【企業研究】近鉄グループホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
近鉄グループホールディングスは大阪府大阪市天王寺区に本社を置く鉄軌道事業、索道事業および旅客誘致に係る事業を行う企業です。
大阪と名古屋に事業所を構え、関西圏を中心に鉄道事業を始めとした様々なサービス、企画、運営開発を行っています。
今回はそんな近鉄グループホールディングスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では近鉄グループホールディングスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 近鉄グループホールディングスの仕事内容が気になる
- 近鉄グループホールディングスの就職難易度を知りたい
- 近鉄グループホールディングスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、鉄軌道事業に関する業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、近鉄グループホールディングスの就職難易度は、平均よりも高くないと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度よりも少し上回っているといえるでしょう。
ですが、四年制大学卒業者及び卒業見込みの人材のみを募集していることから、最低限の基礎学力が求められている他、間口が広い分自身のアピールポイントをきちんと考えなければ内定をもらえない可能性も充分にあるため油断はできません。
選考対策として、近鉄グループホールディングスの公式ホームページに掲載されている募集概要をきちんと確認することはもちろん、経営理念、企業の行動理念まで丁寧に確認したうえで応募するべきでしょう。
また職種としては、新卒採用の場合は総合職と鉄道職の2種が現在募集職種となりますが、一般総合職の他にも技術系総合職、鉄道職の場合は専門学科を卒業した人材のみの募集となるため、専門知識が欠かせません。
総合職はとくに学科の制限はありませんので、まずは総合職で自身のビジネススタイルを確立したい方は総合職から応募するべきでしょう。
ビジネスシーンで役に立つITツールを提供するとともに、ITを使って多くの社会問題に取り組み、組織変革を行い続ける企業で、働きがいランキングでも上位にランクインしているのが特徴です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
近鉄グループホールディングスについて
出典元
近鉄グループホールディングス株式会社|企業情報 (kintetsu-g-hd.co.jp)
会社概要
近鉄グループホールディングスは、2015年4月1日からホールディングス制へ移行し、変化する経営環境の中で、各事業の特性を活かしつつ、グループの総合力を最大限に発揮する事業を展開しています。
グループ内の事業の一例として、近畿・東海の主要都市を結ぶ路線距離私鉄日本一の鉄道をはじめ、バス、タクシー、フェリーなど幅広く取り組む近鉄グループの運輸事業に、鉄道事業における、観光特急の導入、最新の列車情報を提供する近鉄アプリの配信、チケットのIC化を行う運輸事業を展開しています。
近鉄グループホールディングスの中でも歴史ある事業で、創業当時からお客様の安心安全を守り、快適さに挑戦し続ける研究し続けているのが特徴です。
また不動産事業を手がけていることも有名です。
「あべのハルカス」をはじめとするビルや商業施設の企画・開発・運営だけでなく、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」の官民連携による地域活性化など、さまざまな不動産事業を展開しています。
住宅部門では、沿線内はもちろん、阪神間や北摂、名古屋、首都圏といった沿線外でもマンション開発や戸建て事業に積極的に取り組んでいる他、農業ビジネス「近鉄ふぁーむ花吉野」など、所有地を活用した新たな事業の創出にも着手しています。
他にも、国際物流事業、流通事業、ホテル・レジャー事業まで手広く展開し、お客様に快適な時間、快適な空間を届け、喜びを伝え続けている企業です。
参照ページ
各事業別の売上規模
近鉄グループホールディングスの2024年度の3月期連結売上は、803,623百万円、経常利益 40,509百万円です。
2024年度3月期におけるそれぞれの個別売上に関しても順に見ていきましょう。
- 前年7月に連結子会社化した近鉄エクスプレスの業績が期を通じて寄与するほか、新型コロナウイルス感染症の影響が縮小して需要が回復傾向にあること等により、連結全体で増収した傾向にあります。
- 各セグメントで増収により増益(流通とホテル・レジャーは利益計上)となったほか、近鉄エクスプレスの連結子会社化により、連結全体で増益した他、新型コロナウイルス感染症の影響が縮小して人流が増加し、定期、定期外とも回復傾向にあることに加え、本年4月に実施した運賃改定の効果もあり、営業費用が人件費をはじめ各費目にわたり増加したものの増収増益しました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
近鉄グループホールディングスの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
運輸事業 | 近畿・東海の主要都市を結ぶ路線距離私鉄日本一の鉄道をはじめ、バス、タクシー、フェリーなど幅広く展開。 |
不動産事業 | 「あべのハルカス」をはじめとするビルや商業施設の企画・開発・運営だけでなく、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」の官民連携による地域活性化など、さまざまな不動産事業を展開。 |
国際物流事業 | 船舶・航空機・車両・鉄道など、世界中にある無数の輸送手段を組み合わせ、お客様の要望にきめ細やかに応えるロジスティクス・サービスをワンストップで提供。 |
流通事業 | 近鉄百貨店をはじめ、駅ナカショッピングモール、コンビニエンスストア、食品スーパーマーケット、商業施設・販売店の管理・運営など。 |
ホテル・レジャー事業 | 都ホテルズ&リゾーツとして国内外に25のホテル・旅館を展開。 |
近鉄グループホールディングスはこのように、鉄軌道事業に限らずありとあらゆるジャンルの事業を展開しています。
運輸事業では安定した収益を記録していることはもちろんですが、ホテルレジャー事業も業績回復の兆しを見せており今後も事業展開が見込まれるでしょう。
国際物流事業においては独自ツールを使った他にはない形のサービスを展開することで差別化を図り、革新的な技術を提供しています。
参照ページ:
近鉄グループホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
近鉄グループホールディングスの平均勤続年数は16. 1年です。
定年まで勤めあげる人材が多いことも特徴で、業界平均よりも社員の出入りは少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年3月の近鉄グループホールディングスの従業員数は44,2023名、臨時従業員数は15,371名に及びます。2022年度から17000名超えるプラス人員となっているのが特徴です。
近鉄グループホールディングスの平均年収は、712万円でした。全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも少し高い水準となっています。
平均残業時間は?
