【企業研究】博報堂の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年1月28日更新
はじめに
株式会社博報堂(以下、博報堂)は、東京都港区赤坂に本社を置く歴史ある広告代理店です。
1895年に創業し、約130年の歴史を持ち、従業員数は3,918名に上ります。
この記事では、博報堂の企業研究をしている学生のために、企業の基礎知識や雇用条件、就職偏差値や選考フローまで詳しく紹介します。
- 博報堂の選考にどうやってエントリーしていいか分からない
- 博報堂の就職難易度はどのくらいだろう
- 平均年収や残業時間が知りたい
など気になる人は多いでしょう。
ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてください。
また、広告業界については以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
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この記事の結論
この記事の結論としては、博報堂の就職難易度は非常に高いといえます。
これは、博報堂が広告業界の中で高い評価を受けている企業であること、学歴フィルターもなく多くの優秀な就活生が集まるためです。
内定までの競争は激しく、個性と能力が重要な選考基準となっています。
選考には、春に実施される「公募選考ルート」と前年の夏と冬に実施される「インターンルート」があるのが特徴です。
各インターン参加の合否や早期選考の結果は、春の公募選考には影響しないため、まずはインターンに応募するのがおすすめです。
仕事内容に関しては、博報堂はクライアントのニーズに応じた多様な広告サービスを提供しています。
これにはクリエイティブな広告制作、ブランド戦略の策定、メディアプランニング、デジタルマーケティング戦略の実施、イベント企画などが含まれます。
また、博報堂は「生活者発想」と「パートナー主義」を核とした企業文化を持っています。
これが、消費者への深い洞察とクライアントとの強固な関係構築に反映されています。
博報堂でのキャリアは創造性を活かし、広告業界の最前線で働ける貴重な機会を提供しますが、その分就職のハードルは高いです。
次の章からは、博報堂に関する各種詳細情報や、就職活動に役立つ具体的なアドバイスをご紹介します。
博報堂について
出典元
会社概要
博報堂は、電通と並んで広告代理店の二大巨頭の一つです。
1895年に教育雑誌の広告取次店として設立され、現在は博報堂DYホールディングスの完全子会社で、博報堂DYグループの一つです。
2003年には大広および読売広告社との経営統合により、博報堂DYホールディングスを設立し、日本国内で広告業界の大手としての地位を確立しました。
博報堂の事業範囲は広く、マーケティング、クリエイティブ、アクティベーション、PR、コンサルティングなど多岐にわたります。
デジタル技術やR&Dにも注力しており、グローバル市場においても積極的に活動を展開しています。
博報堂の哲学は、「生活者発想」と「パートナー主義」です。
顧客や社会が直面する課題に対して、創造的な発想力を活かしさまざまなアプローチをしています。
その強みは、高いスキルと豊富な経験を持つ専門チームが集結し、「クリエイティビティ」を最大限に発揮する点にあります。
このアプローチにより、クライアントの変革と持続的な成長を支援しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
出典元
博報堂DY_2024年3月期|上期|決算説明会資料|連結業績
博報堂DYホールディングスの2024年3月期第2四半期決算の概要によると、売上高は6978億5400万円で、前年同期比で3.0%の減少を見せました。
営業利益は13億4600万円で、前年同期比で93.4%減少し、経常利益は35億6200万円で、85.2%の減少となりました。
また、親会社株主に帰属する四半期純損失は108億7200万円で、前年同期は117億1300万円の利益になります。
種目別売上としては、4大マスメディア(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)、インターネット、アウトドアメディアのメディア事業。
クリエイティブ、マーケティング、その他コンテンツのメディア以外の事業に分かれます。
- 4大マスメディアの売上は1997億3700万円で、前年比1.0%減となりました。
- インターネットメディアは1641億100万円で前年比5.0%増、アウトドアメディアは141億4000万円で前年比-12.2%減でした。
- メディア事業全体では3779億7900万円で、広告市場が停滞する中、テレビ
を含むメディア計では前年を1.0%増の結果でした。
- メディア事業以外は1958億100万円で、前年比15.9%減の結果です。
参照ページ
博報堂で働いている社員は?
