医療業界のエントリーシートの対策法を徹底解説

2024年1月30日更新

はじめに

医療業界は待遇の良さや社会貢献性の高さから就職先として人気を集めています。

ただ、専門的な知識のうえに成り立つこの業界の選考対策は難しく、多くの方にとって悩みの種でしょう。

そこで本記事では、

  • 医療業界のエントリーシートの書き方が分からない
  • ほかの業界のエントリーシートとの違いを知りたい

という方に向けて、選考の第1ステップであるエントリーシートの書き方を紹介します。

まずは業界の概要。そのあとで医療業界が求める人材やこの業界のエントリーシートでアピールすべきポイントなどを解説します。

記事の後半では、過去の質問内容やその回答例も公開するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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医療業界の概要

医療業界は、病院などの医療機関や医療サービスを提供する会社が属する業界です。

働き方はさまざまですが、本記事では特に目指す就活生が多い医療機器と製薬の分野に絞って概要を紹介します。

まずは医療機器についてです。

日本のこの業界は世界的に見ても規模が大きく、安定しています。

直近では、コロナウイルス拡大の影響で一部の医療機器の需要が大きく増加しました。

ただ、コロナウイルスへの感染以外での受診を控える人が増え、医療機関で使用する大型機器の需要は落ちたため、一連のパンデミックは強い追い風にはなりませんでした。

現在の医療機器業界におけるキーワードは少子高齢化です。

高齢化と並行して製品の需要は高まるため、今後も市場は緩やかに拡大するでしょう。

しかし、少子高齢化が医療機器に与える影響は決してプラスのものだけではありません。

日本の保険制度は今、労働者人口の減少と高齢者の医療費増大で危機的な状態です。

政府は制度を維持するために医療費削減に取り組んでおり、近年ではその影響で病院の経営難が顕著になっています。

医療機関が財政的に厳しいと、もちろん医療機器は売れません。

そのため、少子高齢化は業界にとってマイナス要素でもあるのです。

今後、日本の医療機器業界では海外進出の動きが強まるでしょう。

製品のニーズが高い新興国や途上国にまで市場規模を広げることで、さらなる成長が見込めます。

AIなどの最先端技術の活用も進むことが予想されるこの業界は、勢いのある分野で働きたい方におすすめです。

次に製薬業界を見てみましょう。

国内では大きな市場規模を持つ日本の製薬ですが、世界への影響力はさほど大きくないため、これからもより一層の成長が期待されています。

コロナ禍、製薬業界は国民の受診控えによる医薬品の売り上げ低下に苦しみました。

また医療機器と同じく、今後は高齢化社会から目をそむけられません。

現在、高齢化が進む日本の保険を守るために、医療費削減の一環として薬価の引き下げが実行されています。

この政策によって、製薬会社は収益面で打撃を受けているのが現状です。

ただ、健康意識の高まりといった製薬会社を後押しする日本社会の流れもあるので、これからも国内で大きな存在感を持つ業界であり続けるでしょう。

今の製薬業界のトレンドは、薬価引き下げの影響を受けない海外での売り上げを拡大することで、この動きは今後さらに加速します。

また創薬におけるデジタル技術の活用や、診断・予防分野への進出にも注目です。

これから多角化する業界に興味がある方は、ぜひ製薬業界をチェックしてみてください。

参照ページ:製薬業界とは?現状・動向や課題・今後について

参照ページ:医療業界の仕事とは?

医療業界の採用難易度

医療業界 採用難易度

医療機器メーカーも製薬会社も採用難易度は高いです。

不況に強い、社会貢献性が高いという理由で就活生から人気があり、選考は高倍率になる傾向があります。

医療機器メーカーの就職倍率は製薬会社に比べると落ち着いていますが、BtoB企業が多く、扱う製品も専門的なので選考対策が難しいのが特徴です。

製薬会社は収入の高さもその人気を支え、就職難易度は他業界メーカーと比較してもトップレベル。

さらに近年は、コロナウイルス拡大で多くの人が医薬品の重要度を改めて実感したため、選考難易度がより一層上がっています。

医療業界の採用大学

医療機器業界では大手企業でも学歴フィルターは存在しないと考えられます。

以下は業界トップ企業であるオリンパスの採用実績の一部です。

最難関大学から、比較的容易な大学まで幅広く採用していることが分かります。

大阪大学、大阪府立大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、芝浦工業大学、上智大学、成蹊大学、千葉大学、電気通信大学、東海大学、東京工業大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農工大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、北海道大学、宮城大学、明治大学

 

一方、製薬業界ではトップ企業の選考において学歴フィルターが使用されているようです。

業界をリードする武田製薬の採用実績を見てみましょう。

大阪大学、京都大学、東京大学、筑波大学、山口大学、千葉大学、東京工業大学、慶応義塾大学、金沢大学、岡山大学、 愛媛大学、横浜市立大学、大阪府立大学、青山学院大学、東京理科大学、東京薬科大学、法政大学、同志社大学、関西大学

 

難関な私立大学や国公立大学からの採用がほとんどであることが見て取れるでしょう。

ただ製薬業界に関しては、薬学部などで専門的な知識を身に付けていれば学歴フィルターにかからない場合もあります。

また、最難関の企業以外では学歴フィルターが設けられていないケースも多いので、気になる製薬会社がある方は自身で調べてみましょう。

採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。

【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法

医療業界が求める人材とは?