近鉄グループホールディングスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり15時間です。
運輸業、郵便業で働く従業員の平均残業時間は23.5時間のため、業界内では比較的残業時間が短いといえます。
平均ボーナス額は?
近鉄グループホールディングスの年間ボーナスの平均額は102万円です。同業種の年間ボーナスが85万円であることから、少し高い傾向にあります。
どんな文化なの?
近鉄グループホールディングスは経営理念として「「いつも」を支え、「いつも以上」を創ります。」を掲げています。
お客様の安心安全を守り、お客様の快適さを作るために下記の企業行動規範も設けているのが特徴です。
・企業行動規範
お客様の安全・安心を最優先します
お客様に正確な輸送と快適な時間を提供します
お客様の立場に立ち、お客様の心に響くサービスをお届けします
適切な情報提供を行い、お客様の信頼に応えます
常に時代の一歩先を見すえ、お客様サービスや技術の革新に挑戦します
近鉄グループ各社と協力して、沿線価値の向上に努めます
環境保全に真摯に取り組みます
法令を遵守し、高い倫理を保ちます
社員がやりがいをもって仕事に打ち込み、能力や活力を発揮できる明るい職場づくりを進めます
反社会的勢力・団体とは一切の関係を持ちません
人と人との繋がりを大切に、お客様へ尽くすことを忘れないことはもちろん、自身の生活も大切にするスタンスだからこそ、離職率が低い傾向にあるといえるでしょう。
企業に関する詳細はこちらもご覧ください。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
様々な事業を展開している近鉄グループホールディングスの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、近鉄グループホールディングスはトップクラスの企業だということがわかります。理由として以下の要因があると考えています。
- 幅広い事業展開:多岐にわたる事業展開を行うことで、どこか1つの事業が一時期悪化した際にも補えるだけの安定感があります。
- 練度が高い:事業を広く展開するだけではなく、研究開発、サービスの向上まで余念がなく、従業員一同がお客様ファーストで向上心を持ち、練度が高いサービスや商品を提供しています。
以上の要素により近鉄グループホールディングスは業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
競合他社と比べても引けを取らない、むしろ個を大切にする分非常に優れていると言っても過言ではありません。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
近鉄グループホールディングス | 803,623百万円 | 712万円 | 63 | お客様を大切にしながら自身も大切にする社風 |
JR東日本 | 904,530百万円 | 673万5,577円万円 | 68 | 挑戦を通じて成長できる風通しの良い社風 |
JR西日本 | 15,120百万円 | 567万円 | 64 | 安定第一をモットーに安心感のある社風 |
東急電鉄 | 103,06百万円 | 417万円 | 65 | 個々が実業家の意志を持ち成長し続ける社風 |
近鉄グループホールディングスの新卒募集要項について
以下に近鉄グループホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
25年卒では総合職の場合の基本給は、大学院卒は263,500円~、大学卒は243,500円~です。
鉄道職の場合は基本給、大学院卒は222,000円、大学・高専(専攻科)卒は213,000円、高専(本科)・短大卒は202,000円です。
昇給は年に1回、賞与は年3回(4月、7月、12月)となります。
賞与も加えると給料面が非常に安定しており、完全2週4休制(駅・乗務員)、完全週休2日制(技術系現業職場、本社事務所)年次有給休暇(初年度10日、次年度12日、最高21日)、慶弔休暇 などもあるため働きやすい環境と言えるでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | 鉄軌道事業、索道事業および旅客誘致に係る事業 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 総合職(事務系・技術系) 大阪府、京都府、奈良県、三重県、愛知県 ※転居を伴う異動の可能性あり 鉄道職(運輸・技術) 大阪統括部…大阪府、京都府、奈良県、西青山駅以西の三重県 名古屋統括部…東青山駅以東の三重県、愛知県 |
賞与 | 年3回(4月、7月、12月) |
諸手当 | 制度(社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労災)、共済会、財形貯蓄、持株会、住宅資金貸付、退職年金など) カフェテリアプラン(ホテル利用券、伊勢志摩近鉄リゾート利用券、近畿日本ツーリスト旅行券、近鉄グループ商品券、レストラン食事券から選択) その他(男性用独身寮、女性用社宅、家族乗車券、スポーツセンター、健康管理センター、福利厚生倶楽部RELO CLUBなど) |
勤務時間 | 日勤勤務(9時10分~18時) |
求める人材