引用元:入社1年目社員に聞く!「HAKUHODO BRAIN CIRCUIT」が私にもたらしたもの|ハクスク|株式会社博報堂
平均勤続年数は?
博報堂の平均勤続年数は男性13.9年、女性8.6年です。
広告業界の平均勤続年数は、8年未満であることから定着率は高いといえます。
平均年収は?
2023年度の博報堂の平均年収は約1,275万円でした。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると全国平均の年収が458万円であるため、全国平均より大幅に高い金額です。
また、同じ広告業界の平均年収は約370〜720万円になるため、同じ広告業界の中でも高い給与水準です。
平均残業時間は?
博報堂は、公式ホームページで残業時間を公開しています。資料によると、22年3月期の従業員の平均残業時間は1ヶ月26.4時間でした。
博報堂では2019年の「働き方改革法案」施行以降、社内で労働環境の見直しがありました。
残業時間の管理制度が強化され、社員の勤務時間に大きな改善が見られています。
一般的に広告業界は残業が多く、1ヶ月70時間以上の残業時間になる会社もあるため、博報堂の残業時間は少ないといえます。
平均ボーナス額は?
博報堂の給与体系は年俸制であり、年俸額を12で割った金額が毎月支払われるシステムです。
さらに、毎年6月末には前年度(4月から翌年3月まで)の実績にもとづいてボーナスが年に一度支払われます。
金額は実績によりますが月給の3ヶ月程度です。
平均年収の約1,275万円から計算すると、平均ボーナス額は約250万円になるでしょう。
これは、同業種の業界平均が85万円であることを考慮すると、165万円ほど高い金額です。
どんな文化なの?
博報堂は、創造性と革新性を中心に据え、従業員が自由にアイデアを発想し実行に移すことを奨励しています。
この企業文化は、「生活者発想」と「パートナー主義」の2つの重要な概念にもとづいています。
生活者発想では、消費者のニーズや行動を深く理解し、それにもとづいて広告やマーケティング戦略を展開するアプローチを取っています。
従業員は生活者の視点から物事を見ることを奨励され、これによって革新的で効果的な広告ソリューションが生まれるのです。
パートナー主義では、クライアントとの関係をただのビジネス取引としてではなく、相互の理解と成長を目指すパートナーシップと捉えることが強調されています。
これは、クライアントの課題を深く理解し、その期待を超えるソリューションを提供し共に成長するという考え方です。
また、社内では従業員間の親密な関係が重視され、家族のような雰囲気が育まれています。
この家族的な文化は、互いの成功を支援し、チームワークを強化する上で重要です。
社員同士が互いを尊重し、共有された目標に向かって協力することで、より強固なチームを形成し、創造性と効率性を高めることに寄与しています。
このカルチャーは、クリエイティブなアイデアや革新的なプロジェクトの推進に不可欠です。
博報堂が業界でリーダーシップを保持する上での重要な要素といえるでしょう。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
広告業界の中での博報堂の立ち位置を紹介します。
競合4社の売上高を比較してみると、電通に次ぐ業界2位の広告代理店だとわかります。
理由として、以下の要因があると考えられます。
1.強力なクリエイティブ能力とブランド構築力:博報堂は、高度なクリエイティブ力とブランド構築能力で知られています。
企画から制作、実施に至るまで、印象的で効果的な広告キャンペーンを提供することで、多くの大手企業や国際的なブランドからの信頼を獲得しています。
2.総合的なサービス提供:博報堂は、単なる広告制作にとどまらず、マーケティング戦略の立案、メディアプランニング、デジタルソリューション、イベント企画など、多様なサービスをワンストップで提供しています。
このような包括的なサービス範囲は、顧客の多様なニーズに答えられ、競争上の優位性を確保しています。
3.国内外での広範なネットワークとグローバル戦略::博報堂は、国内市場に留まらず、国際的な事業展開を積極的に行っています。
世界各地に支社を持ち、グローバルな視点での広告戦略を提供できるため、多国籍企業からの需要を捉えられます。
4.データ駆動型のアプローチと先進的な技術の活用:データ分析と最新技術の活用により、ターゲット市場の精密な分析と効果的な広告配信が可能です。
博報堂は、消費者行動の研究、市場動向の分析、デジタルマーケティングツールの利用など、データ駆動型のアプローチを積極的に取り入れています。
これにより、クライアントに対してより効果的で精度の高い広告キャンペーンを提供しています。