医療業界 求める人材

【責任感】

医療機器と製薬はどちらも人の健康に直接的に影響を与える分野です。

職種にかかわらず、この業界で働く方は自分の言動が人の命を左右するという意識を常に持っていなければいけません。

【倫理観と道徳心】

医療業界ではほかの業界以上に社会規範に従って行動することが求められます。

また倫理観だけでなく、患者を思いやる気持ちも大切です。

製品が最終的に誰のために使われるのかを考え、誠実かつ温かい態度で仕事に向き合う必要があります。

【忍耐力】

医療機器も医薬品も開発には多大な時間がかかります。

研究・開発職の方は長期的な視点で仕事に取り組む姿勢が不可欠です。

また営業職の場合でも忍耐強さは欠かせません。

営業先の医療機関では患者が第一なので、担当の方と商談するまでに数時間待たされることも日常茶飯事です。

【向学心】

医療業界で働くなら、就職後も勉強は必須です。

医学は専門的かつ常に更新されているので、必要な勉強が尽きることはありません。

会社の勉強会への参加や休日の情報収集は知的好奇心がないと続けられないでしょう。

【協調性】

社内だけでも、開発や製造、販売、事務とさまざまな人が協力して事業が成り立っています。

さらに医療業界の場合、社外の医療機関の方とも関係を構築しなければいけないので、円滑なコミュニケーションがほかの業界以上に重要です。

また、チーム医療が現在の業界トレンドになっていることからも、協調性が求められていることが分かります。

【体力】

クライアントである医療機関の方は忙しいため、日中はなかなか話す時間が確保できません。

医療機器メーカーや製薬会社で働く方は、相手の予定に合わせて夜遅くに会議をすることも多々あります。

また休日に学会が開かれることもあるので、医療業界は体力面でハードになりやすいです。

医療業界の採用方向性

現在の医療業界では、コロナウイルス拡大の影響による採用凍結はほとんど行われていません。

採用の方向性としては、医療に携わるにふさわしい責任感や倫理観があるか、が1番に重視されます。

また近年は、業界の多くの企業が海外や最先端技術に目を向けているため、ITスキルや英語力があると選考を有利に進められるでしょう。

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

企業は以下の2つの理由からエントリーシートの提出を求めます。

  • 企業が求める人物像と合致しているか確かめるため
  • 志望度の高さを測るため

そのためエントリーシートを書くときは、その企業を選んだ理由と熱意を伝えるようにしましょう。

エントリーシートを書くときの注意点

エントリーシートの文章を作るさいは、どんなお題でも以下の点には気を付けてください。

1.伝えるポイントを絞る

文字数には制限があります。

伝えたいことはいくつかあるでしょうが、気持ちを抑えて内容を絞った具体的な文章にしましょう。

5W1Hを意識して面接官が理解しやすい文章を作ってください。

2.分かりやすく簡潔に

文章全体は論理的な構成を意識しましょう。

「結論→理由(具体例)→まとめ」という書き方がおすすめです。

また1文が長いと読みづらいので、短くシンプルな文を作るように心がけましょう。

下記の例文はこれらの注意点を踏まえて作った自己PRです。

ぜひ参考にしてみてください。

【例文】

私の強みはコミュニケーション力です。この強みは大学のゼミでのグループ研究で活かすことができました。

私のグループは他班と比べて収集するデータが多かったので、効率を重視して役割分担を徹底しました。

しかし、分担のおかげで各々が責任感を持って自身の作業に取り組めた一方、他メンバーの仕事に無関心になってしまうという問題が新たに生じました。私たちはこの状況を改善するためにグループで話し合いました。

そしてチームとしての意識を高めるために、グループの目標の確認と情報共有を毎授業行うことを決めました。

また私個人としては、持ち前のコミュニケーション力を活かして、各メンバーとの連絡と進捗確認に力を入れました。

必要に応じて作業の再分配もすることで、チーム力の向上に貢献できました。これらの取り組みの結果、他グループより早く研究を終え、時間をかけて良い発表を作ることができました。

 

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

企業はエントリーシートの文章構成から学生の論理的思考力を確かめています。

文章の論理が破綻していると、内容から想いを判断してもらうことすらできないので気を付けましょう。

また単語や意味レベルのミスがないかも提出前に入念に確認してください。

特に医療業界では正確性が重視されます。

誤字脱字などは志望度を測る以前の問題になってしまので要注意です。

これらを前提としたうえで、医療業界のエントリーシートの内容で意識してほしい点があります。

それは独自性です。例えば、医療業界を目指す就活生のなかには、「誰かの役に立ちたい」という理由で志望する方も多くいるでしょう。

しかし、エントリーシートにそのまま理由を書くだけでは人事の方の目にはとまりません。

なぜ人の役に立ちたいと思うようになったのかを説明する必要があります。

そして、その理由は企業の価値観と合致するようにしましょう。

ほかの人と自分を差別化し、企業と自分を結びつける意識を持ってエントリーシートを書いてみてください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

