
昇給 | 年1回(4月) |
賞与 | 年1回(3月:概算数値だと平均約129万円) |
採用予定人数 (2024年度見込み) | 46~50名 |
研修制度 | 約1~2週間、人事部が行うトレーニングやセミナーに参加(全職種合同ビジネスマナー)。 その後、約2か月~3か月、それぞれの部門で業務に必要な知識の習得を目的とした研修に参加(部門に分かれIT基礎知識・製品知識・ロールプレイ・OJTなど)。 |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))、全社員対象の認定資格試験受験費用補助制度 Dell Technologies Proven認定資格の無償受験、一部の部署限定での認定資格試験受験費用補助制度、など。 |
参照ページ
求める人材
DELL株式会社は「企業の成長は人にある」と考えており、言い換えれば「人的資本」の重要性を認識しています。
また、DELLは「人類の進歩を牽引する先進的なテクノロジーを創出し提供すること」を目的に掲げています。
以上から、DELLは「一定レベルの知識と独自の創造性を持ち合わせ、かつ将来的な活躍が見込める学生」を求めていると予想されます。
新卒採用のフロー
DELL の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
特徴的な選考フローはなく、書類選考の後に面接が複数回行われて、最終的に内々定が出る一般的な流れになっています。
①説明会・セミナー
まずは説明会・セミナーに参加します。
参加必須のものとなっており、この説明会に参加しなければ選考に進むことができません。
時間は1時間で、会社の概要や事業内容、職種の説明などが行われます。
②エントリーシート
説明会では合否判定が出ないため、エントリーシートの提出から選考が始まります。
内容は志望動機や自己PR、学生時代に取り組んだ内容など、一般的な内容が出題されます。
特に突飛な内容の設問はないようですが、DELLの「求める人材像」に合致したエントリーシートを提出しましょう。
③Webテスト
エントリーシートと同時にWebテストも実施されます。
形式は玉手箱で科目は言語・非言語・性格となっており、こちらもエントリーシート同様突飛な内容は設けられていません。
④1次面接
エントリーシート・Webテストに通過したら、オンラインで行われる1次面接に参加することになります。
設問は一般的な内容で、口コミによると人柄重視の面接内容だったとのことです。
DELLへの熱意を伝えるため、企業研究をしっかりして臨みましょう。
⑤2次面接
1次面接に通過すると、次はオンラインで行われる2次面接に参加することになります。
1次面接よりも踏み込んだ内容の質問がされ、雰囲気も厳かになります。
志望に関する深い内容を聞きつつも、人柄にも重点が置かれた面接になっています。
⑥最終面接
2次面接に通過すると、最後に対面で行われる最終面接に参加することになります。
想定外の質問も聞かれるようなので、それまで以上に深い企業研究をして臨む必要があります。
面接官の職位も高いので、気を引き締めて臨みましょう。
⑦内々定
ここまでの選考を通過すると、内々定になります。
参照ページ
採用大学
DELLの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと言えるでしょう。
横浜国立大学/横浜市立大学/下関市立大学/京都ノートルダム女子大学/京都外国語大学/京都大学/玉川大学/近畿大学/熊本大学/群馬大学/恵泉女学園大学/慶應義塾大学/国士舘大学/佐賀大学/桜美林大学/専門学校デジタルアーツ東京/東京大学/名古屋外国語大学/明治大学/California State University, Long Beach/State University of New York Brockport/University of Massachusetts Boston、など。 |
上記の通り、DELLは最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しているため、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、DELLの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高めと言えるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 業界のリーディングカンパニーであること。
- 採用人数が少なく、倍率が高いこと。
- 採用大学のレベルが広く、学歴以外を重視した採用だと考えられること。
このことから、学歴や技術などよりも、DELLの求めている人材であることが内々定には必要であると言えるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
DELLは、パソコンとその周辺機器を中心とした製品を製造販売しているリーディングカンパニーです。
DELLの就職難易度はやや高めであるため、DELLに対する深い理解や熱意が求められます。
これからDELLに就職を目指す方は、DELLの企業研究をしっかりと行う必要があります。
ぜひこの記事を参考にして、DELLの新卒採用に励んでください。