これらの要因が組み合わさることで、博報堂は広告業界において非常に強固な地位を築いており、業界内での競争において重要な役割を果たします。
とくに電通とは異なるアプローチや特色を持ち、独自の強みを活かして市場での存在感を示しています。
参考までに、競合4社の情報をまとめました。
会社名 | 売上高 | 決算期 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
電通グループ | 5兆8,195億円 | 2022年 12月期 | 1,500万円 | 75 | 高いプロ意識。体育会系 |
博報堂ホールディングス | 1兆6,343億円 | 2023年 3月期 | 1,275万円 | 73 | 個人の意見を尊重。 |
サイバーエージェント | 7,105億円 | 2022年 9月期 | 810万円 | 55 | 裁量が大きく、好奇心が強い |
ADK | 3,529億円 | 2017年 12月期 | 800万円 | 68 | 穏やかで論理的なことを重視。 |
博報堂の新卒募集要項について
博報堂の新卒募集要項についてまとめました。
新卒の年収が360万円で、これは月給換算で約30万円です。
この水準は国内上場企業の中でも比較的高い部類に入り、若手の社員にとって大きな魅力となります。
加えて、博報堂では勤務時間が一般的な8時間ではなく7時間に設定されているため、従業員は自身のプライベート時間も充実するでしょう。
さらに、新入社員には入社と同時に有給休暇が付与されるため、仕事とプライベートのバランスも取りやすいです。
また、福利厚生も充実しているのも嬉しいポイントです。
総合的に、博報堂の新卒募集要項は、競争力のある給与、短縮された勤務時間、充実した有給休暇制度、そして広範な福利厚生という点で、従業員にとって働きやすい環境といえるでしょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 (ビジネスプロデュース、ストラテジックプラニング、クリエイティブ、PRなど) |
給与 (22年実績) | 年俸制3,600,000円 +超過勤務手当+業績賞与(年1回:次年度の6月末支給予定) |
賞与 | 年1回(6月) |
勤務地 | 本社ならびに国内外いずれかの事業所 |
勤務時間 | 9:30 ~ 17:30 |
休日 | 年次有給休暇 / 勤務年数に応じ20日~30日(ただし初年度は17日) |
福利厚生 | フリーバカンス (年2回/連続5日間の休暇制度)、 育児・介護休暇制度、配偶者海外転勤同行休職制度、 各種社会保険制度、企業年金制度、 各種施設(軽井沢クラブ/保養所/診療所/その他各地に契約施設)など |
求める人材
博報堂では求める人材・選考基準として以下のメッセージを公表しています。
「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズでは、とくにこれと決まったタイプの人材を求めていません。
さまざまなバックグラウンドや個性を持った人間がぶつかりあうことで、クリエイティブなものが生まれると考えているからです。
ですので、文系・理系、学部卒・院卒だからといって、有利・不利は左右されないでしょう。
選考の際には、みなさんなりの個性を見せていただきたいと思います。」
メッセージを踏まえると、博報堂は個性豊かな人材を求めていることがわかります。
学歴や専攻分野によって有利・不利が決まるわけではなく、個々人の独自性や個性、持ち味を重視する姿勢の表れです。
選考過程では、自分自身の個性や強み、生活者やクライアントに対する理解と共感、社会への洞察力をアピールすることが重要です。
新卒採用のフロー
博報堂の採用選考フローは「公募選考ルート」と「インターンルート」の2つの経路があります。
公募選考ルートは、新卒採用の一般的な選考プロセスです。
このルートの応募は3月に解禁され、4月と5月に順次選考が開始されます。
博報堂は他の日本の企業に比べて選考スケジュールがやや早く、5月下旬には内定が出されることが多いです。
このため、博報堂を目指す学生は、早めの準備と応募が必要です。
インターンルートは、前年の夏期または冬期のインターンに参加し、そこでの成果やパフォーマンスにもとづいて早期選考が行われる方法です。
夏インターンに参加した学生は、その後の秋(主に10月)に早期選考のチャンスが与えられ、冬インターン参加者には翌年の春(3月頃)に内定が出されることがあります。
インターンルートでは、インターンシップの成果が直接採用の可能性に影響を与えるため、参加学生には積極的な姿勢と高いパフォーマンスが求められます。