医療業界のエントリーシートで過去に出題されたテーマを紹介します。

回答例も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。

【質問内容】

医療業界を志望する理由を教えてください。(500字程度)

【記載例】

私が医療業界を志望する理由は、過去に医薬品に助けられた経験がきっかけで、自分のように苦しむ人々を救いたいと考えるようになったからです。

小学生のころ、私は重度のアレルギー性鼻炎に悩まされていました。勉強には集中できず、人前で頻繁に鼻をかむのが恥ずかしくなり、友達と遊ぶことも少なくなりました。

そんなとき母親が連れて行ってくれた病院で、新しい抗ヒスタミン剤の治験に参加することになりました。

その薬を飲み始めてから、今まで薬があまり効かなかった私の鼻炎の症状は劇的に改善しました。鼻水やくしゃみが止まり、身体的に楽になりました。

そして何よりも嬉しかったのが生活が一変したことでした。集中して勉強に取り組み、友達と楽しく遊ぶ。そんな当たり前の生活を取り戻し、私は医薬品の素晴らしさを実感しました。

私は医薬品には病気を治す以上の価値があると信じています。医薬品には病気だけでなく、生活全体を変える力があります。

その恩恵を身に染みて感じた1人として、医薬品の開発や普及に貢献したいと思いました。医療業界において、医薬品の価値を伝え、多くの人の人生を変えたいです。

 

【ポイント】

医療業界を目指すきっかけとなった出来事が具体的に書かれており、独自性がアピールできています。

最後の就職後の意気込みも熱意を伝えるのに効果的です。

【質問内容】

学生生活で最も力を入れて取り組んだことについて教えてください。(400字程度)

【記載例】

学生時代に最も力を入れて取り組んだことは、飲食店でのアルバイトです。

私が働く店では新人の離職率の高さが課題でした。新人の指導係に任命された私は、離職率10%減少を目標にさまざまな取り組みをしました。

まず最初に私が着手したのが、周りのアルバイト仲間への調査です。新人のころに辛かったことを聞いて回った結果、全員が営業に慣れるのに苦労したことが分かりました。この結果をもとに店長と相談し、2つの施策を実行しました。

1つは仕事のルールを明確にする取り組みです。人によって指示が違うことで新人の方が困惑しないように、新たに営業のマニュアルを作成しました。

もう1つは、新人の方が退勤する前に誰かが一緒にその日の振り返りをするという取り組みです。分からないことを聞ける環境を作る努力をしました。

これらの施策の結果、新人の業務理解が促進し、目標を超える離職率15%減少を達成することができました。

 

【ポイント】

話題が1つに絞られているため、伝えたいことが伝わる文章になっています。

責任を持って施策を講じる、他人の意見を聞くといった細かい内容にも注目です。責任感や協調性といった医療業界が求める資質をアピールしています。

【質問内容】

最近興味を持ったニュースについて記述してください。(400字程度)

【記載例】

「医療カルテのデジタル化」に関するニュースに興味を持ちました。

理由は、カルテのデジタル化は医療分野におけるIT技術導入の第1歩となる出来事だと感じたからです。

この技術によって、患者は自身の医療情報をいつでも簡単にチェックすることができます。その結果、患者の自己管理能力が向上し、セルフメディケーションにも繋がるようです。

また医療機関にとっても、データを効率的に管理・共有することで、患者のサポート体制を強化することが可能になります。

この技術はまだ一部の病院でしか利用されていないようですが、私は全ての病院で導入するべきだと考えます。なぜなら、ニュースで取り上げられた以上にカルテ電子化のメリットは大きいと思うからです。

この技術によって看護師や医師の無駄な作業が減り、就労環境の改善も期待できます。また医療機関に余裕が生まれれば、患者へのサービスの質もさらに向上するでしょう。

医療業界に就職することができたら、自身も医療の現場を変える革新的なサービス・製品に携わりたいと改めて感じました。

 

【ポイント】

医療業界のニュースを取り上げているところから、業界への熱意が伝わります。

医療現場について詳しく書けている点も、知的好奇心の高さや向学心が表れていて高評価です。

まとめ

医療業界 エントリーシート

本記事では、医療業界の概要やエントリーシートの書き方をお伝えしました。

人の命に関わる医療業界では、誠実さと思いやりを持って仕事に向き合うことが求められます。

エントリーシートを作成するさいにはこれらの資質を中心に伝えましょう。

また医療業界では近年、AIの活用や海外進出が盛んになっています。

デジタル技術や英語に自信がある方は積極的にアピールしましょう。

そして、内容と同じくらい気を付けてほしいのが文章の組み立てです。

本記事で紹介した構成や例文をぜひ参考にしてみてください。

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