近鉄グループホールディングスでは求める人材として下記のものを公表しています。
1. 誠実・安心
ルールを守り、おもてなしの心を持つ人材
2.挑戦・価値創出
自ら考え、周囲に働きかける人材
3.協働・社会貢献
相互の思いやり、一体感を大切にする人材
近鉄グループホールディングスでは総合職、運輸職共に四年制大学卒業、または卒業見込みの人材を求めていることから、最低限の一般教養が求められます。
またお客様を思いやり、仲間を思いやり、自分自身もいたわれる存在が求められているのも特徴です。
新卒採用のフロー
近鉄グループホールディングスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、自身の将来の目標や、人柄を判断する質問が多くされる傾向にあります。
選考対策として、求める人材と適合しているかどうかが判断されますので、事前にホームページなどは丁寧にチェックしましょう。
① 公式ホームページのエントリーフォームから応募
近鉄グループでは、新卒採用フォームと第二新卒・転職者向け採用フォームが別になっていますので、近鉄グループHD公式サイトから、まずは新卒採用のエントリーフォームを入力し応募します。
エントリーボタンを押すと会員登録画面に進みますので、規約内容に問題がなければそのまま無料登録、エントリーを行ってください。
規約に同意するボタンを押した後、名前や住所、連絡先などの記入、アンケート記入画面に変わりますので、全項目に入力の上応募を進めてください。
希望職や学校などの基本的な質問、志望動機などをWeb上で入力し、送信して終了です。
新卒募集は基本的にどの職種もオールシーズン行っていますので、自身が働きたい職種に合わせたエントリーフォームを選んで送付しましょう。
希望する職種によっても少しずつ記入する事が異なる(ESの質問が変わる)ので、それぞれの設問をよく見て記入してください。
② WEBテスト
エントリーシート送付後、WEBテストが行われます。
一定の点数が取れないと面接に進めませんので、SPI対策などを丁寧に行い、最低限の一般教養の勉強を対策しておきましょう。
③ 面接
エントリーシートとWEBテストに通過した方のみ、面接が行われます。
面接では面接官とのマンツーマン形式のときもあれば、複数人の面接官と自分一人という形式もありますが、就活生側は1人ないし2人など少人数で行われる傾向にあるのが特徴です。
面接では基本的に人柄を判断される質問が多いですが、求める人材とマッチしていないと残念ながら内定をもらえないでしょう。
事前に近鉄グループホールディングスが求める人材を確認し、落ち着いて面接に臨んでください。
参照ページ
4 5
採用大学
近鉄グループホールディングスの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 京都大学、大阪市立大学、立命館大学、大阪府立大学、大阪大学、神戸大学、東京大学、同志社大学、東京芸術大学 <大学> 京都大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、大阪市立大学、早稲田大学、大阪府立大学、慶應義塾大学、関西学院大学、近畿大学、中央大学、関西大学、立命館大学、東京大学、和歌山大学、名古屋大学、京都工芸繊維大学、神戸市外国語大学、滋賀大学、一橋大学、横浜国立大学、上智大学、新潟大学、九州大学、静岡文化芸術大学、国際教養大学、東京芸術大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、近鉄グループホールディングスは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
ただし一般的な学力は必須のため、WEBテスト対策を行わないと面接に臨めない可能性も高いでしょう。SPIテスト対策をはじめ、エントリーシートや面接対策をして臨めば、内定を獲得するのも夢ではありません。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、近鉄グループホールディングスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用フローとして特別なステップがない
・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
・給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「なぜ自分はこの会社を希望しているのか」という部分や「自己PR」など基本的な事項をしっかり対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
近鉄グループホールディングスは、鉄軌道事業に限らず、ホテル・レジャー事業や運輸事業までありとあらゆる事業を展開しています。
非常に歴史ある企業で安定感があり、競合他社に比べて業績も上り坂の傾向がある企業です。
関西圏を中心に事業を展開していることもあり、そこまで倍率は高くありませんが、油断はなりません。
企業研究をしっかり行って面接対策をすると良いでしょう。
近鉄グループホールディングスは四年制大学を卒業または卒業見込みの学生であれば、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。