各インターン参加の合否や早期選考の結果は、春の公募選考には影響しないため、まずはインターンに応募するのがおすすめです。
公募選考ルートのフロー
ここからは、まず公募選考ルートのフローを紹介します。
①1次選考:書類選考(エントリーシート)
博報堂のエントリーシートは「Personal Core Sheet」と呼ばれます。
単なる学業成果や活動実績(ガクチカ)を超え、就活生の人生観や動機、自己の成長経験などを深く掘り下げることを目的としています。
就活生は、自分自身の内面的な要素、社会や他者との関わり方、そして自己の価値観や原動力について具体的に述べることが求められます。
参考ページ
②1次選考:適性検査
適性検査として「パーソナリティー検査」と「知的能力検査(テストセンター)」が課せられています。
知的能力検査で高得点を取ることは重要ですが、博報堂の選考ではエントリーシートの内容が非常に重要視されているため、筆記試験のスコアが高いだけでは必ずしも選考を通過できるとは限りません。
エントリーシートでの自己表現や価値観の提示が、就活生の選考に大きな影響を与える要素となっています。
③2次選考:キャリアディスカッション① (1次面談)
学生1:社員2の面談(約20分)の面談です。
従来の面接とは異なり、学生と企業の双方向の対話を重視するアプローチです。
面談の目的は、就活生が自分自身をありのままに表現し、同時に博報堂の社員の人柄や企業文化を理解することにあります。
面談員はカジュアルな雰囲気作りを心がけており、就活生にもリラックスして自然体で参加できます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- エントリーシートを書いてみた感想は?
- 広告業界が第一志望である理由は?
- 博報堂が入社先としていい理由は?
- 過去に直面した困難や挑戦にどのように取り組んだか?
- 学生団体の中で最も印象に残っている活動は?その活動で得た経験を博報堂でどのように活かせるか?
- 周りからどんな人といわれる?
- チームワークを発揮したエピソードについて?
面談を通して、就活生の個性、能力、価値観を総合的に評価し、企業文化に合致するかどうかを見極めます。
面接に臨む際には、これらの点を意識して準備することが重要です。
キャリアディスカッション①では、書類選考通過者から3分の1にまで絞られます。
④キャリアディスカッション② (グループディスカッション)
キャリアディスカッション②は、学生が約4人のチームを形成し、広告会社の業務を模擬体験する形式のグループディスカッションに参加します。
このディスカッションは約3時間程度行われ、参加者は広告業界に関連する特定の課題やプロジェクトについて話し合います。
このプロセスの主な目的は、就活生が自分の個性を発揮しつつ、他のチームメンバーとどのように協力して課題を解決するかを見ることです。
博報堂では、チームワークと協力が非常に重要視されており、個々の個性がシナジーを生み出し、チーム全体の成果に寄与することを期待しています。
就活生はグループディスカッションを通して、博報堂のチーム文化や仕事のやり方を体験し理解できます。
ただ、コミュニケーション能力、問題解決スキル、創造性、協調性などのスキルが評価されるため、就活生にはこれらの能力を積極的に示す必要があります。
キャリアディスカッション②では、キャリアディスカッション①の合格者から約3分の1にまで絞られます。
④キャリアディスカッション③ (最終面談)
学生1名に対して、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの社員3名が参加する約30分の面談です。
この最終面談の主な目的は、就活生の将来のビジョンや中長期的なキャリア成長を考慮し、博報堂または博報堂DYメディアパートナーズでの活躍や成長を実現できるかどうかを評価することです。
最終面談では、就活生が自身のキャリア目標や職業的野心を具体的に語ることが求められるでしょう。
また、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズがその目標達成にどのように貢献できるか、就活生が企業にどのような価値をもたらせれるかについての考えを共有する機会です。
この段階では、就活生の個性やスキルだけでなく、企業との文化的・哲学的なフィットも重要な評価基準となります。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 将来のキャリアプランについて教えてください。
- 博報堂で実現したい具体的なプロジェクトや目標があれば教えてください。
- 人生の中で大きな挫折経験。どう乗り越えましたか?
- 自分の価値観や人生観をどのように仕事に反映させたいですか?
- 博報堂のどのような点に魅力を感じますか?また、改善したいと思う点はありますか?
- 授業やゼミ、卒論について
- ガクチカ
最終面談では、就活生の総合的な能力、適性、博報堂での将来の貢献度が評価されます。
そのため、具体的な目標やビジョン、過去の経験や学び、個人の価値観などについて、深く考え、準備することが重要です。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
難関の選考を突破すると内定になります。
インターンルートのフロー
続いて、インターンルートの選考フローです。
①インターンエントリー
博報堂のインターンは夏と冬の2回開催されます。
インターンの種類は以下の5コースです。
- GLOBAL WORKSHOP(総合職)
- INNOVATIVE WORKSGOP(総合職)
- BUSINESS CREATION CIRCUIT(総合職)
- DATA SCIENCE CAMP(データ分析)
- DESIGN+IDEA CIRCUIT(デザイン)
ただし、インターンの参加が採用選考に紐づいているため非常に人気が高いです。
インターンに参加するためには競争率が高い「インターン参加選考」を受ける必要があります。
②インターン参加選考:書類選考(適性検査&エントリーシート&課題)
エントリーシートでは、就活生の個性や価値観、経験が重視され、適性検査では就活生の知的能力や問題解決能力が評価されるでしょう。
また、参加を希望するコース毎に異なる課題の提出が必要です。
下記4コースについては、書類選考のみでインターンの合否が判断されます。
- GLOBAL WORKSHOP(総合職)
- INNOVATIVE WORKSGOP(総合職)
- DATA SCIENCE CAMP(データ分析)
- DESIGN+IDEA CIRCUIT(デザイン)
③インターン参加選考:一次選考(面談)
学生1:社員1の面談(約10分)をします。
面談時間は約10分間と短いものの、その間に就活生は自分自身を効果的に表現する必要があります。
エントリーシートの内容を深く理解し、それにもとづいて自分の考えや経験を明確に伝えることが重要です。
この面談は、博報堂が就活生の個性を重視する姿勢を反映しており、互いの理解を深めるいい機会にもなるでしょう。
④インターン参加選考:最終選考(面談)
学生1:社員2の面談(約20分)をします。
面談では、就活生の「等身大の個性」や価値観、原動力に焦点を当てます。
これにより、就活生が個人として何を大切にしているか、どのような要素がその人を動かしているかが明らかになります。
さらに、就活生が提出した課題に関しても詳しく質問されます。
課題の発想の意図や背景、それを通して表現したかったことなどについて深掘りされ、就活生の創造性や問題解決能力を判断します。
⑤合格:インターン参加
合格した場合、就活生は博報堂のインターンに参加ができます。
⑥早期選考:書類選考・最終面談
インターンの参加後に、参加者には「早期選考」の案内が届きます。
ただし、以下の2コースについては早期選考につながる、BUSINESS CREATION CIRCUITの案内が届くでしょう。
- GLOBAL WORKSHOP(総合職)
- INNOVATIVE WORKSGOP(総合職)
早期選考の書類選考では、インターンシップでの活躍やエントリーシートの内容によって通過が決まります。
ただし、インターンシップで目立った成果を上げた参加者にも、必ずしも選考通過が保証されるわけではありません。
また、インターンシップで目立った成果を上げなかった参加者にもチャンスがあるため、すべての参加者には選考の可能性があります。
このため、インターンシップ参加者は、インターンシップ中の活動に全力を尽くすとともに、エントリーシートの内容にも注意を払い、自身の価値観や強みを適切に表現することが重要です。
早期選考での成功の可能性が高まるでしょう。
最終面談では、公募選考と同様に総合的な能力、適性、博報堂での将来の貢献度に加え、インターンの内容についても質問があります。
- インターンを通して何を学びましたか?
- インターンで直面した最大の挑戦は何でしたか、そしてそれをどのように乗り越えましたか?
- インターン中にチーム名でどのようなことに貢献しましたか?
これらの質問を通して、面接官は就活生のインターンシップでの実績、能力、適性、将来の貢献度を総合的に評価するのです。
インターンシップでの経験が重要な評価ポイントとなるため、具体的な事例や成果、学びを明確に伝えることが重要です。
また、博報堂の文化や価値観にどのように溶け込み、貢献するかを示すことも求められます。
⑦内定
インターンの参加から始まり、その後複数の選考ステージを経て内定に至ります。
採用大学
博報堂の採用大学の実績を以下に掲載します。
大学院から専門学校、海外大学まで幅広く採用しており学歴フィルターは無いといえます。
【大学院】 九州大学、慶応義塾大学、産業技術大学院大学、産業能率大学、芝浦工業大学、首都大学東京、上智大学 【大学】 愛知大学、青山学院大学、茨城大学、岩手大学、大分大学、大阪大学、大阪芸術大学、神奈川大学、金沢美術工芸大学、川村学園女子大学、関西大学、関西学院大学、神田外語大学、学習院大学、九州大学、九州工業大学、九州産業大学、京都大学 【専門学校】 大原情報ビジネス専門学校、大原簿記学校、専門学校桑沢デザイン研究所、東京デザイナー学院 【海外大学】 ソウル大学、成均館大学、延世大学 |
博報堂への採用は、単に学歴だけではなく、個々の個性、能力、クリエイティビティを重視して行われます。
広告業界で求められるのは、多様な視点やアイデアであり、異なる経歴や専門知識を持つ人材が評価されることも多いのです。
そのため、さまざまな大学や学部出身の学生も、自分の強みや個性を活かして博報堂への採用を目指せます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、博報堂の就職偏差値・難易度を改めて考えましょう。
結論としては、偏差値・難易度は非常に高いといえます。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 学歴フィルターもなく高い競争率
- 厳しい選考プロセス
- 求められる高い能力と個性
広告業界全体の中でも、博報堂はとくに人気が高く、優れた才能と個性を兼ね備えた人材が多く応募するため、内定を勝ち取ることは非常に競争が激しいといえます。
就活生は単に学歴や成績に頼るのではなく、独自のアイデアや視点、コミュニケーションスキルをしっかりと磨いて臨むことが求められます。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
博報堂は日本を代表する大手広告代理店の一つです。
クリエイティブな広告制作、ブランド戦略、メディアプランニング、デジタルマーケティング、イベント企画など多岐にわたるサービスを提供しています。
博報堂の企業文化は「生活者発想」と「パートナー主義」に根ざしており、これは消費者のニーズを深く理解し、クライアントとの強固なパートナーシップを築くことを重視しているのが特徴です。
採用面では、博報堂は学歴よりも個性と能力を重視し、さまざまなバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用しています。
選考においては、就活生の独自性やクリエイティビティが重要な評価ポイントとなります。
したがって、博報堂で内定を勝ち取るには、自己の個性をしっかりとアピールし、選考に対する適切な準備をすることが鍵となります。
この情報を参考にして、博報堂への選考に臨む際の励みにしてください。